2003サンセット・コンサート
2003/08/15 石川県立音楽堂コンサートホール
1)バッハ,J.S/オルガン協奏曲イ短調,BWV594
2)シュトラウス,J.I/トランペット・ワルツ
3)ボア/バッハ・アット・ザ・ダブル
4)シュトラウス,J.I /ケッテンブリュッケ・ワルツ
5)ヴィタリ/ヴァイオリンとオルガンの為のシャコンヌ
6)シューベルト/フーガ ホ短調,op.pos 152, D.952
7)バッハ,J.S./オルガン協奏曲ニ短調,BWV974
でした。
●演奏
クラウディオ・ブリツィ(オルガン*1,5-7),トロイ・グーギンズ(ヴァイオリン*2-5),大村俊介(ヴァイオリン*2-4),今野淳(コントラバス,2-4)
※演奏曲目の情報はtakaさん提供

Review by takaさん
15日のサンセット・コンサートに行ってきました。

先ずはブリツィさんが颯爽と現れ、バッハのオルガン協奏曲イ短調(第一楽章:アレグロ/第二楽章:レチタティーヴォ/第三楽章:アレグロ、ヴィバァルディのヴァイオリン協奏曲をバッハが編曲したもの)を演奏しました。音の出し方が非常に丁寧で、イタリア人のせいかどうかは分かりませが、音が明るく聞こえ、しかもその音に表情がありました。

ラフな出で立ちで現れたOEKの弦奏者三人によるステージの最初はJ.シュトラウスI のトランペット・ワルツ。親しみやすいメロディーがトランペットによるメロディーに聞こえるようです。この曲のあとにグーギンズさんの挨拶があり、「気楽に聴いてください。簡単に来ることができるコンサートにしたいのです」と言っていました。T.ボアのバッハ・アット・ザ・ダブルはバッハのヴァイオリン協奏曲の良く知られたメロディーの幾つかがオムニバス風にスウィング調に展開してき、ユーモアあふれ曲です。J.シュトラウスIのケッテンブリュッケ・ワルツは元気のいい華やかな曲でした。

T.ヴィタリのヴァイオリンとオルガンの為のシャコンヌでは一騒動あった経過をグーギンズさんが披露してくれました。曲は荘厳な響きとロマンチックなメロディーで始まり、オルガンの繊細な七変化の音色とヴァイオリンの切ない響きの絡み合いが独特のハーモニーを紡ぎだして、華麗な展開を聴かせてくれました。

F.シューベルトのフーガ ホ短調は壮麗な響きを持ち、いかにもオルガンを聴いたと云う気持ちにさせてくれ、最後のマルチェロのオーボエ協奏曲を編曲したJ.S.バッハのオルガン協奏曲ニ短調ではよく聴くメロディーがいかにもオーボエらしいパイプ音で再現され、しかも、弦で演奏されるパートが多彩な音色のパイプで演奏されるとこんな風に聞こえるのかとびっくりしました。

拍手に応じたブリツィさんの誘導による聴衆参加型のアンコールの曲名は分かりませんが、バロック風で始まってポップス調となり、最後にはジャズとなって、興奮のうちに曲が終わり、大きな拍手に包まれました。

拍手に応えて再び現れたブリツィさんは手すりをすり抜けておちる振りをしてその茶目っ気振りを発揮するなど、音楽のように楽しい人柄も覗かせてくれました。

ダイジェストのつもりで書き始めたつもりが、殆ど書いてしまいましたが、詳細は、私のHPでどうぞ。(2003/08/17)