シューベルト Schubert

■シルヴィアに An Silvia D.891(op.106-4)

イ長調,4/4,中庸の速さで,3節の有節形式

[作曲時期]1826年7月
[歌詞]シェイクスピア原作「ヴェローナの二紳士」の1節をシューベルトの友人のエドゥアルト・バウエルンフェルトがドイツ語訳したもの

シルヴィアという美しい女性を讃えて歌うシンプルで甘美な歌です。明るいのびやかさの中に少しかげりのあるメロディが大変魅力的です。ピアノ伴奏は控えめですが,右手の「タタタタ,タタタタ」というリズムと左手のピツィカートとが気持ちよく続きます。この伴奏とメロディのレガートとが効果的な対比を作っています。(2004/10/07)