ラ・フォル・ジュルネ金沢 「熱狂の日」音楽祭2009:モーツァルトと仲間たち
【122】アンヌ・ケフェレック
2009/05/02 12:45- 石川県立音楽堂邦楽ホール |
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付き」
●演奏
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
- アンヌ・ケフェレックさんは,ラ・フォル・ジュルネのピアニストの代表と言っても良い存在。金沢での公演は,昨年のLFJK以来。
- 前日,交流ホールでモーツァルト・ピアノ・マラソンを聞いたので,131のヌーブルジェさんの公演と合わせると,前日からモーツァルトのピアノ・ソナタばかりを聞き続けている感じ(1番,8番,9番,10番,11番と聞きました)。
- 131で聞いたヌーブルジェさんと比較すると,ケフェレックさんの演奏は,とても自然に感じる。しなやかで優美かと思ったら突然キレの良い強い音が入ったり,陰りが出たりモーツァルトの音楽の持つ多彩な表情をケフェレックさんの感性で拡大して表現しているよう。
- 「楽譜どおり」というのとは違った意味でモーツアルトらしさを感じさせてくれる。
- 安心して音楽に浸れる。演奏前後の笑顔同様,その音楽も張り詰め過ぎていないのが良い。
■ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
- 第2楽章と第3楽章の表情の変化が,ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲あたりと似たところがあると実感。自然な翳りから気丈に立ち直っているようなところが面白い。
■ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付き」
- 公演番号131で聞いたばかりの曲。ラ・フォル・ジュルネならではの聞き比べ
- 第1楽章の変奏曲,主題の演奏から非常に柔らかでたっぷりとしている。フォルテの瞬発力,ミノーレになる部分の上品さ,音楽の表情の変化と緩急の付け方が面白く,全く退屈しない。ハッとさせる間も印象的。
- 第2楽章は,とてもデリケートで優美。
- トルコ行進曲は,行進曲とは思えないような静かな出だし。ちょっと気まぐれな揺れのある行進曲になっているのが面白く,即興的な遊びの精神を感じた。最後の一音なども長〜くたっぷり延ばして終わる,余裕のモーツァルト
■備考
- 盛大な拍手が続いたが,「時間があるので,残念ながらアンコールはなし」の動作で,お客さんの笑いを誘い,お開き。やはり,LFJKには欠かせないピアニストと実感
- その後,エントランスを通りかかったときにたまたまサイン会を行っていたので,公式CDにサインを頂く
- ヌーブルジェさん同様,ケフェレックさんの方もソナタ形式の楽章の呈示部の繰り返しをしっかり行っていた。これは,他の方の演奏でも一貫しており,「楽譜どおり繰り返す」というのがポリシーになっていたように感じた。
(2009/05/06)
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ダ・ポンテ
石川県立音楽堂
邦楽ホール |

終演後,サイン会を行っていました。

公式CDの中のケフェレックさんの演奏の部分にいただきました。ピアノソナタK.457の全曲が収録されています。
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