チャイコフスキー Tchaikovsky

■組曲第4番ト長調,op.61「モーツァルティアーナ」
チャイコフスキーは,モーツァルトを大変尊敬していたと言われています。有名な弦楽セレナードなども,モーツァルトのセレナードを意識して作られたものです。この曲に付いている「モーツァルティアーナ」というサブタイトルも,「モーツァルト名句集」といった意味です。この曲は,モーツァルトの4つの作品を編曲して組曲にしたもので,純粋にチャイコフスキーの作品とはいえませんが,モーツァルトに対する尊敬の念が込められた愛すべき作品となっています。

第1曲 ジーグ(原曲:小さなジーグ,K.574)
第2曲 メヌエット(原曲:メヌエット,K.355(改訂第6版ではK.575b)
第3曲 祈り(原曲:アヴェ・ヴェルム・コルプス,K.618をリストがピアノに編曲したもの)
第4曲 主題と変奏(原曲:グルックの歌劇「メッカの巡礼」の主題による10の変奏曲,K.455)(2002/2/18)