シューベルト Schubert

■夜のすみれ D.752
Nachtviolen D.752

ハ長調,4/4,ゆっくりと。3節からなる有節形式

[作曲時期]1822年作曲
[歌詞]マイアホーファー

「夜のすみれ」という題名がついていますが,本来は「はなだいこん」と呼ばれる花のことを指しています。夜になると良い匂いを漂わせるためにこの名前で呼ばれるようです。可愛らしい雰囲気と夜の神秘的な抒情性とを併せ持ち,小品の割に変化に富んだ気分を持つ作品となっています。シューベルトの曲には「野ばら」など花の歌がいくつかありますが,その中でも最も美しい曲の一つです。(2004/10/23)