三善晃 Miyoshi, Akira

■こどものための合唱曲集「風のとおりみち」

東京放送児童合唱団の委嘱により1979年に作曲されたこどものための合唱組曲です。曲は「かぞえうた(I)」「かぞえうた(II)」とその間にはさまれた7曲から成っています。この7曲は,音楽の教科書のために書かれた新唱歌を編曲したものです。詩は谷川俊太郎と三善晃さん自身の手によるものです。

曲は次の順に歌われます。歌い出しだけ書いておきましょう。谷川さんの詩はすべてひらがなで,言葉遊び的なものばかりです。

かぞえうた(I) Opening(谷川俊太郎詩)ひとだまひとつ/ふたしてふたつ...
1.栗の実(三善晃詩) 栗の実なった/栗の実三っつなってころがった...
2.うとてとこ(谷川俊太郎詩)うとうとうとう/うがよんわ...
3.かっぱ(谷川俊太郎詩)かっぱかっぱらった/かっぱらっぱかっぱらった...
4.りすの子(三善晃詩)そっとそっとみていよう/そっとみてたらでてくるよ...
5.仔ぎつねの歌(三善晃詩)こんこん/今夜の月の出にあつまろう...
6.なんのき(谷川俊太郎詩)なんのきこのき/このきはひのき...
7.ことこ(谷川俊太郎詩)このこのこのこ/どこのここのこ
かぞえうた(II) finale(谷川俊太郎詩)ひとだまひとつ/ふたしてふたつ...

「かぞえうた」は子供たちが通り過ぎていく情景のための音楽で,演奏後は,歩きながら舞台袖に引っ込んでいきます。なお,この「風のとおりみち」の姉妹作として「光のとおりみち」という作品もあります。こちらはもう少し高学年向けの作品となっています。(2002/7/30)