第4回芸文協・音楽堂コンサート
「パイプオルガン&トランペット」ドイツの巨匠が共演
2003年3月16日 石川県立音楽堂コンサートホール

リュリ/トランペットとオルガンのための組曲
バッハ/前奏曲とフーガ(クラヴィア練習曲集第3部より)
ペッヒ/オーストリアのテーマによるエレジー
レーガー/オルガンのための小品より「グローリア」
ムレ/ファンファーレ付きシンフォニア
フィック/コルノ・ダ・カッティアとオルガンのための協奏曲
リスト/BACHの音名による前奏曲とフーガ
ホヴァネス/聖グレゴリーの祈り
ドリシュナー/パッサカリア
クラーク/トランペットとオルガンのための組曲 ほか
(順不同,曲目は公演ビラ,芸文協ホームページの情報などをもとに記入)
●演奏
トールステン・ペッヒ(オルガン),ウーヴェ・コミシュケ(トランペット)

Review by広太家さんの感想
トールステン・ペッヒさんのパイプオルガンとウーヴェ・コミシュケさんのトランペットの共演を聴いてきました。OEKのブランデンブルグの時は聴いておりませんが、なるほど素晴らしいトランペットだったろうことは、今日の演奏を聴いても想像に難くないですね。
曲に合わせ多彩な音色を演出するペッヒさんのオルガンに対し、コミシュケさんもトランペットを何本も持ち替えられ、その音作りの妙に、次はどんな音が出てくるのかとワクワクしながら聴き入りました。オルガンのラッパ菅と本物のトランペットがいかにハモルのかも興味津々で・・
アンコールは吹奏楽出身者にはお馴染みの、Hパーセルのマーチとトランペットチェーンそしてコルノ・ダ・カッテア。一度は演奏しますよね

1階の前5列まではB席で、12列までがA席、13列から最後列の23列まではS席となっていました。2階は殆どS席でした。実に1階の前半分がS席ではないので、いつもと違った感覚がありました。私は2階席に座り、よい音で聴くことが出来ました。確かに、オルガンは前列で聴くとキンキンしてベストとはいえないが、500円のB席で前列に座るのも、かなりお得なようです。

最後に、オルガンバルコニーで演奏していたお二人が舞台に下りてくると、観客は全員総立ちで拍手が起こりました。スタンディングオーベーションは初体験でしたが、なかなか気持ちいいもんですね。実は帰ろうとして皆さん立ち上がりかけた間合いがうまく重なったようです。スタンディングオーベーションが感動を盛り上げる絶大な効果があるのを感じたので、これからもぜひ推奨したい。

この後、お二人が共演されたCD(4種類販売してました)のサイン会があり、楽しませてくれる演奏会でした。 (2003/03/17)