892. Re: テレメンタリー2006 管理人hs  2006/11/26 (日) 11:51
テレビ朝日系列のこの番組ですが,録画をして今日の午前中見てみました。
http://www.hab.co.jp/bangumi/telementary/index.html

今年7月の岩城さんの追悼公演の映像などもかなり使われており,見応えのある番組となっていました。この松井選手への手紙は,そのうち松井秀喜ベースボールミュージアムあたりに展示されるようになるかもしれないですね。

この松井選手ですが,今年のカウントダウン・コンサートにゲスト出演されるようです。それと,ギドン・クレーメルも登場するようです。まだ北国新聞社のHPには詳細は出ていませんが,今年のカウントダウン・コンサートは大変豪華なメンバーが顔を揃えそうです。



891. Re^2: OEKの新譜 管理人hs  2006/11/26 (日) 11:44
covariantさん,こんにちは。
> 菊池洋子さんの演奏については、強い関心があったものの、ずっと耳にする機会を失し、デビュー版のCDも、音楽堂で買えるときにと思ってずっと買い控えてきた(笑)せいで先日やっと手にし

今年の場合,モーツァルトのCDといっても,世の中に溢れていますので,かえって手を出しにくいところはあるのですが,協奏曲1曲とソナタ1曲を組み合わせたCDをじっくり聞くという方が集中できて良いですね。最近多い,6枚組3000円というような編集ものの場合,結局は全曲をじっくり聞くことは難しいですね。

> 今回私は、この2枚目にもっと嵌りました

今回は短調の曲を2曲組み合わせているのがポイントかもしれないですね。CDの世界では,古楽器ではなく現代楽器で普通にモーツァルトを演奏するのが難しい時代になってきていますが,菊池さんの演奏は,本当にモーツァルトにしっくり来ていますね。

ところで,covariantさんのおすすめのアリス=紗良・オットさんですが,11月30日に次のような形でOEKのメンバーと共演をするようですね。
http://www.at-s.com/bin/even/EVEN0030.asp?event_no_i=H128478783

この中のピアノ五重奏版の協奏曲というのにも興味があります。アリスさんの本格的な日本デビュー盤に丁度良いような気もします。こちらにも期待したいと思います。



889. Re: OEKの新譜 covariant  2006/11/25 (土) 22:32
菊池洋子さんの演奏については、強い関心があったものの、ずっと耳にする機会を失し、デビュー版のCDも、音楽堂で買えるときにと思ってずっと買い控えてきた(笑)せいで先日やっと手にし、また、この記事に触発されて2枚目も立て続けに購入しました。
1枚目のCDもどうしてもっと早く入手しなかったか、と悔やまれるような逸品ですし、2枚目の収録となった定期公演や、アートホールでの演奏会にも行けなかったことを、恨めしく思いますね。(笑)
1枚目のCDについては管理人hsさんの詳細なレビューもありますし、皆さんが声を揃えておっしゃる「粒立ちのよさ」、なるほどねぇ、うまい表現!と思います。
今回私は、この2枚目にもっと嵌りました(笑)。協奏曲第20番もさることながら、きらきら星変奏曲も、ほんとうに楽しめます。
以下、例によってミーハー的な感想ですが、笑ってやってください。
CDの写真も恐らく今回の2枚目のほうが、ご本人の素顔により近いのではないか?と想像します。特にその目差しは、収録された演奏の雰囲気を象徴して、芯の強さと、十二分な!しなやかさをあわせもっている感じがして、素敵ですね。(笑)
私の場合、躍動感を感じる演奏には特にメロメロ、参った!です。CDパフレットの中で、菊池さんが即興演奏について語っているのも、むべなるかな、です。
こんな菊池さんの最初のCD2枚に、OEKが伴奏しているというのも、定期会員としてほんとうに誇らしく思います。



886. テレメンタリー2006 管理人hs  2006/11/25 (土) 13:12
本日(11月25日)の深夜1:15〜テレビ朝日系列のテレメンタリー2006という番組で,次のような番組が放送されます。

http://www.hab.co.jp/bangumi/telementary/index.html

今年6月に亡くなられた岩城宏之さんが死の直前に送った松井秀喜選手あての手紙に焦点を当てた内容です。北陸朝日放送制作ですが,全国放送されるようですので,ご覧になって下さい。



881. 第10回筒井裕朗サクソフォーンリサイタル 管理人hs  2006/11/24 (金) 23:10
今日は金沢市アートホールで行われた筒井裕朗さんのサクソフォーン・リサイタルに出かけてきました。筒井さんは石川県新人登竜門コンサートに出演以来,金沢を中心に活躍されているサクソフォーン奏者です。今回はその10回目のリサイタルということで,過去10年間に渡って続けてきたリサイタルの集大成のような充実したプログラムでした。

私自身,サクソフォーンのリサイタルを聞くのは初めてのことだったのですが,その音の迫力と表現力の多彩さに,改めてサクソフォーンという楽器の素晴らしさを見直しました。

演奏された曲は,どの曲も初めて聞く曲ばかりでしたが,バロック音楽,フランス音楽,前衛的な曲,ジャズ風の曲...と1曲ごとが変化に富んでいました。この中では,前半最後に演奏されたデニゾフのソナタと後半最初に演奏されたウッズのソナタが特に印象的でした。

デニゾフの曲は「一体どういう楽譜なのだろう?」というぐらい前衛的な作品でしあ。一方,ウッズの曲は,思わずブランデーのグラスなどを手にして聞きたくなるような(陳腐な発想で申し訳ありません),これぞジャズという感じでありながら,後から振り返ってみると「やっぱりソナタだ」と思わせるような魅力的な作品でした。

演奏会の最後にはアンコールで,”Songs of the year"と言っても良いような「あの曲」「この曲」が次々と4曲も演奏され,お客さんを喜ばせてくれました。大都市圏以外でクラシック・サクソフォーン奏者としての活動を続けることは,とても大変なことだったと思いますが,この日の演奏は,その成果が十分に発揮されたものでした。これからも,機会があれば,筒井さんのサクソフォーンの演奏会を聞きに行ってみたいと思います。



880. Re^2: ブーニン+ピヒラー+OEK 管理人hs  2006/11/24 (金) 23:09
i3miuraさん,レイトリーさん,こんばんは。

> こんにちは。現在愛知県内に在住のためなかなか定期演奏会に顔を出せないi3miuraですが

これはちょっと残念ですね。

> またブーニンさんの足音はペダルを思いっきり使用する時の音ですが、あんなに凄いペダル捌きは初めて聴きましたが・・・。

レイトリーさんも書かれていましたとおり,あの音にはビックリしましたね。考えようによってはかなり耳障りなところもありました。以前聞いたときは,それほど足音については印象に残っていませんので,気合の入れ方(?)が激しくなったのかもしれませんね。

> それにしてもピヒラーさんの指揮する回は、いつもピンと筋が通った響きの気持ちがいい演奏を聴かせてくれますね。
アルバン・ベルク四重奏団も,ハイドン〜シューベルトを得意としていますが,そのままピヒラーさんの指揮に当てはまるようですね。あまり聞く機会の少ない,シューベルトの1〜4番というのもピヒラーさんの指揮で期待したいと思います。



878. Re: ブーニン+ピヒラー+OEK i3miura [URL]  2006/11/23 (木) 21:16
こんにちは。現在愛知県内に在住のためなかなか定期演奏会に顔を出せないi3miuraですが、今回はピヒラー&ブーニンということで何とか日程調整をして金沢に帰りました。
>定期演奏会の最初がソリストの独奏で始まるのは異例のことですが,前半はブーニンさん中心のステージとなりました。

そうですね。池辺さんも仰っていましたが、なかなかこういうプログラムは特に定期演奏会では組めない(そうでなくても今回はメインがシューベルトの6番という、普段はメインにならない曲)ので、ある意味意欲的なプログラムだと感じました。
またブーニンさんの足音はペダルを思いっきり使用する時の音ですが、あんなに凄いペダル捌きは初めて聴きましたが・・・。僕の席は左側の2階バルコニーなので足元がよく見えました、というか気になって足捌きばかり見てましたが・・・。彼の演奏は今迄何故か聴く機会が無く、生では初めてだったのですが、良い意味でも悪い意味でもブーニン節全開と言った感じの強靭な演奏で、なかなか好き嫌いのはっきりする個性的な演奏だったと思います。
それにしてもピヒラーさんの指揮する回は、いつもピンと筋が通った響きの気持ちがいい演奏を聴かせてくれますね。
次回はいつ聴きにいけるか判りませんが、何とか日程を調整して行きたいものです。



873. ビックリしました! レイトリー  2006/11/22 (水) 23:11
私はほとんどピアノリサイタルは行かないのです。 その意味で他のピアニストがどうかはしりませんが あの音にはビックリしました。指揮者のうなり声などはよく出くわしますが。  でも
やわらかいタッチを感じられ また ダイナミックもあり 結構 感動しました。



872. ブーニン+ピヒラー+OEK 管理人hs  2006/11/22 (水) 22:53
今回のOEKの定期公演には,人気ピアニスト,スタニスラフ・ブーニンさんが登場しました。定期演奏会の最初がソリストの独奏で始まるのは異例のことですが,前半はブーニンさん中心のステージとなりました。

ブーニンさんとピヒラーさん指揮OEKが共演したモーツァルトのピアノ協奏曲第23番は,「これぞブーニン!」という自在な演奏でした。ブーニンさんのタッチは強靭なもので,所々,床をかなり強く踏み鳴らして演奏していました。テンポの動きもかなり気まぐれで,どこかジャズ・ピアノを思わせるような雰囲気がありました。私自身,この23番のピアノ協奏曲は,モーツァルトの曲の中でも特に好きな作品なので,ブーニンさんの個性的な演奏には,少々抵抗を感じましたが,ブーニンさんの個性が存分に発揮されていたのではないかと思います。

後半はシューベルトの交響曲第6番という,少々地味な印象を与える曲でしたが,その先入観を吹き飛ばすような素晴らしい演奏でした。ピヒラーさんの指揮のOEKは,いつもビシっと引き締まった音がするのですが,この日はティンパニとトランペットの響きが特に充実していました。この曲自体,ベートーヴェンを意識してシューベルトが作った曲ですが,筋肉質でバランスの取れた演奏からは,この両作曲家の美点を兼ね備えたような魅力が伝ってきました。

ブーニンさんは,27日にもう1回,金沢で公演を行いますが,こちらの方は,日本舞踊とのコラボレーションということで,なかなか斬新な演奏会となりそうです



865. OEKの新譜 管理人hs  2006/11/19 (日) 21:29
菊池洋子さんと井上道義が共演した,9月の定期公演の録音が早くもCD化されました。avexから発売されているのですが,演奏会の印象がよみがえって来るような良い録音です(拍手は入っていませんが)。このシリーズは,協奏曲録音とピアノ・ソナタとが組み合わせれていますが,こうやってゆったりと聞いていくのも良いものです。

その他,OEKの録音ではありませんが,岩城さん指揮NHK交響楽団による1996年録音の「悲愴」もCD化されるようです。また,岩城さん指揮東京混声合唱団による「戦友」もCD化されるようです(これは,岩城さんが指揮した最後の録音?)。これからしばらくは岩城さんの「新」録音にも目が離せません。



832. 第210回定期公演マイスター・シリーズ 管理人hs  2006/11/10 (金) 23:16
今日は,ジャン=ピエール・ヴァレーズさん指揮のOEKの定期公演に出かけてきました。今回は,スペイン出身のソプラノ,オフェリア・サーラをソリストに招いての「スパニッシュ・ナイト!」といった感じのとてもまとまりの良い演奏会となりました。

サーラさんは,最初,フィガロとドン・ジョヴァンニのアリアを歌ったのですが(どちらもスペインが舞台),小間使い役がぴったりといった可愛らしい雰囲気がありました。声は軽めですが,艶と落ち着きがあり,品の良さを感じさせる素晴らしい歌でした。後半は,スペインのサルスエラなど,民族的な曲を堪能させてくれました。

ヴァレーズさんの作る,音楽にも明るく開放的なムードがありました。最後が,ファリャの三角帽子の第1組曲で終わるというのは,ちょっと軽い気はしましたが,スペインというキーワードの下に多種多様な曲を楽しむことができました。

最初に演奏された,モーツァルトの劇音楽「エジプト王タモス」の中の曲もとても良い曲でした。滅多に演奏されない曲ですが,抜粋した4曲が丁度,交響曲の4つの楽章に対応しており,暗い情熱を感じさせるような大変魅力的な作品でした。

この日の演奏会は,ライブ録音を行っていましたが,サーラさんの日本デビュー盤ということになりそうです。選曲の面でもとても楽しめるCDになることは間違いないと思います。



831. Re: お久しぶりです 管理人hs  2006/11/10 (金) 22:56
川崎さん,こんばんは。

> コントラバスがクルリと一回転させるパフォーマンスなんですが、10年前、ブタペスト祝祭管弦楽オーケストラ(イヴァン・フィッシャーさん指揮)の演奏会でアンコールで経験しました。

これは,この前の「のだめカンタービレ」に出てきたシーンですね。私は,ルロイ・アンダーソンの曲で回すのを見たことがありますが,ベートーヴェンの7番で回すというのは,ちょっと考えられないですね。

> ツィンバロンも初めてでした。アップテンポのハンガリーの曲だったと思います。小学校低学年の子供も聴いていたのですが、非常に受けていました。

コダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」に出てくる楽器ですね。この曲は是非一度生で聞いてみたい曲です。



830. お久しぶりです 川崎(富山市在住)  2006/11/10 (金) 22:23
コントラバスがクルリと一回転させるパフォーマンスなんですが、10年前、ブタペスト祝祭管弦楽オーケストラ(イヴァン・フィッシャーさん指揮)の演奏会でアンコールで経験しました。

ツィンバロンも初めてでした。アップテンポのハンガリーの曲だったと思います。小学校低学年の子供も聴いていたのですが、非常に受けていました。



820. Re^2: 石川県立音楽堂開館5周年記念コンサート「森の歌」 管理人hs  2006/11/08 (水) 20:59
covariantさま
レポートをありがとうございます。アリス=紗良・オットさんは本当に良かったですね。なぜか,私の娘もこの方のお名前を知っていたので,「どうして知っているのか?」と尋ねてみたところ「セブンティーン」という雑誌に載っていたとのことです。

> インターネットを渉猟して知ったのは、否、新聞記事でしたか?、彼女がこの曲を演奏するのは初めてだとか。

18歳なら,この曲をオーケストラと共演するのはきっと初めてでしょうね。演奏後は,そういう雰囲気が伝わってきました。

> OEK定期でも、ラフマニノフ、もっと取り上げてほしいです。
さすがに編成を増強しないといけないので,頻繁に演奏するわけにはいかないと思いますが,ラフマニノフの3番のピアノ協奏曲なども是非聞いてみたいものです。

> テレビカメラも出ていたようですが、どうなるのでしょうか?

北陸朝日放送のカメラだったようです。井上さんやアリスさんがどういう表情で演奏していたのかもう一度見てみたいと思います。



819. Re: 石川県立音楽堂開館5周年記念コンサート「森の歌」 covariant  2006/11/08 (水) 20:50
皆様、アリス=紗良・オットさんを推薦していた私は勿論、「森のうた」公演に行ってまいりました。ミーハーな報告でも何か書かないと・・・(笑)。管理人hsさんの詳細なレポートがあるので、ずいぶん気が楽です。
若い頃からの近視に、強度の乱視、最近更に老眼が混じっている小生、双眼鏡の力を借りて、演奏会を堪能してきました。

祝典序曲のラッパに圧倒され、そして元気百倍になりました。誕生5周年!おめでとう!!

ラフマニノフは、近年の私の大好物(笑)。それをアリス=紗良さんが!、と最初興奮し、
しかし、弱冠18歳の彼女がこんな大曲を?といぶかってみたり、、、で臨みました。

アリス=紗良さんは、ご本人はもちろんすてきですが、チラシにある赤い衣装より一段と美しい、確か濃いピンク系のとても立派な素敵なドレスを来ておられました。
インターネットを渉猟して知ったのは、否、新聞記事でしたか?、彼女がこの曲を演奏するのは初めてだとか。
とんでもない娘さんだ、と思いを新たにしました(註:小生50代後半)。完璧に弾いちゃいました。そこには完全に技術を超越した世界=至高の芸がある、と私は感じました。
余談ですが、ラフマニノフのピアノ協奏曲、2番よりは3番が好きかも。OEKの定期演奏会に小山実稚恵さんがソリストで来られた際に、ラフマニ3番のCDを求め、サインをいただきました。その後しばらくこのCDに嵌り、アシュケナージ氏の同曲も聞いてみたのですが、好みは小山さんです。何か日本語で演奏してもらっているような気がして、しっくりし、感動するのです。(尤も、日本語で・・・の感じは、自分がしっくりする曲全般に言えることです。それだけ共振しやすいということでしょう。)
OEK定期でも、ラフマニノフ、もっと取り上げてほしいです。

「森のうた」は管理人hsさんも感じられたように、私にも、あっと言う間に音楽が流れ、とても充実した時間でした。機会を見つけて、岩城さんのエッセイ「森のうた」を是非読んでみたいと思います。植木はいただけませんでしたが荷物も無くて(笑)、とても満足して帰途につきました。

テレビカメラも出ていたようですが、どうなるのでしょうか?



811. Re: 内灘砂丘フェスティバル2006 管理人hs  2006/11/07 (火) 20:33
内灘砂丘ボランティア様
演奏会の情報をありがとうございます。
この演奏会の指揮者は,次のページの情報によるとジャン=ルイ・フォレスティエさんのようですね。
http://www.town.uchinada.lg.jp/webapps/www/event/detail.jsp?id=144

お近くの方は是非お出かけになられて見てください。
> 来る12月2日(土)午後3時から「内灘砂丘フェスティバル2006」> テーマは「内灘!夢抱く子らを育む町に〜ふるさとの自然美を詩から再発見して〜」で、
> 内容は1部 作家・高田宏氏講演「ふるさとの海」
>    2部 オーケストラアンサンブル金沢コンサートです。
>       曲目はモーツァルト歌劇「フィガロの結婚」序曲
>          ベートーベン交響曲第6番「田園」
>          西村 朗 ラプソディ石川 です。
>          内灘中学校吹奏楽部との共演もあります。



807. 内灘砂丘フェスティバル2006 内灘砂丘ボランティア  2006/11/07 (火) 08:53
初めまして、内灘町の内灘砂丘ボランティアと申します。
来る12月2日(土)午後3時から「内灘砂丘フェスティバル2006」というイベントが内灘町文化会館で行われます。
テーマは「内灘!夢抱く子らを育む町に〜ふるさとの自然美を詩から再発見して〜」で、
内容は1部 作家・高田宏氏講演「ふるさとの海」
   2部 オーケストラアンサンブル金沢コンサートです。
      曲目はモーツァルト歌劇「フィガロの結婚」序曲
         ベートーベン交響曲第6番「田園」
         西村 朗 ラプソディ石川 です。
         内灘中学校吹奏楽部との共演もあります。
内灘砂丘フェスティバルは町と町民の協働で開催されるイベントで
ことしは9回目です。3回目は岩城宏之さん指揮によるオーケストラアンサンブル金沢のコンサートと五木寛之さんの講演でした。
チケットは1500円です。音楽堂のチケット売り場、金沢市プレイガイド、内灘町文化会館で販売しています。
この応援サイトをごらんの皆様!どうぞ是非是非ご来場くださいますようご案内申し上げます。内灘砂丘ボランティア一同、フェスティバルの成功を願って活動しています。
詳しくは電話076−286−6716生涯学習課までお問合せください。
管理人様、お邪魔しました。この場をお借りしましたこと感謝し御礼申し上げます。有難うございました。



802. 石川県立音楽堂開館5周年記念コンサート「森の歌」 管理人hs  2006/11/05 (日) 18:31
今日は音楽堂開館5周年記念イベントのメイン・イベントである,大阪センチュリー交響楽団とOEKとの合同演奏による「森の歌」公演に出かけてきました。この公演には,OEKエンジェルコーラス,OEK合唱団のメンバーなども含む特別編成の合唱団も参加しており,非常にスケールの大きな音楽を楽しむことができました。

この曲は,もともとがスターリンやソヴィエト共産党を賛美する曲ですので,演奏される機会は少なくなっているのですが,その音楽の分かりやすさと迫力は圧倒的で,有無を言わさぬ魅力があります。字幕に「コミュニズム」というような詞が出てくると,ちょっとドキリとするのですが,ここは「森の歌」のタイトルどおり「緑化振興の歌」として聞くべき時代になったのかもしれません。

1曲目の祝典序曲でもそうだったのですが,クライマックスでオルガン・ステージから参加したトランペット,トロンボーン,ホルンのバンダ部隊の活躍も見事でした。

2曲目に演奏されたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番も,日頃のOEKの編成では演奏できない曲でしたが聞き応えがありました。合同編成のオーケストラの音は確かに厚かったのですが,それほど重苦しく感じなかったのは,やはりOEKとセンチュリーという大規模編成でないオーケストラだからかもしれません。

この曲では,まだ18歳のピアニスト,アリス=紗良・オットさんの演奏も見事でした。「のだめカンタービレ」あたりの音楽マンガにそのまま出てきそうな”美少女”という雰囲気を持った方なのですが,ピアノのタッチは非常にしっかりしており,とてもスケールの大きな音楽を聞かせてくれました。演奏後は,演奏中とは違い18歳の少女のような雰囲気に戻ったのもとても初々しく感じました。是非また金沢で公演を行って欲しい方です。

帰りには,「植木プレゼント」もあり,新鮮さ緑に酔った演奏会でした。



797. Re^2: 音楽堂5周年記念イベント 管理人hs  2006/11/04 (土) 21:51
レイトリーさん,こんばんは。
> > 今日は半日ほど石川県立音楽堂開館5周年記念イベント
>
> そんなのがあったのですね・・・   
> わかっていれば 行ったのに、   残念!

チラシなどは以前から配布していましたが,近年はインターネットの影響力も大きいので,やはりこういった情報は音楽堂公式ホームページの方にもう少し大きく載せてあった方が良かったですね。JR金沢駅で客寄せのようなことをしても効果があるような気がします。

> ところで 玉川図書館のCDコーナー あのCD購入基準は
> なんでしょうか・・・

私も時々行きますが,新しい録音はあまり増えてないような気がします。もしかしたら新しく増えているものは一般市民からの寄贈CDという可能性もあるかもしれませんね。



796. Re: 音楽堂5周年記念イベント レイトリー  2006/11/04 (土) 21:16
> 今日は半日ほど石川県立音楽堂開館5周年記念イベント

そんなのがあったのですね・・・   
今日は一日 車の修理で
時間を玉川図書館でつぶしていました。
わかっていれば 行ったのに、   残念!

ところで 玉川図書館のCDコーナー あのCD購入基準は
なんでしょうか・・・ まあ おまけみたいなものだから
あんなもんでしょうか。



794. 音楽堂5周年記念イベント 管理人hs  2006/11/04 (土) 18:12
今日は半日ほど石川県立音楽堂開館5周年記念イベントに参加してきました。交流ホールでの室内楽公演が中心だったのですが,OEKメンバー+地元アーティストが続々と登場し,音楽堂を中心に石川県の音楽の層が厚くなったことを実感しました。

特に印象に残ったのは,OEKの加納さんのオーボエと西澤和江さんのヴァイオリンでした。上田智子さんによるハープ引き比べもとても楽しいものでした。最後の「森の歌」合唱団のステージだけは聞かなかったのですが,「すべて無料」という大変お得で聞き応えのあるイベントでした。

数日前,音楽堂の対面に金沢フォーラスがオープンしたこともあり,この日は金沢駅東口付近は非常に沢山の人がいました。私は自転車で出かけたのですが,明日の「森の歌」に行かれる方は,念のため公共交通機関を使うか自転車で行かれる方が安心かと思います。



789. Re^2: 菊池洋子+OEKメンバーズ 管理人hs  2006/11/02 (木) 23:00
> 菊地洋子ってだれ?菊池洋子?

わらい様,はじめまして。
菊池さんのお名前を菊地さんと書き間違っており失礼しました。ご指摘頂きありがとうございました。

菊池さんとOEKですが,11月15日からAvexからモーツァルトのCDが発売されるようですね。井上道義さんの指揮ともども楽しみにしたいと思います。



788. Re: 菊池洋子+OEKメンバーズ わらい  2006/11/02 (木) 22:32
菊地洋子ってだれ?菊池洋子?

> 今日は,金沢市アートホールで行われたピアニストの菊池洋子さんとOEKのメンバーによる演奏会に出かけてきました。前半は菊地さんのピアノ独奏が中心,後半はシューベルトの「ます」が演奏されました。
>
> 菊地さんは,先月のOEK定期公演やOEKとのCD録音でもお馴染みのピアニストですが,今回もまた,素晴らしい演奏を聞かせてくれました。菊地さんのピアノには,常に余裕があり,伸び伸びとした感性が漂っています。
>
> 後半の「ます」の方は,非常に聞き応えがありました。アビゲイル・ヤングさんを中心としたアンサンブルと菊地さんの作る音楽には,リラックスした感覚と,緊張感が共存しており,シューベルトの音楽にぴったりでした。特にテンポの速い部分のスリリングな切れの良さが最高でした。
>
> 菊池さんとOEKは,10月後半のシンガポール公演などでも共演しますが,きっと今回同様,伸びやかな音楽を聞かせてくれることでしょう。
>
> PS.ところで,今晩からフジテレビで,音大生を描いた人気マンガをドラマ化した「のだめカンタービレ」が始まりましたね。原作を読んでいない人には,「なんじゃこりゃー!」という感じかもしれませんが,マンガの雰囲気をかなり忠実に再現しており,中々楽しめそうです。特に主役の上野樹里はぴったりですね。この番組が盛り上がると,クラシック音楽にも注目が集まりそうなので,音楽関係者には注目の番組と言えそうです。



776. クミコ+渡辺俊幸+OEK 管理人hs  2006/10/30 (月) 23:22
今晩は,シャンソン歌手のクミコさんがゲスト出演したOEKのファンタジー公演に出かけてきました。私自身,クミコさんのお名前を聞くのは今回が初めてだったのですが,これまでにファンタジーシリーズに登場された方の中ではいちばん知名度が低い方だったかもしれません。

しかし,そのステージは素晴らしいものでした。シャンソン歌手の枠を越えた,独特の個性を持った歌を楽しむことができました。クミコさんは,シャンソン歌手といいつつ,フランス語の歌は全く歌いませんでした。全曲に渡り,しっかりとした日本語に拘っていらしゃいました。その点が素晴らしいと思いました。

発音が非常にくっきりとしており,歌詞がクミコさんの人生と重なり合って,実感を伴って伝わってきました。年季の入ったちょっとハスキーな声なのですが,実演で聞くとその声はとても透明で,純粋でした。人生を歌うと重くなりがちですが,クミコさんの歌には軽さもあり,聞いていて疲れませんでした。

というわけで,今回,全く初めて聞く歌手だったのですが,歌とドラマを堪能させてくれる素晴らしい歌手と思いました。渡辺さんとのコラボレーションで,金沢をイメージしたオリジナル曲でも歌ってくれないかな,と期待してしまいました。

今回は渡辺俊幸さんの作品も沢山聞くことができました。11月には,Yumiさんというフルート奏者とOEKとの共演によるCDも発売されるということで,これも楽しみです。

今回共演した渡辺さんとクミコさんですが,同学年なのだそうです。「トシユキさん」と暖かさと親しみを込めて呼び掛けるクミコさんを見て,「これは名コンビだ」と実感できました。矢野顕子さんとの共演の時もそう感じたのですが,渡辺さんと同世代の歌手との共演シリーズとでは,トークもとても打ち解けた感じになり,聞いている方も嬉しくなります。というわけで,また「渡辺さんつながり」の歌手との共演を期待したいと思います。



764. Re^2: ピアノの翼コンサート第4回 管理人hs  2006/10/27 (金) 22:12
小人の踊りさん,こんばんは。

> 今回はこれまでで一番の大入りだったように思います。

そうでしたね。私が会場に到着したときは入口前に列ができていました。

> 個人的には、ショパンのスケルツォ第3番が聴きごたえがあって良かったです。この曲とリストのバラード第2番が今回のプログラムの中では“重量級”だったのですけど、ショパンとリストの男性的側面を強く感じることができたという意味でも大満足でした。

これまでショパンとかリストといえば,「やさしく,ロマンティックな曲」というイメージが大きかったかもしれませんが,今回のような企画があると,いろいろなタイプの曲が聞けてよいですね。

> 残念だったのは、リストの曲が少なかったことです。う〜ん、ショパンには勝てないのか??

微妙にリストの方が少なかったですね。今回の”余談”にも出てきましたが,リストによるシューベルト歌曲の編曲集といったプログラムなどがあっても面白そうです。

> 9月5日に開催された第3回の感想を少し。
> この回は「ドイツロマンを求めて」というテーマで、シューマン、ブラームス、シューベルトの楽曲が演奏されました。

この回にはこれには行けなかったのですが,とてもよかったようですね。「ピアノシリーズ」に続いて,交流ホールを使った「歌曲シリーズ」にも期待したいと思います。

> このときの目玉は、なんと言ってもバリトンの安藤常光氏によるシューベルトの歌曲。

安藤さんは,11月の「森の歌」にも出演されますね。楽しみにしたいと思います。



757. Re: ピアノの翼コンサート第4回 小人の踊り  2006/10/26 (木) 00:38
当方、この「ピアノの翼コンサート」には第1回から足を運んでいるのですが、今回はこれまでで一番の大入りだったように思います。

今回のプログラムは・・・

(導入)ショパン ワルツ第9番「告別」大野さん

    ショパン 幻想即興曲      澤田さん

(比較その1 ノクターン)
    ショパン ノクターン第13番  澤田さん
    リスト  愛の夢 第3番    徳力さん

    ショパン エチュード op.25-1
         「エオリアンハープ」 入澤さん
    ショパン スケルツォ第3番  入澤さん

(比較その2 バラード)
    ショパン バラード第3番   澤田さん
    リスト  バラード第2番   徳力さん

    リスト  ラ・カンパネラ   大野さん
    ショパン エチュード op.10-12
「革命」      大野さん

と、メジャーな曲をズラリと揃えていました。これら曲の生演奏と平易で興味深い解説を2時間で楽しめて、しかもあの料金ですから、人が集まるのも当然でしょう。管理人さんの仰るとおり、企画の勝利であります。

個人的には、ショパンのスケルツォ第3番が聴きごたえがあって良かったです。この曲とリストのバラード第2番が今回のプログラムの中では“重量級”だったのですけど、ショパンとリストの男性的側面を強く感じることができたという意味でも大満足でした。
(逆に、愛の夢とかノクターンのような女性的な曲ばかりでは滅入ってしまいます。)
残念だったのは、リストの曲が少なかったことです。う〜ん、ショパンには勝てないのか??


9月5日に開催された第3回の感想を少し。
この回は「ドイツロマンを求めて」というテーマで、シューマン、ブラームス、シューベルトの楽曲が演奏されました。
このときの目玉は、なんと言ってもバリトンの安藤常光氏によるシューベルトの歌曲。「魔王」の迫力ある実演を聴いた感動は忘れられません!!!



752. ピアノの翼コンサート第4回 管理人hs  2006/10/24 (火) 23:10
今日は,音楽堂交流ホールでシリーズで行われている「ピアノの翼コンサート」の第4回に出かけてきました。今回は,ショパンとリストを比較するプログラムでした。

ショパンについては,昨年度ずっと聞いてきたのですが,今回のように比較しながら聞くのも面白いものです。中では最後の方で演奏されたリストのバラード第2番が特に楽しめました。金沢で,リストのピアノ曲を聞く機会は意外に多くないのですが,やはり実演で聞くと演奏効果があがります。

今回もいろいろなエピソードを交えての大野由加さんの解説が素晴らしかったのですが,最後にラ・カンパネラと革命のエチュードという難曲を続けて2曲弾かれ,すごいなと感心しました。

このシリーズには有名なピアニストが登場するわけではないのですが,この日も沢山のお客さんが聞きに来ていました。やはり大野さんの企画の良さがお客さんにも浸透してきているのだと思います。次回はロシアン・ピアニズムとフランスのピアノ音楽ということで,また聞きに行ってみたいと思います。



745. OEK公式HP更新 管理人hs  2006/10/22 (日) 23:05
OEKの公式ホームページがリニューアルされているようです。
現在行っているオーストラリア公演の様子なども紹介されていますので,ご覧下さい。

http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/



724. 菊池洋子+OEKメンバーズ 管理人hs  2006/10/16 (月) 23:20
今日は,金沢市アートホールで行われたピアニストの菊池洋子さんとOEKのメンバーによる演奏会に出かけてきました。前半は菊地さんのピアノ独奏が中心,後半はシューベルトの「ます」が演奏されました。

菊地さんは,先月のOEK定期公演やOEKとのCD録音でもお馴染みのピアニストですが,今回もまた,素晴らしい演奏を聞かせてくれました。菊地さんのピアノには,常に余裕があり,伸び伸びとした感性が漂っています。

後半の「ます」の方は,非常に聞き応えがありました。アビゲイル・ヤングさんを中心としたアンサンブルと菊地さんの作る音楽には,リラックスした感覚と,緊張感が共存しており,シューベルトの音楽にぴったりでした。特にテンポの速い部分のスリリングな切れの良さが最高でした。

菊池さんとOEKは,10月後半のシンガポール公演などでも共演しますが,きっと今回同様,伸びやかな音楽を聞かせてくれることでしょう。

PS.ところで,今晩からフジテレビで,音大生を描いた人気マンガをドラマ化した「のだめカンタービレ」が始まりましたね。原作を読んでいない人には,「なんじゃこりゃー!」という感じかもしれませんが,マンガの雰囲気をかなり忠実に再現しており,中々楽しめそうです。特に主役の上野樹里はぴったりですね。この番組が盛り上がると,クラシック音楽にも注目が集まりそうなので,音楽関係者には注目の番組と言えそうです。



715. Re^2: OEK第208回定期公演 管理人hs  2006/10/15 (日) 10:38
ねこさん,こんにちは。
>  先日の金沢での定期でベートーベンの交響曲第7番が二つに分けて演奏された、という話から数年前に大阪で同じようなスタイルのコンサートを聴いたことを思い出しました。

やはり,こういう企画は,他でもやっていたんですね。

>ハイドンの交響曲第96番「奇蹟」がやはり前後二つに分けて演奏されたのです。

この曲は金沢では聞いたことのない作品ですが,何となくいわくありげなタイトルの作品ですね。

> 個人的には2楽章で一旦終わってガラリと別の曲になるというのはどうも落ち着かなくてあまり好きになれなかった記憶があります。

やはり毎回このスタイルだと,現在のお客さんには,抵抗があるかと思います。ただし,CD6枚3000円で,クラシック音楽のベスト盤を楽章単位で聞いているようなお客さんが増えているとしたら,それほど抵抗は感じないかもしれないですね。

> 今回の金沢では好意的な意見が多かったようですが、曲の組み合わせや演奏がよかったことに加えて、これは金沢のお客様の懐の広さの現れなのかもしれませんね。

金沢のお客さんは,確かに「懐が広い」ような気がします。これは岩城さんが現代の音楽を毎回のように取り上げていたことの表れなのかもしれません。

OEKの方は信濃路ツアーの後,19日からオーストラリアなど海外公演を行います。しばらく金沢での公演はありませんが,成果に期待したいと思います。



691. Re: OEK第208回定期公演 ねこ  2006/10/10 (火) 21:02
 先日の金沢での定期でベートーベンの交響曲第7番が二つに分けて演奏された、という話から数年前に大阪で同じようなスタイルのコンサートを聴いたことを思い出しました。プログラムを引っ張り出してみましたところ、私が聴いたのは2003年5月いずみホールでの大阪シンフォニカー交響楽団第5回いずみホール定期でした。このときにはヴァンハルのコントラバス協奏曲とモーツアルトのオブリガートコントラバス付きバスアリア「この美しい手にかけて」K.612という二つの曲を真ん中にしてハイドンの交響曲第96番「奇蹟」がやはり前後二つに分けて演奏されたのです。

 当時大阪シンフォニカーの音楽監督だった曽我大介さんは演奏会前によくプレトークをやっておられましたが、このときにも「ハイドンの時代にはこうした形式で演奏されるのが普通だった」というようなお話をしておられました。大阪シンフォニカーはこの前後の時期、集中的にハイドンを取り上げて演奏していたのですが、曽我さんが指揮されるときはいつもこの「分割スタイル」をやっていたようです。今回金沢で指揮をされた延原さんも、もしかしたらシンフォニカーのあのシリーズをお聴きになっていたのかもしれないな、と思いました。

個人的には2楽章で一旦終わってガラリと別の曲になるというのはどうも落ち着かなくてあまり好きになれなかった記憶があります。他のお客様の反応がどうだったのかはわかりませんが、シンフォニカーのほうも、曽我さんが音楽監督をお辞めになったあとは通常のスタイルに戻したようです。手元にある2004年7月の第10回いずみホール定期のプログラムではハイドンのチェンバロ協奏曲二長調とJ.C. バッハの五重奏曲にハイドンの100番「軍隊」というプログラムで、休憩後にシンフォニーを全曲続けて演奏する通常の形式になっていました。
今回の金沢では好意的な意見が多かったようですが、曲の組み合わせや演奏がよかったことに加えて、これは金沢のお客様の懐の広さの現れなのかもしれませんね。



671. Re^3: 大阪定期公演 管理人hs  2006/10/09 (月) 20:23
たぬきさん,こんばんは。

>  私の記憶では,平成17年3月の定期演奏会のころから「一同礼」が始まったような気がします(平成17年2月の,シュライヤー氏の「マタイ」の時にはしてなかったはずなので。)。

どうもありがとうございます。確かにその頃のような気がします。この方式の挨拶ですが,オルフェウス室内管弦楽団も「一同礼」だったと思います。金沢のお客さんの中には,OEKの特定の奏者をお目当てに聞きに来られている人もいると思うのですが,「全員がソリスト」という点をアピールしているのかもしれませんね。



670. Re: 音楽の楽しみ方 管理人hs  2006/10/09 (月) 20:20
皆さん,こんにちは。この前の定期公演は,いろいろな点で面白い点がありましたね。

>第2楽章が終わってコンチェルトの準備が始まった時には、少しだけ居心地の良くない感じがしました。しかし、オーボエコンチェルトの後、第3楽章が始まった時には、とても心地良い感覚に支配されていました。

この点は私も同じように感じました。この辺りが新鮮でしたね。

> 2つ目はオーボエコンチェルト。
この曲は,ドハティさんならではの演奏でしたね。作曲者,奏者ともオーストラリアの方だったのですが,考えてみればオーストラリア的な曲かな,という印象を持ちました。

> 3つ目は、定期公演に集まっていた聴衆です。...無駄なフィルター無しに音楽を楽しんでいる感じを強く受けました。

この辺は,岩城さんがあれこれ不思議な(?)曲を毎回のように取り上げてくれた成果かもしれないですね。知らない曲が出てきても,「とりあえず聞いてみるか」という気になっているお客さんが増えているような気がします。このことはこれからも金沢の伝統にしていって欲しいと思います。

レイトリーさんの書かれた,「シュッツの「十字架上の7つの言葉」」は,私自身,全く知らない曲なのですが,期待したいと思います。延原さんならば,とても楽しく聞かせてくれそうな気がします。



648. Re^2: 大阪定期公演 たぬき  2006/10/08 (日) 17:58
> なお,演奏の前後の「一同礼」ですが,このところ金沢の定期公演でもすっかり定着しています。礼儀を重んじる日本的な習慣かもしれませんが,演奏会にケジメが付くのでとても良いと思います。

 こんばんは,横レス失礼します。
 私の記憶では,平成17年3月の定期演奏会のころから「一同礼」が始まったような気がします(平成17年2月の,シュライヤー氏の「マタイ」の時にはしてなかったはずなので。)。



624. 音楽の楽しみ方 OEKfanのfan  2006/10/07 (土) 07:04
昨夜のコンサートは三つの点でとても興味をそそられました。まず第1に、7番の交響曲を最初と最後に分けて配置した事ですね。一部の楽章を取り出して演奏する事は、18世紀当時はよく行なわれていた事ですが、現代のオーケストラの定期公演では珍しい事だと思います。しかも、1曲を今回の様に最初と最後に配置するのはごくまれな事でしょう。指揮者のアイデアでしょうか。プレトークで指揮者自身も語っておられましたが、いったいどんな感じになるのかな、と開演前からちょっとどきどきしていました。第2楽章が終わってコンチェルトの準備が始まった時には、少しだけ居心地の良くない感じがしました。しかし、オーボエコンチェルトの後、第3楽章が始まった時には、とても心地良い感覚に支配されていました。2曲のコンチェルトがちょっと現実とは異なった時空に存在したような感じ、言葉を変えれば頭も感覚も覚醒していたのに夢の中で聴いていたような感じにとらわれました。不思議に、とても居心地のよい感覚でした。そして、第4楽章が終わったときには、音楽と自分の初めて体験する一体感、7番交響曲(私の大のお気に入りの1曲です)が分割して演奏された事が、コンサート全体が1つの完結した音楽だったように思われました。
2つ目はオーボエコンチェルト。言葉にしてしまうと壊れてしまいそうですが、音楽として楽しめた事は事実です。それにしてもオーボエという楽器をあのように動きながら演奏するのは随分大変だと思うのですが、演奏者は全く平気な感じでした。感服です。もう一度聴きたい曲ですね。
3つ目は、定期公演に集まっていた聴衆です。温かく、熱烈な拍手。一緒に拍手していて快感でした。音楽堂ができてから5年で、聴衆、特に定期会員の皆さんの音楽への反応が成長したように思います。拍手のタイミングや、演奏に対する評価としての意味合いでの拍手の変化もお見事!という感じがしました。無駄なフィルター無しに音楽を楽しんでいる感じを強く受けました。



617. 森の妖精が活き活きと! レイトリー  2006/10/06 (金) 23:25
いやー こんなに楽しめた現代曲はめったにないことでした。親しみやすく、わかりやすい いい曲と思えました。宮谷さんのモーツアルトも楽しめました。ただ 7番は自分の持続力のなさか、せっかくの1,2番からのつながりを感じることができず 唐突な感じがしてしまいました。当たり前のことですが 宮廷音楽時代であれば不思議も何もないと、思うのですが ベートーベンはね・・・。
フルコースで、大阪のお好み焼きを食った、と思えばいいのかな。
延原先生。シュッツの「十字架上の7つの言葉」お願いしたいです。  あまり 生演奏に出会ったことがありませんので。



616. OEK第208回定期公演 管理人hs  2006/10/06 (金) 22:55
今日はOEKの第208回定期公演に出かけてきました。古楽演奏の指揮者として有名な延原武春さん指揮によるベートーヴェンの第7番と2人のソリストによる協奏曲を中心としたプログラムだったのですが,何と,ベートーヴェンの第7番が真っ二つに分けられ,その間に2曲の協奏曲が演奏される,というこれまで聞いたことのないような構成になっていました。

古典派時代のコンサートはこういう構成だった,という冒険的な試みでしたが,良い効果をあげていました。特に最後に演奏された第7番の第3楽章,第4楽章はトランペットのお二人のパワー全開で,コンサート全体が1曲の大曲になったような聞き応えを感じました。

このベートーヴェンの前に演奏されたのが日本初演となるエドワーズというオーストラリアの作曲家によるオーボエ協奏曲でした。この曲もまた,すごい曲でした。これまでいくつか現代音楽を聴いてきましたが,その中でもいちばん楽しめた作品だったような気がします。

ダイアナ・ドハティさんのオーボエは,楽器を演奏するだけではなく,ステージ上を動き回っての演劇的な雰囲気を持った演奏でした。まさにパフォーマンスで「ハーメルンの笛吹き”女”」という感じでした。OEKの奏者たちと対話をするように演奏を進め,最後はラテン音楽のような盛り上がりもありました。曲全体は大変聴きやすく,ステージの照明の変化の効果も見事で,サービス精神満点の作品でした。この曲のエネルギーが,本当に自然にベートーヴェンの7番につながっていました。この曲は,OEKのオーストラリア公演でも演奏されるそうですが,大変盛り上がることでしょう。

2曲目のソリストには,おなじみ金沢出身の宮谷理香さんが登場しました。意外なことに定期公演は初登場ですが,ちょっとクールな気分のあるキレの良いピアノを聞かせてくれました。

というわけで,よくよく考えると,前回の井上道義さん指揮のモーツァルトプログラムととてもよく似た構成でした。ベートーヴェンの交響曲第7番を真っ二つに割って演奏するという試みでしたが,ベートーヴェンの曲は2つに割ってもそれぞれに聞き応えがあることが実感できました。聞く前には予想もできないほど,斬新さに満ちた演奏会でした。



538. Re^3: 本日,日曜喫茶室にも「岩城さん」が登場しています covariant  2006/09/25 (月) 00:14
ビールの苦味も好きな私にも、レッド・アイはよかったですね。
メルボルン交響楽団の演奏も楽しめました。
僭越な発言ですが、来日初演としての選曲もいいなぁと思いました。

高橋アナウンサーがオーストラリア大使館に赴いての録画というのにも、
「日曜喫茶室」での取り上げ方にも、ほんとうに岩城さんならではのお人柄
というものを改めて感じる日となりました。

どういういきさつで、岩城音楽監督とオーケストラ・アンサンブル金沢が
この地石川県金沢市に誕生することになったのか、その詳細を知りませんが、
私たちにとって本当に幸運なめぐり合わせであったと思います。

19時からのNHK教育テレビ「トップランナー」には、金聖響さんと、森麻季さんが出ておられました。
今日のはこの3ヶ月のダイジェストです。前回、森麻季さんの回にも見ることができたのですが、とてもまじめな方で驚き、もっと応援したくなりました。(笑)



537. Re^2: 本日,日曜喫茶室にも「岩城さん」が登場しています 管理人hs  2006/09/24 (日) 22:37
covariantさん,こんばんは。

>私も「日曜喫茶室」はよく聴きますが、
この番組は車の中で時々聞くことがあるだけなのですが,今日は,たまたま耳にすることができました。

> 今夜のメルボルン交響楽団の放送は、トマトジュースにビールで観ようか、と思っています。(笑)

この飲み方は岩城さんが今回の日曜喫茶室の中で「好きな飲み方」として紹介していたものですね。covariantさんの書き込みを読んで,物好きな私は実際にやってみました。日本人の感覚としては,ビールと何かを混ぜるというのは,いまいちピンと来なかったので,少々冒険だったのですが,これはいけました。実は,私はビールの苦味は,あまり好きではないのですが,それが緩和されるので,飲みやすくなります。

インターネットで調べてみると,この飲み方は,レッドアイというカクテルとのことです。カクテルといってもビールとトマトジュースを同じ量入れるだけですので,非常に簡単です。セロリとかレモンとかを入れるとさらに「健康的」な感じになりそうです。皆様もお試し下さい。

というわけで,音楽堂のカフェ・コンチェルトあたりで,岩城さんの好んだ飲み物として出せないですかね?

話はそれてしまいましたが,メルボルン交響楽団の演奏も楽しむことができました。やはりジェフリー・ペインさんが入っていました。それと,とても若かったのですが,トム・オケーリーさんらしき人の姿も見えました。

岩城さんは椅子に座って指揮されていましたが,この時期は首の具合は非常に悪い時期だったのかもしれません。最後の演奏会となった車椅子での「シェエラザード」の姿を思い出してしまいました。

というわけで,今日は図らずも「岩城さんを振り返る日」になってしまいました。



536. Re: 大阪定期公演 管理人hs  2006/09/24 (日) 22:21
ねこさん,こんばんは。大阪公演の情報をありがとうございます。もう少し詳しいレビューの方は「演奏会レビュー」の方に掲載させて頂きました。

> 岩城さんが組んだプログラムそのままで指揮者だけ井上さんに変更されての公演でしたが、岩城さんが指揮されたとしたらどんな感じだっただろうか、と想像するのも興味深いものです。

今回の演奏旅行では,毎回,公演内容が微妙に違っていますね。モーツァルト演奏に慣れているOEKならではかもしれません。

なお,演奏の前後の「一同礼」ですが,このところ金沢の定期公演でもすっかり定着しています。礼儀を重んじる日本的な習慣かもしれませんが,演奏会にケジメが付くのでとても良いと思います。



535. 大阪定期公演 ねこ  2006/09/24 (日) 19:19
 大阪定期公演に行ってきました。いつもと同じ満員のお客さま。プログラムは「ドン・ジョバンニ序曲」「バイオリン協奏曲第5番」「ピアノ協奏曲第21番」「交響曲第35番ハフナー」というものです。井上道義さん+OEKの組み合わせを初めて聴くことになりましたが、岩城さん亡き後も着実に歩みを進めていくオーケストラの力強い姿を見ることができてとてもうれしく思いました。
岩城さんが組んだプログラムそのままで指揮者だけ井上さんに変更されての公演でしたが、岩城さんが指揮されたとしたらどんな感じだっただろうか、と想像するのも興味深いものです。井上さんは「棚からボタ餅」なんておっしゃっていましたが、あんなに美しく演奏も素晴らしい女性ソリスト二人と共演する機会をミッキーに譲って(取られて)しまったことについてはきっと岩城さんは天国で悔しがっておられるに違いありません。毎年秋分の日に行われている大阪定期公演、来年のこの日にはいったいどなたが新しい音楽監督としてシンフォニーホールのステージにお立ちになるのでしょう。1年後のその日をまた楽しみに待ちたいと思います。



534. Re: 本日,日曜喫茶室にも「岩城さん」が登場しています covariant  2006/09/24 (日) 18:08
今日は日差しが弱かったので、健康維持の為に始めたばかりのサイクリングに「日曜喫茶室」を聴きながら出ようとしたところ、何と、岩城さんの話題。「今晩も見ようと思っていたのに、さすがマエストロ!」と驚き、風切音を避けて耳を澄ましながらのサイクリングになりました(笑)。私も「日曜喫茶室」はよく聴きますが、岩城さんが出られた回は一度も聴いたことがなく、思いがけないプレゼントをもらったような気分でした。
井上道義さん指揮のCD "Sweet" は、私もOEKのCDの中では(全部は持っていないのですが)、シチェドリン編曲「カルメン組曲」に次いで気に入ってるかも、というようなCDだったので、岩城さん自身も当時とても気に入られていたということを耳にして、サイクリングペダルもいっそう軽くなりました(笑)。
今夜のメルボルン交響楽団の放送は、トマトジュースにビールで観ようか、と思っています。(笑)



532. 本日,日曜喫茶室にも「岩城さん」が登場しています 管理人hs  2006/09/24 (日) 14:02
たまたまNHK-FM放送で「日曜喫茶室」を聞いていたところ,どうもスペシャル版だったようです。岩城さんが登場した回の再放送を行っていました。岩城さんが2回登場した分の抜粋を放送していたのですが,1回目はビールについて,2回目は指揮者の仕事についての話でした。

番組全体のゲストとしてペギー葉山も登場していたのですが,いろいろと楽しい話を聞くことができました。OEKのファンタジー公演の後,岩城さん金沢蓄音器館に出かけた思い出話などをしていました。

また,「最近,このアルバムを気に入っているんです。井上道義指揮の”Sweet”というアルバムです」と語られていました。このアルバムから「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲が放送されていました。

というわけで,思いがけず,今日は岩城さんを追悼する番組が重なったことになります。



531. 本日,岩城さん指揮メルボルン交響楽団の放送があります 管理人hs  2006/09/24 (日) 12:58
今日の夜,1987年に収録された岩城さん指揮メルボルン交響楽団の演奏会の様子がNHK教育で放送されます。OEKfanNEWSのページでは1ヶ月日付を間違って書いていましたので修正しました。

9月24日(日)NHK教育9:00〜10:00

メルボルン交響楽団といえば,ジェフリー・ペインさんをはじめOEKともつながりが大きいので,映像として見ることができるのはとても楽しみです。

別の話題ですが,岩城さん指揮バンベルク交響楽団によるブラームス:交響曲第1番の録音もCD化されましたね。

岩城さんがウィーン・フィル(クレジットはウィーン国立歌劇場管弦楽団となっています)を指揮したリストの管弦楽曲の録音も残っていると思うので,こういった録音の復刻も期待したいと思います。



530. Re: 第25回名古屋定期公演 管理人hs  2006/09/24 (日) 00:04
chiharuさん,こんばんは。名古屋定期公演の情報をありがとうございます。

> 名古屋定期公演に行ってきました。プログラムは25番、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、40番。アンコールは曲名が解りませんでした(T_T)

名古屋の方は,交響曲2曲は同じ曲で,間に入った協奏曲は,ピアノ協奏曲の方が21番,ヴァイオリン協奏曲の方が5番で,金沢公演とはちょっと違う曲だったようですね。

交響曲の演奏の雰囲気は金沢の時も同じでした。

> アンコール前には井上さんが一言。「名古屋は昔は冷たい街だったけど、今はこんなに暖かく迎えてくれる」と言うような内容だったと思いますが、井上さん流のパフォーマンスに場内は始終明るい雰囲気に包まれていました。

こちらでは,とても演奏時間が長くなったこともあり,「今日のアンコールは...なし」というトークで,やはり会場の雰囲気を和ませてくれました。井上さんは岩城さんとはまた別の形でお客さんとのコミュニケーションを取るのがお上手です。



527. 第25回名古屋定期公演 chiharu [URL]  2006/09/23 (土) 15:30
名古屋定期公演に行ってきました。プログラムは25番、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、40番。アンコールは曲名が解りませんでした(T_T)

25番の1楽章、途中で転ばないかしら?って思うくらい勢いのあるスピードでしたが、中盤に入ってからはこちらの耳もそのテンポになれ、非常にスリリングで楽しめました。
ヴァイパ・スクリッドさんの音、初めて聴きましたが、大変柔らかくてOEKと非常にマッチしていたと思います。
菊池さんのピアノも大変素晴らしく、早いパッセージの部分でも心地よく聴けました。また、オケとバランスも良く、呼吸がぴったりでした。
40番は1楽章のテンポの遅さに驚きましたが、その遅さがまた音の粒を際立たせていたように思います。特にビオラの音が一つ一つ丁寧に並べられ、あらためてこの曲の凄さを知った気がしました。
まさに井上マジックだと思います。

アンコール前には井上さんが一言。「名古屋は昔は冷たい街だったけど、今はこんなに暖かく迎えてくれる」と言うような内容だったと思いますが、井上さん流のパフォーマンスに場内は始終明るい雰囲気に包まれていました。
本当に素晴らしいモーツァルトな一日でした。



526. バイバ・スクリッド姉妹コンサート 管理人hs  2006/09/20 (水) 22:24
今日は先日のOEKの定期公演に登場したヴァイオリンのバイバ・スクリッドさんとピアノのラウマ・スクリッドさんのデュオ・リサイタルに出かけてきました。日曜日のモーツァルトで素晴らしい演奏を聞かせてくれたバイバ・スクリッドさんが室内楽ではどういう演奏を聞かせてくれるか楽しみに出かけてきました。

金沢市アートホールは室内楽用のホールということもあり,迫力満点の演奏を楽しむことができました。今回演奏された曲は,クロイツェル・ソナタとラヴェルが中心でしたが,どちらも骨太の演奏でした。音程も正確で,本当にしっかりとした音楽を聞かせてくれました。

速い部分では,少々荒々しすぎるぐらいの迫力がありましたが,若さの特権という感じの気持ちよさがありました。スクリッドさんは,CD録音もいくつかありますが,これからますます活躍の場を広げていくことでしょう。

ただこの日の演奏会は,ちょっとお客さんのノリが悪い気がしました。それと,前半最後に演奏されたクロイツェル・ソナタの後では,演奏が終わった途端に客席が明るくなったり(素晴らしい演奏だったのですが拍手がすぐに終わってしまいました),「何となく変」でした。この点が少々残念でした。



524. 207定期公演 白山人  2006/09/20 (水) 13:25
凄い観客でしたね。1階の空きスペースはほとんど補助席で埋まり、パイプオルガン席まで出来ていました。
定期公演でこのような状態はめずらしいのではないでしょうか。
私は井上さんを見ると、何年か前の仮装パントマイムを思い出し笑い出しそうになります。でも確かにエネルギッシュな指揮でOEKとの息もピタリでしたね。
バイバ・スクリッドさんのバイオリンも素晴らしかったです。
(今晩のアートホールも聴きにいきます。)
そして菊池さんの登場で音楽堂に花が咲きましたね。
大好きなモーツアルト20番、本当にすばらしかったです。
公演終了後、サインをもらおうと思ったのですが、ここも長蛇の列、実は私、友人と飲む約束をしていた関係で、ここで酒かサインかの選択を迫られました。しかし友人に急かされた関係で、結局酒を選びました。
でも10月16日、もう一度菊池さんのピアノを今度はアートホールで聴けます。
本当にすばらしい定期公演でした。公演の最後に井上さんがおっしゃっておられました。「岩城さんもきっと喜んでおられるでしょう。」そのとおりだと思いました。



522. 40年ぶりの彼は・・・ レイトリー  2006/09/18 (月) 23:46
待ちに待った井上道義の指揮。昔とちっとも変わらぬエネルギッシュなものでした。変わったことといえばふさふさした髪の毛がないことです。ソリストの方々も とても好きな音色でした。昔 某合唱団で井上先生に少しだけご指導いただきました。今日はその時の写真をお見せし 懐かしんでいただきました。彼は当時20歳位の桐朋の学生でした。 尾高先生とコンビでご指導いただきました。 本番は新進気鋭の秋山先生。 考えてみると贅沢な話ですね! 
井上先生の 益々のご活躍をご祈念いたします。



521. Re: ミッキー+OEKのモーツァルト covariant  2006/09/18 (月) 22:43
フィルハーモニー・シリーズ会員ではない私ですが、井上道義さんのタクトは何故か無条件に好きですし、菊池洋子さんの演奏も是非聴いてみたい・見てみたい(笑)、などと思っていたのですが、やっぱり都合が合わず、行けませんでした。
とても残念でしたが管理人さんのレビューやCDが楽しみです。これって、贅沢だなあ、と思いますね(笑)。



520. Re^2: 第206回定期公演M covariant  2006/09/18 (月) 22:40
北陸中日新聞9月17日朝刊、文化・芸術面に、第206回定期公演Mの記事がありました(報道部鈴木弘氏記)。こちらに定期公演の内容が非常に適切に紹介されています。私の書き込みは、プログラムにあったものは省略したりして、報告としては誠に不十分なものでしたので、この記事に救われた思いです。
この記事以上にうまく表現できそうに無いので、管理人様はじめ、皆様是非ご覧いただきたいと思います。本当にこの回の公演は充実した内容でした。

岩城さんのベートーヴェン交響曲全集のご紹介、有難うございます。



519. ミッキー+OEKのモーツァルト 管理人hs  2006/09/18 (月) 20:10
今日の金沢市は,日本海を台風が通過中ということで34度という高温になりましたが,その中,井上道義さん指揮によるOEKの定期公演PHに出かけてきました。私自身,9月7日の定期公演Mには行けませんでしたので,7月以来の2ヶ月ぶりのことになります。やはり,定期公演で交響曲を聞けるのは,私にとっては何よりも楽しみです。

今回の定期公演は,モーツァルトの短調作品を3曲+ヴァイオリン協奏曲とういことで,どちらかといえば地味目の内容...だったはずなのですが,それが一転,大変豪華な雰囲気の演奏会となりました。ティンパニの入らないモーツァルトの40番で締めて,満腹させてくれる,井上道義さんの指揮ぶりはさすがだと思いました。プログラミングも見事で,ト短調の交響曲2曲の間に,若手ソリストによる協奏曲が2曲入るというシンメトリカルな構成となっていました。

協奏曲のソリストとして,ピアノの菊池洋子さん,ヴァイオリンのバイバ・スクリッドさんのお二人が登場しました。どちらも堂々たる演奏で,井上さんとOEKの作り出すエネルギッシュな響きとがっぷり四つに組んだ演奏を聞かせてくれました。

近年,モーツァルトの演奏については,古楽器奏法を取り入れた演奏が主流になりつつありますが,今日の演奏は,そういう動きとは別の次元の演奏でした。井上さんの意図がストレートに演奏に反映した,のびのびとした気分に満ちた演奏となっていました。ミッキー+OEKによる自由な感性に満ちたモーツァルトというのは,これからのOEKの特徴になっていく気がしました。

なお,今回のコンサートはCD録音していました。どういう形で発売されるのかは分かりませんが,大いに期待できる1枚(2枚?)になりそうです。



515. Re: 第206回定期公演M 管理人hs  2006/09/16 (土) 08:10
covariantさま
第206回定期公演の感想をありがとうございました。

> 終演時間も、9時半をひょっとして回っていたか?と思います。
作曲者が2人+池辺さん+ソリスト2人。アンコールも2曲あったのでいつもにも増して充実した内容だったようですね。行くことができず残念でした。

>プッチーニ作曲の「菊」という短くはない曲、私には初めてと思いますが、まさに岩城マエストロを偲ぶにふさわしい、菊の花のように荘重な、いい曲でした。

この曲は以前どこかで聞いたことががあります。秋のシーズンの到来にも相応しい作品ですね。

9月18日に定期公演には出かけますので,私の方も久しぶりにOEKの響きを楽しみたいと思います。

PS.岩城さん指揮NHK交響楽団によるベートーヴェン交響曲全集が\4200(税込,5枚組+リハーサル風景の特典盤1枚。ものすごい特価です)で発売されていますが,これは本当に熱気が伝わってくる演奏です。若き日の岩城さんとNHK交響楽団の勢いを実感できる演奏です。日本の高度経済成長時代の空気を映している気もします。OEKとの全集と比較するととても面白いのではないかと思います。機会があれば,お聞きになってみてください。



514. 第206回定期公演M covariant  2006/09/16 (土) 02:27
第206回定期公演Mは、またまた大変に充実した内容でした。
終演時間も、9時半をひょっとして回っていたか?と思います。

実はその後、私の許で「事件」があり、公演のレポートをする余裕も無く、
どなたか報告してほしい、と願っていたのですが、後述するように、外山雄三さんへの感謝を申し上げたく、レポートさせていただきます。

演奏会のプレトークは、池辺晋一郎さんと新実徳英さんでした。旧知で親しいお二人の作曲家の内輪話?を伺うことができました。
もう一人の作曲者渡辺俊幸さんや指揮者外山雄三さんの挨拶もあり、また、ソリストも二人もおられて、随分豪華な演奏会でした。

前半終了時にはエリック・シューマンさんの、アンコール演奏があり、バッハの無伴奏バイオリン曲(詳細が言えませんm(__)m)が奏でられました。弓が弦を飛び歩く、あの「無伴奏曲」が、信じられないくらい滑らかに聞こえました。彼の飄々とした雰囲気と共に、とても印象に残りました。

最後のアンコール曲の前だったと思いますが、演奏会が長くなった為に、外山さんが、「終演時刻が遅くなったのは、岩城さんのせいです。」とユーモアを交えて切り出されました。「2曲もある新作が見積りより長かったせいです。電車時間などの関係でお帰りの方は、遠慮なく席をお立ちください。」との言葉かけもありました(記憶があいまいな為、外山さんのお言葉通りではありません)。「岩城さんを偲んで」とおっしゃったアンコール曲は、プッチーニ作曲の「菊」という短くはない曲、私には初めてと思いますが、まさに岩城マエストロを偲ぶにふさわしい、菊の花のように荘重な、いい曲でした。

この日の指揮者外山さんの、客席への挨拶は、どんな時もコンサートマスターより更に一段下手側に身を置いてなさって、決して指揮台からはされませんでした。終始、今日のご自身は岩城さんの代理人であるという態度で、そのお気持ちは、私には好印象でした。

終演後の恒例の飲み会を急かす(笑)私の友人によれば、渡辺俊幸さんの新曲はよかったが、新実徳英さんの新曲は「音楽」ではない、と息巻いていました(苦笑)。渡辺俊幸さんのドラム曲は、私の友人にも受けました。私自身は、現代作曲家の最新作をも聞けるというのは、何と恵まれているんだろう、と思っております。



510. Re: 華やかな秋 管理人hs  2006/09/12 (火) 07:31
白山人さま,こんにちは。
このところすっかり朝夕は涼しくなりましたね。

> まず9月18日の定期公演
>        菊池洋子さん モーツアルト 20番
>   10月6日の定期公演
>        宮谷理香さん モーツアルト 21番
>   11月5日の音楽堂5周年記念
>        アリス=沙良・オットさん ラフマニノフ2番

実は7月にもモーツァルトのピアノ協奏曲2曲を児玉姉妹で聞いていますので,さすがに今年は,モーツァルトのピアノ協奏曲の当たり年ですね。それ以外にも4月の榊原栄さんの追悼コンサートでは24番も聞きました。11月にはブーニンさんのピアノで23番も演奏されます。

ということで,こうなってくると,22番及び25番〜27番も聞きたくなります。9月18日の菊池洋子さんとの公演は,21番のCD録音に続いてレコーディングも期待したいと思います。

> 特にアリス=沙良・オットさんは聞くところによると、まだ
> 10代だそうで、どんなラフマニノフを聴かせていただけるの
> か

私はまだ聞いたことはありませんが,とても楽しみです。岩城さんの著書のタイトルにもなっている「森の歌」の方も,井上道義さん指揮ということで非常に楽しみです。



509. 華やかな秋 白山人  2006/09/11 (月) 22:20
OEK新シリーズが始まり、この秋は華やかな秋になりそう
ですね。
それは若手女性ピアニストの演奏が多いからです。
まず9月18日の定期公演
       菊池洋子さん モーツアルト 20番
  10月6日の定期公演
       宮谷理香さん モーツアルト 21番
  11月5日の音楽堂5周年記念
       アリス=沙良・オットさん ラフマニノフ2番
等です。何れもテクニック・美貌等「天がすべてを与えた」
女性ピアニストが、名曲中の名曲を演奏するすばらしいコン
サートですね。
特にアリス=沙良・オットさんは聞くところによると、まだ
10代だそうで、どんなラフマニノフを聴かせていただけるの
か、大変楽しみです。これもマエストロの置き土産でしょうか。
もちろん、それ以外の公演も聴きのがせないすばらしい公演
ばかりですね。華やかな秋になりそうで、ほんと今から気持ち
がワクワクしています。





507. Re: 5周年おめでとうございます 管理人hs  2006/09/09 (土) 00:50
ねこさん,こんばんは。

> 音楽堂、OEKfanともに5周年ですか。おめでとうございます。
どうもありがとうございます。今年は音楽堂のチラシにも「5周年」というロゴが小さく入っていますね。今回の定期公演の前日には,池辺さんの司会による「音楽堂アワー」という企画があったのですが,その中でも岩城さんの話が出たかもしれないですね。

> 新しいシーズンの幕開け。新しい時代をむかえたOEKにふさわしい素晴らしい演奏会になりますようお祈りしています。

今回の定期公演には行くことができなかったのですが,かなり盛りだくさんの内容だったようですね。特に渡辺俊幸さんのドラム協奏曲というのがどういうものか興味があったのですが,聞かれた方がありましたらお知らせ下さい。

ちなみに9月9日のNHK衛星第2放送の「おーいニッポン」は石川県特集です。この中でも渡辺俊幸さんが登場するようです。OEKについても少しぐらい話題になるかもしれません。
http://www.nhk.or.jp/nippon/



506. 5周年おめでとうございます ねこ  2006/09/07 (木) 22:59
トップページに新しいコンテンツを見つけました。ほんの一部をチラチラと覗いただけですが、とても行き届いた内容のようでまたゆっくりと読ませていただくのが楽しみです。

音楽堂、OEKfanともに5周年ですか。おめでとうございます。岩城さんが生きておられたらお誕生日でもあったのですね。これからしばらくはこの時期がくるたびに「岩城さんが生きておられたら〇〇歳…」と考えることになるのかもしれません。
新しいシーズンの幕開け。新しい時代をむかえたOEKにふさわしい素晴らしい演奏会になりますようお祈りしています。

掲示板ですが、スレッド表示に変わったときには何がどうなっているのかわからず面食らいました。日付順に戻せることに気がついてからは、わざわざ戻して読んだりしていました。やはりこの形式の方が読みやすくていいですね。



505. 音楽堂開館5周年,OEKfanも5周年 管理人hs  2006/09/07 (木) 00:57
石川県立音楽堂がオープンして,そろそろ5周年になります。OEKfanも同じ頃に立ち上げましたので5歳ということになります。実は9月6日は故岩城宏之さんの74歳の誕生日でもあります。

図らずも「それに合わせて...」という形になってしまったのですが,「クラシック音楽のコンサートの楽しみ方」というコンテンツを新たに付け加えました。これは,かなり前から準備していたもので,私がクラシック音楽のコンサートについて考えていることなどをまとめてみたものです。かなり長大なものですが,クラシック音楽の啓蒙活動を意識して書いてみたものです。お暇な時にでもお読み下さい。

本日(9月7日)は新しいシーズンの開幕の定期公演ですが,残念ながら私は行くことができません。行かれた方は,演奏された曲,アンコール,感想などを是非お知らせ下さい。

PS.掲示板の表示方式ですが,やはり,スレッド式だとどれが新しい記事かよくわからないので,以前と同じ表示をデフォルトに戻しました。そのうち,もっと高性能な掲示板に変更してみた方が良いのかもしれませんね。



494. Re^2: すごい盛況でしたね 管理人hs  2006/09/03 (日) 16:49
主催者様,レイトリー様
どうもありがとうございました。

> 実はご提案のとおり初回と2回目は設営したのですが

そういえば今回は逆になっていましたね。今頃気づきました。形としては今回のように奥の方で演奏する方が良いようですね。

>こうして参加者のみなさんが知恵をだしてくださると、だんだんいい催しにして行けると思います。

現在でも十分に素晴らしい企画だと思います。それでは,今後ともよろしくお願いします。



493. Re: すごい盛況でしたね 主催者  2006/09/03 (日) 13:48
主催者の投稿は、極力遠慮すべきなのですが、まずはご参加ありがとうございます。実はご提案のとおり初回と2回目は設営したのですが、結局のところ、玄関ホールにお座りになる方がおられなかったのと、自販機から発する音がステージに近くなってしまうという欠点があったためです。お察しのとおり、人夫不足でピアノが動かせない日もありますが・・(^^;)。こうして参加者のみなさんが知恵をだしてくださると、だんだんいい催しにして行けると思います。ドリンクサービスにもいろいろ情報をいただいているので、工夫したいと思っております。当館の夜の催しは、少々アルコールが出ますので、快くお楽しみいただくために、もうお一人ドライバー同伴でお越しください。



491. Re^2: 国際舞台で活躍するアーティストたち Vol.3 管理人hs  2006/09/03 (日) 08:39
covariant様
感想をありがとうございます。
> 酔っ払った勢いで、またまた私ごときが分かったような事を書いてしまいました。
> 表現が不十分だったりと、いつも後悔しますが、読んでもらいたいという欲求もあります。(笑)

まさにそのため(?)の掲示板ですので,どんどんご利用ください。昨日の演奏では特に「皇帝」が素晴らしかったですね。過去頻繁に演奏されてきた曲ですが,その中でも特に印象的な演奏だったと思います。

> 管理人様、「返信」の場合には、別のスレッドを立てている訳ではないんだということがもっとよくわかるように、「日付順表示」でも、新規投稿文より一段下げて表示して頂くというふうにはならないものでしょうか?(笑)

この掲示板は非常に機能が少ないので,その形では表示できないようです。投稿数が多い場合は,「スレッド表示」の方をデフォルトにしておいた方が良いかもしれないですね。

「スレッド表示」にした後,その元になっている記事をクリックすると,スレッド全体が表示されますので,そちらの方が使いやすいかもしれないですね。

というわけで,1回クリックする回数が増えますが,「スレッド表示」というのに試行的にしてみます。



490. Re: 国際舞台で活躍するアーティストたち Vol.3 covariant  2006/09/03 (日) 06:34
酔っ払った勢いで、またまた私ごときが分かったような事を書いてしまいました。
表現が不十分だったりと、いつも後悔しますが、読んでもらいたいという欲求もあります。(笑)
管理人様、「返信」の場合には、別のスレッドを立てている訳ではないんだということがもっとよくわかるように、「日付順表示」でも、新規投稿文より一段下げて表示して頂くというふうにはならないものでしょうか?(笑)



489. Re: 国際舞台で活躍するアーティストたち Vol.3 covariant  2006/09/03 (日) 00:13
今日の「国際舞台で活躍する・・・」演奏会には、私も出かけることができました。
私も、管理人さんがおっしゃるように、今日のソリストの皆さんは定期演奏会のソリストとして登場されても十分満足できる演奏だったと感じ、充実した内容に、たくさんの拍手をしました。
私は「ハフナー」では、モーツアルトらしからぬ重苦しさのようなものを感じ、正直あまり好きにはなれなかったのですが、最後の「皇帝」が始まった瞬間から、同じ指揮者の同じオーケストラかい?と疑うほどの見事さで、かつ、それが終演まで続き、本当に感動しました。
上敷領藍子さんの瑞々しいバイオリンのメロディと、高田匡隆さんの、技術を超越した表現力とに、現代の若い日本人演奏家の象徴的な姿を実感しました。岩城マエストロも、新人登竜門コンサートの機会等には、きっと、プロ野球にはない醍醐味を高校野球に感じるような思いで臨まれていたのでは?と思いをめぐらせました。



487. 国際舞台で活躍するアーティストたち Vol.3 管理人hs  2006/09/02 (土) 22:27
今日はOEKと若手演奏家が共演する定期会員ご招待の「国際舞台で活躍するアーティストたちVol.3」に出かけてきました。当初,岩城さんが予定でしたが,高関健さんに変更になりました。

今回登場したのは,上敷領藍子(ヴァイオリン)さん,鳥木弥生(メゾソプラノ)さん,高田匡隆(ピアノ)さんの3人でしたが,どなたも本当に素晴らしい演奏でした。特に協奏曲を演奏した上敷領さんと高田さんの演奏は大変堂々とした演奏でした。定期演奏会のソリストとして登場しても十分の満足できる演奏でした。

鳥木さんは,今回気管支炎ということで曲目が2曲に変更されたのは残念でしたが,鳥木さんについては,ステージ上からオペラ歌手としてのオーラが出ているようでした。新人登竜門コンサートの頃から知っている定期会員にとっては,最近の活躍ぶりは大変嬉しいのではないかと思います。

それと今回素晴らしかったのは高関さんの指揮でした。どの曲にもピンと張ったような芯があり,緩んだようなところが全然ありませんでした。特に最後の「皇帝」では,交響曲を聞くような迫力がありました。「若き皇帝」といった凛々しさをもった高田さんのピアノとがっぷり組み合った素晴らしい音楽を引き出していました。

鳥木さんの急病により,急遽演奏することになったモーツァルト「ハフナー」交響曲も見事でした。OEK十八番の曲ですが,大変生命力のある演奏でした。

実は,仕事の関係で外山雄三さん指揮による9月7日の定期公演には,出かけられなくなってしまいました。このこと自体は非常に残念なのですが,この日の演奏会には,プログラム的にもそれを十分に補ってくれるような聞き応えがありました。この演奏会を楽しみにしていた岩城さんも目を細めて喜ばれたのではないかと思います。



484. Re^3: 岩城音楽監督追悼演奏会の放映について 管理人hs  2006/09/02 (土) 08:45
先日,衛星放送で放送された以下の内容が本日(9月2日)の午後4時からNHK総合テレビで放送されるようです。石川県限定の放送だと思います。

> > 2006年 8月19日 (土) 00:30〜03:59
> > オーケストラ・アンサンブル金沢
> > 岩城宏之音楽監督追悼演奏会




483. 究極のピアノ“クラヴィコード”で聴くバッハ 管理人hs  2006/09/01 (金) 22:39
金沢21世紀美術館でシリーズで行われてきたレクチャーコンサート「ピアノの歴史探訪の旅」の第4回目・最終回「究極のピアノ“クラヴィコード”〜クラヴィコードで聴くバッハ」に出かけてきました。演奏されたのは,バッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻の全曲で,クラヴィコード演奏は現代曲の演奏でもよく知られている大井浩明さんでした。

この曲集の全曲が生で演奏される機会自体多くありませんが,それをバッハが愛した楽器クラヴィコードで聞くというのは,さらに珍しいことです。この楽器の音量は大変小さいので,2時間以上耐えられるだろうか?という不安はありましたが,好奇心の方が勝り,出かけることにしました。

楽器の音量の方は「究極のピアノ=ピアニッシモ」ということで,本当に小さな音だったのですが,曲が進むにつれてその音量に慣れてきました。静かさが段々と快感になってきました。最近の冥王星騒動と関連付けて言うと,真空状態の宇宙でバッハを聞いたらこういう感じかなと思わせるような神秘的な雰囲気もありました。

全曲を後から振り返ってみると同じような曲が続いていたような印象があるのですが,1曲1曲に浸っているその時々には,前の曲との違いがはっきり感じられました。この「多様性と統一感」が静かさの中に漂っている雰囲気も,宇宙空間に漂う惑星のようでした。

大井さんはピアニストとしてよく知られていますが,クラヴィコードも演奏される方だとは知りませんでした。この曲集については,私自身,じっくり聞いたことはないのですが,この日の演奏はとても自由な気分をもった演奏だと思いました。チェンバロだともう少し金属的でちょっと神経質な感じの音になるのですが,この日の大井さんのクラヴィコードの音は,最初はその音の小ささに戸惑ったものの,次第に耳にしっくりと馴染んできて,飽きることがありませんでした。

ということで,この演奏会では,クラヴィコードの音を2時間ほど聞き続けることで,静けさの魅力を堪能できました。得がたい経験をすることのできた演奏会でした。



481. すごい盛況でしたね レイトリー  2006/08/31 (木) 17:43
ついついモーツアルトワインをいただいて・・・飲んだと気がついても遅い車の運転?でも ほんの一口なので問題なかったです。大村さんの顔 話と合わせると味がありますね?楽しかった。キリエが流れた時はびっくり!  勉強になりました。
あの会場の使い方ですが 反対側に演奏者がいて、客席が90度に分かれる・・・そうするとスペースを多少広くとれる?  でも蓄音機館さんが大変か・・・



480. 弦楽四重奏でめぐるモーツアルトの旅3:ミラノからウィーンへ 管理人hs  2006/08/30 (水) 22:02
金沢蓄音器館でシリーズで行われているモーツァルトの弦楽四重奏曲の全曲演奏シリーズの3回目に出かけてきました。今回は「ミラノ四重奏曲」の最後の1曲と「ウィーン四重奏曲」の中の最初の2曲が演奏されました。ケッヘル番号からいうと,まだ100番代ですが,通し番号としては7番から8番ということになります。

この「ウィーン四重奏曲」は,若き日のモーツァルトがハイドンの弦楽四重奏曲の影響を受けて,作ったものなのですが,後の「ハイドン・セット」ほどは熟した感じではなく,モーツァルトの試行錯誤が感じられる作品です。そういった作品を面白く楽しめるのも,シリーズならではであり,大村さんの解説の力によるものです。

やや中途半端な性格のある曲集ではありましたが,そこはやはりモーツァルトということで,これまでの2回同様,じっくりと室内楽(&ワイン)を楽しむことのできた演奏会でした。



479. IMA学生オーケストラコンサート 管理人hs  2006/08/27 (日) 17:08
今日はいしかわミュージックアカデミー(IMA)の最終日ということで,その学生オーケストラによるアカデミーの成果を披露するコンサートが行われました。当初は岩城宏之OEK音楽監督が指揮する予定だったのですが,岩城さんのご逝去に伴い,原田幸一郎さんに変更になりました。

このオーケストラは,弦楽器だけからなるオーケストラなのですが,かなりの人数がいましたので,大変聞き応えのある音楽を作っていました。学生オーケストラらしい整然としたアンサンブルも清々しいものでした。

最初に演奏されたモーツァルトのK.136のディヴェルティメントは,お馴染みの曲ですが,もう1曲演奏されたメンデルスゾーンの弦楽のための交響曲第9番「スイス」もまた楽しめる作品でした。例によってメンデルスゾーンが若い頃に作曲した曲なのですが,きっちりと作られた4楽章からなる立派な作品でした。若い人達の演奏に相応しい曲だったと思います。

この演奏会の後,今年のIMA音楽賞の発表がありました。こういう表彰式があるとは知らなかったのですが,せっかくなので見てきました。今回音楽賞を受賞された6人の方は海外の著名な音楽学校に奨学生として派遣されるとのことです。恐らく,いろいろな音楽コンクールを受け,また金沢で演奏会を開くこともあるのではないかと思います。その日を楽しみにしたいと思います。



478. 合唱団おおやまwithOEK 管理人hs  2006/08/26 (土) 12:08
お知らせするのを忘れていたのですが,今度の日曜日の8月27日,富山県の富山市大山文化会館で合唱団おおやまとOEKが共演する演奏会が行われ,デュリュフレのレクイエムが演奏されます。フォーレのレクイエムと似た雰囲気を持つ美しい作品ですので,合唱のお好きな方は是非お出かけになってみて下さい。

http://ww2.ctt.ne.jp/~ohyama/chirashi2006.html



474. 2006 いしかわミュージックアカデミー:フェローシップ・コンサート 管理人hs  2006/08/24 (木) 22:27
今年もいしかわミュージックアカデミー(IMA)の時期となりました。今日はその一連のコンサートの中から優秀な受講生がソリストとして登場する「フェローシップコンサート」が行われましたの出かけてきました。

今回登場したのは,ソプラノの引地桂子さん,ヴァイオリンのユジン・ジャンさんとジァヤン・キムさんの3人でした。今回の演奏会は金沢市アートホールで行われたのですが,迫力がダイレクトに伝わってくる小ホールということもあり,どの演奏も聞き応えのある演奏でした。

ソプラノの引地さんは,他の2人よりも年上の方でしたが,R.シュトラウスの歌曲ということを本当にじっくりと聞かせてくれました。

後半は韓国出身の大学生2人による演奏でした。ハイドンのヴァイオリン協奏曲第1番とメンデルスゾーンのヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ短調という渋い曲が2曲演奏されましたが,技術的に大変見事だったこともあり,大変楽しむことができました。

今回,もう一点素晴らしかったのは伴奏を務めたIMAチェンバーオーケストラです。ソリストとして登場しても良いような方々が揃った弦楽オーケストラということでこちらも大変迫力がありました。昨年まではOEKが登場していたのですが,若い人の集まるIMAにはこのチェンバーオーケストラの方が相応しいな,という気がしました。



471. ジョイントコンサート:朝日親子サマースペシャル 管理人hs  2006/08/20 (日) 17:57
毎年夏休み恒例のOEKジョイントコンサートに出かけてきました。今年は,モーツァルト生誕250年ということで,前半,OEK+エンジェルコーラスでモーツァルトの曲が演奏された後,後半はOEK+ジュニアオーケストラの合同演奏となりました。指揮は,オーストラリア出身のマーク・シールさんという若い指揮者でした。

最初に演奏された「モーツァルトの百面相」という合唱曲は,昨年のモーツァルト・フェスティバルの時に一度聞いたことがありますが,今回はオーケストラとの共演ということで,さらに楽しい演奏となっていました。次々とモーツァルトの曲が出てくる上,手拍子,足踏みが入ったりする曲ですので,会場で聞いていた子供たちにも十分楽しんでいたのではないでしょうか。

ジー・メイチェンさんというこちらもオーストラリア出身の若いヴァイオリニストと共演したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番は,先日,内藤淳子さんの演奏で聞いたばかりですが,こちらも大変まとまりの良い演奏でした。しっとりとした独特の雰囲気が感じられました。

後半は,チャイコフスキーの「眠りの森の美女」のワルツとドヴォルザークの「新世界」交響曲から第2,4楽章が演奏されました。全員で演奏するフォルテの部分の響きはダイナミックで,がっちりとした聞き応えがありました。「新世界」の方は,木管楽器のソロの部分など,難所が沢山あり,苦労していたようですが,それでも最後まで演奏し切ったということは自信になったのではないでしょうか。

アンコールでは,出演者全員で「歌えバンバン」が演奏されました。この曲は,ニューイヤーコンサートでのラデツキー行進曲のように,ジョイント・コンサートのアンコールの定番にしていっても良いかもしれませんね。

というわけで,今年も楽しむことができました。

PS.演奏会後,(共催が朝日新聞社らしく)夏の甲子園の決勝戦の途中経過をお知らせしてくれました。その時は延長13回で1対1だったのですが,結局,延長15回でも決着がつかず引き分け再試合になったようですね。どういう試合だったのか後でニュースで見てみたいと思います。



470. Re^2: 岩城音楽監督追悼演奏会の放映について 管理人hs  2006/08/18 (金) 10:16
以前お知らせしました,岩城音楽監督追悼演奏会が本日深夜に衛星第2放送で放送されます。

> 2006年 8月19日 (土) 00:30〜03:59
> オーケストラ・アンサンブル金沢
> 岩城宏之音楽監督追悼演奏会

このように書いたのですが,放送時間の方は,0:30〜2:08ということで,ダイジェストが放送されるようです。



466. 夏休み 管理人hs  2006/08/12 (土) 01:14
今日からしばらく夏休みで不在にしています。掲示板に書き込まれたメッセージの方もしばらく登録できませんのでご了承下さい。



465. ピアノ歴史探訪の旅:第2楽章「ピアノの発展:ウィーンで花開いたピアノ文化」 管理人hs  2006/08/11 (金) 22:58
金沢21世紀美術館でシリーズで行われている「ピアノの歴史探訪の旅」の第2回に出かけてきました。今回はフォルテ・ピアノとベーゼンドルファーの聞き比べということで,モーツァルトからシューマンまでの名曲を5曲楽しむことができました。

今回,当初は小倉喜久子さんが演奏する予定だったのですが,急病で山名敏之さんに変更になりました。小倉さんの演奏が聞けなかったのは残念だったのですが,山名さんもフォルテピアノの専門家ということで素晴らしい演奏を楽しむことができました。調律師の梅岡さんと山名さんによるトークも大変面白く,楽しみながら知的好奇心を刺激してくれるようなお話を伺うことができました。

フォルテピアノの音は,ピアノよりも小さく,ポツリポツリとした感じの音ですが,その軽さには独特の魅力があります。山名さんが演奏後に語られていたのですが,モーツァルト当時の響きを意識した「トルコ行進曲」が,「なるほど」と思わせる演奏でした。

このシリーズの後半2回には大井浩明さんが登場しますが,リストから現代音楽までのプログラムとバッハの平均率クラヴィーア曲集第2集の全曲ということで,どちらも楽しみな内容です。



464. アリス=紗良・オットさん情報ありがとうございます covariant  2006/08/09 (水) 01:54
管理人様、情報ありがとうございます。そして、眼鏡被害、お見舞い申し上げます。(「日々のできごと」記事)
そうですか、hs様も、めがね人(ビト)ですか。私もそうなので、眼鏡の置き場所にはいつも細心の注意を払っているつもりです。。。

アリス=紗良・オットさんは、今年2月21日の「題名のない音楽会」にも出演されました。
彼女はまだ10代のようですが、とにかくものすごい、圧倒される集中力です。
オーケストラはアンサンブル金沢なのでしょうか?
曲目がラフマニノフの協奏曲とは、これまた嬉しい。是非行きたいです。



463. Re: 武満徹さんと岩城マエストロに寄せて 管理人hs  2006/08/08 (火) 18:24
covariantさま
以前書かれましたアリス=沙良・オットさんの情報なのですが,11月5日に行われる「森の歌」公演の時に演奏される,ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のソリストとして登場するようです。

> 昨年11月22日、白山市誕生記念コンサートにこの唐澤まゆこさんと、若手ピアニストのアリス=沙良・オットさんが出演されました。

> このお二人がオーケストラ・アンサンブル金沢と協演する日の来ることが、私の秘かな期待です。

思いのほか,早く希望が実現しましたね。是非,お出かけになってみてください。



460. 小さな魔笛 管理人hs  2006/08/06 (日) 20:41
今日は天沼裕子さんの指揮による「小さな魔笛」を金沢市観光会館で見てきました。サブタイトルにあるように,親子で楽しめるように「魔笛」を2時間以内に圧縮したものだったのですが,聞き所を要領よくまとめらていましたので,「魔笛を見た・聞いた」という実感を十分に得ることができました。

我が家も子供と一緒に見に行ったのですが,「あの人は○○役に見えない」とか「夜の女王は小林幸子のようだ」という感じで,突っ込みを入れながらテレビを見るように気軽に楽しんでいましたので,天沼さんの意図はある程度達成されたのではないかと思います。

一度,オリジナル版を見たことのある者にとっては「少々省略し過ぎかな?」という部分はありましたが(夜の女王のアリアの1曲目の方が途中で終わっていたのが特に残念でした),西野薫さんの充実した声,中西勝之さんの若々しいパパゲーノ,難曲を見事に歌い切った大久保陽子さんの夜の女王など聞き所が凝縮されていました。セリフが日本語で,歌になるとドイツ語という形は,少々分かりにくい点がありましたが(終盤の「パ,パ,パの二重唱」などは日本語にしてしまった方が良かったと思いました),複雑なストーリーがよく整理されていました。

今回の公演は,金沢市民のバックアップでオペラを上演するという素晴らしい企画でした。この形を是非,来年度以降も定着させていって欲しいと思いました。



458. Re: 岩城音楽監督追悼演奏会の放映について 管理人hs  2006/08/05 (土) 15:19
まこはんさん
情報をありがとうございました。
> 先月16日に行われた、岩城宏之音楽監督の追悼演奏会が、8月19日(土)0時30分からBS2で放映されるようです。

2006年 8月19日 (土) 00:30〜03:59
オーケストラ・アンサンブル金沢
岩城宏之音楽監督追悼演奏会

クラシック・ロイヤルシートの時間ですね。3時間30分も放送時間が取ってありますので,トークを含めて演奏会のほぼ全体が放送されそうです。帰省されている方もいらっしゃると思いますが,OEKfanは必見の内容になりそうですね。



457. 岩城音楽監督追悼演奏会の放映について まこはん  2006/08/04 (金) 14:23
先月16日に行われた、岩城宏之音楽監督の追悼演奏会が、8月19日(土)0時30分からBS2で放映されるようです。(NHKのHPの受け売りですが・・)
当日いけなかった人、もう一度聴きたい人是非夜更かしをして下さい。



454. Re: アストル・ピアソラの復活 たかぼん  2006/07/31 (月) 16:05
アストル・ピアソラの音楽をOEKの方々が演奏するとのことで、折り目正しいタンゴになるかしら・・と思って出かけました。ピアソラの唸るようなバンドネオンが好きですが、大久保さんと伊藤さんのバイオリン&バンドネオンというのも、なんだかアンニュイな感じだけど気だるさというのとも違う、ちょっとさわやかなフランス映画を見ている感じのすてきな演奏でした。OEKバージョンは、鍵盤楽器(ピアノ)が使えないのでビブラホンとドラムで補うという5重奏、ビブラホンの音色とドラムが折り目正しく入りすぎて、ジャズっぽくなったり、ロックっぽくなったりするのが、惜しいようでおもしろかった。それにしても坂本さんはかっこよかったです〜ぅ。



453. アストル・ピアソラの復活 管理人hs  2006/07/30 (日) 22:59
今日は金沢市民芸術村で行われた「アストル・ピアソラの復活」というコンサートに出かけてきました。6月に行われたOEKの「ふれあいティータイム・コンサート」の時にOEKメンバーによるピアソラが演奏され,7月末にこのコンサートを行うという宣伝があったのですが,その時の雰囲気がとても格好良かったので,楽しみにして出かけてきました。

今回のコンサートですが,3つの部分からなっていました。実は,全編OEKを中心とした編成かと思っていたのですが,前半は地元演奏者によるピアノ三重奏と東京から来られた大久保かおりさんのバンドネオンと伊藤恭子さんのヴァイオリンニ重奏でした。この点は予想外だったのですが,どういう編成でも楽しめる,ピアソラの多面性を味わうことができました。

この3部の中では,やはり後半のOEKを中心としたステージが特に素晴らしいものでした。坂本さんのヴァイオリンのキレの良さが特に印象的でした。ヴァイオリン1,ヴィオラ2,コントラバス1,パーカッション1という独特の編成でしたが,「今回限り」という1回性のスリリングさがあり,大変熱気のあるステージとなりました。市民芸術村のミュージック工房は客席とステージが大変近いので演奏の迫力がダイレクトに伝わってきました。

前半に登場した大久保かおりさんのバンドネオンも印象的でした。この楽器をこれだけ近くで聞いたのは初めてのことでしたが,しみじみとした中にも芯の強さを感じさせる音色が体に染み渡りました。

OEKの奏者がこういう形でクラシック音楽とクロスオーバーするようなジャンルの演奏会に登場するのは比較的珍しいことだと思いますが,これからもこういう雰囲気の演奏会には期待したいと思います。市民芸術村は,会場としてはぴったりだと思います。



451. Re: チェンバリスト 管理人hs  2006/07/29 (土) 08:11
レイトリーさん,こんにちは。
このモーツアルト・シリーズの次回は8月末とのことです。かなり狭い場所ですので,金沢蓄音器館から正式のお知らせがあってまらまた演奏会情報のページでお知らせしたいと思います。

今回は,スプマンテというイタリアのシャンペンを頂いたのですが,このワインの方も楽しみなシリーズです。



450. チェンバリスト レイトリー  2006/07/28 (金) 09:00
↓で書いたチェンバリスト(?こんな言い方ある?)はたぶん 風間千寿子さんだと思います。「風間」と女性で私より 多少年配の方  
こんな情報しかなく ネットで「チェンバロ 風間」で検索すると
出てきました。サロンコンサートの先駆者的な方でした。

あまり 関係ありませんが 補足説明です。



449. Re: 弦楽四重奏曲でめぐるモーツアルトの旅第2回目 レイトリー  2006/07/27 (木) 22:25
> ・・・・・金沢蓄音器館は1回目同様超満員でした。
なんか 楽しそうですね。 以前 2年弱 くらいかな? オーディオが多少趣味で 蓄音機館に行ったことがあります。

クワルテット・ローディと蓄音機館のスペース そしてワイン。
良いですね、サロンコンサート。40年ほど前 あるチェンバリストのマンションに誘われ 10人程度で、紅茶を飲みながら バッハ前の音楽について お話を聞いたことがあります。
それを 思い出しました。 次回は何時でしょう?
時間が取れたら ぜひ 参加したいな・・・



447. 弦楽四重奏曲でめぐるモーツアルトの旅第2回目 管理人hs  2006/07/27 (木) 21:40
OEKの大村俊介さんを中心としたクワルテット・ローディによるモーツァルトの弦楽四重奏曲全曲演奏シリーズの第2回目に出かけてきました。金沢蓄音器館は1回目同様超満員でした。

今回は第4番から第6番までの3曲を聞いたのですが,大村さんが語られたとおり,モーツァルトの弦楽四重奏は,自然に作られていながら,1曲ずつに個性があります。この演奏会は,1曲ずつじっくり演奏し,じっくり楽しんでいきましょうというコンセプトの演奏会ですが,クワルテット・ローディの演奏にも,まさにそのとような気分があります。

大村さんがイタリア留学をされていた頃のエピソードを交えたトークもますます快調。毎回,サービスされる”こだわりのワイン”も楽しみです。今回は,夏らしくスパークリング・ワインをいただきました。

ワンコインでちょっとした贅沢を味わえる素晴らしい企画の演奏会です。



445. Re^2: 武満徹さんと岩城マエストロに寄せて covariant  2006/07/24 (月) 20:43
管理人hs様、コメントいただき嬉しい限りです。
ご提案のような演奏会、どれか一つでもほんとうにやってほしいですね。

音楽については、私はやっぱり門外漢ですね。石川セリさんのこと、今まで知りませんでした。
インターネットで調べると、
石川セリさんて、井上陽水さんの奥さんだって?
武満さん自身のリクエストで彼女に歌ってもらったって?、、、でした(笑)。
興味津々で、早速近くの大型店に行ってCDがないか探しましたが、残念ながら、
レンタルにも、売り物にもありませんでした。

井上陽水さんの曲は私も好きで、ごく一部の曲をカラオケでも歌います。
石川セリさんと同じように、普段主婦で時々出てくる人(笑)として、私の知っているのは
山下達郎さんの奥さん、竹内まりやさんです。この人の声が好きでたまりません。(笑)
楽しみが増えました。石川セリさんのいろんな歌を聴いてみます。



443. Re: 武満徹さんと岩城マエストロに寄せて 管理人hs  2006/07/23 (日) 08:42
covariantさま,こんにちは。
> 岩城宏之追悼演奏会で聴いた、武満徹作曲「波の盆」は、手持ちのCDに入っていたはず、と
> アンサンブル金沢のCD『夢千代日記・波の盆』を持ち出して車で聞きました。
このCDにはわたくしも岩城さんのサインを頂いています。このCDのジャケットには縦書きで「岩城宏之」と表札のように書かれており,「夢千代日記」の文字とピタリとマッチしています。

> そこには夢千代日記のスコア探しの顛末が書かれているのですが、何て美しい文章でしょう!
> 佐藤紀雄さんという、私にはわからない方の文ですが、

この方はギタリストだと思います。岩城さんがメルボルン交響楽団とレコーディングした武満徹アルバムの中で,「虹へ向かって,パルマ」という曲のソロを演奏しています。

> と記されています。私は、作詞も武満さん自身による「翼」という曲も、伸びやかで希望にあふれ、大好きです。

TBSのニュース番組のテーマ曲として使われていたことのある作品ですね。私には,石川セリさんの歌ったアルバムがあります。これはちょっと癖のある歌い方ですので,唐澤まゆこさんの歌も一度聞いてみたいと思います。

> このお二人がオーケストラ・アンサンブル金沢と協演する日の来ることが、私の秘かな期待です。

私も楽しみにしています。

それと,岩城さんのお陰で,金沢には「同時代の作品をこだわり無く聞く聴衆」というのがある程度出来ていると思いますので,武満さんの作ったいろいろなタイプを楽しむための,ガラ・コンサートを岩城さんを追悼する意味も含めて開いて欲しいと思います。

木村かをりさんによるピアノ独奏曲だとか,岩城さんがマリンバで演奏したことの曲の再演だとか,OEK合唱団による「うた」シリーズだとか,多彩で全国的に注目を集められる演奏会を開けるのではないかと思います。

岩城さんが金沢に残した遺産を引き継ぎ,展開させていって欲しいと思います。



442. 武満徹さんと岩城マエストロに寄せて covariant  2006/07/22 (土) 14:40
岩城宏之追悼演奏会で聴いた、武満徹作曲「波の盆」は、手持ちのCDに入っていたはず、と
アンサンブル金沢のCD『夢千代日記・波の盆』を持ち出して車で聞きました。
車中でCDを取り出すときに、盤面に岩城マエストロのサインを発見し、
いきなり岩城さんが顔を出して「やあ!」と挨拶されたように感じ、びっくりしました(笑)。

予期せぬ時に視界に飛び込んでくるサインというのも、すごい演出効果があるものだと感心し、
改めて岩城マエストロを偲んだことでした。
このCDは1998年6月23日の定期公演の際に購入し、サインをいただいたものでした。

そしてこのCDに付属の冊子を広げ、「1998年3月×日」と題した文に、またびっくり。
そこには夢千代日記のスコア探しの顛末が書かれているのですが、何て美しい文章でしょう!
佐藤紀雄さんという、私にはわからない方の文ですが、
マエストロからスコア起こしを依頼されたということですから、勿論一流の音楽プロの方です。

この冊子の解説(白石美雪氏筆)には、ドラマ「波の盆」のテーマ曲について、
「ドラマのテーマは重く暗いが、武満はむしろ明るく、ときにはのんびりとした音楽を書いている。」
と記されています。私は、作詞も武満さん自身による「翼」という曲も、伸びやかで希望にあふれ、
大好きです。

この「翼」は、最初、ふとしたきっかけで、インターネットで見つけ、試聴しました。
そしてすぐに、その曲が収録されているCD:
唐澤まゆこ「dear FUTURE なつかしい未来〜日本のうた」を買いに走ったものです(笑)。

唐澤まゆこさんは、現在パリ在住の若手ソプラノ歌手ですが、
6月下旬には、ベルサイユ宮殿でマリー・アントワネットの曲を歌っておられます。
また今度
8月27日(日)朝 8:05よりNHKラジオAM第1放送「音楽の泉」
で、このCD「dear FUTURE …」が取り上げられる予定だそうです。

昨年11月22日、白山市誕生記念コンサートにこの唐澤まゆこさんと、若手ピアニストの
アリス=沙良・オットさんが出演されました。その機会に、この「翼」も生で聴くことができました。
アリス=沙良・オットさんのピアノも半端ではありませんでした。終演後のサイン会で私は彼女に、
「私はベートーベンの『熱情』を、今日初めて理解できました。」
と話させてもらいました。

このお二人がオーケストラ・アンサンブル金沢と協演する日の来ることが、私の秘かな期待です。



441. OEK第205回定期公演 管理人hs  2006/07/20 (木) 23:35
今日のOEKの定期公演は,児玉麻里,児玉桃姉妹のピアノ,天沼裕子さんの指揮という女性指揮者+女性ソリスト2名ということで,華やかな雰囲気の演奏会となりました。演奏されたのは,モーツァルトの曲が中心となっており,2台のピアノのための協奏曲,3台のピアノのための協奏曲が演奏されました(3台目は天沼さんが演奏)。

やはりピアノが2台,3台と出てくるだけで,響きに重みが増します。ずっと以前,2台のピアノのための協奏曲をチック・コリアとキース・ジャレットというジャズ・ピアニストが弾く(とても真面目に弾いていました)演奏をFMで聞いたことがありますが,こういう曲を生で聞くと,やはり「ピアノで対話をしているな」という感じになります。児玉姉妹の積極的で快活なピアノが曲のイメージにぴったりでした。

モーツァルトの間に演奏された,シュニトケとシルヴェストロフの曲もとても楽しめました。シュニトケのモーツ・アルト・ア・ラ・ハイドンは,以前,井上道義さん指揮で聞いたことのある曲です。さすがに井上さんの派手なパフォーマンスには負けるところがありましたが,シュルヴェストロフのザ・メッセンジャーという曲はこれまでに聞いたことのないような独特のムードを持った曲でした。「風の中のモーツァルト」というような,不思議な透明感に満ちた曲でした。

指揮の天沼さんがOEKのオペラ公演意外の定期公演に登場するのは,考えてみると,本当に久しぶりです。10年以上は定期公演の指揮をされていないと思います。その天沼さんの指揮も楽しみだったのですが,最初の「アイネ・クライネ...」などは,もう少し愉悦感が欲しいと思いました。

天沼さんは,8月6日に金沢市観光会館で上演される「小さな魔笛」という子供向けにアレンジされたオペラの指揮をされます。天沼さんは近年,オペラの上演に力を入れているようですので,こちらの方にも期待したいと思います。



439. 延命千之助さん 管理人hs  2006/07/19 (水) 20:52
皆様,岩城さんの追悼公演の感想をお知らせ頂きありがとうございました。18日には東京でも「お別れの会」が行われ,外山さんの指揮でベートーヴェンの8番が演奏されたようですが,この曲は4月に行われた新人登竜門コンサートで岩城さんが指揮するはずだった曲ですね。実は,私自身,まだ岩城さんの指揮を見られない実感が沸きません。段々と寂しさが増してきそうです。

はじめさんの書かれた「延命さん」ですが,元NHK交響楽団のステージマネージャーで,OEKの事務局アドバイザーだった延命千之助さんのことですね。岩城さんの「オーケストラの職人たち」の中で書かれていますが,岩城さんがとても信頼されていた方だったようです。

その方が岩城さんの後を追うように,7月に亡くなられたというのにも因縁を感じます。恐らく,明日の定期公演のパンフレットでも延命さんのことについて触れられているのではないかと思います。

それにしても,延命千之助さんというのは素晴らしいお名前です。哀悼の意を表したいと思います。





438. お礼5 はじめ  2006/07/19 (水) 19:51
 皆さんの文章やOEKホームページで、追悼コンサートの模様を知ることができ、有り難く思いました。
 延命さんのことが書かれていなかったので、残念に思っていたのですが、お亡くなりになっていたのですね。
寂しい限りです。



437. 岩城さん追悼コンサートに参加しました。 白山人  2006/07/18 (火) 22:50
当日は凄い行列でしたが、早くから並んだおかげで、結構いい席を確保できました。2時半ごろマエストロの祭壇に献花し、深く一礼をしました。
そしてホールに入場し、プログラムを受け取りました。
追悼式、演奏会とも本当にすばらしい内容でした。
すべてが感動的でしたが、涙もろい私が特に涙したのは鶴見彩さんのモーツアルト20番2楽章の演奏でした。
ピアノスタートとなるため、最初じっと目を閉じ、そして意を決したかのように、鶴見さんの見事な演奏が始まりました。
鶴見さんといえばマエストロが考案された、新人登竜門コンサートで認められたピアニストです。マエストロの奥さんでピアニストでもある木村かをりさんが、どのような思いで聴いておられるのかと思うと本当に涙が出てきました。
そして私がもうひとつ大きく感動したのは最後の、ステージと客席全員での「夏の思い出」の合唱でした。
私の横の中年の女性は何度もハンカチを目にやりながらしっかりと歌っておられました。
私も小さな声で「合唱」に参加させていただきました。
このときステージ上のマエストロの写真がにっこり微笑んでいたように感じました。
今思うことは、マエストロって自分のやりたいことを、やりたいように生きられたのではないでしょうか。
今の時代、このような生き方はなかなかできるものではありません。そういう意味でマエストロは幸せな方だったと思います。
自分が理想的な地と決めた石川県に、すばらしいクラシック音楽の文化をしっかりと育て、立派に完成させられたのですから。



436. 素直に感謝の気持ちが出せました。 レイトリー  2006/07/18 (火) 22:46
先日の追悼式に続く追悼演奏会 素直に先生への感謝の気持ちがあらわせました。
演奏者、企画者、舞台裏の実部隊の皆様 みんなに感謝です。
 
世界のOEKに育ってください。
会員であることを誇りに思えるようになってください。

岩城先生はすばらしい演奏家を呼び寄せました。
今からは OEKが優れた演奏家をひき寄せるステージの始まりです。



435. お礼4 はじめ  2006/07/18 (火) 20:18
管理人さん始め、皆さんの追悼の文章に心なぐさめられました。ありがとうございます。
岩城さんは、ホールのことにも果敢に関わられた方だと、再認識しました。金沢には立派なホールがあるんですね。
確か、オーチャードホールが完成したとき、各地のオーストラが集まって、コンサートを連続してやりましたね。
名古屋のしらかわホールも岩城さんに関係深いホールと聞き、改めて、威徳を偲んだ次第です。



434. Re: 岩城宏之追悼演奏会 i3miura [URL]  2006/07/18 (火) 13:23
遅くなりましたが、僕も当日の追悼演奏会に行ってきました。
OEK や岩城さんに縁のある方の来演や一言トーク等、非常に心の温まる演奏会だったと思います。
特に「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「波の盆」、「鳥の歌」等は非常に印象に残る演奏でした。
一種のガラコンサートのような感じで、しめやかにというよりは、明るく故人を偲ぶという感じで良かったと思います。
追悼演奏会の冒頭の旧練習場での練習風景のVTRなど、時の流れを感じさせるもので、なかなか良かったです。



433. 追悼式・演奏会開催に感謝します covariant  2006/07/18 (火) 02:48
管理人様、追悼演奏会でも詳細な演奏会レビューをアップしていただき、嬉しい限りです。
岩城宏之OEK音楽監督追悼演奏会は、予想を大幅に上回る本当に素晴らしいものでした。
追悼式、演奏会共に、友の会会員の私にとって、得心のいく立派な内容でした。
岩城監督にと共に、これを企画・運営された皆様に、深甚の感謝を申し上げたいところです。
この演奏会レビューも、その感慨を持続していける、記念品的存在の一つと思います。

小生、実は近い親族に不幸があり、神奈川県に赴いたため、この追悼演奏会には出席できないかも、
と思っておりました。しかし、16日昼過ぎには金沢に戻ることができ、
帰宅前に演奏会に臨むことができました。入場整理券を持ち歩いておりました(笑)。

私にとって、オーケストラ・アンサンブル金沢の設立は、まるで自分の趣味にあわせてもらった
ように嬉しく、勝手に喜んでいたものでした。
正面の大スクリーンに映し出された岩城監督から、
室内オーケストラを作るには、世界中で金沢が最もふさわしい土地である、、、
という言葉を聞いたとき、金沢に生まれた自分の幸運に、改めて感謝しました。

そうして演奏会が始まってからというもの、今回は、感動で頭や身体が震えることもあり、終始、
臆面も無くハンカチを濡らしては乾かす、という動作を繰り返しておりました。
いくら涙脆い小生でも、こんなに涙した演奏会は初めてです。
中でも一番胸にしみたのは、カンタさんのチェロでした。そのカンタさんがオーケストラ・アンサンブル金沢の
メンバーであることも、本当に嬉しいことです。

岩城宏之OEK音楽監督・石川県立音楽堂芸術総監督のご冥福を祈り、
オーケストラ・アンサンブル金沢の歩みが、更に更に力強くなりますように。



430. Re^2: 岩城さんの追悼のコンサート 管理人hs  2006/07/16 (日) 20:58
chiharuさま,はじめまして。
名古屋しらかわホールでの追悼コンサートの様子をお知らせ頂きありがとうとざいました。

> コンサートそのものも終始暖かい雰囲気の中で行われ、とても素敵でした。
今日の金沢でのコンサートも暖かい内容でした。岩城さんが亡くなられたことは確かに寂しいのですが,短期間にこういう演奏会を企画してもらえる岩城さんも幸せだなと感じました。

先ほど書き忘れたのですが,今回の演奏会はNHKが収録を行っていました。そのうちにテレビ放送(全国方法を期待したいところです)されるのではないかと思います。



429. 岩城宏之追悼演奏会 管理人hs  2006/07/16 (日) 20:52
6月13日に亡くなられた岩城宏之OEK音楽監督の追悼演奏会が石川県立音楽堂で行われました。音楽堂正面玄関には立派な献花台が設けられ,岩城さんのための石川県民葬といった感じの立派なイベントとなりました。

まず,演奏会に先立って,追悼式が行われました。谷本石川県知事と山出金沢市長からそれぞれ追悼の挨拶がありましたが,このお二方のご本人が連続で挨拶されることは珍しいと思います。それだけ岩城さんの影響力の大きさを実感できました。その後,木村かをりさんに「永久名誉音楽監督」の称号の書かれた額が贈呈されました。

後半は,池辺晋一郎さんの司会で追悼演奏会となりました。追悼の気分と同時に,そこはかとなくユーモアを感じさせてくれるのは,池辺さんならではです。

それにしても1ヶ月の間によくこれだけの演奏会を企画し,出演者を集められたものだと感動しました。岩城さんの盟友・外山雄三さん,元OEKプリンシパル・ゲスト・コンダクターのヴァレーズさん,OEKの初代常任指揮者の天沼さん,岩城さん発案の新人登竜門コンサート優秀者の鳥木弥生さんと鶴見彩さん,メルボルン交響楽団のジェフリー・ペインさん,といった方が次々と登場しましたので,「岩城トリビュート・コンサート」といった素晴らしい内容となりました。岩城さんの撒いた種が大きく成長して戻ってきたような演奏会でした。

特に印象に残ったのは,前半最後に指揮者なしで演奏されたベートーヴェンの交響曲第7番でした。この曲はOEK創設以来79回演奏し,そのうちの47回を岩城さんが指揮されているそうです。個人的には全部岩城さんが指揮していたような印象があるのですが,いずれにしてもOEK団員にとっては,いちばん思い出深い曲なのではないかと思います。見事な演奏を聞いて,懐かしさが込上げてきました。

演奏会の最後には,OEK合唱団による合唱が加わりました。アヴェ・ヴェルム・コルプスの後,全員で「夏の思い出」を歌って終演となりましたが,この選曲も良かったと思います。岩城さんは少々取っ付きにくい現代音楽を好んでいた印象がありますが,それと同時に「日本の歌」も好んでいました。会場全体を暖かい気分に包んでくれる素晴らしいエンディングでした。

ステージ上には岩城さんの大きな遺影が飾られていましたが,岩城さんがこの演奏会を聞いていれば,その写真と同じ笑顔を見せてくれたことでしょう。