NECマイタウンコンサートin金沢
2003/04/16 石川県立音楽堂コンサートホール」
1)ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」〜「春」
2)ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調,op.11
3)ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調,op.68「田園」
4)(アンコール)ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
●演奏
ルドルフ・ヴェルテン指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
サイモン・ブレンディス(ヴァイオリン*1),鶴見彩(ピアノ*2)

Review by takaさん
長らくROMでしたが、初めて書き込みます。

指揮のヴェルテンさんいわく「気軽に聞いてください」。実際、そんな趣旨の演奏会でした。

ヴィヴァルディの四季は春だけでした。第二楽章で、犬の鳴き声役のビオラが遠く(舞台右奥)に立って演奏したのにはびっくりしました。こんな演出があったのですね。今まで知っているものとは少し違った趣の春でした。ブレンディスさんのソロも良い響きを出していて、できれば全曲聞いてみたいものです。

ベートーヴェンの交響曲第6番をOEKで聞くのは初めてでした。ヴェルテンさんの指揮だからなのでしょうか、全体的に実に写実的に仕上がっていました(もともと写実的な曲ではあるのですが)。定期演奏会はしばらくベートーヴェンが続くようなので、楽しみです。 (2003/04/22)


Review by めの・もっそさん
遅れましたが、感想を一言。

四季はいろいろ工夫された演奏で、是非とも全曲を聴いてみたいと思いました。
鶴見さんを迎えたショパンですが、私はこの作品の2楽章の、青春賦のような叙情がとても好きなのですが、その辺りのよさが、うまく出ていた演奏だったと思います。
田園ですが、終始明るく伸びやかな演出で、たいへん親しめる演奏だったと思います。どこかワルターのレコードに似た、穏やかな雰囲気を感じました。
今回は春を迎えたこの時季に丁度ふさわしい、暖かで楽しめる演奏会だったと思います。(2003/04/23)

Review by コージーさん
先日のマイタウンコンサートはとても楽しめるものでした。
私も、ショパンのピアノ協奏曲1番はとてもよかったと思います。曲の転じた第三楽章の軽やかさと豊かさに気持ちが高揚しました。鶴見さんのピアノは明朗で、しかも余韻を残すブラボーな演奏でした。(2003/04/23)

Review by 七尾の住人さん
こちらもかなり遅れましたが、感想を一言。

四季の「春」だけの演奏でしたが、本当に全曲聴いてみたくなりました。
第2楽章ではヴィオラの人が立ち上がってステージ右手後ろで演奏され、視覚的にも十分楽しめました。

今となっては時間が経ちすぎてショパンのピアノ協奏曲の印象があまりありません。ただ、少し前の中村紘子さんの演奏とは違った鶴見さんの瑞々しい演奏だったような気がします。

そしてこの日の特に印象に残ったのが、田園です。
初めてこの曲を聴いたわけではないのですが、ベートーヴェンの他の有名な交響曲とガラリと雰囲気が違い、その違いに改めて驚くとともに敬服しました。この曲を聴いた後は、なんだか映画を一本見たような感じで、ドラマチックな印象を抱きました。(2003/04/29)