タンゴの名曲

●リクスナー/碧空
ドイツのヨゼフ・リクスナーという人が作曲したコンチネンタル・タンゴの代表作。

●ドナート/淡き光に
ヴァイオリン奏者エルガルド・ドナートが1925年に,「ス・マヘスタ」(陛下)という音楽劇の主題歌として作曲したアルゼンチン・タンゴです。アルゼンチン・タンゴには珍しくヨーロッパ風の甘く美しいメロディを持っています。

●ルケッシュ/ヴィオレッタに捧げし歌
「ヴィオレッタ」という名のとおり,ヴェルディの歌劇「椿姫」前奏曲のメロディをタンゴ化したものです。第2次世界大戦後に作曲されたものです。

●ロドリゲス/ラ・クンパルシータ
ウルグアイのヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲスが1915年に作曲したアルゼンチン・タンゴを代表する名曲。題は「仮装行列」を意味しています。作曲者のロドリゲスは,音楽の勉強をしたことのない大学生で,カーニバルの遊びのために作った,たどたどしい行進曲が不朽の名作になってしまいました。

●ビジョルド/エル・チョクロ
アンヘル・ビジョルドが1903年に作曲した古典的なアルゼンチン・タンゴです。題は「とうもろこし」を意味しますが,これは当時実在した,ある人物のニックネームだとのことです。

●アンダーソン/ブルー・タンゴ
アメリカのリロイ・アンダーソンが1951年に作曲した作品。「ブルー」というのは「ブルース」の「ブルー」のことで,美しく物憂い旋律がタンゴのリズムの上に乗って出てきます。アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップスの演奏で有名です。(2001/9/30)