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オーケストラ・アンサンブル金沢第25回名古屋定期公演
2006/09/22 愛知県芸術劇場コンサートホール
1)モーツァルト/交響曲第25番ト短調K.183(173dB)
2)モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番ハ長調,K.467
3)モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調,K.219「トルコ風」
4)モーツァルト/交響曲第40番ト短調K.550
5)アンコール曲不明
●演奏
井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(コンサートマスター:サイモン・ブレンディス)
菊池洋子(ピアノ*2),バイバ・スクリッド(ヴァイオリン*3))
Review by chiraruさん
名古屋定期公演に行ってきました。プログラムは25番、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、40番。アンコールは曲名が解りませんでした(T_T)

25番の1楽章、途中で転ばないかしら?って思うくらい勢いのあるスピードでしたが、中盤に入ってからはこちらの耳もそのテンポになれ、非常にスリリングで楽しめました。

バイバ・スクリッドさんの音、初めて聴きましたが、大変柔らかくてOEKと非常にマッチしていたと思います。

菊池さんのピアノも大変素晴らしく、早いパッセージの部分でも心地よく聴けました。また、オケとバランスも良く、呼吸がぴったりでした。

40番は1楽章のテンポの遅さに驚きましたが、その遅さがまた音の粒を際立たせていたように思います。特にビオラの音が一つ一つ丁寧に並べられ、あらためてこの曲の凄さを知った気がしました。まさに井上マジックだと思います。

アンコール前には井上さんが一言。「名古屋は昔は冷たい街だったけど、今はこんなに暖かく迎えてくれる」と言うような内容だったと思いますが、井上さん流のパフォーマンスに場内は始終明るい雰囲気に包まれていました。
本当に素晴らしいモーツァルトな一日でした。(2006/09/23)