1994年
●ニューイヤー・コンサート:特別公演 94/01/10 石川厚生年金会館
指揮=本名徹二

モーツァルト/歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」序曲K.588
モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488(迫昭嘉(Pf))
シューベルト/交響曲第6番ハ長調D.589
(アンコール)シューベルト/「ロザムンデ」間奏曲第2番

★当初はチェコの名指揮者ズデニェック・コシュラーが指揮する予定だった。コシュラーは1995年7月に亡くなった。是非聞いてみたかった指揮者だった。

●第37回定期公演 94/02/01 金沢市観光会館
指揮=ジャン=ルイ・フォレスティエ

ラヴェル/バレエ組曲「マ・メール・ロワ」
ハイドン/トランペット協奏曲変ホ長調Hob.VIIeー1
ジョリヴェ/トランペット弦楽とピアノのためのコンチェルティーノ(ジェフリー・ペイン(Tp))
(アンコール)メンデス/マカレナの乙女(ジェフリー・ペイン(Tp))※
メンデルスゾーン/交響曲第3番イ短調op.56「スコットランド」
(アンコール)ビゼー/歌劇「カルメン」〜アルカラの竜騎兵

★ジェフリー・ペインはメルボルン交響楽団の首席トランペット奏者。OEKとはたびたび共演しておりおなじみ。フォレスティエは,「アルカラの竜騎兵」を自分のテーマ曲のように使っているようである。

●第38回定期公演 94/02/22 金沢市観光会館
指揮=ヴァレーズ

モーツァルト/交響曲第39番変ホ長調K.543
モーツァルト/交響曲第40番ト短調K.550
モーツァルト/交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
(アンコール)バーバー/弦楽のためのアダージョ

★ジャン=ピエール・ヴァレーズ氏のプリンシパル・ゲスト・コンダクター就任記念演奏会。アンコールのアダージョは,1994年2月に亡くなった中西陽一前石川県知事を偲んで演奏されたものである。

●第39回定期公演 94/03/18 金沢市観光会館
指揮=岩城宏之

ハイドン/協奏交響曲変ロ長調Hob.I-105(パヴェル・ボガチュ(Vn),ルドヴィット・カンタ(Vc),水谷元(Ob),柳浦慎史(Fg))
ハイドン/オラトリオ「四季」より「春」「秋」(名古屋木実(S),佐々木正利(T),福島明也(Br)・OEKCho)

★同様のプログラムで東京でも公演を行っている。ハイドンのソリストはすべてOEKの団員である。

●特別公演 94/04/30 金沢市観光会館
指揮=フィリップ・バンデール

カバレフスキー/組曲「道化師」op.26
シューマン/ヴァイオリン協奏曲ニ短調(久保田巧(Vn))
ベートーヴェン/交響曲第4番変ロ長調op.60
(アンコール)ビゼー/アルルの女〜アダージェット

●第40回定期公演 94/05/25 金沢市観光会館
リーダー=マイケル・ダウス

ベートーヴェン/「エグモント」序曲op.84
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」(ヴァディム・サハロフ(Pf))
ベートーヴェン/交響曲第2番ニ長調op.36
(アンコール)ホフステッター(伝ハイドン)/セレナード

★ヴァディム・サハロフはギドン・クレーメルのピアソラ・アルバムなどにも参加しているピアニスト。

●第41回定期公演 94/06/27 金沢市観光会館
指揮=岩城宏之

チャイコフスキー/幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番変ロ短調op.23(パスカル・ドゥヴァイヨン(Pf))
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」op.35
(アンコール)チャイコフスキー/くるみ割り人形〜花のワルツ

★毎年6〜7月の演奏会は,増強された編成で演奏されることが多い。ドゥヴァイヨンは前年に続いての登場。

●特別公演 94/07/19 石川厚生年金会館
指揮=ルネ・フリッカーズ

ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」
シュトラウス,R./ホルン協奏曲第1番変ホ長調op.11(水野信行(Hrn))
メンデルスゾーン/劇音楽「真夏の夜の夢」抜粋
(アンコール)メンデルスゾーン/劇音楽「夏の夜の夢」〜スケルツォ

★水野信行はバンベルク交響楽団の首席奏者

●第42回定期公演 94/08/23 金沢市観光会館
指揮=岩城宏之
藤枝守/ダブルス・リザウンディドIV(世界初演)
藤家渓子/思いだすひとびとのしぐさを(世界初演)
田中カレン/ウェーヴ・メカニクス(世界初演)
菊池幸夫/「緋紋」室内オーケストラのための(世界初演)
高橋悠治/鳥も使いか:三絃弾き語りを含む合奏(高田和子(三絃弾き語り))

★前年度に引き続いて,CD「21世紀へのメッセージ」シリーズと連動した企画。今回は若手作曲家中心になっている。最後の高橋の作品は当初予定されていた作品が間に合わなかったため,代わりに演奏されることになったもの。このうち藤家と田中の作品が,CDに収録された。藤家の作品は,尾高賞も受賞。

●第43回定期公演 94/10/29 金沢市観光会館
指揮=ジャン=ピエール・ヴァレーズ
モーツァルト/セレナード第7番ニ長調K.250「ハフナー」〜第1〜4楽章(ジャン=ピエール・ヴァレーズ(Vn))
モーツァルト/ホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495(ヴィルヘルム・シュヴァイガー(Hrn))
(アンコール)浜辺の歌(ヴィルヘルム・シュヴァイガー(Hrn))※
モーツァルト/交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」
(アンコール)モーツァルト/セレナード第15番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」〜第2楽章

★2曲目の「ハフナー」の抜粋は実質,ヴァイオリン協奏曲のような編成となっている。シュヴァイガーは,ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席ホルン奏者。

●第44回定期公演 94/11/28 金沢市観光会館
指揮=ジェームス・デプリースト
ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35(潮田益子(Vn))
シューベルト/交響曲第5番変ロ長調D.485
(アンコール)チャイコフスキー/弦楽セレナード〜ワルツ

★当初,後半は別の曲だったようだが,シューベルトに変更になった。