カールマン Kalman
■喜歌劇「チャールダーシュの女王」
ハンガリーの作曲家,カールマンの代表作です。カールマンは情熱的なハンガリーの民族的なメロディとウィンナ・ワルツを巧くまぜ,世紀末の雰囲気の漂う作風で成功した作曲家です。この作品は,1915年にウィーンのヨハン・シュトラウス劇場で初演されていますが,この頃は「ウィンナ・オペレッタ白銀の時代」と呼ばれています。台本は,レオ・シュタイン,ベラ・イェンバッハによるドイツ語のものです。チャールダーシュというのは,言うまでも無くハンガリーの民族舞曲です。随所に美しいソロ,重唱が散りばめられ第3幕の三重唱「ヤイ,ママン」でクライマックスとなります。

舞台はブダペストとウィーンです。すれ違いを続けるヒロインの人気歌手シルヴァ(ソプラノ)と青年貴族エドウィン(バリトン)が,友人や親の思惑が絡みあう中で,最後に目出度く結ばれます。

■シルヴァの歌
(2002/11/30)