ほくでんバレンタインコンサート
2004/02/02 石川県立音楽堂コンサートホール
1)バッハ,J.S./管弦楽組曲第2番ロ短調,BWV.1067
2)モーツァルト/モテット「踊れ,喜べ汝幸いなる魂よ」ヘ長調,K.165
3)ハイドン/交響曲第94番ト長調Hob I-94「驚愕」
4)(アンコール)(アンコール)ホフシュテッター(伝ハイドン)/セレナード
●演奏
ロルフ・ベック指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
岡本えり子(フルート*1)),レイネッケ・ルイテン(ソプラノ*2)
Review by takaさん

行ってきました。ものすごい行列で、いい席の確保は困難でした。

開演前にオルガンの小品が3曲演奏されました。二曲はなじみのある曲なのですが、曲名は分かりません。

バッハの管弦楽組曲第2番は、ベルリン・バロック・ゾリステンとエマニュエル・パユの演奏を聴いた直後です。彼らの少々毒々しいまでに個性的な演奏に食傷気味だったこともありますが、OEKの演奏は全体的にオーソドックスで無駄な飾り気もなく、私の好みに近いものでした。

歯切れのいいポロネーズや実に優雅なメヌエットはなかなか良かったと思います。8日には定期演奏会で同じ演奏がありますね。同じ演奏者による同じ曲を一週間に二回聴くと云う滅多にない経験ですが、その時にはどんな風に聴こえるか楽しみです。

モーツァルトのモテット「踊れ、喜べ汝幸いなる魂よ」のレイネッケ・ルイテンさんのソプラノもなかなか聴かせてくれました。一年ちょっと前に聴いたメシャリーさんよりも、やや地味な正統派の演奏のように感じました。

ハイドンの交響曲第94番「驚愕」も期待を裏切ることなく、きちんと「びっくり」させてもらいました。

ベックさんの指揮ぶりは奇をてらったところがなく、実にオーソドックスなものに感じました。これは月並みというのではなく、実に堂々とした正統派の音作りなのだと思っています。音も曲想もごく自然で安定しており、こどの曲も安心して楽しむことができました。アンコールはハイドンのセレナーデ。

今回は私の好きな曲ばかりだったので、充分に満足させてもらいました。8日の定期演奏会が楽しみです。 (2004/02/04)