シューベルト Schubert ■孤独な男 D.800 Der Einsame D.800 ト長調,4/4,中庸に,静かに。A−B−A’−B−C−Aというロンド形式的な構成 [作曲時期]1825年作曲 [歌詞]ラッペ。各5行6詩節 曲名の雰囲気とは違い,軽妙に弾むような感じの曲です。ピアノは一貫して同じリズムを刻んでいますので,日常生活が淡々と進んでいるような印象を与えます。曲は,「夜遅く一人で過ごそうとも,炉端でこおろぎが鳴き,静かにもの思いにふけることができれば,決して孤独を感じることはない」と一人暮らしの田園生活を愛でるような内容となっています。 途中少し短調になりますが,全体に静かなすがすがしさを感じさせる曲となっています。(2004/10/23) |