RAN Second Concert
2003/02/09 石川県文教会館ホール

1)ブロドマン/ヘルマンへのあいさつ:6つのトムトムとバスドラムのため打楽器四重奏(中野,福島,谷口,山田)
2)安倍圭子/2台のマリンバのためのタンブラン・パラフレーズ(田嶋、ひらまつ)
3)チャベス/トッカータ(ひらまつ、橋本、中林、新蔵、渡邉、横山(美))
4)継田和広/幻のトレイン(中野,山田,渡邉,谷口,久保,中林,横山(亜),新蔵,山口)
5)Zivkovic/Trio per Uno(坂田、福島、横山(美)) 
6)Stahmer/パターンズ(久保、喜多、横山(亜)、新蔵)
7)鶴田睦夫/鼓霊(こだま):ソロ・ティンパニストと、5人の打楽器奏者のための(ソロティンパニスト:渡邉,ひらまつ,表,久保,中林,橋本)
8)(アンコール)
●演奏
パーカッション・アンサンブルRAN(渡邉昭夫,坂田博之,宮城博,ひらまつさとこ,福島里美,田嶋翠,谷口圭子,中野美穂子,黒田文人,表希,中林愛子,山田大輔,喜多泰子,横山美津子,横山亜希子,新蔵一真,久保有美,山口峰子,橋本理恵)

Review by管理人hs  よっさんの感想
オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の打楽器奏者・渡邉昭夫さんが主宰している打楽器奏者グループ「R.A.N.(Rhythmic Artists Network)」の2回目の演奏会が行なわれました。私は都合で会場に行けなかったのですが,この演奏会はうまい具合にインターネットで生中継をしてくれていましたので,もの珍しさも兼ねて,パソコンの前で聞いてみることにしました。

今回は,「金沢・石川の音と音楽のWebサイト:feel wave」という次のページから接続する形になっていました。
http://feelwave.jp/
パソコンの方にMP3ストリーミングを聞くためのソフトをあらかじめインストールしておく必要があるのですが(このページから無料でダウンロードできるようになっています。もちろんパソコンにスピーカーかヘッドフォンが接続してないと聞けませんが),一度インストールしておけば,「RealPlayerをお使いの方はここをクリック」といった文字をクリックするだけで,ライブが始まります。

開演の午後2時前にこのページに行ってみた時は,実は,どこをクリックするのかよくわからず,しばらくボーッと待っていたのですが,2時を過ぎても何も画面が変わらないので,画面を良く読んで上述のリンクをクリックしてみました。このリンクの場所がちょっとわかり辛かったかもしれません。

というわけで,2時2分ぐらいから聞き始めたところ,すでに演奏が始まっていました。こういう形で生演奏を聞くのは初めてだったので,妙に嬉しくなりました。音の方はちょっとダイナミックレンジが狭く,我が家の通信環境がよくなかったせいか,時々途切れることがありましたが,雑音は全然なくて鮮明な音を聞くことができました。どちらも我が家のパソコンの環境の問題なのかもしれません。私は,RealOne Playerで聞いたのですが,別のソフトだとまた違った音質になるのかもしれません。

途中,用事があって生で聞けなかったところがあったのですが,その部分はMDを接続して録音したのでコンサートは大体全部聞けました(後半のメインの曲は聞けなかったのですが)。パソコンにMDを接続してみたのは,初めてだったのことでした,結構鮮明に入っており,演奏会の雰囲気を感じるには十分なものでした。

ただ,自宅でパソコンの前でじっとしているということは中々できず,コーヒーを飲んだり,電話に出たりと中断が入ってしまうので,私の場合,「音だけを聞かざるをえない」会場で生演奏を聞く方がやはり好きです。

演奏会の方は,RANの皆さんのトークを面白く聞くことが出来ました。打楽器の演奏会の場合,楽器のセッティング変更に時間がかかるので,その間を使って,メンバーの自己紹介や楽器・楽曲の紹介をしていました。中継で聞いていても,スムーズに演奏会が進行しているのがよくわかりました。

RANのメンバーは現在19人いるそうです。その全員が揃って演奏する曲は少なく,RANの中の小ユニットが演奏するパターンがほとんどです。トークの中でも出ていましたが,この辺は「モーニング娘。」と「ミニモニ」「プッチモニ」...などの関係と似ているようです(となるとツンクさんは,渡邉さんか?)。実際,「49ers」(=昭和49年生まれ組),「タッパ隊」(=下っ端のメンバー)などいろいろとユニット名がついているようです(耳で聞いただけなので,それぞれ表記は間違っているかもしれません)。RANの演奏を聞きにくる人には若い人が多い感じですが,この辺の感性は,若い世代にはピッタリ来るような気がします。

今回のトークの中では,メンバーの個人的な活動の紹介がされていました。県内のアマチュア・オーケストラなどを中心に幅広く活躍されているようです。このRANの"N"はNetworkという意味ですが,まさに音楽愛好家のネットワークを広げている団体といえそうです。

演奏された曲では,Trio per Unoという曲が印象に残りました。曲中,叫びながらタイコを叩いていたようですが(トークによるとステージを走り回っていたようです),いったいどういうステージだったのか是非見てみたかったです。

太鼓の音だけの曲を聞くと,最近公開された「ギャング・オブ・ニューヨーク」の音楽などを思い出しました。映画では対決するシーンのバックに流れていましたが,旋律楽器なしのクールな雰囲気も格好良いものです。

アンコールには手拍子だけの曲が演奏されました。曲名は不明ですが,以前,アンサンブル金沢の演奏会の定期公演のアンコールで聞いたことがあるような気がします。

今回,インターネット・ライブを聞いて,「一体どういう人たちが演奏しているのだろう」という興味が湧いてきました。絶好のPRの媒体ということが言えそうです。生演奏に取って代るものではないのですが,今後もこういう形のライブを期待したいと思います。(2003/02/11)

Review byよっさ
さっき、金沢から帰ってきました!

RANの演奏をはじめて生で聴きましたが、そうとうよかったですよ(^-^)こんなに音楽って楽しいなと思えたのはすごく久しぶりだったように思います。善い音楽というだけではなく、演奏者も、見ている側も体全体で楽しめたのでは・・・?少なからずあたしはそうでした。

前回(1月の)は、ストリーミングできいていたのですが、同じ曲(幻のトレイン)で比べるとやっぱ、生ですね(^-^)前回は前回で会場の雰囲気もつかめ、楽しめたし、とくに、不都合なこともなかったのですが、昨日実際聞いてみると、やっぱり、音響?ホールに響き渡る感覚とかが、なんともいえませんでしたね。

このような演奏会がもっともっと広がっていってほしいです。(2003/02/10)