オーケストラ・アンサンブル金沢第134回定期公演M
2003/02/02 石川県立音楽堂コンサートホール
1)スメタナ/連作交響詩「わが祖国」〜「高い城」「ヴルタヴァ(モルダウ)」「シャールカ」「ボヘミアの牧場と森から」
2)ムソルグスキー(ラヴェル編曲)/組曲「展覧会の絵」
3)(アンコール)ダニー・ボーイ
4)(アンコール)ムソルグスキー(ラヴェル編曲)/組曲「展覧会の絵」〜「キエフの大門」終結部
●演奏
小林研一郎指揮オーケストラ・アンサンブル金沢,大阪センチュリー交響楽団
アビゲール・ヤング(コンサートミストレス*1),ナンドール・セデルケニ(コンサート・マスター*2-4)
小林研一郎(プレトーク)

Review by管理人hs gontanさんの感想広太家さんの感想りぶさんの感想
たいこのひろちゃんの感想七尾の住人さんの感想
2月のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の定期公演マイスター・シリーズは,大阪センチュリー交響楽団(OCO)との合同演奏会となりました。指揮はOEKの定期公演初登場となる小林研一郎さんでした。この演奏会は,大編成の曲が聞けることとコバケンさんの人気とが合わさって補助席が出るほどの満席になりました(その割に幾らか席は空いていたようですが)。その期待どおり,会場は熱狂的な雰囲気に包まれました。金沢の聴衆の耳にコバケン体験(韻を踏んでおります)が深く刻み込まれたことと思います。

私自身,コバケンさんの演奏会に行くのは初めてだったのですが,「これがコバケンか!」とスケールの大きなオーケストラ作品の面白さを堪能できました。オーケストラの盛り上げ方も見事だったのですが,演奏会全体を盛り上げようとするサービス精神にも素晴らしいものがありました。

今回は合同演奏会ということで,オーケストラの配列が前半と後半で違っていました。前半はOEK団員が首席奏者に,後半はOCO団員が首席奏者になっていました。弦楽器はOEKとOCOの奏者が隣り合って,仲良く同じ譜面を見る形になっていました。前半と後半で座席が逆になることになります。両オーケストラともどちらかいうと小振りなオーケストラですので,2つ合わせてフル・オーケストラといったところもありましたが,それでもステージ上はぎっしりとなりました。

両オーケストラの団員がステージに続々と入ってきたので,「今回プレトークは無しかな」と思っていたのですが,演奏直前のコバケンさん自身がプレトークを担当されました。コバケンさんは「炎のコバケン」のイメージとは違い,とても丁寧な語り口でした(しかも美しいテノール)。「わが祖国」に出てくるいくつかのモチーフをオーケストラの楽器での実演(ハープ,フルート,管楽器など)で説明して頂きました。演奏直前にする話としては,ちょっと具体的すぎるかなという気はしましたが,とても面白い内容でした。団員に対して「〜して頂けますか」という丁寧な口調で話し掛けていましたが(当初は”実演入り”プレトークになるはずではなかったようです),この曲に対する情熱が溢れるように出てくるトークでした。

前半に演奏された「わが祖国」という曲は,私にとってはCDで全曲聴き通すのがつらい曲です。有名な「モルダウ」を単独で聞くことは良くあるのですが,全曲となると,どこか民族的な重さのようなものを感じ,なかなか聴きとおせません。今回,全6曲中の前半4曲が演奏されたのですが,生で聞いて初めてこの曲の叙事詩的な面白さを楽しむことができたような気がしました。最初から最後まで「ドラマの連続」でした。

今回は4曲続けて演奏されたのですが,間に拍手が入らなかったのも良かったと思いました(3日前のベルギー国立管弦楽団演奏会の時のお客さんと全然違うお客さんが入っていたのでしょうか?同じ金沢でも随分違うものです)。1曲ごとに激しいドラマがあるのですが,4曲合わせてのずしりとした重さは大変聞き応えがありました。コバケンさんは,2002年のプラハの春でこの曲の全曲を演奏していますが,今回の情熱的な演奏を聞いて,これなら「チェコの人も満足だろう」と感じました。

第1曲の「高い城」は,2本のハープの演奏で始まります。堂々としたテンポで,大叙事詩の幕開けに相応しいスケールの大きな雰囲気がありました。コバケンさんの作る音楽は,常に音がうねっているような感じでした。クライマックスでは,打楽器が鋭く反応します。1曲目からこんなに盛り上がっていいのかな,と思ったのですが,第2曲以降では,さらに大きな盛り上がりが待っていました。

第2曲の「ヴルタヴァ(モルダウ)」は,「高い城」からほとんどインターバル無しで演奏されました(そのせいで,今回各曲の間に拍手が入らなかったのかもしれません)。この曲は,かなり速いテンポで演奏されました。前半の有名なメロディの出てくる辺りなどは,一気に流れて行く川のようでした。この部分では,ヴァイオリンの主旋律以外の対旋律の方も面白いなと感じました。その後の舞曲風の部分からは素朴なエネルギーが感じられました。続く月夜の場面は一転してたっぷりとした耽美的な雰囲気になります。この場を含めてこの曲ではフルートの活躍が目立っていました。そして,大迫力の急流の部分になります。この辺りでは「炎のコバケン」のエネルギーが溢れていました。最後に「高い城」のテーマが出てくるのですが,この辺は,それほど高らかに演奏するのではなく,感動を秘めたように演奏していました。後半を中心に起伏の大きなドラマが大変聞き応えのある「モルダウ」でした。

第3曲の「シャールカ」は,さらにドラマティックでした。出だしからして鮮烈でした。中間部に出てくるOEKの遠藤さんのクラリネット・ソロも血の通った素晴らしいものでした(演奏後,コバケンさんから誉められていました)。続くチェロのパートの演奏も雰囲気たっぷりでした。後半は,壮絶な雰囲気になります。この曲はじっくり聞いたことはなかったのですが,すごい曲だなと感じました。

第4曲の「ボヘミアの牧場と森から」は,「モルダウ」と似た系統の作品で,タイトルからしてのどかな雰囲気なのですが,それでも素晴らしいドラマが溢れていました。対位法的な音の動きも面白かったのですが,曲の最後の方に出てくる弦楽器の激しい音の動きが視覚的にも楽しめました。

演奏後は,4曲分まとめての盛大な拍手が起こりました。ドラマの連続のする4つの曲を聞いてすっかり満腹しました。コバケンさんは,演奏会が終わったかのように,団員を立たせて,オーケストラを褒め称えていました。

後半の「展覧会の絵」は,冒頭のトランペットの響きからしてとても爽やかで,基本的にとても明快な演奏になっていました。前半の「わが祖国」が,民族の血に関わる濃いドラマだとすれば,後半の「展覧会の絵」の方は,オーケストラの音色とダイナミクスの多彩さを率直に表現した音のドラマだと思いました。この組曲には,明快な曲とスラヴ的な濃さのある曲とがありますが,そのどちらもがピタリとはまっていました。

「ブイドロ」で描かれている暗く重い雰囲気も凄ければ(チューバではなく,ユーフォニウムのような楽器で演奏していました。詳しい方があれば何と言う楽器か教えてください),「ひなどりの踊り」の末尾の洒落た感じも見事でした。オーケストラの個人技も冴えていたと思います。「古城」のサックス・ソロも美しかったのですが,今回はOCOのトランペットが特に素晴らしかったと思いました。「サミュエル・ゴールデンベルクと...」の中間部の難しい箇所もとても鮮やかに演奏していました。「リモージュの市場」の次々と色々な楽器が出てくる辺りも鮮やかでした。「展覧会の絵」では,OCOの方が首席奏者となり,OEKの奏者の方は,イングリッシュ・ホルンとかバス・クラリネットとか大きめの楽器を担当しているような感じでしたが,2つの楽団が合わさっているとは思えないほど,一体感のある演奏でした。

そして,何と言っても聞かせてくれたのは,「バーバ・ヤーガの小屋」〜「キエフの大門」の盛り上がりです。特に,「キエフの大門」の最後のクライマックスは気合が入っていました。最後の音に向けてクレッシェンドしていき,エネルギーをぐっと貯めていく雰囲気にゾクっとしました。本当のクライマックスの前に一度,音をスッと弱くして再度強めていく辺りの持って行き方も見事に決まっていました。クライマックスでは,特にOEKの渡辺さんの叩いていた大太鼓の強打がよく効いていました。見ているだけでストレス解消(?)に役立ちそうでした。

演奏後は盛大な拍手がありました。コバケンさんは中々袖に引っ込まず,オーケストラの団員を褒め称えるので,拍手をしている時間が非常に長かったのですが,そのこと自体が祝祭的な気分を盛り上げてくれました。コバケンさんは,お客さんを乗せるのも巧いのですが,それ以上にオーケストラ団員を乗せるのが巧いのではないかと感じました。今回,合同演奏を行なった2つのオーケストラはどちらかというと大規模な曲を取り上げる機会は少ないと思うのですが,いつもの綿密な演奏とは一味違った開放的な雰囲気を巧く出していたと思います。

アンコールには,まずダニー・ボーイが情緒たっぷりに演奏されました。低弦から演奏は始まり,段々と弦楽合奏になっていく編曲で,非常に感動的な演奏でした。この曲はコバケンさんのトレードマークとなっているようです。この曲を演奏する前に,コバケンさんは「お別れに静かに演奏します」などとおっしゃっていたので,もうアンコールは無いのかと思ったのですが,予想に反して,もう1曲アンコールがありました。

そのアンコールというのが非常に変わったものでした。最後に演奏した「キエフの大門」の最後の30秒ほどだけが演奏されました。コバケンさんは,時々こういう取り上げ方をされるようです。曲の一部だけ,というのは好みが分かれそうですが,「さらに大きな拍手をお願いします」と嬉しそうに語るコバケンさんを見ていると,サービス精神のある方なのだな,と実感しました。ただ,演奏の方はやはり本割(大相撲用語?)の時の方が迫力と気迫が上回っていました。最後の部分だけ切り出してもオーケストラの方も演奏するのは難しいのではないかと思いました。

最後に各オーケストラの団員から花束の贈呈がありました。女性2人から受け取っていたので,文字通り「両手に花」だったのですが,一つの花束はOCOのトランペット奏者に投げ渡され(見事キャッチ),もう一つの花束の中の一輪はOEKのクラリネット奏者の遠藤さんに投げられていました(こちらも見事にキャッチ)。残りの花束はOEKのコンサートミストレスのヤングさんに渡されました。

コバケンさんは,すべて暗譜で指揮されていましたが,自分の血となった曲しか取り上げないようなこだわりがあるようです。音楽に対してとても純粋な情熱を持った方だと改めて感じました。是非,再度金沢に来てもらいたい演奏家です。

PS.楽屋口でサインをもらおうと数人で待っていたところ,親切なことにホール内のコバケンさんの控え室まで案内してもらいました。こういう経験も初めてです。

PS2.前回,OCOとOEKが合同演奏を行なった時の記録が出てきました。この演奏会には行っていないのですが,この時も「展覧会の絵」を演奏したようです。
http://oekfan.tripod.co.jp/review/archive/1993/930307.htm 
(2003/02/03)

Review by gontanさん
たびたび参加させてもらっている、福井のgontanです。
今回は、ちょうど仕事で金沢にいたので、OEKの定期に久々にいくことができました。

コバケンさん初登場ということで、とても期待して音楽堂に向かったのですが、いやいや、期待どおりかそれ以上の熱い演奏を聴くことができ、感激しました。さすが、「炎のコバケン」というニックネームがつくだけありますよね!

前半の「わが祖国」からの4曲ですが、北陸でもめったに聞けない演目ということで、大変興味深く聴かせていただきました。「ヴィシェフラト」の冒頭なんかでは、大編成の合同オケということで、多少のバラつきや不安定さも感じましたが、それにも勝る迫力と集中力で一気に4曲聴かせてくれました。特に、「ヴルタヴァ」の水の精の場面や「ボヘミアの森と草原より」の田園の描写などは、スメタナの自然に対する愛情をたっぷり感じることができましたし、「ヴィシェフラト」「シャールカ」での戦闘の場面の熱気も十分に伝わってきました。欲を言えば、あと2曲も・・・、といったところでしょうか(笑)。

後半の「展覧会の絵」はまさに独壇場でした。意外とラヴェルの緻密な音が出てきたりして、整理整頓されていた印象を受けましたが、最後はあの「驚異の大クレッシェンド」を彷彿とさせる見事なキエフの大門で、聴衆を圧倒していました。余談ですが、たまたま一緒になったいつも辛口な某県立高校教諭(私の恩師)も「いやぁ、なかなかよかった!」と満足そうでした。

短い練習のなかで、合同オケをあそこまでの完成度に仕上げるコバケンさんと、OEK・センチュリー響の楽団員の方には敬意を表したいですし、感謝の気持ちでいっぱいです。ぜひ、またこの共演を期待したいですね!

またまた余談ですが、コバケンさんと大阪フィルが来月、わが町敦賀にやってきます。演目はショパンのピアノ協奏曲第一番とチャイコフスキーの第4番。またしても彼の十八番ということで、今から楽しみにしています。(2003/02/03)


Review by広太家さん
冒頭、音楽堂のフアンを賛辞する挨拶と曲紹介に、コバケンさんの熱い思いがひしひしと伝わってきました。おかげで、早く「わが祖国」が聞きたいというワクワクした思いが高まり、演奏が始まったとたんに、終始涙腺が緩みっぱなしになってしまいました。合同のオケも期待を超えた深みのある音色を醸し、集中力も圧巻でした。各曲で拍手をしたくなる思いを、泣きながらこらえました。この演奏は、情念を秘めて冬を耐える雪国の風土に合っているのかもしれない(笑)

仕事の都合で「展覧会の絵」までは聴けないことを承知で、昨年チケットを購入したのですが、後悔はなかった。もっとも、知人は、後ろ髪引かれて仕事に遅れるのじゃないかと心配していたそうですが(笑)(2003/02/03)


Review byりぶさん
こんばんは。
昨日の演奏会は良かったですね。チケット完売で聴けるか分からないまま金沢に泊まって遊び、きのっぴさんが書いてくださっていた通り、当日の朝にチケットボックスに電話して当日券を手に入れることができました。3階の中央最後列でしたが、音はよく響いていました。(暖房の熱が会場の上方にたまってしまうため暑すぎましたが。)ステージが遠くて視力が良くないのに、ついついOEKの方を探して安心しているのはファンの証!?などと思いつつ聴いていました。
「展覧会の絵」のラストの大太鼓の音がかなり大きく聞こえたのは天井に近い席だったためでしょうか。

コバケンさんの指揮は初めてでしたが、本当に熱い方だなあ、と思いました。どうせなら、30分くらい前からプレトークで時間に余裕をもってお話ししていただけたら・・・と贅沢にも思ってしまいました(もちろん昨日のようにオケの演奏付きのお話も良かったです!)。
どちらの曲もとても楽しみにしていましたし、期待以上に素晴らしかったです。行った甲斐がありました。サックスとトランペットがとても印象に残りました。

実は、「展覧会の絵」のビドロ(ブイドロ?)については、中学生ぐらいの時に手塚治虫のアニメーション(全部を放映したのではなく、紹介として流れた程度かもしれません)を見てショックを受け、それ以来この曲を聴くと気分が滅入ってしまうのでCDでも曲を飛ばして聴かなくなっていました。ですが、さすがに生で聴くと感じ方も変わりますね。今も久しぶりに大フィルのCDを聴いています。
ピアノの「展覧会の絵」もありますが、やはりオケとは違った印象ですね。どちらがどうというわけではありませんが、なんとなくオケのほうが馴染みがあるような・・。

電車に乗り遅れて予定より遅い帰宅となりましたが、充実した週末となりました。(2003/02/03)


Review byたいこのひろちゃん
だいぶん遅れてしまいましたが、先日のコバケンの演奏会の感想を書きたいと思います。

ここに書き込まれた内容を拝見すると皆さんがよい印象を述べられていますね。私も思いっきり楽しんだ一人です。

「我が祖国」は私が高校生の頃からアンチェル/チェコフィルの演奏で楽しんでいた曲であり、スコアもその頃買い求めて楽しんだ曲でした。コバケンはチェコフィルの「プラハの春」を初めてアジア人として指揮した人で、今回のプログラムにかなり期待していきました。相変わらず熱い演奏と大きなうなり声でぐいぐいとオケも聴衆も引っ張っていくのを感じました。オケとしては寄せ集めの感が否めず指揮についていけない部分も感じました。この曲のソリストはOEKの方々がつとめていました。みなさんすばらしかったんですが、クラの遠藤さん、オーボエの加納さん、ティンパニの渡邉さんが特に印象に残りました。

「展覧会の絵」では、テナーチューバの近藤さん(遠めではっきり確認したわけではありませんが多分近藤さんだと思います。)がきれいな音ですばらしかったですね。(ちなみに近藤さんはトロンボーンのアンサンブルで有名な方で、以前NHKFMで楽しい演奏を聞かせてもらいました)最後の大太鼓は「われらが渡邉先生」が伸び上がっておもいっきり、しかも硬いバチでぶったたいていました。とっても楽しい演奏会でした。

全体の感想としては、さすが炎のコバケンを充分発揮されて、エンターテイナーとしてすばらしい指揮者でした。私は10年位前にサントリーホールでコバケンに指揮してもらって「幻想交響曲」を演奏したときに2つ心に残っている言葉があります。一つは、「もっと自分自身を出してください」つまり今回の渡邉先生の大太鼓みたいに自己アピールしないと楽しくない。2つ目は、「心がこもった演奏にはアマもプロも関係なく感動する」あのとき幻想の1楽章でコントラバスのピチカートの部分まで進んだときに演奏をとめて自分の腕にできた鳥肌を見せていただきました。炎のコバケンの今後の活躍にますます期待します。先日のミッコ・フランクとは全く違った観点から音楽に対峙されていると思いました。(2003/02/04)


Review by七尾の住人さん
しばらく忙しくなかなか感想を書けずにいます。まだ、その忙しさの真っ只中なんですが、短くなるかもしれませんが書き込みいたします。

タイトルにあるように2/2(日)の大阪センチュリー交響楽団との合同演奏会ですが、「我が祖国」と「展覧会の絵」という大曲を続けて聞けるというまたとない機会でした。できれば「我が祖国」は全曲やってもらったら気持ち的に”完全制覇”となるのですが、時間的に贅沢な話でしょうね。

「祖国」の時はOEKが主役を務め、「展覧会の絵」ではセンチュリーが主役を務めたような形になっていたのはご承知の通り。弦は単純に並び方を交代しただけなんですが、不思議とその2曲ではオーケストラの音色も変わったように感じました。

これはもちろん曲が違うからと言うこともあるのでしょうが、管が交代したというのも影響があるような気がします。どちらがいい悪いではなく、もう自分の好みのような気がしないでもわけでもなく、また、合同オケということを意識するところもないわけではなかったのですが、「祖国」も「絵」もどちらも十分聴かせてくれたいい演奏となりました。

また、こういう大曲をぜひ聴いてみたいものです。 (2003/02/17)