ルービンシュタイン没後20年メモリアルコンサート
2003/03/27 石川県立音楽堂コンサートホール
1)メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」op.26
2)ショパン/ピアノ協奏曲第2番ヘ短調,op.21
3)ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調,op.73「皇帝」
4)(アンコール)ショパン/ノクターン第2番変ホ長調,op.9-2
5)(アンコール)ショパン/練習曲ハ短調,op.10-12「革命」
●演奏
中村紘子(ピアノ*2-5)
ギュンター・ピヒラー指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(2,3)
アビゲール・ヤング(コンサート・ミストレス)

Review by七尾の住人さん  めの・もっそさんの感想
演奏の感想と言うより、ちょっと苦々しく思ったことです。

他の演奏会でも、何度か楽章途中や演奏途中の拍手が起きてますが、今日も起きてしまいました。前半のショパンのピアノ協奏曲第2番でも、ホルンが鳴る前の一瞬の間にパラパラと拍手が・・・・・・

そして、予定のプログラムが終わりアンコールに応えて中村さんがショパンのノクターン第2番を弾いたとき、最後の音が完全に消えたいないのに拍手が起きてしまいました。私には、この拍手で中村さんがしょうがなくまだ鳴っている音を切ったような気がしました。

とにかく今日は拍手が起きるのが早かったです。演奏が終わってもまだ残る余韻を堪能する間が全くなく拍手が起こっていました。まるで(岩城さんの言葉を借りて)後進国のアメリカみたいな拍手の仕方になってしまいました。

OEKの定期演奏会では、あまりこういう現象は起きてなく、中村さんのような有名な方の時や招待客が多い時は、どうしても変な拍手が起きてしまうようですね。音楽堂ができて1年半過ぎようとしてますが、クラシック音楽の土壌としては、まだまだ未熟な部分がありますね。 (2003/03/28)

Review byめの・もっそさん
おはようございます。昨晩のルービンシュタイン・メモリアルコンサートについて少し。

いつもこの方のピアノからは、独特の華やかさ、気高さを感じてきました。昨晩もそうでした。年輪を感じるさせるだけでなく、常に若々しくあろうとする姿勢に好感を覚えました。

今回記念するルービンシュタインも、長い芸歴を持ちながら、最期まで華やかさ、新鮮さを失わなかったピアニストだったと聞きました。そういう点で、メモリアルコンサートにふさわしい、素晴らしいステージだったと感慨深かったです。
ショパンとベートーヴェンでは、ショパンのほうに、一層の中村さんらしさを感じました。ないものねだりになりますが、長年共演してこられた岩城さんとの組み合わせであったらよかったかなあと、フト考えてしまいました。

拍手については、確かに気になることもありましたが、まあ、熱心な方も多いので、微笑ましいことじゃないかと感じております。 (2003/03/28)