ガーシュイン Gershwin

■歌劇「ポーギーとベス」〜サマータイム

ガーシュインはミュージカル作曲家としても有名で,その中から沢山のスタンダード・ナンバーが出ていますが,この「ポーギーとベス」はオペラとして書かれたものです。その中でいちばん有名な曲がこのサマータイムです。ハイフェッツによるヴァイオリン編曲をはじめ,ありとあらゆる楽器のための編曲がされています。恐らく,ガーシュインの曲の中でもいちばん有名なものでしょう。

このオペラは都市に住む黒人の日常生活を描いた作品ですが,この曲自体も黒人霊歌の「時には母のない子のように」に刺激されて作られたと言われています。第1幕にクララという女性によって歌われる子守唄です。下町の夏のけだるい雰囲気が見事に伝わってきます。(2002/6/9)