ラ・フォル・ジュルネ金沢 「熱狂の日」音楽祭2009:モーツァルトと仲間たち
【225】仲道郁代
2009/05/03 18:45- 石川県立音楽堂邦楽ホール |
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調,K.282
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第5番ト長調,K.283
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第6番ニ長調,K.284
(アンコール)モーツァルト/ピアノ・ソナタ第11番イ長調,K.331「トルコ行進曲付き」〜トルコ行進曲
●演奏
仲道郁代(ピアノ)
- 再度,邦楽ホールに戻る。この日はコンサートホールと邦楽ホールの間を本当に頻繁に移動したが,これもまたLFJKの楽しみ。
- おなじみの仲道郁代さんが登場したこともあり,地味目のプログラムにも関わらず,ほぼ満席。
■ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調,K.282
- この日の仲道さんは,3曲とも楽譜を見ながらの演奏。
- アダージョ楽章で始まるのはモーツァルトのピアノ・ソナタの中では珍しい構成。
- 澄んだ,たっぷりとした音の中にどこかろうたけたところがあり,ロマンティックが気分を感じる。こんな良い曲だったのだと再認識。
- 第2楽章のメヌエットもたっぷりとした演奏。第3楽章は,テンポが速すぎる感じ。客席から見た感じでは,譜めくりの人とのタイミングが会わない感じで,ちょっと妙な終わり方だったのが残念。
■ピアノ・ソナタ第5番ト長調,K.283
- この曲もきちんとした古典的な枠にきっちり収まった演奏ではなく,どこか草書風の緩さとしなかやさのある演奏。
- おだやかな第2楽章の後の第3楽章は,ゆったりとしたダイナミックさのある演奏。終わり方はとても優雅
■ピアノ・ソナタ第6番ニ長調,K.284
- 第1楽章は,ダイナミックでシンフォニックだったが,どこかくねくねとした感じで,あまり自然な演奏という感じではしなかった。
- 第2楽章は,遅いテンポのメヌエットで大変貫禄があった。
- 第3楽章は,長い変奏曲。ソナタとしては変則的な終わり方。ここでも主題は大変ゆったり演奏。最後は,優雅に終了。
■備考
- 最後にアンコールでトルコ行進曲が演奏されたが(こちらは譜面なしでした),せっかく,3曲セットでかっちりまとまったプログラムだったので,特にアンコールは不要だと思いました。
- この日は,体力的にこの演奏を聞いたあたりでほぼ限界に達していました。それでも,次の演奏会へ...
(2009/05/09)
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