ベートーヴェン交響曲全曲演奏会 2003/12/31 東京文化会館 1)ベートーヴェン:交響曲第1番 2)ベートーヴェン:交響曲第2番 3)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 4)ベートーヴェン:交響曲第4番 5)ベートーヴェン:交響曲第5番 6)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 7)ベートーヴェン:交響曲第7番 8)ベートーヴェン:交響曲第8番 9)ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 ●演奏 岩城宏之指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(1,6);東京交響楽団・東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の合同オーケストラ(9) 金聖響指揮東京交響楽団(2);東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(3,8) 大友直人指揮東京交響楽団(4,7),東京交響楽団(5) 釜洞祐子(ソプラノ*9)坂本朱(アルト*9)小林一男(テノール*9)直野資(バリトン*9) 晋友会合唱団,東響コーラス(合唱指揮:関屋晋)(9)
あけましておめでとうございます。福井のgontanと申します。久しぶりに参加させていただきます。金沢のカウントダウンは大盛況だったと知人より聞きました。次回は是非行ってみたいと思います。 私は大晦日夕方、上野の文化会館で行われた、「ベートーヴェン交響曲全曲演奏会」に行ってきました。プログラムは・・・(敬称略) 1:岩城宏之/シティ・フィル 2:金 聖響/東響 3:金 聖響/シティ・フィル 4:大友直人/東響 5:大友直人/東響 6:岩城宏之/シティ・フィル 7:大友直人/東響 8:金 聖響/シティ・フィル 9:岩城宏之/合同オケ/晋友会ほか という、豪華なものでした。 自称「日本で一番第九を振らない」岩城さんによる年越し「第九」は非常に明快・快活な演奏。「イベント」であることを感じさせない、素晴らしいもので会場は大いに沸いていました。 しかし、本公演で特筆すべきは、金聖響さんの「英雄」と岩城さんの「田園」でした。どちらも、このような長い演奏会にもかかわらず、カーテンコールとブラヴォーがなかなか鳴り止みませんでした。金聖響さんは金沢での「英雄」の録音がありますが、それを彷彿させるもので、ホルンのゲシュトップやティンパニの音色、ビブラートを殺した弦楽器群などなど、モダン楽器でのピリオド奏法の魅力を最大限に出した演奏でした。先日聴いた、ハーディングさんの演奏をさらに「挑戦的」にしたといった感じでしょうか。(ちなみに両翼配置を行ったのはsym2のみでした。) 録音のないsym8でも聖響節は炸裂、弦楽器のアクセントやティンパニとトランペットの迫力に圧倒されてしまいました。是非、金沢でも、やっていただきたい!! 岩城さんの「田園」は、サラッと流れていくような爽やかな演奏で、予想外でした。テンポも巨匠達の演奏に比べれば幾分早めで、聴く人の心を和ませてくれるような音楽作りでした。会場も、あっという間の「田園」に最初は拍手をためらってしまったような感じでしたが、カーテンコールが続くにつれ拍手の音が増していくという、暖かい雰囲気でした。まさに名演! 文章が下手で、ダラダラと書いてしまいスミマセン・・・。 しかし「このような企画、(一晩でとはいいませんが)OEKでも聴いてみたいなぁ」と思ってしまいました。 今年も、岩城さん・金さんともにOEKでのベートーヴェンが予定されています。今から楽しみです。(2004/01/05)
この演奏会は,三枝成彰さんが企画されたものです。三枝さんのホームページには,次のような宣伝文句が書かれていました。 12月31日大晦日、岩城宏之はじめ三世代指揮者が三世代ベートーヴェン全シンフォニーを通します。03年と04年にまたがって、イヤーエンド最後の第九とニューイヤー最初の第九。出入り自由で親子で交替もできる人生の完奏、ベートーヴェン・マラソンの感動を。「ベントーもってベートーヴェン!」というのがキャッチコピーだったようですが,たしかに同じホール内に9時間もいるとなると,本当に弁当ぐらい必要かもしれないですね。(2004/01/06) |