曲番号 |
曲の種類 |
調・拍子 |
内容 |
第1番 |
合唱 |
ハ長調
6/4 |
弾むような華々しいトランペットのいななきで始まります。これはリトルネッロ主題として繰り返し登場します。続いて,合唱が「心と口と行いと命もて」と堂々と歌い始めます。合唱はソプラノ,アルト,テノール,バスの順に登場し,ポリフォニックに進んで行きます。最後に器楽によるリトルネッロで華やかに結ばれます。。 |
第2番 |
レチタティーヴォ(テノール) |
ヘ長調→イ短調
4/4 |
弦楽合奏に支えられた通奏低音を伴奏にテノールが「祝福されし口よ」と歌います。
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第3番 |
アリア(アルト) |
イ短調 3/4 |
オーボエ・ダモーレの独奏による少し恥ずかしげなリトルネッロ主題の後,アルトがしっとりと「おお魂よ,恥じるなかれ」と諭しながら歌います。間奏のあと「されど地上で救い主を拒むを恥じざる者は」とニ短調で歌われ,最後は,リトルネッロ主題が回帰して終わります。 |
第4番 |
レチタティーヴォ(バス) |
ニ短調→イ短調
4/4 |
「かたくなな心は権力者を盲目にし,最高者の腕を王座より突き落とす」と歌い語ります。 |
第5番 |
アリア(ソプラノ) |
ニ短調
4/4 |
独奏ヴァイオリンが通奏低音の上で朗々と歌うリロルネッロ主題に続いて,「イエスよ道を作り給え」とソプラノが歌います。3連符を基調としたヴァイオリンの音型で飾られるのが特徴的です。最後はリトルネッロとなって終わります。 |
第6番 |
コラール合唱 |
ト長調
3/4(9/8) |
弦のユニゾンの3連符が川の流れのように延々と続く上に,「主よ人の望みの喜びよ」のタイトルで有名なコラールが簡素な四声体で歌われます。コラールが1行歌われるたびにこの3連符のリトルネッロが入りますのでとても敬虔な感じがします。最後もこの3連符が出てきて終わります。
この「主よ人の望みの喜びよ(Jesu,joy of Man's desiring)」というのは,イギリスの往年の女流ピアニスト,マイラ・ヘスがピアノ独奏用に編曲を行った際につけたものです。実際には,「イエスを有する我が喜び Wohl mir, dass ich Jesum habe」とドイツ語で歌われます。これは,マルティン・ヤーンのコラールで,「イエスよ,わが魂の喜びよ(Jesu, mein Seelen wonnte」の第6節です |