ベルリン国立管弦楽団演奏会
84/6/27石川厚生年金会館

ベートーウ゛ェン/交響曲第6番ヘ長調,op.68「田園」
ベートーウ゛ェン/交響曲第5番ハ短調,op.67
(アンコール曲)
シュトラウス,J./ピチカート・ポルカ
シュトラウス,J.I/ラデツキー行進曲
●演奏
オトマール・スウィトナー/ベルリン国立O
ベートーヴェンの交響曲2曲だけ,というカール・ベームあたりが指揮しそうな「巨匠のプログラム」です。スウィトナーさんは,当時,NHK交響楽団をよく指揮しており,テレビではよく見たことがあったのですが,実際に聴いたのは,この時だけです。この時も,ほとんど最高列のような席だったので,スウィトナーさんについてのはっきりとした記憶はありません。

アンコール2曲目のラデツキー行進曲では,指揮をせずに引っ込んでしまい,後から再登場(確かそうだったと思うのですが)するユーモアを見せてくれました。

このビラですが,指揮者の似顔絵というのはめったにないかもしれません。それにしても怖い顔をしています。行こうと思った人も引き返してしまいそうです。

この演奏会の時,休憩時間に見ず知らずの男性から「若いときにコンサートに行っておくといいぞ。働くようになると行けなくなる」と話し掛けられたことを何となく覚えています。それから,十五年以上たった今,その時以上に演奏会に行くようになった今の私がいます。その男の人の言葉は,私に限って言えば見事に外れてしまいました。