チャイコフスキー Tchaikovsky
■バレエ音楽「眠れる森の美女」,op.66
チャイコフスキーの作った「3大バレエ」の中で2番目に作曲されたのがこの「眠れる森の美女」です。バレエの代名詞のようになっている「白鳥の湖」やクリスマス・シーズンの定番になっている「くるみ割り人形」に比べると,やや上演回数は少ないようですが,バレエ全体に溢れる絢爛豪華な雰囲気は3大バレエのみならず,すべてのバレエの中でも有数です。その気分を盛り上げているのがチャイコフスキーの音楽です。

このバレエは,ペテルブルクの帝室マリンスキー劇場の監督官となったウセヴォロジュスキーの依頼によって作曲された作品です。当時流行していたレオン・ミンクスなどのバレエ音楽に飽き足らなかった彼は,「ペローの童話「眠りの森の美女」を台本として,ルイ14世のスタイルの宮廷バレエ風の作品を作って欲しい」という依頼状をチャイコフスキーに送り,チャイコフスキーはそれを了承しました。

振付は当時のマリンスキー劇場のバレエマスターだったマリウス・プティパに依頼され,その構成台本(調性,拍子,長さなどが細かくの書かれています)に従ってチャイコフスキーは作曲を行ないました。その曲数は,序奏と29曲(細かく分けると61曲)に戻り,全曲で3時間近くかかる長大なものとなりました。

扱っている題材は,「魔法使いの手によっていばらの城の中で100年間眠ることになったお姫様が,100年後に王子の愛の力で蘇り,王子と結婚する」というファンタジー的な内容です(ものすごい”姉さん女房”ということになります)。一応,ペロー原作ということなのですが,同一の発想の作品はヨーロッパには沢山あり,グリム童話には「いばら姫」という名前で収録されています。「白雪姫」や「ニーベルングの指輪」にも似た部分があります。

登場人物はオーロラ姫とデジレ王子が中心ですがそのキャラクターはそれほど強くはなく,実際のドラマを引っ張るのは,それぞれ善と悪の象徴であるリラの精とカラボスの対立です。序奏部からこの両者のテーマが交互に出てきます。それ以外の登場人物は,基本的なストーリー展開には関係ない「結婚式の来賓」ばかりです。赤頭巾と狼,青い鳥とフロリーネ姫,白い猫,長靴をはいた猫,各種妖精...などペロー童話の出演者総出演の大仮装大会のような雰囲気があります。バレエの技術的には,青い鳥の踊りが特に注目です。それ以外にも王家の人々やら家来やらが出てきますので,多数の出演者が必要となる作品です。

この作品は,童話的な側面以外にも,ルイ14世時代の絶対王政時代のフランスに対するオマージュ的な性格も持っています。平和的な雰囲気を持つこのバレエは,そのまま当時のロシア帝国に対する賛美ということも言えます。

100年の時を一気に越える内容は,3時間という上演時間によってそれに相応しい時間感覚を持ち,舞台全体にも厚みとスケール感が漂います。その分,本当に豪華に上演しようとすると非常にコストが掛かる作品です。このバレエを上演できるということは大バレエ団の証明とも言われています。クラシック・バレエの総決算ともいえる作品です。

このバレエ音楽は,演奏会用組曲,op.66aとしてコンサートで演奏されることもあります。その場合,作曲者自身が選んだ次の5曲が演奏されるのが普通です。
  1. 序奏とリラの精
  2. パ・ダクシオン〜バラのアダージョ(第1幕)
  3. 長靴をはいた猫(第3幕)
  4. パノラマ(第2幕)
  5. ワルツ(第1幕)
●序奏
曲は邪悪な妖精カラボスを表す,暗くリズミカルな主題が重厚に演奏されて始まります。その後,しばらくしてイングリッシュホルンが対照的になだらかに流れるようなリラの精の主題を演奏します。この2つの主題は,バレエ全体を貫くライトモチーフです。リラの精の主題が大きく盛り上がった後,第1幕に入っていきます。

●第1幕
世継オーロラ姫の誕生に沸くフロレスタン14世の城の大広間。その命名式の場です。時代は17世紀という設定です。
1)行進曲
荘厳な行進曲にあわせて貴族たちが入ってきます。式典長のカタラブットは招待客名簿を調べます。その後,モデラートの部分の後,トランペットの響きとともに行進曲に戻ります。ここで王と王妃が登場します。この時,オーロラ姫の入ったゆりかごも運びこまれます。

2)踊りの情景
引き続いて,穏やかな音楽に乗って妖精たちが入ってきます。ここで出てくる妖精は次の6人です。
1.夾竹桃(美の精)
2.三色ひるがお(優雅の精)
3.パンくずの精(食物の精)
4.歌うカナリアの精(雄弁士の精)
5.激しさの精(健康の精)
6.リラの精(知恵の精)
こういった妖精たちを中心とした優雅な踊りが続きます。

3)パ・ド・シス
6人の妖精たちがその才能を自己紹介していくような踊りです。まず,ハープの伴奏の上でクラリネットがロマンティックに歌うようなメロディで始まります。この部分では6人の妖精たちがゆったりと踊ります。最後,活発な踊りになった後,各精の短い独舞が6つ続きます。

(a)アレグロ・モデラート,変ロ長調 クラリネットとオーボエによって穏やかに歌われる曲
(b)アレグロ,ト短調 
(c)アレグロ・モデラート,ニ長調
(d)モデラート,ニ長調 カナリアが歌うような細やかな音の動きが特徴的
(e)アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ,ヘ長調
(f)テンポ・ディ・ワルツ,ハ長調,リラの精によるゆったりとしたワルツ,タンブリンの音が印象的です。

最後,活気に満ちたコーダとなります。6人の妖精+群舞による華やかな踊りとなり,「妖精組曲」が終わります。

4)終曲
アンダンテの音楽で始まりますが,リラの精がオーロラ姫の入るゆりかごに近づこうとすると,暗く不気味な音楽に一転し,ねずみの大群に引かれたカラボスが登場します。カラボスは式典長に「なぜ私を招待をしなかったのか」と迫ります。カラボスは「オーロラ姫は16歳になったら紡錘で指を指し,それがもとで死ぬだろう」と呪いの言葉を吐きます。

しかし,その後,リラの精のテーマにのってリラの精が登場し「姫は死ぬかわりに100年の眠りにつき,一人の王子の接吻によって目覚めるだろう」と告げます。カラボスのテーマと入り混じりますが,最後はリラの精のテーマが圧倒します。朗々とこのテーマが演奏される中,第1幕は締められます。

■第1幕
プロローグの命名式の場から16年後の城の庭園。美しく成長したオーロラ姫の誕生を祝う宴会に4人の王子が遠国から求婚に来る場です。

5)情景
宴会に呼ばれた村の男女が手に手を取って楽しげに民族舞踊を踊っています。式典長は,紡錘を手に持っている娘がいるのに驚き,それを集めてまわります。

音楽がゆったりしたものに変わり,オーロラに求婚しに来た4人の王子を伴って王と王妃が現われます。紡錘を持った娘が居たことを死って王は激怒しますが(「城の近くでは先のとがったものを持っていてはダメ」というお触れが出ていたので),おめでたい席だからということで許されます。

6)ワルツ
娘たちが許された後,庭園で若者たちが手に花をもってワルツを踊ります。このワルツは「くるみ割り人形」の「花のワルツ」と並んで有名な豪華でシンフォニックなワルツです。ディズニー映画「眠れる森の美女」中で「いつか夢で(Onece upon a dream)」という歌詞付きの曲として歌われるのもこの曲です。非常に滑らかなメロディラインを持った美しい曲です。中間部で少し静かになった後,最初の部分が戻ってきて,華やかな群舞が繰り広げられます。

7)情景
4人の王子たちが王に願いを訴えます。その後,期待感が広がるような音楽に変わり,階段の上からオーロラ姫が駆け下りてきます。ここでオーロラが,求婚者の前でひと踊り見せます。プリマ・バレリーナの”華”を見せる場です。ここではまだ特定の王子を選ぶことはしません。

8)パ・ダクシオン
4人の王子とオーロラ姫が絡む場で,4曲からなっています。
(a)アダージョ
一般に「バラのアダージョ」と呼ばれている有名な場です。ハープのカデンツァの後,低弦のピツィカートの上に線の太いメロディが朗々と出てきます。オーロラ姫は4人の王子に支えられながら優雅に踊り,バラの花束を受け取ります。この場では,オーロラが片足でつま先立ちをしたまま(専門用語では”ポワントでアチチュードに立つ”と言うそうです),腕を差し出し,4人の王子の手を順に取る動作が見せ場となっています。王子たちは,つま先立ちのままのオーロラをぐるりと回したりするのですが,オーロラにとっては,フラフラせずにこれを続けるのは,非常に難易度が高い技です。音楽の方もゴージャスな響きが続いていますので,手に汗を握るように見入ってしまう場です。

(b)アレグロ・モデラート
侍女と小姓たちによる快活な踊りです。第1ヴァイオリンがトリル付きの軽快なメロディを演奏した後,木管楽器が引き継いでいきます。

(c)オーロラ姫のヴァリアシオン
序奏に続いて独奏ヴァイオリンがカデンツァを演奏します。その後はオーロラの独舞による静かで優美なワルツになります。中間部は全休符が何回か入る音楽になります。それに合わせてオーロラが愛らしくピルエットを入れます。最後はテンポが少し速くなり,華麗に結ばれます。

(d)コーダ
侍女や王子たちによる踊りの後,オーロラの踊りになります。ここで,いつの間にか現われた老婆からオーロラは紡錘を受け取ります。周りの人は心配しますが...

9)終曲
案の定,姫は自分の指を紡錘で刺してしまいます。音楽が不吉な音楽に変わり,姫はその場に倒れます。絶望的な音楽に変わり,王をはじめ一同が悲しみに沈みます。

ここで,老婆が頭巾を脱ぎ捨て,カラボスのテーマが鳴り,カラボスが正体を現します。4人の王子が切りかかりますが,カラボスは嘲笑とともに消え去ります。

そこにリラの精のテーマが聞こえてきて,リラの精が登場します。「姫は死んだのではなく,長い眠りについたのだ」と語り,皆を慰め,姫を城の中に運ばせます。ドラの音が鳴り響いた後,魔法の杖を手にとったリラの精は,このまま城全体を眠らせてしまいます。城の周囲からは木が生えてきて,城全体を包み込みます。音楽が静かにフェードアウトして幕が下ります。

●第2幕
第1場 第1幕から100年後の森の中
10)間奏曲
森の中の情景です。ワーグナーの楽劇を思わせるような角笛のファンファーレが聞こえてきた後,デジレ王子ご一行が登場します。このデジレ王子というのは「希望をもたらす王子」といった意味があります。そのうちに貴族たちの遊戯が始まります。

11)鬼ごっこ

老家庭教師ガリフロンに目隠しをした,鬼ごっこの場です。

12)情景と舞曲
貴族たちによるメヌエット,ガヴォットといった踊りが組曲風に続く場です。

13)ファランドール
情景の音楽の後,元気なマズルカになります。ドローンバスが印象的です

14)情景
再度角笛が聞こえてきて,一行は出発します。しかし,王子は何かが気になるようで,その場を動きません。思い悩む王子によるメランコリックな踊りの後,ハープの音に導かれてリラの精のテーマが出てきます。

王子はリラの精に退屈な毎日を語ります。リラの精はオーロラ姫の話をしますが,王子は信じません。リラの精はオーロラ姫の幻影を映し出します。その美しさに王子は魅せられます。明るい音楽になり,王子と姫による,パ・ダクシオンにつながっていきます。

15)パ・ダクシオン
まず,チェロのソロが歌うようなメロディを演奏します。このメロディは,「白鳥の湖」の中のグラン・アダージョのヴァイオリン・ソロと似たものです。この音楽に合わせ,2人は踊りますが,ここでは追いかける王子から逃げるように姫は動きまわります。王子の激しい恋に王女が気付いていないせつなさのある部分です。

テンポが速くなり,群舞となった後,再度穏やかな音楽に戻り,オーロラ姫の独舞によるヴァリアシオンになります。その後のコーダでは,不安げなせわしなさを感じさせるような音楽になります。群舞の後,オーロラは静かに走り去り,幻影は消えます。

16)情景
恋のとりことなった王子の焦る気持ちを表すような細かい音型が続いた後,王子はリラの精に「オーロラ姫に会わせて欲しい」とお願いをします。リラの精は王子を真珠貝の船に乗せます。

17)パノラマ
真珠貝の船は水面を滑るようにオーロラ姫の眠る城に向かって進んでいきます。ハープの伴奏と「タタタタタタ」という管楽器群の細かい音の上に流れるヴァイオリンの主題はシンプルながらこの100年の時空を潜り抜けるような幻想的な情景を見事に描いています。

18)間奏曲
この音楽は一種の場面転換の音楽です。

第2場 眠り姫の城
19)交響的間奏曲と情景・終曲
暗闇が次第に明るくなり,くもの巣のはりめぐらされた城の一室が見えてきます。王や王妃,家来たちがそのままの格好で眠っている不思議な情景をヴァイオリンのトレモロを交えて描き出します。次第にオーケストラの音が厚くなった後,王子がオーロラ姫に接吻をすると,ドラの音が鳴り,眠ったままだった城が生気を取り戻します。音楽は,アレグロアジタートの終曲となり,明るい雰囲気の中で,二人は手と手を取ります。

■第3幕
城の広間で行なわれるオーロラ姫とデジーレ王子の結婚式の場。基本的なストーリーは第2幕までで終わっていますので,この場は多くのゲストのダンスを楽しむ,ディヴェルティスマン風の幕となっています。この場だけを取り出して「オーロラの結婚」として上演されることもあります。

20)行進曲
100年の眠りから覚めた大広間に客人たちが大勢詰め込めて来ます。

21)ポロネーズ
ポロネーズにあわせて,次のようなペロー童話の人気者が入ってきます。
赤頭巾と狼/シンデレラ姫とフォーチュン王子/長靴をはいた猫/親指小僧と人食い鬼/青い鳥とフロリーネ姫/白い猫

最後に,リラの精をはじめとする妖精たちも入ってきます。これだけで舞台は華やかな気分に包まれます。

22)パ・ド・カトル
金,銀,サファイア,ダイヤモンドという宝石の精4人の踊りです。

(a)全員の踊り。木管と低弦の刻むリズムの上に穏やかなメロディが流れます。
(b)ヴァリアシオン。ここでは次のようなキラキラした感じの短い曲が続きます。
(c)金の精の踊り。ワルツ
(d)銀の精の踊り。キラキラした音が印象的な軽快なポルカ
(e)サファイアの精の踊り。弦楽器のピツィカートが心地良く響く4/5の踊り。
(f)ダイヤモンドの精の踊り。めまぐるしくきらめくような踊り
(g)コーダ。宝石の精が全員登場して,華やかに締めくくります。

23)パ・ド・カラクテール
個性的な踊りという意味です。長靴をはいた猫と白猫のペアが猫の手足を模したような動きで,ユーモラスな踊りを見せます。オーボエとファゴットが途切れ途切れに演奏するメロディは,猫の鳴き声を巧みに描写しています。

24)パ・ド・カトル
オリジナルではシンデレラ姫とフォーチュン王子,青い鳥とフロリーネ姫の4人の踊りということになっていますが,初演以来,青い鳥とフロリーネ姫によるパ・ド・ドゥとして踊られるのが定型となっています。

鳥の鳴き声を模したようなフルートとクラリネットのメロディの後,のどかな雰囲気の音楽が続きます。これにあわせて2人が踊ります。

その後,2つのヴァリアシオンが続きます。最初のヴァリアシオンはアレグロのワルツで青い鳥が一人で踊ります。「鳥」という名前に相応しく,高いジャンプが連続する見せ場となっています。

次のヴァリアシオンはアンダンティーノになります。フルートとクラリネットの対話の後,軽快な音楽が続き,フロリーネ姫による独舞となります。

コーダでは,2人による踊りとなり,華麗なジャンプと技の競演となります。アクロバティックな動きという面では,この青い鳥の場が,いちばんの見せ場となります。

25)パ・ド・カラクテール
赤頭巾と狼の童話を暗示する場です。ダンスというよりは,マイムが中心となります。狼役のダンサーはかぶりものをかぶっているので,和やかな雰囲気になるような場です。

26a)シンデレラ姫とフォーチュン王子
第24曲でこの2人の出番がなくなったため,チャイコフスキーが書き加えた音楽です。

26b)パ・ベリシオン
フランスのベリシオン地方の踊りです。親指小僧とその兄弟と人食い鬼の話。

27)パ・ド・ドゥ
バレエ全体のクライマックスです。オーロラ姫とデジーレ王子によって踊られます。元気の良い序奏に続いて,二人の幸福な結婚を象徴するようなアンダンテ・マ・ノン・トロッポの部分になります。オーボエが情感たっぷりの歌を聞かせてくれます。これはロシア民謡に基づくメロディです。その後,音楽は所々ポーズを入れながら進んで行き,次第に大きく盛り上がってきます。

このクライマックスでは「フィッシュ・ポーズ」とか「フィッシュ・ダイブ」と呼ばれる独特のポーズが数回出てきます。これは女性がピルエットした後,身体を前に倒し,それを男性が支えて脇に抱え込むというものです。最後は王子が姫を大きく持ち上げた後,フィッシュ・ポーズになって結ばれます(どこか”加賀鳶”を思わせるポーズです。子供にやってみせると喜びそうですが,素人は真似しない方が良さそうです)。

続く第1ヴァリアシオンは,タランテラのリズムで王子のエネルギッシュな動きを感じさせます。豪快なマネージュ(ステージ上を回転しながら大きな円の軌跡を描くこと)が見所です。

第2ヴァリアシオンは,アンダンティーノの軽妙なポルカです。姫が軽快なステップを見せてくれます。途中,ヴァイオリン独奏が活躍します。

コーダは大変リズミカルなもので,2人が生き生きと踊り,この豪華なパ・ドドゥを小気味良く締めます。

28)サラバンド
祝宴に招待された人たち全員によって踊られる音楽。この曲は省略されることがあります。

29)終曲とアポテオーズ
豪快に弾むリズムを持ったマズルカに乗って,これまでに出てきた登場人物がカーテン・コールに応えるように次々とステージ上に再登場します。この全員が揃って,一斉に踊る姿を見るのは豪華そのものです。

その音楽の途中,急にファンファーレが鳴り,短調の荘厳な音楽に変わります。ここからアポテオーズ(大団円)になります。この音楽は「アンリ4世賛歌」という曲で,物語がアンリ4世の時代から100年後のルイ14世の時代に変わったことを意味しています。堂々たる歩みの中でオーロラ姫とデジーレ王子の結婚を祝福して,バレエ全体の幕となります。

※このアポテーズが付かない上演もあるようです。その場合は,全員の踊りのまま華やかに終わって幕となります。

(参考文献)作曲家別名曲解説ライブラリー;8.チャイコフスキー.音楽之友社,1993.
(2005/10/25)