OEK設立10周年記念作曲家登竜門オーディション

石川県にゆかりのある,石川をイメージするアンコール・ピースとして演奏できる曲を募集するオーディションが1997年から1998年にかけて行われた。入賞したのは以下の曲で,1998年8月26日金沢市観光会館で開催されたジョイントコンサートで初演された。

【最優秀】堀内貴晃/小編成管弦楽のためのカプリッチョ−あばれ祭りに寄せて
【佳作】清水目千加子/幻想天女
【佳作】テオドール・プラッツ/ラプソディエッタ


堀内は,金沢市出身で当時武蔵野音楽大学作曲科に在学中。清水目は,OEK合唱団員。プラッツは,OEKの首席コントラバス奏者。最優秀を受賞した,堀内の作品は「ストラヴィンスキーより難しい非常な難曲」(岩城氏の発言)でアンコールとして使いにくいため,中国への演奏旅行ではプラッツの作品が使われたらしい。清水目とプラッツの作品は,CD[幻想天女」に収録された。




石川の三文豪によるオーケストラ歌曲作品コンクール
石川県立音楽堂開館記念事業

石川の三文豪によるオーケストラ歌曲作品コンクール石川県立音楽堂の開館を記念して,石川県出身の三文豪(室生犀星,徳田秋声,泉鏡花)の作品を題材とした独唱とオーケストラのための作品を募集するコンクールが2001年に行われた。コンクールのスケジュールは以下のとおりである。

2001年6月30日:募集締切。49作品が集まった
2001年7月24日:譜面による予備審査。4作品を選定。
2001年11月3日:本選審査演奏会。最優秀作,優秀作,佳作を選定。結果は次のとおりだった。

【最優秀作】(賞金100万円)
倉知竜也/小景異情:メゾ・ソプラノ独唱とオーケストラのための(出典:室生犀星)

【優秀作】(賞金30万円)
北條美香代/室生犀星の詩による5つの歌曲:ソプラノ独唱とオーケストラのための
池田悟/夜叉ケ池:ソプラノ,バリトン独唱,合唱とオーケストラのための(出典:泉鏡花)

【佳作】(賞金10万円)
廣木良行/合掌:バリトン独唱とオーケストラのための(出典:室生犀星)

審査員:林光(作曲家・審査委員長),池辺晋一郎(作曲家・11月3日は欠席),西村朗(作曲家),岩城宏之(OEK音楽監督),武田明倫(音楽評論家)