2005年7月の演奏会・新譜 OEKが登場する金沢周辺で行なわれる演奏会

OEKの新譜
OEKは,ワーナー・ミュージック・ジャパンと提携して2005年4月から「
オーケストラ・アンサンブル金沢21」として毎月1枚ずつライブ録音の新譜を発売していくことになりました。4月のブラームスに続く新譜は次のCDです。昨年5月の定期公演のライブ録音です。
2005年5月25日発売 WPCS11862 \1,500 ジャン=ルイ・フォレスティイエ(指揮)
フォーレ:ペリアスとメリザンド,ミヨー:打楽器と小管弦楽のための協奏曲(打楽器:トーマス・オケーリー),プーランク:子象ババールのお話(ナレーター/黛まどか) 他
(参考ページ)OEK公式HPワーナーミュージックジャパン

7月6日(水)19:00〜(開場18:15) 石川県立音楽堂コンサートホール
ベルリン・フィル第1コンサートマスター安永徹が率いる!
第185回定期公演PH リーダー&ヴァイオリン=安永徹

次の公演にも安永さんと市野さんが登場します。

■安永・市野&OEKメンバーによるチェンバーコンサート
7月1日(金)19:00〜白山市松任学習センター

■OEK能美公演
7月7日(木)19:00〜能美市根上総合文化会館タント

7月末,OEKはシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭に参加します。その関係もあり,7月の定期公演は1回だけです。この演奏会にリーダーとして登場するのが,おなじみの安永徹さんです。安永さんは,1983年以来ベルリン・フィルのコンサート・マスターを務められています。考えてみると,現在のコンサート・マスターの中では最古参です。

昨年,サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが音楽堂で公演を行いましたが,OEKがドイツに出かける同じ月にベルリン・フィルのコンサートマスターがOEKに客演するというのも何かの因縁かもしれません。「日本におけるドイツ年」に相応しい企画と言えます。

今回,安永さんが弾き振りを行うのはメンデルスゾーン:ヴァイオリン,ピアノと弦楽のための協奏曲,ウォーロック:キャプリオル組曲,モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」の3曲です。モーツァルトはおなじみの作品ですが,他の2曲はかなり珍しい作品です。

ウォーロックという作曲家は近代イギリスの作曲家でこのキャプリオル組曲がいちばん有名な作品のようです。「隠れた名曲」を楽しみにしたいと思います。メンデルスゾーンの方には,お馴染みの市野あゆみさんがピアニストとして登場します。息の合ったデュオを楽しめそうです。

■シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭
OEKは今年の7月,ドイツで行われるシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭に招待され、計6回のコンサートに出演することになりました。次のような演奏会を行います。石川県からの「追っかけツァー」も企画されているようです。

●エルムスホルン公演
2005年7月15日(金) エルムスホルン・ライトハレ
指揮:トーマス・ツェートマイアー
独奏:トーマス・ツェートマイアー(ヴァイオリン),ルート・キリウス(ヴィオラ)
曲目:武満 徹:弦楽のためのレクイエム,モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.364,シューベルト:交響曲 第6番 ハ長調 D.589

●メルドルフ公演
2005年7月16日(土) メルドルフ・ドム
※公演内容は7/15と同じ

●レンズブルク公演
2005年7月17日(日) レンドスブルク・キリスト教会
※公演内容は7/15と同じ

●キール公演
2005年7月21日(木)キール城・大ホール
独唱:ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
指揮:ルドヴィーク・モルロー
曲目:グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より
   モーツァルト:アリア「参りましょう、でもどこへ?」K.583
   パーセル:歌劇「ディドとエアネス」Z.626 より アリア
   ベルリオーズ:歌曲集「夏の夜」op.7

●シュレスヴィヒ公演
2005年7月24日(日) シュレスヴィヒ・ドム
指揮:ロルフ・ベック
独唱:シモーナ・ホウダ=サトゥロヴァ(ソプラノ),カティヤ・ピーヴェック(ソプラノ),ヤロスラフ・ブレジナ(テノール),イストヴァン・コヴァーチ(バス),合唱:シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱アカデミー
曲目:モーツァルト:証聖者の盛儀晩課(ヴェスペレ)ハ長調 K.339
   モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K.427

●リューベック公演
2005年7月25日(月) リューベック・ドム
※公演内容は7/24と同じ