金沢大学フィルハーモニー管弦楽団第44回定期演奏会
84/1/21石川厚生年金会館

スメタナ/連作交響詩「わが祖国」〜「高い城」「ボヘミアの牧場と森から」「モルダウ」
ブラームス/交響曲第3番,ヘ長調,op.90
(アンコール曲)
ストラウ゛ィンスキ-/「火の鳥」より終結部
●演奏
堤俊作/金沢大学PO

前年に引き続き,堤さんの指揮です。この演奏会については,何と感想文が残っていたので,その一部を箇条書きで再現しましょう。

●全体
・最前列真中で聞く。弦楽器奏者の様子がよくわかり面白い。
・チェロ奏者が指揮者を見つめる目が爽やかである。
・個人技は物足りないかもしれないが,一斉に鳴った時の力強さにはそれを補うものがある。
●「わが祖国」
・ホールのせいか,やけに乾いた音だった(注:今と同じようなことを書いているのがおかしい)。
・大体,速いテンポだったが時々,ルバートしていた。ちょっと不自然?
・モルダウなど曲の終わりに向かっての盛り上がりが素晴らしい。

●ブラームス
・ちょっとふやけて聞えた。1楽章は繰り返しをしていた。
・4楽章の直線的な感じが良かった。
・曲が終わらないうちに拍手している観客がいた。そのせいで拍手が3回に分かれてしまい,余情がなかったのが残念だった。

ちなみに,このプログラムの曲は,OEKが取り上げていない曲ばかりです。