2857. 今後はブログの方に一本化しようと思います。 管理人hs  2007/07/19 (木) 22:11
この”OEKfan掲示板”ですが,プロバイダーのサービス提供が7月いっぱいで終了してしまいますので,今後は,以下のブログの方に一本化して行こうと思います。

http://oekfan.air-nifty.com/news/

ブログに掲示板機能もあると良いのですが,当面は私の書いた記事の方にコメントを付ける形で,情報交換をして行きたいと思います。

ただし,ブログと掲示板が2つに分かれているのも使いにくいかと思いますので,今後はブログの方をご覧頂きますようお願いいたします。



2323. ベートーヴェン弦楽四重奏曲連続演奏会第1夜 管理人hs  2007/07/09 (月) 23:04
このところOEKファンの心を掴むような好企画が続いています。一般にクラシック音楽ファンには”コンプリート癖”みたいなものがあるのではないかと思います。「○○全集」とか「○○チクルス」といったセットものがあると,全部聞いてみたくなります(ただし,この”コレクター心理”というのはクラシック音楽ファンだけではないかもしれませんね)。

今回から始まったOEKの弦楽メンバーによるベートーヴェン弦楽四重奏曲連続演奏会というのは,そういう意味で非常に楽しみな企画ということで,このところコンサートに行き過ぎではあるのですが,出かけてきました。

今回のメンバーは,ヴァイオリンが松井さん,竹中さん,ヴィオラが石黒さん,チェロが大澤さんということで,特に名称はないのですが,”ベートーヴェンをやりたい人が集まった”とのことでした。

演奏された曲は第1番,第11番,第15番の3曲でした。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は前期,中期,後期に通常区分されますが,それぞれの代表曲を聞いた感じで,第1夜から大変聞き応えがありました。

この中では特に第11番「セリオーソ」がいいなと思いました。相撲の立ち合いを見るような緊迫感あふれる冒頭部などライブならではの迫力でした。松井さんが登場する室内楽を聞く機会は意外に少ないのですが,そのすっきりとしたクリアさのある音は,古典派の室内楽にぴったりだと思いました。

後半に演奏された第15番もすごい曲でした。特に第3楽章の幽玄の世界は,別次元の音楽という感じでした。さすがに後半の方は聞いている方も疲れてしまったのですが(奏者の方もお疲れだったかと思います),第5楽章が終わると,何ともいえぬ開放感と達成感を感じました。

OEKの室内楽では,モーツァルトの弦楽四重奏曲全集も佳境に入っていますが,室内楽ファンには忙しい日々が続きそうです。第2夜が今から楽しみです。



2306. 能登半島地震震災復興支援チャリティーコンサート  管理人hs  2007/07/07 (土) 19:40
7月7日の七夕の今日,OEKの能登半島地震震災復興支援チャリティーコンサートが石川県立音楽堂で行われました。おそらく,本来今日は明日大阪で行われる金聖響さん指揮のブラームス・チクルスの第2回目のゲネプロだったと思うのですが,それがそのままチャリティコンサートになった形です。

早いもので能登半島地震が起こってから3ヶ月以上になります。今日のニュースで国道が復旧したということを伝えていましたが,能登の方もやっと以前の状態に戻りつつあるというところのようです。

今回演奏されたのは,菊池洋子さんのピアノとの共演によるピアノ協奏曲第1番と交響曲第2番という大曲2曲の組み合わせでした。横綱2人ががっぷり四つに組んだような大変重量感のあるプログラムとなりました。

ピアノ協奏曲第1番の方は,私自身生演奏で聞くのが今回が初めてのことです。菊池さんのピアノは大変正統的なもので,この難曲をしっかり聞かせてくれました。特に印象に残ったのは,音の動きがとても明晰だった第3楽章でした。OEKの編成の大きさと合わせて,古典派の曲を聞くような趣きがありました。金聖響指揮OEKも冒頭から力み過ぎるところがなく,余裕たっぷりに大曲を聞かせてくれました。

交響曲第2番の方は,OEKも過去数回演奏している曲ですが,こちらもまた,堂々たる演奏でした。第1楽章呈示部の繰り返しを行っていた上,全体にゆっくり目のテンポだったので,演奏時間はかなり長かったのではないかと思います。

演奏の方は,この曲の持つ田園的,牧歌的な”まったり”とした気分が大変よく出ていました。プレトークの時に金聖響さんは,午後のコンサートなので,気分的にも気持ちよくなるでしょう,といったことを語られていましたが,そのとおりでした。第4楽章では,一転して,とても切れ味よく盛り上がり,大変鮮やかに締めてくれました。

というわけで「午後のブラームス」を堪能した演奏会でした。

PS.この日はライブ録音を行っていました。avexから発売になると思うのですが,一気に全集として発売されるのでしょうか?ピアノ協奏曲も収録されるのでしょうか?この辺が気になるところです。



2303. Re: 吉田秀和さん 管理人hs  2007/07/07 (土) 09:05
covariantさま,こんにちは。
>吉田秀和さんの特集番組を録画してあったことを思い出し、今やっと見終えました。

この吉田秀和さんの特集番組に出てきた対談については,新潮社の「考える人」という雑誌の最新号でも読めるようです。

http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/high/high74.html

その他の記事も含め,なかなか面白そうな号ですね。

吉田秀和さんのような別格の音楽評論家というのは,今後なかなか出てこないような気がしますが,90歳以上でFM放送の解説を続けられているというのが,何よりすごいことです。

> 私にとって嬉しかったのは、吉田秀和さんの「僕はあんまり(オーディオの)機械にこだわらないんですよ。」という発言です。

私の方も大学生の頃に使っていたオーディオ装置がいまだに基本になっています(スピーカーなどは壊れようがないのです)。CDプレーヤーは15年ほど前のもので,MDなどはそれに付随しているものでLP録音などの新しい機能がついていないのですが,それでも壊れないのでずっと使っています(そもそもMDはもう使わないのですが)。ただし,最近では,大きなオーディオ装置を置いてある部屋が家族にどんどん侵食されてきており,ほとんど聞くことがなくなりました。

その代わり,最近は,BOSEのWave Music Systemという”ちょっと高級なラジオ”みたいなコンパクトな装置で聞いています。この装置ですが,私が読むような雑誌に,毎号のように広告が載っているので(羽田健太郎さんがよく写っていましたねぇ。最近は池辺晋一郎さんに代わったようです),ついつい通販で買ってしまったのですが,目覚まし,CD,FMという私のニーズにあっているので,重宝しています。デザインも良いし,充分に充実した音を聞かせてくれるので,愛用しています。

> 番組中でいくつか紹介された、吉田さんの評論文と、バックグラウンドに流されたその演奏家の演奏とを聴き比べて、ほんとうに素晴らしい、と思いました。

とても番組の作り方が良かったですね。ルービンシュタインのピアノ演奏に合わせて流れる金魚の映像など,なるほどと思ってしまいました。

音楽評論というのは,自己満足に近い部分も多いのですが,吉田さんが言っていた「ぴたりとはまるような上手い表現が見つかるとうれしい」というのが私も実感しています。自分で演奏をできないことの代替となる表現手段なのかなと思います。



2302. 吉田秀和さん covariant  2007/07/07 (土) 03:31
管理人さんの「日々のできごと」を見て、吉田秀和さんの特集番組を録画してあったことを思い出し、今やっと見終えました。(笑)
テレビ番組が始まるところを見て、その時見れなかったので、とっさに録画しておいたことを忘れていました。1時間半の長い番組だったので、最後の30分ほどはオンエアー時に見て、例の「ヒビの入った骨董」表現に、感服しておりました。
小生、吉田秀和さんのことはほとんどお名前しか知らなかったので、是非見たいと思って録画したのですが、管理人さんや、響敏也さんのお名前も脳裏に浮かべながら、録画ボタンを押したことを思い出します。(笑)

私にとって嬉しかったのは、吉田秀和さんの「僕はあんまり(オーディオの)機械にこだわらないんですよ。」という発言です。私自身も、機械は立派なものの方がいいとは思うけれども、立派じゃなきゃいけないとは思っていないからです。否、私の場合はむしろ、機械が立派でも、そのよさがよく分らず、その点ではほんとに鈍感なのです。猫に小判です。(笑)
番組中でいくつか紹介された、吉田さんの評論文と、バックグラウンドに流されたその演奏家の演奏とを聴き比べて、ほんとうに素晴らしい、と思いました。
私も是非、この管理人さんのホームページのみならず、吉田秀和さんの評論によっても、今後の音楽鑑賞の楽しみを膨らませていきたいと思いました。



2101. バロック音楽の愉しみVII 管理人hs  2007/07/02 (月) 23:02
このところ聞く方のスケジュールもハードなのですが,今日は,邦楽ホールで行われた「バロック音楽の愉しみVII」に出かけてきました。このシリーズはこれまで交流ホールで行われてきたのですが,今回はかなりの大編成ということもあり,邦楽ホールの方で行われました。声楽も入ったこともあり,昨年の「オルフェオ」公演の続編という感じでもありました。

今回の注目は,やはりカンタータ第147番でした。「主の人の望みの喜びよ」として有名なコラールを含む曲ですが,オーボエ2本,トランペットも入る曲でカンタータの中でも親しみやすい曲です。今回は合唱団の人数が少なめだったこともあり,全体に簡素でじっくりと聞かせるような雰囲気がありました。

指揮の延原さんは,金沢ではすっかりおなじみになりましたが,柔らかな関西弁トークも交えていたこともあり,あまり厳格過ぎず,親しみやすい音楽を聞かせてくれました。

前半に演奏されたヘンデルの水上の音楽の抜粋も聞き応えがありました。ホルン2,トランペット2を含む編成ということもあり,夏到来という爽やかな気分を出していました。

バッハのヴァイオリン協奏曲第2番では,金沢出身のヴァイオリニストの西澤和江さんが登場しました。西澤さんの演奏は,古楽器奏法ではありませんでしたが,甘さと渋さのバランスが取れた堂々たる演奏でした。特にじっくりと聞かせる第2楽章と大輪の花が咲いたような第3楽章が聞き応えがありました。

というわけで,このところいろいろなシリーズを始めているOEKですが,バッハ:カンタータ・シリーズというのも面白いかなと思いました(「もっとカンタータ」という感じでしょうか。ただし,これだと「もっとカンタービレ」と区別がつきにくいですね)。また,続編に期待したいと思います。



2094. 金沢21世紀美術館シリーズ第3回 管理人hs  2007/07/01 (日) 23:58
金沢21世紀美術館シリーズで毎月行われている室内楽シリーズの第3回目に出かけてきました。今回は第1回同様,弦楽四重奏で,展示室内や無料ゾーンなどで行われました。

今回はインタースペースというタイトルが付けられていたとおり,一柳慧さんの同名の弦楽四重奏曲がメインでした。ゲルハルト・リヒターというドイツのアーティストの作品の展示された部屋の中でこの曲の一部(私が聞いた会は第3楽章でした)が演奏されたのですが,この美術館の雰囲気にぴったりでした。

この美術館には,迷宮のようにまだまだ沢山の展示室がありますので,次はどの部屋で行われるか楽しみです。

私は,今回のこのシリーズをきっかけに,21世紀美術館の友の会にも入ったのですが,会員になれば,今回演奏の行われた有料ゾーンには自由に入ることができます。というわけで,徐々に相乗効果も出てきているのではないかと思います。

この日は,それ以外にも無料ゾーンで,ショスタコーヴィチ,バルトーク,ラヴェルといった20世紀の弦楽四重奏曲がいくつか演奏されました。非常に近くで聞くことができたのですが,どれも聞き応えのある演奏でした。

演奏の合間には,この美術館の中でのんびりとしたり,ちょっと香林坊の方まで出かけたりもできるので,休日の午後を過ごすにはぴったりのイベントなのではないかと思います。



2085. 青島広志+yumi+OEK 管理人hs  2007/06/29 (金) 22:44
6月のもう一つのOEKの定期公演は,おなじみの青島広志さんの指揮とお話による楽しいコンサートでした。青島さんは,この数年,テレビ番組に出演するようになり,一気に知名度が高くなりましたが,そのトークは...何というか圧倒されてしまいました。

恐らく黒柳徹子さんに匹敵するぐらいの早口なのですが,ぎっしりと内容とウィットが詰まっており,全く退屈する部分はありませんでした。さすが「世界でいちばん」の方だと感心しました。

演奏された曲の中では,最後に演奏された今年没後100年となるグリーグのペールギュントの音楽が中心でした。その他の曲もいわゆる音楽鑑賞教室に出てくるような曲が中心だったのですが,どの曲も青島さんの説明が面白く,こういうステージだったら子供たちも退屈しないだろうなぁと思いました。

前半の最後には,OEKと既にCD録音を行っている若手フルート奏者のyumiさんが登場し,モーツァルトのフルート協奏曲第2番が演奏されました。何と言うか,まぶし過ぎて,私のような者には直視できないぐらいの可愛らしさを持った方でした。いつもどおりサインも頂いてきたのですが,両手で握手して頂き,すっかり舞い上がってしまいました。

というわけで,今回の演奏会は,いつものファンタジー公演とは一味違った,華やかさのある公演となりました。



2059. ふだん着ティータイムコンサート 管理人hs  2007/06/25 (月) 00:04
OEK団員が行っている室内楽コンサート「ふだん着ティータイムコンサート」も今回で10回目となりました。金沢の方は梅雨に入ったばかりで,あいにくの雨となりましたが,例年どおり沢山のお客さんが金沢市民芸術村に来ていました。

子供のためのコンサートの後は,夜6時頃までOEK団員が好きな室内楽を演奏するという構成は同じだったのですが,やはり10回目ともなると,段々,団員の皆さんのトークなどもリラックスしたものになってきて,ますます,ふだん着という感じになってきたと思います。室内楽の公演では,今年からピアノ伴奏が加わっていました。ピアノが加わることで,さらにレパートリーが広がるので,よい試みなのではないかと思います。

私の方は,今週は,連日のように演奏会に足を運び,少々疲れ気味でしたので,途中で抜けてきたのですが,写真などはレビューのコーナーの方で内容を紹介してみたいと思います。



2054. 金沢交響楽団第44回定期演奏会 管理人hs  2007/06/23 (土) 22:18
今日は金沢交響楽団の第44回定期演奏会に出かけてきました。それほど意識はしていなかったのですが,金沢にあるアマチュア・オーケストラの定期演奏会を順番に毎年1回ずつ聞いているような感じです(金沢大学のオーケストラはもう少し頻繁に聞いていますが)。

今回はチャイコフスキーの交響曲第5番がメインプログラムでしたが,前半にまず指揮者の大能正紀さんの作品が演奏されました。Linneというタイトルの曲で,「輪廻」という言葉と掛けた曲でしたが,和風のテイストが少し入った重厚な管弦楽曲で,とても聞きやすい作品でした。

次のグノーのファウストのバレエ音楽ですが,個人的に非常に好きな曲です。今回聞きに行こうと思ったのは,半分ぐらいはこの曲を生で聞けるからという理由でした。私の定番はシャルル・デュトワ指揮のCDなのですが,さすがにそれに比べるとちょっと泥臭い感じはしましたが,最後の曲の迫力などはさすがフル編成のオーケストラという迫力がありました。

後半のチャイコフスキーの交響曲第5番は,大能さんの指揮らしく,大変テンポのユレの大きな,堂々とした演奏でした。この曲はストレートなテンポで演奏しても格好良いのですが,かつてのストコフスキーとかのように変幻自在な演奏だとさらに面白く聞けるようなところもあります。今回の演奏はどちかというと後者に近かったと思います。第2楽章はかなりハラハラした部分はありましたが,クライックスでの金管楽器の充実は大変聞き応えがありました。

というわけで,やっぱりこの曲は聞き応えのある曲だと実感した演奏会でした。他のプログラムの演奏と合わせ,大編成の迫力を実感できた演奏会でした。



2049. OEK第223回定期公演 管理人hs  2007/06/22 (金) 22:49
OEKファンさん,こんばんは。
メッセージをありがとうございます。今日は,このバタヴィア・マドリガル・シンガーズの登場したOEKの定期公演に出かけてきました。

> インドネシアの合唱、最高!!!

このとおりでした。今日の後半は,ウェーバーの宗教曲だったのですが,あまり厳粛な感じはせず,幸福感がじわじわと高まってくるような歌でした。ウェーバーの曲自体,素朴な感じでしたので,雰囲気にぴったりでした。

> 特に、後半の民謡が素晴らしかった。何が素晴らしいかって、歌っている団員たちが歌うことを本当に楽しんでいて、聴いているこちらも楽しくなっちゃいました。

この日は,アンコールで民謡風の曲が2曲歌われました。これも良かったですね。合唱団の皆さんの表情はとても明るく,聞いている方にもその明るさが伝わってくるようでした。

この日は全曲ウェーバーというプログラムでしたが,その他の曲も味のある演奏ばかりでした。OEKのクラリネット奏者の遠藤さんによるクラリネット協奏曲第1番も良かったですねぇ。指揮のアヴィップ・プリアトナさんの作る音楽は,本当に落ち着きがあるのですが,その上に遠藤さんのとても鮮やかでクリアなクラリネットの音が広がります。それでいえ技巧的な部分でも派手になり過ぎず,心に染みる音楽を聞かせてくれました。

インドネシアの合唱団の素晴らしさと同時に,ウェーバーの音楽の暖かさ,気持ちよさを実感することのできた演奏会でした。



2042. Batavia Madrigal Singers OEKファン  2007/06/21 (木) 22:47
初めまして。私もOEKファンです。以前からこのサイトは見ています。
本日、芸文協コンサートに初めて行きました。
インドネシアの合唱、最高!!!
特に、後半の民謡が素晴らしかった。何が素晴らしいかって、歌っている団員たちが歌うことを本当に楽しんでいて、聴いているこちらも楽しくなっちゃいました。
明日のOEK定期も本当に楽しみです。できれば、インドネシア民謡をコンサートホールで聴きたい…聴きたい…(懇願)…
とにかく、同じアジアでこんなに声が違うなんて…バターヴィア・マドリガル・シンガーズ、皆さん聴きましょう!!



2035. OEK室内楽シリーズ第1回 管理人hs  2007/06/20 (水) 22:22
OEKの音楽監督が井上道義さんに変わって以来,OEK団員による室内楽公演が充実してきていますが,「もっとカンタービレ」と題された室内楽シリーズが始まることになりました。その第1回に出かけてきました。

このシリーズの特色は,OEK団員自身が演奏したい曲を取り上げるという点です。今回演奏された曲も聞き応えのある曲ばかりでした。団員自ら選曲した曲ばかりということで,演奏の方も見事でした。

今回のメインプログラムは,ベートーヴェンの「幽霊」というニックネームの付けられたピアノ三重奏曲でした。「幽霊」の割には軽快に始まる曲なのですが,ピアノ三重奏という編成の面白さと充実感を実感できました。ヤングさんとカンタさんにピアノの松井晃子さんが加わった編成で,非常によく息が合っていました。30分ほどかかる曲も大変聞き応えがあり,このトリオでまた別の曲を聞いてみたいと思いました。

前半は山野さんのヴァイオリンと鶴見彩さんのピアノによるR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ,遠藤さんを中心としたクラリネット五重奏曲などが演奏されました。

山野さんの演奏したR.シュトラウスのソナタも大変華麗な曲で聞き応えがありましたが,遠藤さんがバセット・クラリネットで演奏したモーツァルトのクラリネット五重奏曲が大変興味深いものでした。この楽器を聞く機会は滅多にないことですが,この名曲のオリジナルの姿を知ることができました。その後に演奏されたベールマンの作品も素晴らしい曲でした。

というわけで,このシリーズは,定期公演同様,これからもずっと応援をしていきたいと思います。OEK団員にとっても聴衆にとっても意味のあるシリーズになるのではないかと期待しています。



2003. 岩城宏之さんの命日 管理人hs  2007/06/13 (水) 21:51
早いもので,岩城宏之前OEK音楽監督が亡くなられて1年になります。今日は何か岩城さんの残した録音でも聞いてみようと思います。

さて,この岩城さんを記念した「岩城宏之メモリアルコンサート」というのが今年から行われるようです。その第1回が次のとおり行われます。

第1回 岩城宏之メモリアルコンサート
日 時 ◆ 2007年09月02日(日) 14:15開場 15:00開演
会 場 ◆ 石川県立音楽堂 コンサートホール
出演者 ◆ ヴァイオリン:吉本 奈津子<岩城宏之音楽賞 受賞者>
指揮:井上 道義
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
 
新実徳英:協奏的交響曲〜エランヴィタール〜
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

岩城宏之音楽賞を受賞された方の演奏と岩城さんが初演してきた曲の再演がポイントとなるコンサートのようです。特に吉本さんのベートーヴェンが大変楽しみです。



1997. ランチタイム・スペシャル・コンサート 管理人hs  2007/06/12 (火) 23:05
昨日11日のお昼休みにOEKがフル編成で登場する「ランチタイム・スペシャル・コンサート」が行われたようです。OEKfanのトップページでは,日付を間違えており失礼しました。

この演奏会ですが,ベートーヴェンの交響曲のさわり集みたいな面白い内容だったようです。明日6月13日は岩城宏之さんの一周忌ですが,これを意識した内容だったのかもしれません。

この演奏会に行けなかった代わりに,ベートーヴェンの交響曲の変り種CDをご紹介しましょう。ベートーヴェン(山本直純変曲):交響曲第45番「宿命」というものです。

”変曲”という名前のとおり,ベートーヴェンの交響曲のパロディで,9つの交響曲をはじめとしたベートーヴェンの曲のさわりが次々といろいろな曲と重なりあって出てきます。「ホフナング音楽祭」と同じ発想なのですが,非常に良くできています。

現在の日本の指揮者でこの曲を指揮できるとすれば...井上道義さんしかいないような気がします。というわけで,是非一度この曲を生で聴いてみたいものです。

ちなみにこの第45番という数字ですが,1+2+3+...9=45という意味です。

「山本直純フォーエヴァー:歴史的パロディー・コンサート」
http://www.amazon.co.jp/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%9B%B4%E7%B4%94%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC~%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%9A%84%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88-%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%9B%B4%E7%B4%94/dp/B00008NX1E



1970. 大村俊介・一恵デュオ・コンサート 管理人hs  2007/06/06 (水) 23:38
6月はOEKの公演は少ないのですが,その分,団員による室内楽公演が,この所,いろいろ行われています。今日はOEKのヴァイオリン奏者の大村俊介・一恵さんのデュオ・コンサートに出かけてきました。

大村さんと言えば,金沢蓄音器館でのモーツァルトの弦楽四重奏曲のシリーズを思い浮かべます。その味のある演奏とトークに馴染んだものとして,是非,一度このお二人のデュオコンサートも聞いてみたいと思い今回は出かけてきました。さらに素晴らしかったのは,小林道夫さんがピアノ及びチェンバロで共演されていた点です。小林さんは以前から白髪の方だったこともあり,全然雰囲気が変わらないなぁと感動しました。

というわけで,今回の演奏会は,”地味だけれども華麗”といった大変聞き応えのある内容となっていました。大村俊介さんと一恵さんがそれぞれソナタを演奏した以外はデュオの曲だったのですが,アートホールのような小さなホールで聞くととても迫力があります。特に最後のモシュコフスキーの曲は,隠れた名曲だと思いました。是非また聞いてみたい曲です。

その他の曲では,大村俊介さんの独奏で演奏されたブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番が印象的でした。大変ゆっくりとしてテンポで演奏され,どこかお客さんに親密に語りかけるような感じの演奏となっていました。聞いているうちに3楽章などは,疲れたサラリーマンの心情を代弁しているような演奏に思えてきて(私の方が一方的にそう思っただけです),妙にしみじみと共感してしまいました。

会場のお客さんの方も”おなじみの人”が多い感じで,とても良いムードがありました。OEKの各団員の活動もすっかり地元に根付いたものになってきているな,と実感した演奏会でした。



1948. OEK定期公演テレビ放送見逃し! 管理人hs  2007/06/02 (土) 17:52
本日6月2日の午後に北陸朝日放送で,先日の下野竜也さん指揮の定期公演の様子を放送していたようです。電気屋さんで何気なくテレビを見ていて気づきました。百万石まつりにまぎれてすっかり見落としてしまいました。残念です。



1911. music@rt vol.2  管理人hs  2007/05/27 (日) 17:21
今日は午後から金沢21世紀美術館で行われたOEKの木管五重奏によるコンサートに出かけてきました。コンサートといっても椅子がおいてあるわけではなく,入場無料で15分から20分ほどの長さでしたので,通りかかったついでに立ち止まって聞くという感じのものです。

私は,14:00からの公演を聞いた後,柿木畠・香林坊方面に買い物に出かけ,帰る途中に16:00からの公演も聞いていきました。14:00からの方は建物の中で行われましたが,16:00からの方は建物の外で行われました。これはOEKとしても冒険的な試みだったと思います。今回はベリオ,リゲティといった20世紀の作曲家の曲ばかり取り上げていましたが,さすがに管楽器とはいえ,室内楽編成だとちょっと外だと音量が不足する感じでした。この辺はもう一工夫必要が必要だったかもしれません。

それと外だとやはり”日焼け対策”が問題となります。今日は外で聞くにもちょうど良い気候で,芝生の上に座って聞くにはちょうどよかったのですが,野外で演奏するときは,ひさしやパラソルのようなものが,やはり必要かなと思いました。

それにしてもこの美術館は絵を置く美術館というよりは,絵になる美術館です。自由な気分の演奏に相応しい雰囲気を持った場所だと改めて思いました。



1904. RE:庄司紗矢香+スターン/OEK  川崎(富山在住)  2007/05/26 (土) 10:19
チャイコフスキーの「ヴィオリン協奏曲」、通常「メンチャイ」と括られるポピュラリティのカテゴリー化には程遠いモノ。演奏家の気持ちが前面に、作曲家でなくヴァイオリニストの音楽性に直面。ハードでサディステックな働きかけ、コレデモカコレデモカ、現実に根ざした力強さの持続、豊かな存在感。仮想世界のキレイサの創出でなく、キイキイ軋む音の強烈なインパクト、情熱的なバトル。鬼気迫る迫力、コンセントレーション、それに熱っぽさをコントロールする冷静さがプラス。ミドリさんや前橋さんの情念(両名の方ゴメンナサイ)にテクニックの安定感がオン。オーケストラの音を聴きながら、瞬間的に音楽をツクルという、クレーメルさん的即興性も。2楽章での透明で繊細なフレーズ、細いラインのシャープさ、ゾクゾク感。メロディアスなロマンチックさ、感情の溺れ込みでなく、自分しか出せぬ美しいクリアランスで勝負。音楽に没頭すると変身、演奏するのに最適なパーソナリティを兼ね備え。恐山のイタコを思い出すと言ったら失礼か、単なる人格のトランスポートではないのだから。

アンコールのバッハ、「無伴奏パルティータ1番」から「ブーレ」。ゴツゴツ無骨ひっかかり、滑らかスムーズな流れでナシ、想定外の意外性。素材に手を加えぬまま、ありのままサアどうぞ。絹擦れのソフトタッチならぬ、麻のガサゴソ肌触り。おしとやかな宮廷舞踏でなく、明るい村娘の健康的なステップ。園児の可愛いいお遊戯振り付けが許される筈、ネジ巻き軽やかステップの一筆書きでもよい筈、不器用な仕草、剣のぶつかり合い、弦の悲鳴。そして、一歩引いての背面、かそけき調べのバックアップ。キラリ輝く音のハンモック、ピンと張り詰めたしなやかでつややかな、蜘蛛の糸。絡み綾なすハーモニーの妙、オリジナル。このアプローチもアリと自信、強かな個性。女性ヴァイオリニストの一般的代名詞、夢見る乙女のカワイコチャンでないコト、言うまでもナシ。8月のベートーヴェンの3番のソナタ、非常に楽しみ。



1878. 庄司紗矢香+スターン/OEK 管理人hs  2007/05/22 (火) 23:04
今日は庄司紗矢香さんの登場するOEKの定期公演に出かけてきました。先週は諏訪内さんが音楽堂に登場し,メンデルスゾーンを演奏し,今回は庄司さんがチャイコフスキーを演奏しましたので,2週続けての日本の人気女性ヴァイオリニストによるメン・チャイ共演ということになりました。こういう現象も数年前には考えられなかったことだと思います。

今回はこの庄司さんとOEKとの共演がまず,いちばんの注目でしたが,本当に素晴らしい演奏でした。庄司さんは小柄な方で,若いというよりは幼く見える感じの方ですが,演奏が始まると豹変し,非常に大人っぽい音楽が展開しました。曲の持つ,甘さを徹底的に廃し,少し激しすぎるぐらいの強い音で辛口の音楽を聞かせてくれました。第3楽章の鬼気迫るような真剣勝負も大変聞き応えがありました。私は,デビュー盤でもある,パガニーニのヴァイオリン協奏曲のCDを持っているのですが,その頃の初々しい雰囲気と比べると,この数年で非常に大きな変化があったのではないかと思います。曲のどこを取っても,表現意欲が前面に出ており,大変迫力がありました。演奏会後,サイン会もあったのですが,これにはかつてない程の長い列が出来ていました。満席の聴衆を圧倒した演奏だったと思います。

今回の指揮者のデイヴィッド・スターンさんも素晴らしい指揮者でした。お名前からも分かるとおり,アイザック・スターンさんのご子息なのですが,プロフィールでは敢えてそのことには触れていませんでしたので,きっと「親の七光り」と言われることを嫌っているのではないかと思います。

スターンさんの指揮ぶりは大変明快で,OEKの魅力を存分に引き出していました。メインで演奏された「スコットランド」も生き生きしアテンポ感と落ち着きのある部分とのメリハリがきちんと付けられており,大変気持ちの良い演奏となっていました。

というわけで,このところのOEKの定期公演は本当に充実した演奏が続いています。比較的,現代曲が少ない公演が続いているのですが,やはりハイドンからブラームあたりの曲は特に聞き応えがあるなと実感しています。



1867. Re: 北ドイツ放送交響楽団演奏会 covariant  2007/05/20 (日) 13:50
管理人様、毎度同じことを申し上げてあるいはご迷惑かも知れませんが、いつも充実した、否、的確な(と私は思っております)演奏会レビューをほんとうにありがとうございます。

私にとって諏訪内晶子さんはやっぱり特別な存在です。
1990年にテレビでチャイコフスキーコンクールの演奏を見た私は、何年も待たされたCDデビュー盤のブルッフ作品と、その後まもなく出された「メロディ」を、何度繰り返して聴いたか、数え切れません。その後も追っかけて(笑)います。

それで私も2日連続の音楽堂通いとなり、3階の脇席をとってしまいましたが、オーケストラの半分しか見えない席というのは何か心も斜に構えてしまうようで、これまでのイメージと少し違うチャイコフスキーの「悲愴」を聴いて、これはこういう席で聴いたせいかな?と勘ぐってみたりしました(笑)。
今度から、3階席はできるだけ正面向きにしよう、と決めました。(なにしろ、強度に乱視な私でも、聴覚よりも視覚情報でものを感じてしまう凡人なものですから。笑)

プライベートを封印している諏訪内さんについては、彼女に関する情報はインターネット上でも希少なので、今どういうふうにしているんだろう?これまでのような演奏を今後も聞かせてもらえるんだろうか?ということが一番気になっていました。
演奏会で、30代女性らしいその風貌も拝見し、私の一番好きな伸びやかさと緻密さを兼ね備えた演奏に変わりのないことを確認させてもらえ、安堵しました。

2日連続の、すばらしいオーケストラの響きについては、いつもの通り、管理人さんのレビュー以上のことを書けません(笑)。ベートーベンの交響曲の中では、私は「英雄」と7番が特に好き
です。下野さんの若々しいベートーベンは、私の友人もとてもよかったと言っていました。

NDR演奏会の日、3階からみると空席もいくつもありました。当日に自転車でふらっと出かけても、超一流芸術品に触れることができる金沢という土地柄は、ほんとうにちょっとありえない贅沢だと思います。



1859. Re^2: 4月28日ロビーコンサート 管理人hs  2007/05/19 (土) 05:32
優莉さま,こんにちは。
> 私にとって、心に残る演奏でした。

ロビーで行うコンサートというのは,コンサート・ホールでのコンサートとは違う魅力がありますね。室内楽の演奏会にはこちらの方が相応しいと思うこともあります。

> またの機会を楽しみしています。
最近,OEKメンバーによる室内楽が非常に活発に行われています。演奏会情報の方にも書いたですが,OEK関係だけでも次のような演奏会が行われますので,是非お越し下さい。

5月25日(金)OEKのチェリスト@金沢市アートホール
5月27日(日)OEKの木管メンバー@金沢21世紀美術館
6月6日(水)大村夫妻ヴァイオリン・デュオ@金沢市アートホール

そして,その集大成のような形で
6月24日(日)に ふだん着ティータイムコンサート@金沢市民芸術村 が行われます。いずれも金沢市の施設で行われるというのも面白いところです。



1843. Re: 4月28日ロビーコンサート 優莉  2007/05/16 (水) 17:58
ありがとうございます。
私にとって、心に残る演奏でした。
私もロビーコンサートをする機会があります。
「余興」という考えを少し持っていましたが、それは間違いでした。
またの機会を楽しみしています。



1832. Re^2: ラ・フォルジュルネ「熱狂の日」音楽祭2007民族のハーモニー 管理人hs  2007/05/14 (月) 22:33
スズさん,こんばんは。
> 私も「熱狂の日」に5/3〜5で6公演を観てきまして
私の方は,たまたま5月5日しか行けなかったのですが,大変面白いイベントでしたね。私は1日で4公演というハードスケジュールでしたが,この”ハードさ”もまた楽しみの一つだったと思います。

> 割と良い席で聴けたのですが、国際フォーラムのホールAは何となく音が篭った感じに聴こえましたが、
恐ろしく広いホールでしたね。私は1階席だったのですが,40列というすごく後ろの座席でした。それでも思ったより音がよく聞こえてきて,悪くないと思いました。

> 5日に小曽根さんと井上さんの「ラプソディ・イン・ブルー」を聴いて帰りましたが、もう言葉が出ないくらい凄かったです。

実は私もこの公演を聞きたかったのですが,売り切れてしまっていたので,別の公演を聞くことにしました。OEKの定期で,この公演の再現を聞けるということで,大変期待しています。もしかしたらライブCD化もされるかもしれないですね(かなり可能性が高い気がします)。

>ちょっとだけ悔しいです(笑)
確かにそういうところもありますね。

個人的には,井上道義さんのアイデアで,「プチ熱狂の日」みたいな企画を期待したいと思います。金沢でどれだけ集客できるかが問題ですが,音楽堂の立地条件は,東京国際フォーラムよりも素晴らしいので,挑戦する価値はあるような気はしています,



1831. 北ドイツ放送交響楽団演奏会 管理人hs  2007/05/14 (月) 22:17
連日の演奏会となりましたが,今日はクリストフ・フォン・ドホナーニ指揮北ドイツ放送交響楽団の金沢公演に出かけてきました。北ドイツ放送交響楽団が金沢に来るのは数年ぶりのことですが,実はドホナーニさんも金沢に来るのは2回目のことです。

まだ,私は中学生ぐらいでしたが,ウィーン・フィルが1970年代に金沢に来た時の指揮者がドホナーニさんでした。その頃は,カール・ベーム人気の絶頂期で,生意気にも「金沢には何故,ベームが来ないのだろう?」と思っていた記憶があります。そのこともあり(経済的な理由もあると思いますが),ドホナーニさん指揮ウィーン・フィルの金沢公演には行っていないのですが,その後,ドホナーニさんは,どんどんメジャー・レーベルからCD録音を出すようになり,後悔した記憶があります。

というわけで,今回の公演は半分はドホナーニさん目当てでした。ヴァイオリン独奏で登場された諏訪内さんを見たい,聞きたいというのは当然のことです。

メインはチャイコフスキーの「悲愴」でしたが,これが独特の演奏でした。「悲愴」とは思えないほど(?)真っ当な演奏で,標題を感じさせてない演奏となっていました。オーケストラの配置はコントラバスが下手に来る対向配置というチャイコフスキーにしては珍しい形を取っていたこともあり,充実した中低音を聞かせてくれたのですが,感情に任せて荒れ狂うような部分はなく,大変よくコントロールされた演奏となっていました。このことが,大変新鮮に感じました。

最終楽章などは,かなり速いテンポで,かなりあっさりと終わっていましたので,物足りなさを感じた人も居たかもしれませんが,私自身,この「悲愴」という曲の暗さがちょっと苦手なので,この純音楽的といった感じの解釈はぴったり来ました。さすがドホナーニさんという演奏でした。

2曲目のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も諏訪内さんらしい,完成度の高い演奏でした。諏訪内さんの演奏は,とても巧いけれども,そっけなさを感じさせることもあるのですが,今回の演奏では,第2楽章のしっとりとした味わいをはじめとして,大変奥行きのある演奏になっていたと思います。

来週は庄司紗矢香さんとOEKによってチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聞くことができますが,日曜日のアントルモンさんに始まり,諏訪内さん,庄司さんと続く5月の公演は非常に贅沢なだな,と実感しています。



1820. Re: ラ・フォルジュルネ「熱狂の日」音楽祭2007民族のハーモニー スズ  2007/05/14 (月) 01:05
はじめまして。
私も「熱狂の日」に5/3〜5で6公演を観てきまして、管理人様と同じウラルフィルの「シェエラザード」を同じ日に聴きました。
割と良い席で聴けたのですが、国際フォーラムのホールAは何となく音が篭った感じに聴こえましたが、このオケと指揮のドミトリー・リスの相性が良いのか最初から最後まで圧倒されました。3日に聴いたチャイコフスキー:悲愴もかなり良かったです。

5日に小曽根さんと井上さんの「ラプソディ・イン・ブルー」を聴いて帰りましたが、もう言葉が出ないくらい凄かったです。これを観たいが為に頑張ってチケット取りましたが、今日のベートーヴェンのプログラムで来年のOEKのスケジュール見たら、来年OEKで小曽根さんと井上さんのコンビで「ラプソディ・イン・ブルー」やるみたいですね。とても嬉しいのですが、ちょっとだけ悔しいです(笑)



1817. 第221回定期公演(下野竜也指揮OEK+アントルモン) 管理人hs  2007/05/13 (日) 18:28
下野竜也さん指揮のOEKの定期公演に出かけてきました。当初,この公演は,昨年亡くなられた岩城さんが登場するはずでしたので,下野さんは代役での登場ということになるのですが,岩城さんの組んだ「オール・ベートーヴェン・プログラム」を見事に聞かせてくれました。

特に素晴らしかったのは最後に演奏された「英雄」交響曲でした。OEKの英雄というとCD録音にもなっている,金聖響さんの録音を思い出しますが,それとは全然違うアプローチながら,OEKらしさをしっかりと引き出した演奏となっていました。

オーケストラは対向配置ではなく通常の配置で,演奏も基本的には古典派の交響曲らしい,すっきしりた雰囲気でしたが,ところどころ,ロマン派の交響曲に踏み込んだような強い意志を感じさせる部分がありました。第2楽章など,曲が進み,段々と複雑さを増すにつれて,演奏が鮮やかになってくるようなすごさを感じました。最終楽章の最後の部分は,とても遅いテンポでしたが,このテンポ感は岩城さんが好んだテンポと同じだな,と懐かしくなりました。というわけで,非常によく計算された,完成度の高い演奏だったと思いました。

2曲目に登場した,フィリップ・アントルモンさんは,第1楽章の途中,かなり危ない部分はありましたが,それ以外は「皇帝」のタイトルに相応しい華麗な演奏を聞かせてくれました。演奏全体に何とも言えぬ貫禄とふくらみがあり,幸福感を感じさせてくれる演奏でした。最終楽章などは,OEKの積極的な演奏に触発されたかのように若々しい演奏を聞かせてくれました。

OEKのベートーヴェンは,基本レパートリー中の基本なのですが,それを再認識すると同時に,下野さんの新鮮な指揮ぶりに出会うことのできた演奏会でした。



1808. Re: 4月28日ロビーコンサート 管理人hs  2007/05/11 (金) 12:43
4月28日の情報をお知らせ頂きありがとうございます。このところ,OEKのメンバーによる室内楽の活動がとても充実しており,OEKを2倍楽しんでいるような気がしています。

5月13日の定期公演のプレコンサートの方も楽しみにしています。



1807. Re^2: 演奏会のハシゴ(東混演奏会) 管理人hs  2007/05/11 (金) 12:40
covariant様
連休明けの1週間ということで,お返事が遅くなってしまいました。

> 4月29日はどうなさるのか?と心配して(笑)いましたが、さすが、ハシゴなさった由、お疲れ様でした。

この日はどちらのコンサートも聞き逃せないものでした。いっそ,21世紀美術館の中でア・カペラで歌うのも面白いかなと思ったりもしました。

> <岩城宏之メモリアル>で取り上げられた「混声合唱のための うた より」の4曲のうち、武満徹作詞の3曲はいずれも、空や地球を題材に含めていることに、まず「宇宙人武満徹」を思い出し

そうですね。武満さんの曲には,星とか夢とか,SF的な雰囲気のあるものが多いですね。このネーミングだけ(?)でも詩的ですばらしいですね。

近年,OEK合唱団はバッハ,モーツァルトといった時代の作品を取り上げることが多いのですが,機会があれば,また武満さんの作品なども取り上げてほしいと思います。



1801. 4月28日ロビーコンサート ♪  2007/05/10 (木) 23:30
優莉さん

4月28日のコンサートにお越し下さり、ありがとうごさいました。
ロビーコンサートの件ですが、ヴァイオリン 竹中のりこ、大隈容子 ヴィオラ 石黒靖典 チェロ 大澤明 で、ハイドン「あいさつ」「セレナード」バッハ「G線上のアリア」をおおくりいたしました。お楽しみいただけましたでしょうか?
またのお越しをお待ちしております!



1769. Re: 演奏会のハシゴ(東混演奏会) covariant  2007/05/07 (月) 00:27
管理人様、いつも充実したご報告に敬服いたします。
4月29日はどうなさるのか?と心配して(笑)いましたが、さすが、ハシゴなさった由、お疲れ様でした。そして、ほんとうにありがとうございます。
小生は、元々混声合唱曲という武満徹さんの「翼」を、何としても聴き逃すわけにはいかないということで、東京混声合唱団の演奏会の方にだけ、出かけてまいりました。
従来、合唱というものにあまり興味を抱かなかった小生ですが、充実した時間を過ごすことができました。東混にはもっと金沢に来ていただきたい、と思います。

「翼」については、1回聴いただけでは、私にはいわば消化不良です。混声による音声の厚みや多彩さがすばらしかったという、陳腐な(笑)感想しか言えませんが、しかしその通り、思った以上に原曲の重層的な豊かさを感じました。もっと繰り返して聴きたいところです。
<岩城宏之メモリアル>で取り上げられた「混声合唱のための うた より」の4曲のうち、武満徹作詞の3曲はいずれも、空や地球を題材に含めていることに、まず「宇宙人武満徹」を思い出し、そしてまた、武満さんは独学で音楽を学ばれた方なのだということの意味を、つまりはその音楽の独創性を少しは理解できたかな、と思いました。



1766. ラ・フォルジュルネ「熱狂の日」音楽祭2007民族のハーモニー 管理人hs  2007/05/05 (土) 23:49
連休の後半は横浜の親戚の家に行ってきたのですが,その最終日,昨年に続いて「ラ・フォルジュルネ「熱狂の日」音楽祭2007に出かけてきました。今年は,「民族のハーモニー」ということで,ドイツ,オーストリアの作曲家以外の作曲家を集めたプログラムでした。

このイベントもすっかり連休の恒例行事になったようで,会場の東京国際フォーラムは大賑わいでした。昨年までのベートーヴェン,モーツァルトと違い,いろいろな作曲家の曲を集めていましたので,これまで以上に楽しめるものになっていたと思います。

今回,私は2週間ほど前からチケットを購入していましたので,少々ハードスケジュールになりましたが,4つの公演に出かけました。ただし,一つの公演は1時間以内ですので,時間的には通常の公演を2つ聞いたぐらいの長さだった気がします。

聞いた曲は,以下のとおりでした。
ビゼー:子供の遊び
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番
リムスキー=コルサコフ:シェエラザード
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番

このイベントは,一気に沢山聞けるというのがすごいところですが,今回聞いた曲は,どれも素晴らしいものでした。特に印象的だったのは,ホールCで行われたバルトークでした。演奏したレ・シエクルという室内オーケストラの弦楽器奏者は,すべてガット弦を使っているということで,ものすごくしっとりとした響きを聞かせてくれました。

例によって記念グッズも買い込んでしまいましたが,年に一度のお祭りを楽しむことができました。OEK音楽監督の井上道義さんも小曽根真さんとガーシュインを共演されていましたが(こちらはチケットを入手できませんでした),この共演は是非,OEKで実現してもらいたいと思います。



1765. Re: どなたか、教えてください<(_ _)> 管理人hs  2007/05/05 (土) 23:16
優莉さん,こんばんは。
> 4月28日の大橋純子さんが出ていた日のコンサートで、演奏会前に「弦楽四重奏」のロビーコンサートをおこなっていましたが、その際の第1ヴァイオリン(左端)の方のお名前をご存じないでしょうか。

残念ながら,私は聞いていません。ご存知の方がありましたらお知らせ下さい。



1760. どなたか、教えてください<(_ _)> 優莉  2007/05/04 (金) 20:00
4月28日の大橋純子さんが出ていた日のコンサートで、演奏会前に「弦楽四重奏」のロビーコンサートをおこなっていましたが、その際の第1ヴァイオリン(左端)の方のお名前をご存じないでしょうか。



1735. 演奏会のハシゴ 管理人hs  2007/04/29 (日) 21:26
今日は午後16:00から東京混声合唱団の公演が石川県立音楽堂であり,午後18:30からOEKメンバーによる室内楽公演が金沢21世紀美術館で行われました。どちらもOEKファンとしては聞き逃せない公演ということで,少々慌しくなりましたが,ハシゴをしてしまいました。

東京混声合唱団の公演の方は大谷研二さん指揮で,本当に多彩な内容でした。パイプオルガンとの共演,ア・カペラによる武満さんの合唱曲,オーストラリアの民族音楽的な作品,そして金沢の合唱団との共演ということで,意外に聞くことの少ないプロの合唱団による公演を楽しむことができました。

公演は18:00少し過ぎに終わり,その後,車で広坂まで向かいました。18:15ぐらいについたのですが,こちらの公演の方は準備に少し時間がかかっていましたので,丁度良い具合に間に合いました。

この演奏会は今回が第1回で,井上道義さんの発案で,美術館の展示室の中で弦楽四重奏を演奏するという企画です。この美術館は大変天井が高い上,広々とした空間がありますので,大変残響が長く,現代音楽もとても聴きやすくたっぷりと響いていました。

ペルト,ショスタコーヴィチ,ウェーベルンの音楽に加え,地元の清水目さんの曲も演奏されましたが,一度聞いたら病みつき(?)になるような独特の雰囲気を持った演奏会となりました。

その後,家族を迎えに行くため,再度金沢駅方面に戻ったのですが,さすがに帰ってきた後はぐったりとしてしまいました。やはりハシゴはあまりするものではありません。



1729. 大橋純子+渡辺俊幸/OEK 管理人hs  2007/04/28 (土) 22:26
今日は大橋純子さんと渡辺俊幸さんとが共演したOEKファンタジー公演に出かけてきました。大橋さんと言えば,小柄な体から非常にパワフルな歌を聞かせてくれる実力派歌手ですが,その歌唱力をしっかり楽しむことができました。

たそがれマイラブ,シルエット・ロマンス,サファリ・ナイト...とタイトルを聞くだけで懐かしくなるようなポップスの味とソウルフルな雰囲気は全く変わりません。この日,大橋さんが登場したのは後半だけだったのですが,もう少し歌を聞いてみたかった気もしました。アンコールで歌った「虹のかなたに」のようなスタンダード・ナンバーなどもとても気持ちの良い雰囲気が出ていました。

前半はOEKのみによる,映画音楽を中心としたプログラムでした。いつものポップス・コンサート同様,大変良く音が鳴っていました。今回演奏された曲は,トランペットをはじめとした金管楽器が活躍する曲が多く,もしかしたらいつも以上に大変だったかもしれません。

前半最後に演奏された「風林火山」のテーマは,非常にタイムリーな選曲でした。これもまた金管の活躍する曲でしたが,渡辺さん指揮OEKで,大河ドラマのテーマ曲を演奏するのもすっかり恒例となりました。

というわけで,今回のファンタジー公演もゴージャスな雰囲気を楽しむことができました。



1718. Re^2: 中能登町一青! covariant  2007/04/25 (水) 23:00
Dear 管理人様。
私の書き込みを掲載していただき、誠にありがとうございました。

なにしろOEKの演奏会に関して何かを書き込もうとしても、管理人さんの右に出るのはまず至難の技でございましょう?(←右に出ようと思うこと自体が間違い、左に控えればいいのですよね!笑)
ですから、この場の話題をもっと広げてやろうなどと、実は思ったのでございます。m(_ _)m

小生も「N響アワー」のさだまさしさんを見るつもりが、実は選挙の為に、ちょっとしか見れませんでした。
エンターテイナーとしてのさだまさしさんも、とても期待の持てる方ですから、管理人さんがおっしゃるような企画も大いに望みたいところです。

> (一青さんの)お母さんが石川県出身だと聞いたことがあります。

一青さんのお名前が、お母さんの出身地にゆかりのあるものだとしたら、彼女は当地に特別の思い入れがあるはずですから、石川県でのコンサートは二つ返事で引受けて頂けそう、嬉しいですね。


> それと竹内まりやさんも同様に期待したいところです。

私は竹内まりやさんの声が好きと言いました。もう少し補足しますと、声質以外に、日本語はもとより、英語にしろイタリア語にしろ、外国語であっても、その言葉の言い回しの正確さが、とても好きです。好ましい、じゃなくて大好きなんですよね、これがまた。(笑)

以前、3月の武満徹さんの時にここにご紹介したNHK『私のこだわり人物伝』。5月はジャズの帝王ことマイルス・デイビスです。私には未知の、菊地成孔さんが語られます。楽しみです。
かつて、天沼裕子さんがOEKの常任指揮者であった頃、懇親パーティーの席で私は天沼さんに、自分はマイルス・デイビスが好きなんです、とお話したことがありました。

余談ですが、今回求めた『私のこだわり人物伝』テキストには、4月のオードリー・ヘップバーンも載っており、こちらの文章も、放送も、見てしまいました。こちらは4回の放送を別々の女性が担当されました。その中で、オードリー・ヘップバーンは日本人の美意識「秘すれば花」に通じる生きざまをした人であった、という、俳人黛まどかさんの話に、一番共感しました。



1713. Re^2: お久しぶりです 川崎(富山市在住)  2007/04/25 (水) 05:56
> アンコールで演奏されたバッハがあまりに鮮やかだったので,是非CDを探して聞いてみたいと思います。この全曲録音はデビューの頃のものですね。

最近は出不精でネットでHMVなどから購入することが多い状況です。
検索してみるら輸入盤なら直ぐに手に入る様です。



1712. Re: 中能登町一青! 管理人hs  2007/04/25 (水) 01:23
covariantさま,こんばんは。
> こんな嬉しい気持ちで観たものは、NHKテレビの新番組「SONGS」第2回の一青窈さんでした

この方は,日本のポピュラー音楽の歌手の中でも独特の存在感を持っていますね。ジャンルの枠で括れない個性があります。私も注目している歌手です。

彼女の代表作の「ハナミズキ」という曲ですが,日本が桜を送ったお礼にアメリカから送られた木と番組の中で言っていたのが印象的でした。「百年続きますように」というような歌詞が付いていますが,数字の連想からしても,「思いを通じさせたい」という意味からしても,最近話題の「千の風...」と共通するような部分がある曲のようですね。

> 「SONGS」第1回は、私が声の大好きな、しかし、なかなかお目にかかれない竹内まりやさんでした。

この回の最後の方だけ見た覚えがあります。この方がテレビ出演されるのは非常に珍しいことですね。

> 「一青(ヒトト)」という地名が能登にあると、かつて一青窈さんご自身が、話していました。旧鳥屋町内です。

お母さんが石川県出身だと聞いたことがあります。その縁でも是非県内で演奏会を行って欲しい歌手です。一青さんが京都の祇園歌舞練場で歌っているライブがありましたが,雰囲気としては音楽堂邦楽ホールと似ていましたね。

それと竹内まりやさんも同様に期待したいところです。竹内さんは数年前,外国のオールディーズを日本語と英語を交えて歌うアルバムを出していましたが,そういうのをオーケストラと一緒に歌う企画など面白そうです。

ところで,この前の「N響アワー」のゲストがさだまさしさんでした。ほとんどダジャレ合戦のようなトークでしたが,最後の方で,さださんが「ダニー・ケイとニューヨーク・フィルのようなコンサートをやってみたい」というようなことを語られていました。このコンサートの映像はかなり前に見た記憶がありますが,ダニー・ケイがズービン・メータの物まねをしたり,とても楽しいものだった記憶があります。池辺さんとのつながりで,是非,さださんとOEKで実現してもらいたいものです。さださんと井上道義さんの絡みというのも実現しないですかねぇ。

というわけで,私の方も便乗して希望を書いてみました。



1711. Re: お久しぶりです 管理人hs  2007/04/25 (水) 00:56
川崎さん,こんばんは。

> ミンツさん、1990年の秋、県内でソロリサイタルを聴いている。ラヴェルのソナタ(遺作)の鋭い劈きが耳に残っている。

ミンツさんは,以前にも富山には来られていたんですね。私も是非次回はリサイタルで聞いてみたいと思います。

>CDではメンデルスゾーンのソナタ集とバッハの無伴奏全集が好き。

アンコールで演奏されたバッハがあまりに鮮やかだったので,是非CDを探して聞いてみたいと思います。この全曲録音はデビューの頃のものですね。




1710. 中能登町一青! covariant  2007/04/25 (水) 00:32
録画予約したテレビ番組が何であったか、忘れてしまった時、それを「開ける」のは、
自分が予約したのだから、私好みのものであることは間違いないので、
福袋などを開ける以上の期待感、ワクワクです。(笑)

こんな嬉しい気持ちで観たものは、NHKテレビの新番組「SONGS」第2回の
一青窈さんでした。そして私にはその期待以上に素晴らしい番組でした。
彼女は歌だけでも、私にはとても魅力的ですが、そのコンサートはきっと、
衣装でも、アクションでも、舞台美術でも、とても楽しませてくれるだろうな、
と、今回の番組を見て確信しました。

「SONGS」第1回は、私が声の大好きな、しかし、なかなかお目にかかれない
竹内まりやさんでした。
その際に、第2回の出演が一青窈さんであることを知ったのに、見そびれて、即、
再放送を録画予約してあったのです。

この場にこんな、OEKと関係ない書き込みは申し訳ありませんが、
「一青(ヒトト)」という地名が能登にあると、かつて一青窈さんご自身が、話していました。
旧鳥屋町内です。
そのご縁で将来、ファンタジーシリーズにでも出てほしいな、と夢見てみました。(笑)
OEKの1ファンの、嗜好の一端を発表するのもいいかな?
とも、こじつけてみます。m(_ _)m



1704. お久しぶりです 川崎(富山市在住)  2007/04/24 (火) 05:39
ご無沙汰しています。久しぶりの金沢での演奏会でした。来月の庄司さん、7月の菊地さんも楽しみにしています。

ミンツさん、1990年の秋、県内でソロリサイタルを聴いている。ラヴェルのソナタ(遺作)の鋭い劈きが耳に残っている。エッセンスの先端のピリピリ感、心地よいコンセントレーション、クリアランス。突っ込んで音楽の話できる同僚は少ないが、後日、その演奏を聴いていた若い人と意見が一致したコトも一つの思い出。スターンさん、ズッカーマンさん、パールマンさんの仲間の末っ子的存在。彼らの厚味のある甘美さ、私にとって敬遠しがち、でもミンツさんには何かがプラスアルファ、苦手意識なく、聴きたいヴァイオリストの一人。CDではメンデルスゾーンのソナタ集とバッハの無伴奏全集が好き。

スベテの音が聴こえる、オーケストラの陰に埋没するコトなし、協調タイムは目立たなくとも不思議ナシだが。ミンツさんのソリストとしてのポリシィ、一つ一つの音に存在の意義、一音たりともその他大勢とはしない、協奏曲のオーソドックス解釈。最善で十二分なパフォーマンス、正統的。クレーメルさんの様に、即興的に、オーケストラの音を聴きながら、それに絡み合うことはしない。理性的、アタマの中で組み立てられた音楽、感情に流されることはナシ、コッテリとした厚味。

細かなパッセージにまで気配りのキレイサ、研ぎ澄まされたデリケートな感受性。センの細さはなく自信漲った力強さ、自己主張に満ちて。曖昧模糊さなし、優等生の音楽。怜悧な冷淡さでなく、健康的で確固たる主張、存在感、豊かでカッシリとした音の粒々。1楽章の主題では、あたたかい甘酸っぱさ・気持ちよさ、スターンさん同族のシルシ、ウットリ平伏。理詰めにコントロール、知性派のパズル解き。その一方、ブラームスの喜怒哀楽は稀薄、ちょっと虚しさ。3楽章のカデンツァ、完璧なヴァイオリン、オーケストラは圧倒され口ごもりのウロタエ、少し残念。時折、音程の僅かな外れ、許容範囲、有り余る素晴らしさ。

アンコールのバッハの「無伴奏パルティータ3番」からプレリュード。淀みなく軽やかに疾走、輝きと清明さを持って、パーフェクト、唖然・呆然。起承転結の重ね餅、エントロピーの収まりトレンド。一筆書きの長口上、立て板に水。無伴奏にはシリアスな重みの塗り込めは不用、欲張り過ぎかしら。




1695. 金聖響/OEKブラームスチクルス第1回 管理人hs  2007/04/21 (土) 21:32
今年度,金聖響さんとOEKは,大阪のザ・シンフォニー・ホールでブラームスの全交響曲などを演奏するチクルを行いますが,その第1回と同じ内容の演奏会が定期公演として金沢で行われました。会場はヴァイオリンのシュロモ・ミンツさんが登場することもあり,オルガン・ステージに補助席が出るほどの大盛況でした。

この日の演奏会で演奏された,序曲と交響曲第1番はライブ録音をしていましたが(Avexから発売になるようです),ミンツさんのヴァイオリンも含め,大変聞き応えのあるコンサートとなりました。

交響曲第1番は岩城さんの演奏の記憶もまだ残っている演奏ですが,今回の演奏は,冒頭から渡辺さんのティンパニの音が非常に強烈で,大変がっちりとした雰囲気で始まりました。中間の2楽章にはそれとは対照的に流れるようなしなやかさがあり,クライマックスは,スケールの大きさと若々しい盛り上がりを感じさせてくれました。

最後の音は,フォルテのまま終わるのではなく,スーッと音が減衰していくようで,爽やか香りが残るのような不思議な感覚がありました。全体に周到さと熱気とがバランスよくブレンドされた演奏で,恐らくCD録音の方も大変うまく行ったのではないかと思います。

ミンツさんとの共演は,多くの定期会員が期待していたものでしょう。その期待どおりの見事な演奏でした。最近,ミンツさんのCD録音は少ないのですが,以前と変わらぬ完成度の高い演奏を聞かせてくれました。特に清潔感あふれる高音の密度の高い抒情的な歌は大変聞き応えがありました。

前述のとおり,同様の公演は明日大阪でも行われますが,このシリーズは大変充実したものになることでしょう。

なお,能登半島地震チャリティコンサートとして,7月にブラームスの交響曲第2番とピアノ協奏曲第1番を演奏するチクルス第2弾となるコンサートが急遽行われることになりました。これにも是非行きたいと思います。



1693. 弦楽四重奏曲でめぐるモーツァルトの旅6 管理人hs  2007/04/21 (土) 10:07
* 投稿日:2007/04/10 22:33

金沢蓄音器館でシリーズで行われている「弦楽四重奏でめぐるモーツァルトの旅」の6回目に出かけてきました。今回のサブタイトルは,「豊饒のとき」ということで,ハイドンセットの中の2曲が演奏されました。

今回演奏された15番はニ短調,16番の方は長調だけれどもそれほど明るくはない作品ということでこれまでにもまして,じっくりと音楽を楽しむことができました。

大村さんのトークの中で,「桜とワインと音楽を一緒に楽しめる今日という日はとても贅沢」と語られていましたが,そのとおりの演奏会でした。というわけで,演奏会後は,ふらふらと夜桜を眺めながら,のんびりと帰宅しました。やはり,500円の演奏会にしてはとても贅沢なことだと思いました。



1692. 北陸新人登竜門コンサート:管・打楽器,声楽部門 管理人hs  2007/04/21 (土) 10:07
* 投稿日:2007/04/08 18:30

今日は全国的には選挙の日でしたが,金沢の方では桜がほぼ満開で,浅野川では園遊会をやっているという行楽に丁度良い感じの一日でした。その中,新人登竜門コンサートに出かけてきました。今年は管・打楽器,声楽部門で,4人の新人演奏家が登場しました。今回は全員石川県出身の方でした。

岩城さんの発案で始まったこのコンサートですが,今年からは井上道義さんの指揮ということで,いつもどおりの新人演奏家の初々しさに,随所に井上さんらしいアイデアが加えられ,今回もまた「来て良かった」という演奏会となりました。

管・打楽器については,毎回毎回違った楽器が登場してくるのですが,今回はチューバとマリンバということで,通常の定期公演では聞くことのできない曲を楽しむことができました。どちらも20世紀の作品だと思いますが,古典的な小協奏曲といった感じの曲で,OEKとの共演にはぴったりの曲でした。マリンバの南さん,チューバの田中さんともにとても落ち着いた演奏でした。

声楽のお二人の方は,どちらも輪島市出身のソプラノでした。輪島といえば,3月末に大きな被害を受けたばかりで,全国ニュースでも毎日のように被害地の様子が報道されている状況ですが,その被災地出身の方が登場するというのも運命のめぐり合わせかもしれません。羽根さんの方は,とてもしっとりとした雰囲気でモーツァルトとパーセルのアリアを2曲歌い,仲谷さんの方はヴェルディの「オテロ」の第4幕のアリアを見事に歌われました。特に金沢ではめったに聞くことのできないオテロのアリアの方は静けさの中にドラマティックな気分が漂っており素晴らしい歌でした。

この歌の後,出演者4人を中心として被災地のための募金が行われました。今回の場合,2人の歌手がまさに被災地の方でしたので,恐らく会場からは暖かい声が掛けられていたのではないかと思います。

最後に,シューベルトの未完成が演奏されました。今回は各曲の演奏時間が比較的短かったため,この曲を演奏することになったようですが...この演奏にもまた井上さんらしい実験に満ちていました。これまでに見たことのない楽器配置で演奏されました。詳細はレビューの方でお伝えしましょう。

PS.井上さんがステージ上から,数日中にOEKが輪島方面で演奏する予定がある,とのアナウンスをしていました。詳細が分かりましたらお知らせします。



1691. Re: 20日の名古屋公演を聴きました。 管理人hs  2007/04/21 (土) 10:06
* 投稿日:2007/03/30 22:38

今月,行われたばかりのペーター・シュライヤーさん指揮OEKの名古屋公演の様子が早くもテレビで
放送されます。放送時間は次のとおりです。

3月31日(土)北陸朝日放送
16:00〜16:55

* コメント
* 1.covariant
* 投稿日:2007/04/02 00:15

油断していたら、見逃してしまいました。(^_^;)
私の誕生日が突然「オーケストラの日」になって喜んでいたのですが。。。
ウェルカム・スプリング・コンサートにも行ってきました。楽しみました。募金もできました!
管理人さんの演奏会レビュー以上に報告できることはなさそうです(笑)。
唯一の美空ひばりさんのあと1曲の曲名も、日頃聞いているICレコーダーに、
ひばりさんの曲も入れているくせに、分りません(笑)。

* 2.管理人hs
* 投稿日:2007/04/05 22:44

covariantさん,こんばんは。
誕生日おめでとうございます。私の誕生日は...調べてみるとヨーヨー・マさんと同じでした。

>唯一の美空ひばりさんのあと1曲の曲名も、日頃聞いているICレコーダーに、
ひばりさんの曲も入れているくせに、分りません(笑)。

私も,池辺さんの編曲が巧妙にできたこともあり,実ははっきりと分かりませんでした。
ひばりさんの曲も,一種日本のスタンダード・ナンバーのようなものですので
「OEK,演歌を演奏する」といった企画があっても意外に面白いかもしれないですね。



1690. 田島睦子withOEKメンバーズコンサート 管理人hs  2007/04/21 (土) 10:05
* 投稿日:2007/04/05 22:37

今日は金沢市アートホールで行われた金沢出身のピアニスト,田島睦子さんとOEKメンバーによる演奏会に出かけてきました。演奏された曲目はリストのピアノ・ソナタとブラームスのピアノ四重奏曲第3番ということで大変聞き応えのある内容となっていました。どちらの曲も私自身,生で聞くのは初めてだったのですが,演奏者の意気込みが強く感じられる,
演奏でした。

特にリストのピアノ・ソナタの方は,ずっと一度生で聴きたかった作品でした。楽章の区切りがなく30分も続く作品というのは,この曲以外にはほとんどないのではないかと思います。田島さんの音は,鳴りっぷりが素晴らしく,堂々とした貫禄とともに,若々しさを感じさせてくれる見事な演奏でした。

ブラームスの四重奏曲第3番の初めて生で聞く曲でした。暗い気分が印象に残る作品ですが,ピアノ独奏の後で室内楽を聞くと,音に広がりが出て気持ちの良さを感じました。

ピアノの田島さんもチェロの大澤さんを中心としたOEKメンバーも,最近とても活発に活動をされていますが,これからも,こういう渋い大曲にどんどん取り組んでいって欲しいと思います。



1689. オーケストラの日」コンサート 管理人hs  2007/04/21 (土) 10:05
* 投稿日:2007/03/30 22:06

今年から3月31日は「オーケストラの日」ということがいきなり決まったようで(「み・み・に・いい」というゴロあわせ),全国のオーケストラがこの日の周辺でコンサートを行うことになりました。OEKは明日,富山県で演奏会を行うようですが,その前夜祭として今日は本拠地の石川県立音楽堂でコンサートが行われました。

この公演は,定期会員ご招待でしたが,親しみやすそうな内容で価格も安かったこともあり,家族で出かけて来ました。内容は池辺晋一郎さんのトークを交えて,「気楽に音楽を楽しもう!」といった内容でした。

池辺さんの編曲によるビートルズ名曲とか池辺版「動物の謝肉祭」(2曲)とか,ひねりの効いた曲が何といっても面白かったのですが,「のだめ」のテーマですっかりおなじみになったベートーヴェンの7番の第1楽章などは我が家の子供も熱心に聞いていました。

そして,コンサートの最後にサプライズがありました。これは,レビューの方で後ほど紹介したいと思います。

能登半島地震の被災者のための募金も行われましたが,石川県民を元気付けるような楽しい内容の演奏会となりました。

PS.この掲示板は1行100文字以内ということで少々使いづらいですね。改善されることを期待したいと思います。



1688. 石川県で地震 管理人hs  2007/04/21 (土) 10:04
* 投稿日:2007/03/25 13:53

今朝,石川県の能登半島を中心として大きな地震が起こりました。金沢でもかなり揺れましたが(私がこれまで体験した中で最も大きな揺れでした),被害は出ていないようです。

OEKは昨日,岡山でヨハネ受難曲の公演を行っていたはずですが,石川県になかなか帰ってこられない状況かもしれません。電話がかかりにくい状況が続いていますが,金沢市内の方は地震の影響はないようです。

というわけで,安否の報告をさせて頂きました。

* 1.管理人hs
* 投稿日:2007/03/25 18:28

本日予定されていた,石川県ジュニアオーケストラの第13回定期公演ですが,音楽堂の公式HPの情報によると29日(木)に延期されたようです。

まだ,金沢でも余震が続いていますが,能登地方を中心にこれ以上被害が広がらないことを祈っています。



1687. Re: 再び武満徹さんのこと、あるいは「翼」のこと 管理人hs  2007/04/21 (土) 10:04
* 投稿日:2007/03/21 20:14
covariantさま,早速書き込みをありがとうござい
ます。

石川セリさんのCDですが,我が家にもあります。丁
度,武満さんが亡くなられて頃に発売されたもので
すが,独特の気分を持った歌ですね。機会があれ
ば,OEKとの共演を期待したいと思います。

武満さんの「うた」といえば,4月末に東京混声合
唱団による金沢公演がありますね。これも大変楽し
みです。

* 4.covariant
* 投稿日:2007/03/23 00:03

4月の東京混声合唱団演奏会のこと、ご指摘ありがとうございます。「翼」には混声バージョンもあるのでしょうか?
マイスター定期の時に私が受け取ったチラシに、この演奏会のものが2枚もありましたのに、
今まで失念していました。絶対行くべきですね。(笑)

以下、蛇足です。m(_ _)m

陽水さんのお名前を誤ってしまったことがきっかけで、その後、次のようなことを考えました。

@ 陽水さんの「陽」は、これまで私は「明るい」とか「顕示的な」という形容詞的な意味にしか捕えていなかったけど、きっと本当は
陽:太陽の「陽」、特に生命活動の源としてのエネルギー
水:生命活動に必須の物質
 ということで、「陽水」とは生命活動そのもの、
 あるいはそれを支えるエネルギーと物質の象徴としての言葉「陽水」である。
 井上さん(道義音楽監督ではありません!(笑))はきっとそういう風に考えてつけたんだと思う。

 すばらしい名前!

A 武満徹さんの「翼」の歌詞は、
風よ 雲よ 陽光(ヒカリ)よ 夢をはこぶ翼 …
 と、あえて「陽光」と書いてヒカリと読ませている。

 これはこの歌の歌手=石川セリさんの夫、井上陽水さんの名前から触発された言葉のように思われて
 おもしろい。

* 5.管理人hs
* 投稿日:2007/03/23 01:18

混声合唱版の「翼」ですが,こちらの方が本家です。東京混声合唱団のアンコールピース集として作曲された混声合唱曲集の中の1曲だと思います。

この曲集のCDについては,岩城さん指揮の東京混声合唱団のものが古典といっても良い演奏ではないかと思います。

金沢での公演では,10年以上前のOEKの定期公演の際に,大谷研二さん指揮のOEK合唱団による演奏が印象的でした。

東京混声合唱団以外では関谷晋さんの指揮晋友会合唱団によるCDもよく知られていますね。



1686. 再び武満徹さんのこと、あるいは「翼」のこと covariant  2007/04/21 (土) 10:01
* 投稿日:2007/03/21 01:03
管理人様、そして皆様、「ヨハネ受難曲」演奏会のご報告と演奏会レビュー、ありがとうございます。行けなかった者にもとても参考になります。この掲示板も、私も望んでいたような、親スレッドとコメントの関係が分かりやすい形態になり、嬉しく思います。

今夜も篠田正浩映画監督の語る「私のこだわり人物伝」武満徹さん、のテレビ番組がありました。今日のテレビ放送は、まるで私のリクエストに答えていただいたかのような内容!放送出版のテキスト内容とも、余りに違っていてびっくりしました。
OEKとも、クラシック音楽とも直接関係のない話ですが、興奮冷めやらず、ここに書いて管理人さんにもご報告することをお許しください(笑)m(_ _)m

私は以前、ここに武満徹さん作詞作曲の「翼」への思い入れを書かせていただきましたが(173.武満徹さんと岩城マエストロに寄せて)、今回何と、篠田さんが石川セリさんを呼ばれて、この「翼」をめぐる話をされ、石川セリさんが歌う昔日の映像まで出てきました!

「翼」について、テキストには、
  でも実は、武満徹はヒットソングこそ書きませんでしたが、いい歌をたくさん書いています。
 井上 揚水夫人でもある石川セリさんが歌った「翼」などは傑作です。

と、触れられていただけなので、番組の思いがけない展開に、感動の涙でした。
この曲(うた)の、希望に満ちた明るさとのびやかさが、私はほんとうに好きです。
サザン・オールスターズや井上揚水も大好きな私ですが、カラオケの分厚い選曲本にこの曲が無いことを、いつもとても残念に思っています。

ご興味のある方は、来週火曜日27日の早朝 5:05〜5:30 に再放送があります。(NHK教育テレビ)

* 2.covariant
*
* 投稿日:2007/03/21 09:04

今頃、突然間違いに気づきました。
揚水さんではなくて、井上陽水さんです。(恥)
陽水さんには申し訳ありません。m(_ _)m
コメント欄は便利ですね!



1685. 20日の名古屋公演を聴きました。 ピースうさぎ  2007/04/21 (土) 10:00
* 投稿日:2007/03/21

お久しぶりです。
昨日OEKの名古屋公演を聴きに行きました。

OEKの演奏は一昨年のマーラー[[大地の歌」以来だったので、とても楽しみにしておりました。
シュライヤー氏の姿を見ることができただけで、もう感激してしまいました。

以下感想を書いたので、よろしければご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/prabbit/e/206f6980629065dced404f1661a2e83a

OEKでも、こういうことがあるのだなあと思いました。つくづく音楽とは生ものなのだと感じています。

* 1.管理人hs
* 投稿日:2007/03/21 20:21

ピースうさぎさん,こんばんは。名古屋公演の様子をお知らせ頂きありがとうございます。金沢では,ヨハネでしたが,それ以外ではモーツァルトのレクイエムなどが歌われたようですね。
1週間の間にいろいろなプログラムを取り上げるのもなかなか大変そうですね。

シュライヤーさんのシューベルトといえば,歌曲を
思い出しますが,秋に行われるシュライヤーさん指揮によるシューベルトの交響曲集にも期待したいと思います。



1579. 鳥木弥生さん Kayono in Tokyo  2007/03/31 (土) 11:28
初めて投稿します。
能登の地震で、以前(1995年?)アメリカに英語研修に行ったときに知り合った愉快な音楽家、鳥木さん(とそのお友達)を思い出しました。すっかり連絡が途絶えてしまっていたので、ネットで検索をかけてみたところ、このページに行き着きました。ご活躍の様子がうかがえて嬉しいです。



1516. OEKfan掲示板の移行 管理人hs  2007/03/20 (火) 22:31
OEKfanの掲示板ですが,今後は以下の方に移行することにいたしました。今後ともよろしくお願いします。

http://oekfan.board.coocan.jp/

※過去の書き込みも移行してみました。



1507. Re: ブラボーおじさんにお願い 管理人hs  2007/03/19 (月) 22:18
tetsuさん,こんばんは。

> 今日の芸術劇場では井上道義さんのOEK音楽監督就任が取り上げられていましたね。

さすがに全国放送ということもあり,とてもよくまとめられていま
したね。最新号の「カデンツァ」と重なる部分はありましたが,井上さんとOEKのリハーサル風景の映像など,ファンとしても興味深い映像が沢山ありました。

>全国の人がこの放送を見て、一層OEKに興味を持ってくれればいいですね。

私も同様に感じました。金沢全体を劇場にしたいという井上さんの姿勢を私も応援したいと思います。

> 2階席で聴いていたのですが、受難曲の大詰め、「私はとこしえにあなたをほめ称えます」の歌声が消え行かんとするまさにその時です。余韻を引き裂くかのように「ブラボー!!」の馬鹿でかい声が真横から聞こえてきたではありませんか。

1階席かなと思っていたのですが...2階席だったのですね。華やかに終わる曲の場合ならば,問題にならないタイミングだと思いましたが,今回の場合は,曲の重みを考えると,もう少し間を置いてほしかったですね。確かに宗教音楽の場合,「ブラボー」と声を掛けるのも変な気もしますね。

> 拍手など、遅すぎるくらいでちょうどいいのです。思い当たる方、どうか早すぎる拍手とブラボーで水を差さないでください。

道徳の教科書のようになるのも無粋ですが,新しい聴衆開拓の意味も含め,「演奏会を楽しむ作法」を気軽な文章でまとめたような冊子などを用意して配布する,ということも考えても良いのかもしれないですね。「携帯電話」と「早すぎる拍手」というのは,石川県立音楽堂に限らず,現代のコンサート会場における最大の課題と言えそうですね。



1502. ブラボーおじさんにお願い tetsu  2007/03/18 (日) 23:55
初めて書き込みいたします。
今日の芸術劇場では井上道義さんのOEK音楽監督就任が取り上げられていましたね。岩城さんが率いてきたOEKのこれまでの先進的な取り組み、そして井上さんにバトンタッチされてからの行方と、さすがに上手に紹介されていたと思います。全国の人がこの放送を見て、一層OEKに興味を持ってくれればいいですね。

さて、本題は「ヨハネ受難曲」のことですが、この曲が与えてくれた感動については私などが駄文を付け加えるまでもなく、皆様が語られた通りだと思います。ただ、一聴衆として黙っていられない出来事があったので、無礼を省みず書かせていただこうと思います。本人がこの投稿を読んでくれる可能性は低いでしょうが……。

2階席で聴いていたのですが、受難曲の大詰め、「私はとこしえにあなたをほめ称えます」の歌声が消え行かんとするまさにその時です。余韻を引き裂くかのように「ブラボー!!」の馬鹿でかい声が真横から聞こえてきたではありませんか。拍手のフライングのおまけつきで。

私は非常に驚き、思わず声の主を凝視してしまいました。この曲でそれをやるかと?年配の男性だったのですが、自分はこの曲を知ってるんだぞといわんばかりの高らかな拍手。どうせなら「ブラヴィー」だろ、歌手は複数いるんだからと突っ込みたくもなりました。

キリスト教を自分のものとしていない日本人にはパッションの精神に馴染みがないのも無理はないと思います。しかし自分の虚栄心さえ満足できれば他人の感動をぶち壊しにしてもいいわけはありますまい。本来パッションには拍手は不要なのではないかと思います。あったとしても、最後に心をこめた拍手を一回すれば十分ではないでしょうか。もちろん、シュライアーさん、ソリストの方々、そして合唱団の皆さんの労に報いる気持ちを惜しむものではありません。ですが、オペラのカーテンコールよろしく何回も歌手たちを呼び戻すより、そのほうが「粋」なのでは?

拍手など、遅すぎるくらいでちょうどいいのです。思い当たる方、どうか早すぎる拍手とブラボーで水を差さないでください。岩城さんも、こうした「ブラボーおじさん」のことは苦々しく感じていらっしゃったと聞いています。あと、携帯電話の呼び出し音も鳴っていました。信じられません。

以上、長々と失礼いたしました。せっかく感動されているところ、拙い文章で思い出を汚してしまったのなら申し訳ありません。



1501. 感動的でした。 白山人  2007/03/18 (日) 21:09
2時間続けて演奏されたわけですが、本当にあっというまでしたね。私は最初の合唱から涙が出てきました。ユデンコフさんのエヴァンゲリストは本当にすばらしかった。
ヨハネ受難曲は合唱やコラールが多いのですが、合唱団の皆さんはマタイ受難曲を経験されているだけあって、本当に堂々たる合唱でしたね。
シュライヤーさんの指揮も手馴れた感じで、リズミカルでしたね。第39曲、40曲では、ほとんど泣いていました。
これで金沢でシュライヤーさん指揮のヨハネとマタイ受難曲を聴くことができたわけですが、考えてみればこれってなんて贅沢なんでしょう。ただただ関係者の皆様に感謝です。
これからもすばらしい公演が、増えることを期待したいと思います。



1499. Re^2: シュライヤーさんのヨハネ受難曲 管理人hs  2007/03/18 (日) 17:48
みなさま,こんにちは。
昨日のコンサートもまたOEKの演奏史に残る演奏になりましたね。
今回,シュライヤーさんとOEKは全国各地で演奏を行うようですが,この日の演奏で意気が上がったのではないかと思います。

ところで,本日の夜10:00からの芸術劇場ですが,「OEK新音楽監督に井上道義」となっています。おそらく,井上さんとOEKの映像が出てくるのではないかと思います。是非ごらんください。

#「華麗なる一族」の裏番組ですので...私の方は録画しておこうと思います。

ちなみに先日,発行されたばかりの音楽堂機関紙の「カデンツァ」にも井上さんと池辺さんによる対談が掲載されています。この対談ではOEKの将来の方針についていろいろと語られていますので,OEKファン必読です。是非ご覧ください。

それと,こちらは終わってしまったのですが,本日のNHK-FMの日曜喫茶室に渡辺俊幸さんとファンタジーシリーズで共演したクミコさんがおそろいで登場されていました。「利家とまつ」のテーマ曲の作曲過程などを話されておりとても面白い内容でした。

この日の常連のお客さんは,ジャーナリストの轡田隆文(くつわだたかふみ)でしたが,OEKのことを高く評価されていました。是非ともOEKについての文章などを書いていただきたいと思います。



1492. Re: シュライヤーさんのヨハネ受難曲 i3miura [URL]  2007/03/18 (日) 09:02
こんにちは。
今回の「ヨハネ受難曲」は流石に聴かなければと思い愛知県から戻ってきました。
結果は2年前の「マタイ受難曲」を髣髴させるような名演だったと思います。特に皆さん書かれていますが福音史家のユデンコフは歌唱力(表現力)が非常に高いレヴェルで良かったですね。
ただ書かれてますが最後の拍手は早すぎますね。あれだけの演奏だったので拍手をしたい気持ちは判りますが、もう少し余韻を楽しむというのが気持ちが不足してような気が・・・



1490. ユデンコフさん そして合唱 レイトリー  2007/03/18 (日) 00:55
感激でした ユデンコフさんのエヴァンゲリスト 最高でした。
最初は少し硬かった合唱も2部に入ると感動ものでした。39番では ただ涙が流れ出て・・・
やはり シュライヤー先生のヨハネは期待通りでした。今夜は昔所属した合唱団のメンバーが数人聴きにきたので、(実は団員の一人が東京から練習に通い今日のステージに上がった) 彼らと今日の演奏のすごさを再認識し 楽しくのみ いい時間をいただきました。

ありがとう!




1488. シュライヤーさんのヨハネ受難曲 管理人hs  2007/03/17 (土) 21:48
待望のシュライヤーさん指揮OEKによるヨハネ受難曲の公演に出かけてきました。今回は,何と1部と2部の休憩なしで全曲を一気に聞かせるという演奏でしたが,その意図どおり,ヨハネの全体像をズシリと感じることのできた2時間でした。

シュライヤーさんのテンポ設定は,最初の曲から大変キビキビとしており,休憩なしにもかかわらず,全く疲れることはありませんでした。映画を見るのも,通常2時間ぐらいは掛かりますので,今回のような休憩なしというのも悪くはないと思いました。

マタイに比べるとかなり凝縮された雰囲気がある曲ですが,今回の演奏のこの曲に関しては何といってもエヴァンゲリストと合唱の素晴らしさが印象に残りました。

ユデンコフさんのエヴァンゲリストは期待どおりの見事なもので,最初から最後まで芯のしっかりとした輝かしい声がずーっと一貫していました。演奏全体をぐっと引き締めていました。演奏後,シュライヤーさんと堅く抱き合っていたのが印象的でしたが,シュライヤーさんも大満足の歌声だったと思います。その他の歌手の皆さんも全体に若々しい雰囲気があり,大変清々しい雰囲気のある演奏となっていました。

OEK合唱団の歌も冒頭の合唱から緊張感に溢れていました。中盤の山場である,群集心理を表現したような合唱も大変リアルで,今回の演奏を「迫真のヨハネ」としていました。まさに節目節目という感じで出てくるコラールもシュライヤーさんによって多彩な表情が吹き込まれており,大変聞き応えがありました。

曲の終わった後の拍手がちょっと早かったかな,というのが唯一残念な点でしたが,2時間通しで聞くことで,ヨハネ受難曲の持つドラマを堪能することができました。

シュライヤー/OEKのヨハネは岡山でも演奏されるということですが,このコンビによるバッハ演奏(ロ短調ミサ曲あたり?)にはさらに期待したいと思います。



1483. Re^3: 感動よ再び 管理人hs  2007/03/16 (金) 22:06
m3さん,こんばんは。書き込みありがとうございました。
>  昨日からオケあわせに参加させて頂いている合唱団員です。

シュライヤーさんとの共演というのも,滅多にないことですので,合唱団の皆さんも貴重な経験をされているでしょうね。

>エヴァンゲリストのユデンコフ氏はそれに輪をかけて物凄いです!!声質、声量、表現力、物語の構築のしかた‥素晴らしいです!!

前回のマタイの時はシュライヤーさんの”歌い振り”でしたが,今回のユデンコフさんもとても期待できそうですね。とても楽しみになりました。

合唱団で参加される皆様のご健闘をお祈りしています。



1474. Re^2: 感動よ再び m3  2007/03/16 (金) 10:39
 昨日からオケあわせに参加させて頂いている合唱団員です。
> 今回のシュライヤーさん指揮による公演もそれに劣らない演奏になるのではないかと期待しています。
 指揮、オケ、ソリスト(加えてホールまで)はもちろんすばらしいのですが、エヴァンゲリストのユデンコフ氏はそれに輪をかけて物凄いです!!声質、声量、表現力、物語の構築のしかた‥素晴らしいです!!

> おそらく,シュライヤーさんのテンポはもっと速くなるのではないかと思います。
 歯切れのよい、淡々としている分、言い知れぬ説得力に満ちた音楽が展開します。

> というわけで,体調を整えて,土曜日の公演にのぞみたいと思います。
お楽しみに!!!



1472. Re: 感動よ再び 管理人hs  2007/03/15 (木) 19:49
白山人さん,こんばんは。
土曜日はいよいよシュライヤーさんのヨハネ受難曲ですね。マタイの時は,確か”金沢限定”でしたが,今回は岡山でも公演が行われるようで,全国的にも注目を集めるのではないかと思います。

>このヨハネ受難曲は聴けば聴くほど、すばらしさがわかってくるようですね。

CDの枚数でいうとヨハネの方はCD2枚組,マタイの方は3枚組ということで,ヨハネの方が少しコンパクトですね。金沢では,数年前,ミシェル・コルボさんの指揮による公演も行われましたが,今回のシュライヤーさん指揮による公演もそれに劣らない演奏になるのではないかと期待しています。

この曲については,カール・リヒターの指揮のCDとヘルムート・リリング指揮のCDを持っているのですが,冒頭の合唱からして全然テンポが違います。リヒターの演奏はとても遅いのですが,おそらく,シュライヤーさんのテンポはもっと速くなるのではないかと思います。

というわけで,体調を整えて,土曜日の公演にのぞみたいと思います。



1462. 感動よ再び 白山人  2007/03/14 (水) 21:57
17日はいよいよヨハネ受難曲ですね。
あの歴史的名公演といえる、マタイ受難曲のすばらしい感動が思い出されます。
日本では曲の親しみやすさから、マタイ受難曲に人気があるようですが、このヨハネ受難曲は聴けば聴くほど、すばらしさがわかってくるようですね。
バッハが最も愛したのも、このヨハネ受難曲のようです。
17日はマタイ受難曲に匹敵する名公演となるでしょう。今から本当に楽しみです。



1421. Re^2: 第217回定期公演 管理人hs  2007/03/08 (木) 00:00
covariant様,こんばんは。
> 私も自転車で出かけました!
日曜日はあんなに穏やかだったのですが...今日は,予想外に雪が降り驚きました。もしかしたら今年いちばんの積雪だったかもしれないですね。

> 交響曲第99番では、さまざまな楽器が次々にハイライトを浴びていくような楽しさも味わいました。

99番を聞いたのは今回が初めてでしたが,とても良い曲でしたね。井上道義音楽監督とOEKによる新譜の情報が公式HPのニュースに掲載されていましたが,ハイドンの交響曲の録音なども是非期待したいところです。

> モーツアルトの協奏交響曲では、ヴァイオリン、ビオラの2人のソリストが前に立たれたせいでしょうが、弦楽器の豊かな音色のアンサンブルが、とても豊穣でかつできのいい味の料理をいただいたようでした。

1月以降,ニューイヤー・コンサート,オペラ,ピアソラ,雅楽,声明...と色物(?)的な演奏会が続きましたので,久しぶりに普通のご飯を食べたような感じがしました。OEKの場合,編成が大きくない分,毎回味付が違うのが鮮明に分かるような気がします。4月のブラームスなどでは,また豪華な雰囲気を楽しめそうですね。

#その前にヨハネ受難曲という,すごいプログラムもありました。聞く方も覚悟しないといけないですね。

> 今夜から、篠田正浩映画監督が語る、武満徹さんの人物伝が始まりました。
すっかり忘れていました。次回見てみたいと思います。井上道義さんは,音楽だけではなく演劇的なものにも関心が高いようですが,日本の現代音楽の作曲家による映画音楽特集などという企画などに期待したいと思います。



1407. Re: 第217回定期公演 covariant  2007/03/07 (水) 01:34
私も自転車で出かけました! 遅ればせながら、その誼みでレスポンスさせていただきます。(笑)

穏やかな休日の昼下がりに、ハイドンの交響曲を、まさにぴったりのスケールと思われる交響楽団による生演奏で聴くことができ、心に櫛を梳かせて、背筋を伸ばしました。
プログラムの響敏也さんの解説を読んで、音楽室の壁に貼られた「交響曲の父」ハイドンの肖像画が、私たち生徒に語りかけていたのは、きっとこういう境地かも知れない、と幸せな感慨に浸ることができました。
交響曲第99番では、さまざまな楽器が次々にハイライトを浴びていくような楽しさも味わいました。

モーツアルトの協奏交響曲では、ヴァイオリン、ビオラの2人のソリストが前に立たれたせいでしょうが、弦楽器の豊かな音色のアンサンブルが、とても豊穣でかつできのいい味の料理をいただいたようでした。「おいしいご飯と味噌汁」とおっしゃる管理人さんの言葉に、(そちらはハイドンでしたが)おんなじ様な発想だと笑ってしまいました。私の方はフル・コースですが。m(_ _)m

今夜から、篠田正浩映画監督が語る、武満徹さんの人物伝が始まりました。篠田さん、武満さんに、寺山修二さんたちが共鳴しあって、映画を作ったという篠田さんの語りに、何故かこちらも共鳴させられ、グッときました。



1394. 第217回定期公演 管理人hs  2007/03/04 (日) 18:09
今日の金沢は,4月になってしまったかのように暖かく,音楽堂まで快適なサイクリングを楽しみました。実は開演時間を1時間早く間違って出かけたのですが(OEKfanの方にも間違って書いていました。失礼しました。),これだけ気持ちの良い天気だと歩いていても気持ちが良いので,金沢駅周辺を散歩した後,鼓門の下辺りでのんびりして過ごしました。

演奏会も素晴らしいものでした。穏やかな春の休日の午後のハイドンを聞くというのは,とても健全で贅沢な娯楽という感じです。OEKの人数はハイドンの交響曲用の大きさですので,美味しいごはんと味噌汁の付いた定食を食べたような,お腹にぴたりと収まるような感じでした。

この日の指揮者は,ヴァイオリニストとしても有名なトーマス・ツェートマイアーさんでした。もしかしたら弾き振りかなとも思ったのですが,交響曲では指揮に専念し,協奏交響曲の時だけ弾き振りでした。

ツェートマイアーさんの作る古典派の音楽は,とても密度が高く,キリっと引き締まったものでした。あいまいな部分がなく,見事に洗練されたものでした。バロック・ティンパニの硬質な音,トランペットの強いアクセント,すっきりした弦楽器の音色などに古楽器奏法風の部分もありましたが,それほど過激な感じはなく,全曲に渡り格調の高さのようなものを感じさせてくれました。

その一方,各曲ともかなり大きな間を要所要所で取っており,パッと緊張感が走る部分があったのも印象的でした。「ロンドン」交響曲から始まったのが少々意外でしたが,第99番の方も素晴らしい曲でした。我が家にあったコリン・デイヴィス指揮の演奏とは,全然違う解釈で,大変面白い演奏になっていました。最終楽章など,各楽器の音が次々とポンポンと飛んで来てとても刺激的でした。

2曲目に演奏されたヴィオラのルート・キリアスさんとの共演によるモーツァルトの協奏交響曲も素晴らしい演奏でした。ハイドンの交響曲同様大変明確な演奏なのですが,お二人のソロは室内楽的な密度の高さがあり,非常に聞き応えがありました。甘い音色というのではなく,思索するような深さを感じさせてくれる音楽となっていました。

というわけで,やっぱり古典派音楽がOEKの基本かな,と再認識した演奏会でした。



1370. 第4回石川県学生オーケストラ&オーケストラ・アンサンブル金沢合同コンサート 管理人hs  2007/02/28 (水) 22:57
今日は県内の大学オーケストラとオーケストラ・アンサンブル金沢の合同コンサートに出かけてきました。先日は雅楽・声明との共演でしたが,OEKも本当にいろいろな団体と共演を行っています。

この演奏会も今年で4回目になりますが,若い人たちが大編成で交響曲を演奏するのを見るのは良いものです。特に今回のシベリウスの交響曲第2番は,最終楽章で丁度冬から春に移り変わるような感じで大きく盛り上がり,まさに青春の音楽という感じとなっていました。

前半は学生オーケストラとOEKがそれぞれ単独でカルメン組曲と外山雄三/ディヴェルティメントを演奏しましたが,藤岡幸夫さんの若々しい指揮ぶりとともに、すがすがしい気分を味わうことのできた演奏会でした。



1362. Re: 井上音楽監督就任コンサート・レビューにブラボー! 管理人hs  2007/02/28 (水) 08:41
covariantさま,こんにちは。

> 管理人様、演奏会レビューありがとうございます。

今回は今使っているノートパソコンが急に動かなくなり,どうなるかと思いましたが,何とかまとめることができました。

> 今回は「声明交響U」舞台のとても判り易い「水彩画」まで描いていらっしゃって、感激です。

私自身,絵を描くのがかなり好きなもので,細部は不正確なのですが,イメージを伝えるために描いてみました。ヴァイオリンをはじめとして,楽器というのは素晴らしい形をしているものが多いので,そのうち「楽器の絵+文章」みたいなものを書けたら面白いかなと思っています。

> ほぼポスターの合成写真(?)そのままのイメージだったようですね。
ポスターの方は東京オペラシティのホールでの公演写真だと思うのですが,音楽堂ととてもよく似ていますね。舞楽を踊っていた赤い欄干(?)がついた舞台の形は今回のステージの方が本格的な感じでした。お坊さんたちの衣装の色も少し違っていたようです。

今回,井上道義音楽監督のプレトークもあったのですが,その中では「今を楽しみたい」という言葉が印象的でした。考えてみると,音楽というのは,まさに今を楽しむための芸術なのだと再認識しました。

> こんな豪華な公演が比較的手頃な金額で入場できるのに(新監督就任ご祝儀ということもあるのでしょうか?)、OEKではないけれど行きたい演奏会が、ちと高すぎない?という入場料だと、引いてしまいます(苦笑)。

やはり海外のオーケストラとかオペラ公演になると,桁が違ってきてしまいますね。価格設定についてはいろいろと難しい問題がありそうですが,地元の企業などが音楽堂の公演をもっと支援したくなるような雰囲気作りがまず必要なのかもしれないですね。



1361. 井上音楽監督就任コンサート・レビューにブラボー! covariant  2007/02/28 (水) 00:59
管理人様、演奏会レビューありがとうございます。
今回は「声明交響U」舞台のとても判り易い「水彩画」まで描いていらっしゃって、感激です。
ほぼポスターの合成写真(?)そのままのイメージだったようですね。
臨場感あふれる気分でレビューを読むことができました。

こんな豪華な公演が比較的手頃な金額で入場できるのに(新監督就任ご祝儀ということもあるのでしょうか?)、OEKではないけれど行きたい演奏会が、ちと高すぎない?という入場料だと、引いてしまいます(苦笑)。(余談を書いて申し訳ありません)m(_ _)m



1353. Re^3: 祝!井上音楽監督就任コンサート 管理人hs  2007/02/27 (火) 07:40
皆様こんにちは。

> →日本酒プレゼントに期待しておられた管理人様が欠席されては、定例の報告がなくなりますので大いに困ります(笑)。レビューをお待ちしております。

実は昨日書いており,ほとんどできていたのですが...途中でパソコンが動かなくなってしまいました(かなりがっくり来ています)。というわけで,もうしばらくお待ち下さい。

今回の公演は,テレビでも放送されるようですので,是非,そちらでもお楽しみ下さい。



1348. Re: 井上道義OEK音楽監督就任記念コンサート:雅楽・声明との出遭い i3miura [URL]  2007/02/25 (日) 23:33
ご無沙汰しております。
今回はミッキーこと井上道義氏のEK音楽監督就任記念演奏会と言うことで、さすがに聴かなければと思い、赴任先の愛知県から馳せ参じて参りました。
小堀酒造さんが協力と言うこと「萬歳楽」ではないでしょうが、和と洋の融合と言う金沢らしい企画になり非常に楽しめました。
今日の演奏会だけでも、このカップルの良さというものが非常に良く表れていたと思います。今後が本当に楽しみです。
本格的な活動は来シーズンからと言うことになりますが、岩城氏とは違う持ち味を発揮してほしいものです。
それにしても今日のコンサートは正に大入り満員といった感じで、門出を飾るに相応しいものだったと思います。





1344. Re^2: 祝!井上音楽監督就任コンサート covariant  2007/02/25 (日) 18:36
管理人様、お返事ありがとうございます。

> 私の方も,一瞬危なかったのですが

→日本酒プレゼントに期待しておられた管理人様が欠席されては、定例の報告がなくなりますので大いに困ります(笑)。レビューをお待ちしております。
私は声明にも、以前から強い関心がありますので、聴けないのはとても残念です。

> 井上さんの顔が半分になっているというのもまたインパクトが強いと思います。これ以上幅が広いと...ちょっと押しが強すぎるような気もします。

→仰るとおりだと思います。私には、顔半分だから、またもや「怪人」を連想させられたのです。
JR線路側にポスターの幅を広げる場合には、全体のデザインも改めないといけないと思います。

『知るを楽しむ・私のこだわり人物伝』のNHKサイトは、ご指摘のとおりです。日本の音楽文化にも多大の貢献をなさったと思われる佐治敬三さんを堺屋太一さんが語るというのも、テキストを買う動機付けに助勢しました。(笑)

前回私の投稿に、
> 池辺晋一郎さんの寄稿もあり、池辺さんが「音楽堂アワー」でおっしゃっていた内容も…
と書きましたが、投稿した後で、はたして「音楽堂アワー」の時だったかな?と全く自信がなくなりました。ちゃんと確認しないで文にしてしまい、反省しています。これを読まれた皆様、どうかご了承ください。



1343. 井上道義OEK音楽監督就任記念コンサート:雅楽・声明との出遭い 管理人hs  2007/02/25 (日) 18:19
今日は,井上道義OEK音楽監督就任記念の「雅楽・声明との出遭い」に出かけてきました。一般的なクラシック音楽のプログラムとは違う型破りの内容でしたが,就任記念公演ということで,大変沢山のお客さんが入っていました。

前半は,最初に「萬歳楽」という舞楽が演奏された後,石井真木さんの「声明交響U」が演奏されました。どちらも「演奏」というよりは,「上演」という感じで,舞台中央に設けられた舞楽用のステージで儀式的なパフォーマンスを楽しむことができました。

特に声明交響IIの方は,オーケストラと声明と雅楽が三つどもえになったステージで,これまでに見たことのないような不思議な世界が広がっていました。今回の衣装はオレンジ色が主体でしたが,これもお祝いのステージには相応しいものでした。

後半はモーツァルトの交響曲第39番が演奏されました。前半は,さすがに重い雰囲気がありましたので,後半のモーツァルトでは,オーケストラが空に向かって自由に羽ばたいたような軽やかさを感じました。井上さんの指揮はいつもどおりの天衣無縫なもので,この曲のイメージにぴったりでした。

古楽器奏法を取り入れた部分もありましたが,すっきりした中にも豊かな表情の変化を持った演奏で,これからの井上さんの活躍がますます楽しみになりました。

事務局からとOEKからと2つ同時に花束の贈呈(両手に花)があった後,会場にいらっしゃった故岩城夫人の木村かをりさんに向けて「フィガロの結婚」序曲をアンコールに演奏してお開きとなりました。

会場では,井上さんの顔写真の入った日本酒「萬歳楽」のプレゼントもあり(素晴らしいユーモアです),とても盛り上がった演奏会となりました。

PS.テレビカメラも沢山入っていたので,本日の夜のローカル・ニュースでも放送されるのではないかと思います。恐らく,全曲も放送されるのではないかと思います。

PS.今回のティンパニはトム・オケーリーさんでしたが,39番の最初のティンパニの音が抜けてしまってしまい,一瞬,「別の曲?」とドキリとしてしまいました。その後は素晴らしい音を聞かせてくれましたが,名手でもこんなこともあるのだなぁと思いました。この最初の一音は,これからの井上さんの活躍のために取っておいたのかもしれません。



1333. Re: 祝!井上音楽監督就任コンサート 管理人hs  2007/02/24 (土) 00:49
Covariantさま,こんばんは。
> 私は仕事の都合で、25日の井上新監督就任記念コンサートに行けません(悲)。
私の方も,一瞬危なかったのですが,無事行くことができそうです。今回は,「雅楽・声明との出遭い。」ということで,どういう響きを聞けるかよく分からないのですが,大変期待できそうですね。
#実は,日本酒プレゼントにも期待しています。

> このサイトのトップページで紹介された、音楽堂の外壁(柱?)に貼られた大きなポスターの実物も拝見しました。
あの場所に貼ろうという発想がコロンブスの卵的な感じですね。

> JRの線路側からもみえるのであれば、そちら向きにも見えるようにもっと幅をとればいいな、と思いました。

JRの鉄道から見えるかどうかは,実は確認していないのですが,井上さんの顔が半分になっているというのもまたインパクトが強いと思います。これ以上幅が広いと...ちょっと押しが強すぎるような気もします。

> JRの窓から音楽堂の怪人(← 井上新監督のことですm(_ _)m)の顔がみえれば、広告効果絶大、と思います。
私の方は中々JRに乗る機会はないのですが,乗られる方がありましたら,是非,どのように見えるのか教えてください。

> 私は本屋ではNHKテキストのコーナーが好きです。
20年ほど前「第9を歌おう」というような番組のテキストを買ったことがあるのですが,その講師が何と井上道義さんでした。この本は今となってはお宝かもしれません。

> 先日、今年の2月3月用『知るを楽しむ・私のこだわり人物伝』を買いました。
この番組ですね。
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200702/tuesday.html
私の方は見たことはないのですが,味のある内容のようですね。

> 井上新監督就任記念コンサートの収録はないのでしょうか?
OEKの演奏会については,CD化/北陸朝日放送でのテレビ録画というケースが多いのですが,NHKでの全国放送あたりを期待ところですね。

ところで,今日は次のようなローカルニュースも放送していましたね。
http://www.hab.co.jp/headline/news0000058210.html
一度,議会での演奏というのも聞いてみたいものです。




1329. 祝!井上音楽監督就任コンサート covariant  2007/02/23 (金) 00:38
管理人様、ご無沙汰しております。
私は仕事の都合で、25日の井上新監督就任記念コンサートに行けません(悲)。
遅刻してでも行けないかな、と先日チケットボックスに聞きましたが、満席で完売とのこと!個人的にはとても残念ですが、友の会会員としてはとても嬉しいことです。

このサイトのトップページで紹介された、音楽堂の外壁(柱?)に貼られた大きなポスターの実物も拝見しました。
管理人さんのおっしゃるように、JRの線路側からもみえるのであれば、そちら向きにも見えるようにもっと幅をとればいいな、と思いました。
JRの窓から音楽堂の怪人(← 井上新監督のことですm(_ _)m)の顔がみえれば、広告効果絶大、と思います。

私は本屋ではNHKテキストのコーナーが好きです。
費用対効果コストパフォーマンスの良さに、ついつい買ってしまいます。
先日、今年の2月3月用『知るを楽しむ・私のこだわり人物伝』を買いました。
2月は佐治敬三さん、3月は武満徹さんの人物伝、武満徹さんは映画監督篠田正浩さんが語ります。
篠田さんは、未だ武満さんとの知己を得ない時に、横須賀線の吊り革にぶら下がっている男を見て、その風貌から、
この人こそ「弦楽のためのレクイエム」の作曲者に違いない、と確信したのだそうです。
私にとっては武満さん作曲の「現代音楽」は、このジャンルの中では最もとっつきやすい部類ですが、映画音楽制作を契機に武満さんとお付き合いのあった篠田さんのお話は、「武満音楽」を聴く上で、とっても参考になりました。テキストを一気に読んでしまいました。
(このテキストには池辺晋一郎さんの寄稿もあり、池辺さんが「音楽堂アワー」でおっしゃっていた内容も入っていました。)

井上新監督就任記念コンサートの収録はないのでしょうか?管理人さんにお願いするのはお門違いですが、是非収録していただきたいと思います。



1317. Re: OEKの演奏で 管理人hs  2007/02/21 (水) 00:34
一美さん,こんばんは。情報をありがとうございました。
渡辺俊幸さんとのレコーディングもすっかりお馴染になってきましたね。

> 「ワイルド・バード・シンフォニー」という日本野鳥の会が制作するDVDアニメ作品の音楽を担当されていて

日本野鳥の会といえば...紅白歌合戦を思い出しますが,いろいろと積極的な活動をされているんですね。

> このDVD一般発売はされないようで、入手方法等は分かり次第、渡辺さんご自身のブログでお知らせいただけるそうです。

ベルリン・フィルが音楽で参加している「DEEP BLUE」という映画があるのですが,
http://www.deep-blue.jp/
今回の作品もどういものか見てみたいものです。音楽と映像がどのようなハーモニーを作っているのでしょうか。

> 録音の様子は帰京されてからご報告いただけるそうですので興味のある方はブログを読まれてくださいね。

本日はまだ書かれていないようでしたが,後日,また見てみたいと思います。



1309. OEKの演奏で 一美  2007/02/19 (月) 22:21
こんばんは。ご無沙汰しております。

渡辺俊幸さんのブログによると
「ワイルド・バード・シンフォニー」という日本野鳥の会が制作するDVDアニメ作品の音楽を担当されていて、明日20日にオーケストラ・アンサンブル金沢の演奏によって録音されます。とのことです。
このDVD一般発売はされないようで、入手方法等は分かり次第、渡辺さんご自身のブログでお知らせいただけるそうです。
録音の様子は帰京されてからご報告いただけるそうですので興味のある方はブログを読まれてくださいね。





1295. カンタさんのベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集 管理人hs  2007/02/17 (土) 21:32
今日は石川県立音楽堂のコンサートホールで行われたOEK首席チェロ奏者のルドヴィート・カンタさんとノルベルト・ヘラーさんのピアノによる,ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集の演奏会に出かけてきました。

石川県内で,このような形でベートーヴェンの曲をまとめてきく機会など滅多にないことですので,連日の演奏会となりましたが,出かけてきました。

このお二人は大変親しいようで,過去にも何回も共演されていますが,まさに職人二人による味わい深いベートーヴェンの世界を堪能できました。今回は1−2−(休憩)−3−4−5の順に演奏されましたが,各曲ごとに拍手は入ったものの,袖に引っ込むことはなく,一気に5曲を聞かせてくれました。

特に後半の方は,3−4−5という曲の並び自体が,3楽章のソナタのようで,ロシアの民芸品のマトリョーシカをみるような二重構造になっているような感じを持ちました。

カンタさんのチェロの音はいつもどおり優雅なもので,特に最後に演奏された第5番の抒情的な楽章など大変聞き応えがありました。その一方,第3番の冒頭など,とても輝かしい音も聞かせてくれ,緩急自在の演奏でした。

ヘラーさんのピアノは,大変粒立ちの良い音で,急速な楽章でのカンタさんとの息もぴったりでした。特に前半の作品は,ピアノが主体になっている部分もありますので,ヘラーさんのタッチが生きていました。

この全集については,CD録音済とのことです(チェコで録音されたものです)。こちらの録音も楽しみです。



1293. Re^2: 弦楽四重奏でめぐるモーツァルトの旅:その5 管理人hs  2007/02/17 (土) 14:07
主催者様,こんにちは。いつもお世話になっています。
> 毎回ご参加ありがとうございます。ワインもお楽しみいただき、密かに嬉しく思っております。

いつもは紙パックのワイン(!)など飲んでいるのですが,この時ばかりと毎回楽しませて頂いています。

>後半は、オーストリアのワインはあまり種類が輸入されておらず、苦戦しそうです。

オースト「ラ」リアのワインならばよく売っていますが,これで代用するわけにもいかないので大変そうですね。

>予算にかなう範囲内で、いい品がありましたらご提案をお待ちしております。
お詳しい方がありましたら,是非ご協力(?)ください。個人的にはオースト「ラ」リア・ワインでも結構です。

それでは,また楽しみにしております。



1292. Re: 弦楽四重奏でめぐるモーツァルトの旅:その5 主催者  2007/02/17 (土) 10:11
> このシリーズでは,毎回ワインもサービスされるのですが,今回は白ワインのマドンナでした。このワインも毎回楽しみです。
毎回ご参加ありがとうございます。ワインもお楽しみいただき、密かに嬉しく思っております。今回は、13番14番の間に旅したマンハイムを意識して選びました。後半は、オーストリアのワインはあまり種類が輸入されておらず、苦戦しそうです。予算にかなう範囲内で、いい品がありましたらご提案をお待ちしております。



1290. 弦楽四重奏でめぐるモーツァルトの旅:その5 管理人hs  2007/02/16 (金) 22:36
モーツァルト生誕250年だった2006年から始まったこのシリーズも5回目となり,いよいよ「ハイドン・セット」に入ってきました。

今回は,「ウィーン・セット」の最後の第13番と「ハイドン・セット」の最初の第14番の2曲が演奏されました。これまでは,1回につき3曲が演奏されてきましたが,今後は,密度の高い作品が続くということで,1回につき2曲が演奏されることになるようです。

今回の2曲を聞いて,やはり「ハイドン・セット」はすごいと思いました。第14番の最初の部分は,対位法的に作られているということを,各パート別に演奏することで分かりやすく示してくれたのですが,この部分を聞いただけで,違う次元の世界に入ったことが実感できました。また,相変わらず,大村さんのトークも楽しいものでした。

このシリーズでは,毎回ワインもサービスされるのですが,今回は白ワインのマドンナでした。このワインも毎回楽しみです。



1289. Re: 徹子の部屋30周年記念コンサートのテレビ放映 管理人hs  2007/02/16 (金) 21:55
おにま様
こんばんは。クミコさんの情報をありがとうございます。
> 昨年OEKと共演したクミコさんも出演した昨年12月8日のコンサートの模様が放映されます。

なかなか豪華な顔ぶれのコンサートのようですね。OEKとは直接関係ないのですが是非見てみたいと思います。黒柳さんとOEKとの共演というのも実現して欲しいですね。



1282. 徹子の部屋30周年記念コンサートのテレビ放映 おにま [URL]  2007/02/15 (木) 23:37
昨年OEKと共演したクミコさんも出演した昨年12月8日のコンサートの模様が放映されます。
★ BS朝日 「徹子の部屋」放送30周年記念コンサート 2月17日(土) 午後8時〜9時55分
  テレビ朝日「徹子の部屋」   2月19日(月)・20日(火)  各午後1時20分〜55分
★ BSデジタル放送の方は特別番組です。
  一方、地上波は通常の番組枠の中で3人ずつに分けて放送で、残念ながらかなりの短縮版です。
  出演順とすれば、19日が南こうせつ、クミコ、中村紘子、20日がさだまさし、中尾ミエ、島田祐子です。



1280. Re: ランチタイム・コンサート 管理人hs  2007/02/14 (水) 21:30
キーさま,こんばんは。
> 今日、県立音楽堂にてOEKメンバーによるランチタイム・コンサートを聴いて来ました。
今月はカンタさんのベートーヴェンのチェロソナタ全集をはじめ,団員による室内楽公演がとても多いようですね。

> モーツァルトの木管三重奏にはじまり、弦楽五重奏のアイネ・クライネ、木管とバイオリンの混成四重奏による「冬のソナタ」の演奏でした。

いろいろな組み合せの編成があったようですね。かつての(今も?)モーニング娘。のように全体の中に小ユニットが沢山あるようなコンサートも面白いものですね。

> その後は今日にちなんだ「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」でしたが、実はこれがお目当てで出かけたようなもので、この曲が一番素晴らしく印象的でした。

室内楽編成でのジャズのスタンダード・ナンバーを集めたような演奏会というのも,私も一度聞いてみたいと思います。一時期,ジャズ・ヴォーカルをよく聞いていたことがあるのですが,この曲などはチェット・ベイカーの不思議な声のものが有名ですね。個人的には,フランク・シナトラが若い頃に歌ったもの(Swing Easyというアルバムに入っています)も気に入っています。と書いているうちに聞きたくなってきました。

> プログラムにはない「イエスタディ・ワンス・モア」のアンコール曲も聴けて、これがワンコインで楽しめたのは本当に徳した気分です。

職場にずっといると,なかなか甘い気分にはなれないですが,バレンタイン・デーのランチ・タイムに聞く音楽というのも気持ち良さそうですね。



1279. Re: ご苦労様です。 管理人hs  2007/02/14 (水) 21:11
白山人さま,こんばんは。
> 管理人様も大変いそがしいそうですね。
今回はコンサート2つの間に出張が入ってしまったので,大変なことになってしまいました。どちらが仕事か分からない(?)感じです。

> さて9日の定期はOEKを知り尽くしている、ダウス氏ならではのすばらしい演奏でしたね。
今回のプログラムの中に岩城さんとの思い出として,OEK設立時のオーディションのことなどが書かれていましたが,まさにOEKの基礎を作られた方だと思います。

> 前半が終わった時点で私はこのCDならほしいと思いました。
このところOEK1500のシリーズは4月頃から発売になることが多いようですが,是非発売して欲しいCDですね。



1278. ランチタイム・コンサート キーさん  2007/02/14 (水) 19:39
今日、県立音楽堂にてOEKメンバーによるランチタイム・コンサート
を聴いて来ました。
モーツァルトの木管三重奏にはじまり、弦楽五重奏のアイネ・クライネ
、木管とバイオリンの混成四重奏による「冬のソナタ」の演奏でした。
その後は今日にちなんだ「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」でしたが、
実はこれがお目当てで出かけたようなもので、この曲が一番素晴らしく
印象的でした。
プログラムにはない「イエスタディ・ワンス・モア」のアンコール曲も聴けて、これがワンコインで楽しめたのは本当に徳した気分です。
仕事を抜け出してチョコのような甘いひとときを堪能しました。



1258. ご苦労様です。 白山人  2007/02/10 (土) 07:26
管理人様も大変いそがしいそうですね。
私も7・9日は昼は仕事、夜は音楽堂といそがしかったです。
でもおかげで酒の量は減らすことができますね。(笑)
さて9日の定期はOEKを知り尽くしている、ダウス氏ならではのすばらしい演奏でしたね。弦楽器のすばらしさを目一杯、堪能させていただいたって感じでしたね。
前半が終わった時点で私はこのCDならほしいと思いました。
後半は交互におとずれるピアソラとヴィバルデイに、ただただうっとりするばかりで、なんとなくここって石川県金沢市か?別世界じゃないのかって思えてきました。
次回のダウス氏にも期待したいと思いました。



1257. Re^2: ダウス/OEKの「八季」 管理人hs  2007/02/10 (土) 06:48
Turkey,こんにちは。
> 今日は、堪能させていただきました。(^o^)
> 本当にすばらしかったです。

私もホールの音響のことを考えながら聞いていたのですが,本当にたっぷりと響いていました。「八季」については,「全曲が終わった後に拍手」という考え方もあると思うのですが,会場からは,季節ごとに拍手が入っていました。例えば,「夏」の終わりなど,あれだけ迫力があると,「拍手が入って当然」だと思いました。

> そしたら、早速、チェリスト4名によるウェルカムコンサートに遭遇することができました。すばらしかったです。

このウェルカムコンサートも,評判が良いようですね。「早く来たら良いことがあった!」と見知らぬ隣人に話しかけている人を時々見かけます。

>バイオリンの方々の擬音の出し方とか、超絶技巧で、すばらしいピアソラでした。(と、素人なりに思いました。)

ピアソラの方で特に変わった奏法をしていましたが,「冬」の第1楽章などもなかり擬音のような感じですので,ヴィヴァルディとピアソラの区別が付かなくなってくるような面白さを感じました。

> 今日のこのために、イタリア合奏団のビバルディ四季とピアソラ四季のCDを買って、予習していたので、本当に楽しめました。

今回の「八季」は,クレーメルとクレメラータ・バルティカによる,「エイト・シーズンズ」というCDと全く同じ並び方の演奏だったようです。ブエノスアイレスの春で終わる構成でしたが,この曲の最後には,ちょっとした「オチ」のようなものがありましたね。

> また次回、機会があれば、聴きに行こうと思います。

今回,私は飛行機で金沢に戻ったのですが,半日休めば,結構幅広い範囲から音楽堂に来られることが分かりました。是非,お越しください。

> 私の席は3階席だったのですが、HPでも記載されているように、ステージの全体が見渡せるので、値段の割には、よかったと思いました。また、双眼鏡も持参していたのですごく楽しめました。

両サイドからステージが見難いというのが,このホールの最大の弱点だと思いますが,「乗り出してみる」というのも逆に考えると,聞き手の耳も積極的にしてくれるかもしれませんね。

HPの情報の方はすぐに古くなってしまうので(例えば,フォーラスが出来てから,日曜午後のコンサートに車で出かけるのは至難の技になっていまいました),これからも修正していきたいと思います。これからもよろしくお願いします。



1256. Re: いいコンサートでしたね。 管理人hs  2007/02/10 (土) 06:29
白山人様
> 私はタピオラ・ドボコンでいっぱいになりました。

タピオラについては,もっと渋くて暗いムードを予想していたのですが,とても鮮やかでした。本場の演奏と思わせる自信に満ちた演奏だったと思いました。

> 私はドボコンが大好きで第2楽章の独奏チェロの場面では、どうしても涙ぐんでしまいます。今回もでした。(笑)

私は第1楽章の序奏部で,ホルン→クラリネットが「これぞドヴォルザーク」というメロディを演奏する部分でぐっと来ます。第2楽章などは,チェロが溜息をついているような感じがしますね。

> ミッシャ・マイスキーさんのチェロは本当に素晴らしかった。
金沢でこの曲が演奏されるのは,昨年3月の堤剛さんと岩城さんの共演以来のことだと思います。マイスキーさんの演奏は,この大曲が完全に内に入った熟した演奏だったと思います。

> しかし後にブラ2が控えていました。しかもアンコール2曲付きときましたね。
ブラームスとシベリウスの曲ということで,ぴったりの選曲でした。

> ほんと料金のわりにはすばらしいコンサートでしたね。
今回私は,定期会員割引で購入したのですが,3階席の前の方で8000→6000円ぐらいだったと思います。協奏曲を聴くときは2階の方が良いかなと思うのですが,ブラームスなどについては,3階でも十分音が聞こえてきます。

この東芝グランド・コンサートもかなりの回数になりますが,メジャーになる直前のような指揮者が登場することが多い気がします(以前,マリス・ヤンソンス指揮オスロ・フィルというのもありました)。毎回,充実した演奏を楽しめますね。また,来年にも期待したいと思います。



1255. Re: ダウス/OEKの「八季」 Turkey  2007/02/10 (土) 01:03
こんばんは。

今日は、堪能させていただきました。(^o^)
本当にすばらしかったです。

このHPで、事前に情報をインプットさせていただいていたので、今日は思い切って、午後から有給を使って仕事を休み、早々に会場へ向かいました。
そしたら、早速、チェリスト4名によるウェルカムコンサートに遭遇することができました。すばらしかったです。

で、管理人さんもコメントされているように、今日は弦楽器メンバーのみの構成でしたが、ダウスさんはもちろん、バイオリンの方々の擬音の出し方とか、超絶技巧で、すばらしいピアソラでした。(と、素人なりに思いました。)

今日のこのために、イタリア合奏団のビバルディ四季とピアソラ四季のCDを買って、予習していたので、本当に楽しめました。

また次回、機会があれば、聴きに行こうと思います。

PS:管理人さんへ
私は、このホールの建設には携わりましたが、音響のことはよくわからないので、専門的なコメントはできませんが、すごく聴きやすかったとは思います。私の席は3階席だったのですが、HPでも記載されているように、ステージの全体が見渡せるので、値段の割には、よかったと思いました。また、双眼鏡も持参していたのですごく楽しめました。(これもHPのおかげです。^^ゞ)

以上



1254. ダウス/OEKの「八季」 管理人hs  2007/02/09 (金) 22:40
今日は午後3時まで東京にいたのですが,午後5時発の飛行機で小松に戻ってきました。恐らく,午後7時には間に合わないだろうと予想していたのですが...何とぴったり7時に金沢駅に到着し,走って音楽堂まで行ったところ,「ロスタイム3分」という感じで,コンサートが始まっておらず,何と一曲目から聞けてしまいました。JAL,北陸鉄道,そして音楽堂の立地条件の良さに感謝,感謝というところです(それにしてもギリギリだと精神的にも体力的にも疲れます)。

コンサートですが,今回は弦楽器メンバーのみの出演でした。前半後半とも弦楽器だけというのは,もしかしたら初めてかもしれません。ステージはいつものPHシリーズとは違い,赤っぽい照明がスポットライトのように照らされており,客席の方も暗くしていました。ピアソラの演奏に合った雰囲気を視覚的にも演出していたようでした。

前半はピアソラ集で,後半はヴィヴァルディの四季とピアソラのブエノスアイレスの四季とを交互に並べた「八季」となっていました。この演奏が大変エキサイティングでした。この2つの四季を交互に並べることで,段々とどちらもヒートアップしていく感じでした。

ヴィヴァルディの方は現代風の堂々たる演奏でした。急速な部分の圧倒
的な迫力は本当に聞きごたえがありました。ピアソラの方は,弦楽合奏用に編曲されたものでしたが,ほのかにヴィヴァルディの四季の雰囲気を漂わせたものでした。ピアソラの曲は,実は普通に聞くと区別がつきにくいのですが,このような形だと,とても良いアクセントになっていました。

というわけで,慌てて戻って来た甲斐のあったコンサートでした。全曲CD録音をしていましたので,そのCDも楽しみです。



1245. いいコンサートでしたね。 白山人  2007/02/08 (木) 21:38
私はタピオラ・ドボコンでいっぱいになりました。
しかし後にブラ2が控えていました。しかもアンコール2曲付きときましたね。
おそらくサカリ・オラモ氏が音楽堂のすばらしいアコースティックに、気をよくされてのことではないでしょうか。
私はドボコンが大好きで第2楽章の独奏チェロの場面では、どうしても涙ぐんでしまいます。今回もでした。(笑)
ミッシャ・マイスキーさんのチェロは本当に素晴らしかった。
ほんと料金のわりにはすばらしいコンサートでしたね。
東芝・フジテレビさんに感謝ですね。来年もきっとすばらしいコンサートを実施していただけるでしょう。今から期待しましょう。



1239. フィンランド放送交響楽団演奏会 管理人hs  2007/02/07 (水) 22:47
毎年,この時期,東芝グランド・コンサートで来日オーケストラの公演を楽しむことができますが,今年はサカリ・オラモ指揮フィンランド放送交響楽団による演奏会でした。

フィンランド出身のオラモさん指揮によるフィンランドのオーケストラということで,ローカルな感じのオーケストラかな,と思ったのですが,非常に洗練された完成度の高い音楽を聞かせてくれました。特にオラモさんの指揮は大変素晴らしいと思いました。

非常に明確な指揮で,安心して聞くことのできる音楽でした。オーケストラものびのびと演奏しているようでした。北欧のオーケストラということで,もっと暗いイメージを持っていたのですが,音色は透明で明るく,重苦しい感じはありませんでした。

その点で,ドイツのオーケストラによるブラームスの交響曲とはちょっと雰囲気が違う気がしましたが,安心感と新鮮さの同居した音楽は大変気持ちの良いものでした。オラモさんは,まだ40代前半の方ですが,これから世界各地でどんどん活躍の場を広げることになる指揮者だと思いました。

2曲目のドヴォルザークには,チェロのミッシャ・マイスキーさんが登場しました。マイスキーさんは,現在,世界的にもっとも有名なチェリストだと思うのですが,今回聞いた感じでは,かなり枯れた感じの演奏に思えました。オラモさん指揮の生きの良い伴奏に比べると,内向的でどちらかというと地味な印象を持ちました。静かな部分での魂がこめられたような音は聞きごたえがありましたので,室内楽の方が向いている奏者かなと感じました。

演奏後,オラモさんによるサイン会も行われましたが,この新鮮な指揮者とオーケストラの魅力を堪能できた演奏会でした。



1238. 金沢市観光会館の名称変更 管理人hs  2007/02/07 (水) 08:27
以前OEKが定期公演会場として使っていた,金沢市観光会館ですが,4月から「金沢歌劇座」という名称になるようです。

北國新聞の記事
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20070207102.htm

この名称ですが,少々違和感を感じます。「オペラ座」という言葉はあるのですが,「歌劇座」という言葉はあまり聞いたことはありません。そのうちなじんで来るとのかもしれませんが...。

それよりも気になるのは,歌劇座でどれだけ歌劇が上演されるのだろうか,という点です。日本でいちばん歌劇が上演されている新国立劇場でさえ,歌劇場とは名乗っていないので,多目的ホールが歌劇座と名乗るのは,かなり大胆なことのような気がします。

びわ湖ホールにもオペラという言葉は入っていませんので,オペラや歌劇という言葉が入っているホールとしては,大阪音楽大学のザ・カレッジ・オペラハウスぐらいかもしれません(その他,東京オペラシティというのもありますが,ここはオペラは上演しないですね)。いずれにしても,観光会館同様(この名前は懐かしい感じがして個人的には好きなのですが),名前と内容が一致しないようなホールにはなって欲しくはないと思います。

歌劇を上演するには非常にお金がかかりますので,どういう歌劇を上演していくのか,どのような形でお客さんを増やしていくのかに注目していきたいと思います。



1225. Re: 音楽堂のアコースティック 管理人hs  2007/02/04 (日) 10:18
レイトリーさま,白山人さま

>「ブランデー樽にブランデーがしみていくように残響が深くなっていきます。」と音楽堂を紹介しました 結構気に入っている表現なのですが いかがですか?

音楽堂の内装は木材ですので,しみこむという感じがぴったりですね。それにしても,音楽関係の用語は,なぜか食べ物,飲み物関係の表現を使いたくなります。いずれにしてもとても贅沢な空間ですね。

> 国内屈指のアコースティックで来館した全ての演奏家から
> 絶賛され、再訪問を希望する音楽家が後を絶たないそうです。

何かの音楽雑誌でパイプオルガンの響きについても絶賛されているのを見たことがあります。この響きの良さは,音楽堂の完成以来のCD録音の多さが証明しているような気がします。

今,書きながら思い付いたのですが,音楽堂のパイプオルガンを使ったレコーディングというのもそろそろ欲しいですね。楽器の写真を前面に押し出したジャケットにして,1枚1000円ぐらいで発売すれば,絶好の「音楽堂みやげ」になるような気がします。

> OEKではありませんが、7日のフィンランド放送交響楽団
> です。タピオラ・ドボコン・ブラ2は音楽堂のすばらしい
> アコースティックが発揮されるコンサートになるでしょう。

シベリウス,ドヴォルザーク,ブラームスと並べると,まさにブランデーの味のしみた樽という表現がぴったり来そうです。この演奏会はフルオーケストラにしては比較的安価なので,出かける予定にしています。

> 特にドボコンはソリストがミッシャ・マイスキーです。
マイスキーさんはこの曲を別のオーケストラと数年前,金沢で演奏されたことがあるような気がしますが,音楽堂に登場するのは初めてでしょうか?楽しみにしたいと思います。クレーメルさんとの室内楽共演も多い方ですので,室内楽公演なども期待したいですね。

PS.昨日は岡本真夜さんとOEKの公演でしたが,聞かれたがありましたらお知らせ下さい。本日は富山公演のようですね。



1224. 音楽堂のアコースティック 白山人  2007/02/04 (日) 01:40
CADENZAのVol,16号に山腰館長の
コメントが載っています。
国内屈指のアコースティックで来館した全ての演奏家から
絶賛され、再訪問を希望する音楽家が後を絶たないそうです。
このようなすばらしいコンサートホールが石川県にあることは
やはり岩城さんのおかげでしょうか。
さて2月はこの音楽堂のアコースティックがフルに発揮され
そうなコンサートがありますね。
OEKではありませんが、7日のフィンランド放送交響楽団
です。タピオラ・ドボコン・ブラ2は音楽堂のすばらしい
アコースティックが発揮されるコンサートになるでしょう。
特にドボコンはソリストがミッシャ・マイスキーです。
第2楽章はきっと涙が出るのではないでしょうか。



1196. Re^2: 2月9日が楽しみ レイトリー  2007/01/28 (日) 21:02
>このホールの音響は,最近益々良くなってきている気がします。ホールの響きを表現するのは難しいのですが,OEKの響きにしっくりとマッチしてきているような気がします。

先日 昔の仲間の機関紙にOEKと井上先生のことを投稿しました。その時 音楽堂のことを 完成試聴会以来 「ブランデー樽にブランデーがしみていくように残響が深くなっていきます。」と音楽堂を紹介しました 結構気に入っている表現なのですが いかがですか?



1195. Re: 2月9日が楽しみ 管理人hs  2007/01/28 (日) 19:20
Turkeyさん,はじめまして。書き込みありがとうございます。

> 今度、2月9日の定期公演のチケットを手に入れました。ピアソラとヴィヴァルディの四季、とても楽しみです。

このアイデアは,石川県でもお馴染になりつつあるクレーメルとクレメラータ・バルティカの影響を受けているのかもしれないですね。この日,私は日中東京に居るのですが,何とか夜7時までに金沢に戻ってこようと思っています。

> 県立音楽堂でコンサートを聴くのは初めてです。この音楽堂の建設工事に関係した者として、いつかは聴いてみたいと思っていましたが、なかなか実現できずにいました。

このホールの音響は,最近益々良くなってきている気がします。ホールの響きを表現するのは難しいのですが,OEKの響きにしっくりとマッチしてきているような気がします。

> 新しい音楽堂の音響性がどのようなものなのか非常に興味があります。

是非,専門的な立場から感想をお聞かせいただけるととても嬉しいです。今後ともよろしくお願いします。