東芝グランド・コンサート2004:バンベルク交響楽団演奏会 2004/02/24 石川県立音楽堂コンサートホール 1)ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番op.72-b 2)ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲op.43 3)ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調op.67 ●演奏 ジョナサン・ノット指揮バンベルク交響楽団 上原彩子(ピアノ*2)
先月の24日に行われたコンサートですから、かなり遅れての書き込みです。 遅れながらもやはり一言二言感想を述べたいコンサートでしたので、覚えている範囲で書き込みます。 昨年のグランド・コンサート同様、指揮者としてはまだまだ若いジョナサン・ノットの登場でした。若いと言っても立派なもので、十分楽しむことができたコンサートとなりました。 オープニングは、『ベートーヴェンの序曲「レオノーレ」第3番』で、いかにもドイツのオーケストラという響きに酔うことができました。 2曲目は、上原彩子さんの登場で、『ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲』です。この曲に関しては、どうもしっくりこなく、悪い演奏というわけではないのですが、ちょっと曲とオケなのか、オケとソリストなのか分かりませんが、相性が悪いように感じました。 休憩後は、『ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」』です。 ここで再びオケの持つ重厚な響きが戻ってきたような気がします。自国の音楽には、やはりかなり相性がよいようです。しっかりと曲がこなされていて素晴らしい演奏でした。よく耳にする曲だけに、指揮者の解釈の違いが楽しめました。もう細かい所は覚えていませんが、第3楽章からブリッジ部分に入り第4楽章にはいるのですが、その第4楽章は爆発的に表現すると言うよりも少し早めにちょっとさらりと演奏していたのが印象的です。 ラフマニノフの後、上原彩子さんのアンコール、運命の後もアンコールがありましたが、もう何が演奏されたのか忘れてしまいました。 ともかく、十分にドイツのオケの響きと音楽を堪能できたいいコンサートでした。(2004/03/16) |