ラ・フォル・ジュルネ金沢 「熱狂の日」音楽祭2009:モーツァルトと仲間たち
【215】ファニー・クラマジラン,ポール・メイエ,シンフォニア・ヴァルソヴィア
2009/05/03 20:00- 石川県立音楽堂コンサートホール |
1)モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調,K.219「トルコ風」
2)モーツァルト/交響曲第36番ハ長調,K.425
●演奏
ポール・メイエ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア
ファニー・クラマジラン(ヴァイオリン*1)
- さすがに2日目のコンサートホールの最終公演ということで,さすがのメイエさん指揮の公演でも空席がありました。
■ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調,K.219「トルコ風」
- クラマジランさんの演奏を聞くのは,この日の朝10:00以来。LFJならではの「なつかしい」感覚。
- 邦楽ホールで聞いた時よりは,音はスマートで細く感じたが,よく通る芯のある音がホールにしっかり響いていた。全体にすっきりとした清潔感があり,モーツァルトの初期の作品の演奏にふさわしい。
- 音色的には,透明感のある響きというよりは,密度の高さを感じた。
- どの楽章も古典的な雰囲気のあった。第2楽章では,しっかりと歌っているがどこか,涼しげ。午前中のソナタの演奏同様,じっくりと真摯に聞かせてくれた。
- 第3楽章は,のびやかだが節度あった。通常アインガンクのフレーズが入る部分に何も入れていなかった。一瞬,空白が開いたようになっていたのが,少々物足りなかった。コルレーニョも大人しい感じだった。
■交響曲第36番ハ長調,K.425
- 第1楽章の序奏のテンポが非常に速かった(従来演奏されてきたテンポの倍ぐらいの速さだったと思う)。これは近年の研究の成果によるのかもしれないが,あまりにもあっけなく序奏が終わったので,ちょっと物足りないぐらい。
- 主部は普通のテンポだったので,相対的に重く感じた。実は,この辺になる完全に体力がなくなってしまい,頭がボーっとなっていたのですが,繰り返しをしっかり行っていたこともあり,どこまで行っても楽章が終わらない感じに聞こえてしまった(やはり,無理して聞くものではありません)。
- 第2楽章は,速めのテンポ。シチリアーノ風で軽いのが良い。第3楽章のメヌエットも速いテンポでスピード感があった。
- 第4楽章も,力感とスピード感のある締めくくり。特にホルンの強奏が印象的だった。
(2009/05/09)
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終演後,クラマジランさんのサイン会がインフォメーション前で行われたので参加してきました。ご覧のように長蛇の列でした。

CDは持っていなかったので,公式パンフレットのプロフィールのページに頂きました(今後,価値が高まりそうなサインかもしれません)
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