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ラ・フォル・ジュルネ金沢 「熱狂の日」音楽祭2014 プラハ,ウィーン,ブダペスト:三都物語
2014年4月29日〜5月6日 石川県立音楽堂,金沢市アートホール,JR金沢駅周辺,金沢市内各地

Review by 管理人hs  

2014年5月6日(火振替休日)

ラ・フォル・ジュルネ金沢2014の最終日。夕方から行われたクロージングコンサートで終了しました。

金沢の場合,4月29日から「北陸エリアイベント」をやっていますので,丸一週間開催していた形になります。特に5月3日は「金沢独自企画」を丸一日行っていましたので,実質,5月3〜5月6日の4日間は「朝から晩まで音楽漬け」の「熱狂の日々」だったことになります。

この日は,そのフィナーレ。例年通り大勢のお客さんを迎えて,幸せな気分で最終日を終えることができたのも,特に運営に当たっていた石川県立音楽堂の皆さんのお蔭だと思います。心から感謝したいと思います。


さてこの日の公演ですが,私は朝10:00から19:00頃に終了したクロージング・コンサートまでいました。



■【321】10:00〜 石川県立音楽堂邦楽ホール
1)ブラームス/8つのピアノ小品 op.76〜第1番
2)バルトーク/ハンガリー民謡集〜第1番,第3番,第7番
3)バルトーク/ルーマニア民族舞曲 Sz.56
4)ブラームス/ハンガリー舞曲集〜第2番,第5番
5)コルンゴルド/セレナード
6)ドヴォルザーク/歌曲集「ジプシーの歌」〜母の教えたまいし歌
7)コルンゴルド/歌劇「死の都」〜私に残された幸せは
8)ドヴォルザーク/歌劇「ルサルカ」〜月に寄せる歌
9)ワーグナー/楽劇「タンホイザー」〜崇高な殿堂よ
●演奏
トリオ・エトワール(水上由美(ヴァイオリン*2-4),ユリア・イサコヴァ=モネ(チェロ*2,4),リーズ・ボードワン(ピアノ*1,3-4))
竹多倫子(ソプラノ*5-9),田島睦子(ピアノ*5-9)


まず10:00から邦楽ホールで,「金沢オリジナルプログラム」でトリオ・エトワールのピアノ三重奏と竹多倫子さんのソプラノを聞きました。

最初にトリオ・エトワールの皆さんによるブラームスとバルトークの小品集が演奏されました。オーケストラ版とはまた違った落ち着いた気分がありましたが,やはり,比較をすると全体的にクールで,大人しいかなと感じました。

後半では,4月29日のオープニングコンサートに登場した竹多倫子さんが再登場しました。歌われた曲は,「ルサルカ」と「タンホイザー」が4月29日と重複していたのですが,コンサートホールで聞くよりもさらに迫力を感じることができました。後半に行くに従って,声が伸び伸びと出ており,スケール感と爽快感を感じさせてくれました。特に「ルサルカ」のアリアでの絶妙の感情表現と最後での盛り上げが素晴らしいと思いました。

その他,コルンゴルトの曲を2曲歌っていたのが特徴でした。日本ではあまり知られていませんが,昨年は東京とびわ湖ホールで「死の都」が上演されるなど,少しずつ注目度が高まっている作曲家です。井上道義さんもこの作曲家が好きなようなので,井上さんの快気祝いに,竹多さんを交えたコルンゴルト特集などを期待したいと思います。それと,竹多さんには,是非,来年以降もLFJKの主要メンバーとして参加してもらいたいものです。

演奏会後,サイン会が行われましたが,こちらの方も大賑わいでした。


様子を見ていると,竹多さんと一緒に記念撮影をしている人の姿が目立ちました。親類縁者・知人が多数来られていたのかもしれませんが,こういう雰囲気も,LFJKならではのアットホームさだと思います。実は,私自身も竹多さんとは全く関係がないわけではなく,私の母の友人が竹多さんのお母さんの知り合いです(結局,全くの他人ではありますが)。

 
↑何だかよく分かりませんが,竹多倫子さんのサインです。上の方にあるのは,セバスチャン・ハウプマンさんのサインです。次の公演の後でもらいました。右側はトリオエトワールの皆さんのサインです。

金沢の場合,こういう関係は結構重要だと思います。「知り合いの知り合い」レベルだと金沢市民のかなりの人がつながるのではないかと思います。というわけで,吹奏楽であるとか,ピアノであるとか,プロのアーティストに交じって,地元の人が多数参加する音楽祭になっていることは重要だと思います。このことが,毎年安定的に盛り上がっているポイントの一つだと思います。



■【311】11:30〜 石川県立音楽堂コンサートホール
1)シューベルト/交響曲第7番ロ短調 D.759「未完成」
2)シューベルト(レーガー編曲)/楽に寄す D.547
3)シューベルト(モットル編曲)/歌曲集「白鳥の歌」D.957〜セレナード
4)シューベルト/劇音楽「ロザムンデ」D.797〜バレエ音楽第2番
5)シューベルト(ブリテン編曲)/ます D.550
6)シューベルト(リスト編曲)/魔王 D.328
●演奏
リイザ・アルブレヒトヴァ(ソプラノ*2,5),セバスチャン・ハウプマン(テノール*3,6)
三ツ橋敬子指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(コンサートミストレス:アビゲイル・ヤング)


11:30からは,コンサートホールで,シューベルトの「未完成」と歌曲集のプログラムを聞きました。シューベルトといえば,数年前のLFJKを思い出しますが(スニーカーを履いていましたね。シューベルトもミッキーも),管弦楽編曲版歌曲は「OEKの財産」のようなものなので,これも「金沢オリジナル企画」の一つかもしれません。

まず,三ツ橋敬子さん指揮OEKの演奏で,「未完成」が堂々と演奏されました。OEKの編成ではトロンボーンが足りないので,OEKはこの曲をそれほど頻繁には演奏はしていないのですが,コントラバス2本にも関わらず,冒頭から充実した響きを感じさせてくれました。オーボエ,クラリネット,フルートなど木管楽器の美しくも悲しい響きがきっちりと受け渡されて行くのもいつものことながら素晴らしいと思いました。しっかりと歌いこまれた,見事な演奏でした。

続いて「ロザムンデ」バレエ音楽第2番が演奏されました。この曲を実演で聞けたのが個人的に,大変うれしく思いました。ロザムンデの音楽といえば,間奏曲第3番ばかり演奏されますが,このバレエ音楽第2番もとても良い曲です。「楽興の時」第3番を少し明るくしたような曲想で,シューベルトらしい美しい曲想が軽快なリズムに乗って次々と湧いて出てきます。ここでも木管楽器の響きが素晴らしく,明るいけれども悲しいというシューベルトならではの世界に浸ることができました。「やはりいい曲だ」と,自分が高校生の頃,この曲を何回も聞いていたことを思い出しました。

管弦楽版歌曲では,ソプラノのルイザ・アルブレヒトヴァさんとバリトンのセバスチャン・ハウプマンさんとの共演になりました。アルブレヒトヴァさんは,大変落ち着いた声で,「楽に寄す」をじっくりと聞かせてくれました。丁寧な歌でしたが,ちょっと重すぎるかなと思いました。アルブレヒトヴァさんは,もう1曲「ます」を歌いました。こちらもゆったりとした演奏でしたが,遠藤さんのクラリネットの伴奏も楽しく,気持ちよく楽しむことができました。ちなみに,「ます」と言えば,ヘルマン・プライさんが金沢で公演を行った時のアンコールで,「まーすー」と明るく発音した後,岩城さん指揮OEKとこの曲を歌ったことを思い出します。

ハウプトマンさんは,2月にOEKが上演した「こうもり」公演でファルケ役で出演されていた方です。今回聞いた感じだと,コンサートホールで聞くにはやや声量が不足している感じがしました。そのせいか「セレナード」などは,やや老けた感じに聞こえました。「魔王」の方は管弦楽伴奏の面白さもあり,堂々と締めてくれました。

この公演の後にもサイン会が行われました。すっかり「サイン会の場所」も定着し,毎回賑わっていました。



ルイザ・アルブレヒトヴァさんのサイン。ハート+↑まで書いてくれました。

AKBには「会いに行けるアイドル」というキャッチフレーズが付いていますが,LFJKについては「アーティストに会いに行ける音楽祭」というのを「売り」にしても良いと思います。「そこで青島広志さんがマグカップを売っている。さっきは池辺先生を見かけた」「おっ今演奏していた人だ」みたいな会話を良く聞きました。ラ・フォル・ジュルネ金沢の場合,東京国際フォーラムのような広い場所でないことを逆手に取って,「有名人に会える」ことをセールスポイントにしても良いと思います。


↑慶應義塾の皆さんがこれはリハーサル中



■【322】13:00〜 石川県立音楽堂邦楽ホール
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番ヘ長調, op.96「アメリカ」
ドホナーニ/弦楽四重奏曲第3番イ短調. op.33
●演奏
モディリアーニ弦楽四重奏団


13:00からは,邦楽ホールでモディリアーニ弦楽四重奏団を聞きました。この団体は,LFJKの常連として毎年のように聞いていますが,本当に素晴らしいグループだと思います。

今回演奏したドヴォルザークの「アメリカ」とドホナーニの弦楽四重奏曲第3番のどちらも当たりは柔らかいのにきっちりと引き締まった雰囲気がありました。そして何より,彼らならではの”薫り”のようなものがあります。

「アメリカ」の冒頭から柔らかい響きが大変魅力的でした。4人の響きの統一感が素晴らしく,第2楽章など上質の布を思わせるしっとりとした気分がありました。その分,第3楽章などでは,土俗的な感じはあまりなかったかもしれませんが,非常に完成度の高い演奏だったと思います。第4楽章の勢いをもったスピード感も見事でした。音が緻密で粗くないのに,どこか遊びを感じさせる余裕もありました。スマートさと親しみやすさをもったお見事という演奏でした,

後半のドホナーニの方は初めて聞く曲で,ドヴォルザークに比べると,よりドラマティックで激しい部分がありました。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏に通じるミステリアスな気分もありましたが,よく練られた各楽器の統一感であるとか,どこか当たりの柔らかい香りを感じさせる点が魅力で,「アメリカ」同様に退屈することなく楽しむことができました。

ここでもまたサイン会がありましたのでCDを購入して4人からサインを頂いてきました。いわゆる「イケメン4人」ということで,こちらも大賑わいでした。


 ↑一見ビートルズ風のジャケット。ラヴェルとドビュッシーの弦楽四重奏曲などが収録されたCDに頂いたのですが,4人からサインを頂くのにピッタリのデザインでした。

この賑わいの中でサイン会。どうしても熱狂的な気分になりますね。「サインをもらおう,CD買おう」という声も聞こえてきたので,売上にも貢献している気がします。

この日は各公演後の音楽堂前広場は常に人に溢れていました。



ハンガリーの民族音楽,ムジカーシュの皆さんが演奏をしていました。



演奏していたヴァイオリンはなかなか年季が入っていました。2丁入るケースというのも面白いですね。



■【312】14:30〜 石川県立音楽堂コンサートホール
ドップラー/ハンガリー田園幻想曲 op.26
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調, op.77
●演奏
ドミトリー・マフチン(ヴァイオリン*2),工藤重典(フルート*1)
金聖響指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(コンサートミストレス:アビゲイル・ヤング)

14:30からは,コンサートホールで金聖響指揮OEK+工藤重典+ドミトリー・マフチンの演奏を聞きました。コンサートホールの公演のトリということになります。最初に演奏されたドップラーのハンガリー田園幻想曲は,「有名な曲だけれども実演で聞く機会は少ない」作品ですね。私自身,実演で聞くのは今回が初めてでした(冒頭のメロディが”いかにも和風”ということで,日本でだけ有名な作品だというのもその理由だと思います)。工藤さんのフルートは,音量が豊かで輝かしさがありました。こうやって聞くと,曲の構成的に見ても,オペラの大アリアのような構成の曲だなぁと思いながら堪能しました。

続く,マフチンさんの独奏によるブラームスのヴァイオリン協奏曲の方は,マフチンさんの密度の高い力感のある音と金聖響指揮OEKの正攻法の演奏とが絡み合うようなシンフォニックな演奏でした。ただし,マフチンさんについては本調子でないような気がしました。細かいところで,オーケストラと合わせにくそうな感じの部分があった気がしました。

コンサートホールの演奏が終わるたび,音楽堂前広場が大盛況になるのもLFJKならではです。この雰囲気がラ・フォル・ジュルネの大きな楽しみだと思います。


↑コンサートホールの公演終了後は毎回こんな感じでした。まさにお祭りという雰囲気です。


 マリンバ・デュオの演奏をやっていました。




クロージング・コンサートが始まるまで,JR金沢駅で,松永彩子さんのクラリネット,細川文さんのチェロ,大久保貴之さんのヴィブラフォンの演奏をのんびりと聞いていました。それにしても珍しい編成です。



その後,ムジカーシュというハンガリーの民族音楽アンサンブルの公演があったのですが,クロージングコンサートに備えてこれには行かず,少し早目に,開場待の列に並びました。



■【037】クロージングコンサート 17:30〜 石川県立音楽堂交流ホール
1)モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
2)モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜お手をどうぞ
3)モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜ぶってよマゼット
4)モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」〜もう飛ぶまいぞ,この蝶々
5)シュトラウス,J.II/喜歌劇「こうもり」序曲(抜粋)
6)シュトラウス,J.II/喜歌劇「こうもり」〜侯爵様,あなたのようなお方は
7)カールマン/喜歌劇「チャールダーシュの女王」〜ハイア・ハイ 山こそ我が心の故郷
8)レハール/喜歌劇「メリー・ウィドウ」序曲(抜粋)
9)レハール/喜歌劇「メリー・ウィドウ」〜ヴィリアの歌
10)レハール/喜歌劇「メリー・ウィドウ」〜唇は黙しても
11)千住明/歌劇「滝の白糸」〜かの人を思へば,急ぐ浅野川
12)千住明/歌劇「滝の白糸」〜君は今,奈辺にいるや
13)(アンコール)シュトラウス,J.II/喜歌劇「こうもり」〜シャンパンの歌
●演奏
ルイザ・アルブレヒトヴァ*7,9,10,13,木村綾子*11,12,13,熊田祥子*2,3,6,13(ソプラノ),セバスチャン・ハウプマン(バリトン*3,4,10,13)
三ツ橋敬子*1-4;鈴木織衛*5-10,13;沖澤のどか*11-12指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(コンサートミストレス:アビゲイル・ヤング),滝の白糸合唱団*13


今年のクロージングコンサートは,井上道義さんが不在ということで,鈴木織衛さんの司会で進められました。この鈴木さんのトークはいつも素晴らしいのですが,今回の司会は特に素晴らしく,大変スムーズにコンサートが行われました。今回のポイントは,プラハ,ウィーン,ブダペストの三都にちなんだオペラ・アリアを聞くというもので,プラハで初演された「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロ(これはプラハで初演ではないけれども,プラハで人気があった作品)」,ウィーンのオペレッタの代表の「こうもり」,ハンガリーの作曲家レハールの「メリー・ウィドウ」などのアリアが演奏されました。




↑これはリハーサルの様子です。右側は開演前のステージ。

今回登場した歌手は,ソプラノ3人+バリトンということで,やや変化に乏しいのかなと初めは思ったのですが,間近で聞くで,各ソプラノの違いを強く感じることができ,大変面白い経験をできました。特に素晴らしかったのは,ルイザ・アルデヒトヴァさんでした。声量が豊かな上,主役に相応しい華やかさや演技力がありました。特にカールマンの「チャールダーシュの女王」のチャールダーシュは魅力満点でした。

セバスチャン・ハウプマンさんとの「メリー・ウィドウ・ワルツ」でも酔わせてくれました。熊田祥子さんの方はもっと軽い声質ということで,音の通りの良くない交流ホールだとちょっと不利な面はありましたが,「こうもり」のアデーレを軽やかに聞かせてくれました。

個人的には,今回のつながりを生かして,アルデヒトヴァさんがハンナ役を歌う「メリー・ウィドウ」などを企画して欲しいと思います。クロージングコンサートには,今回のLFJKで井上道義さんの代役として大活躍した三ツ橋敬子さんも指揮者として登場しました。その躍動感あふれる指揮姿は,井上さんの代役としてぴったりだったと思います。バレエのような指揮ぶりの井上さんとは全く傾向は違いますが,躍動感あふれる指揮ぶりで音楽を鮮やかに表現できるという点で「是非またOEKを指揮して欲しい」と思いました。それと同時に,井上さんの指揮をまた見たいと思いました。

クロージングコンサートの最後は,「三都に加えて金沢」ということで,ドナウ川でもモルダウ川でもなく,浅野川にちなんだ曲として,今年初演されたばかりのオペラ「滝の白糸」の中のアリアが歌われました。登場したのが初演時の「白糸役」の中嶋彰子さんのカヴァー(代役)だったソプラノの木村綾子さんでした。そしてオペラの副指揮を務めていた沖澤のどかさんが今回は指揮をされました。

このオペラは大好評だったのですが,その上演のために貢献した二人に,こういう素晴らしい活躍の場を用意したことも嬉しいですね。特に木村綾子さんの歌は,大変迫力がありました。そして,最後にサプライズとして,合唱団がいきなり現れ,オペラの最後の曲を感動的に歌い上げてくれました。

私は開演までの「待ち時間」の中にリハーサルを聞いてしまったので,最後に合唱団が出てくることは予想していたのですが,多くのお客さんは,驚いたのではないかと思います。やはり「締めは合唱」なのかもしれません。

「メリーウィドウ」の「ヴィリアの歌」の演奏前,「この曲には有名なメロディが出てきます。私が合図をしたら一緒にハミングしてください」と鈴木さんから指示があり,みんなで「ムームムー」と歌ったのですが,この「シング・アロング」企画も面白かったですね。今年ヒットしている,ディズニー映画「アナと雪の女王」で,映画後,主題歌を皆で歌う「シング・アロング」が人気になっているそうですが,「クロージング・コンサートで一緒に歌う」というのも恒例にしても面白いと思います。

普通の演奏会で一緒に歌ってもらうのは難しい面がありますが,この交流ホールのような場所なら「ちょっと指導してもらえれば行けるかも」という気になります。ハミングで良いなら,結構色々な曲が歌えそうな気がします。

というわけで,実に和やかな雰囲気の中,クロージング・コンサートはお開きとなりました。祭りの後の一抹の寂しさを味わいつつも,元気をもらった人も多かったと思います。明日からまた仕事という人も多いと思いますが,3日分働くぐらいの元気は皆さんもらえたのではないかと思います。


終演後の赤いステージ。

あとは井上道義さんのことが気になりますが,熱いメッセージを受け,是非来年のLFJKのクロージングコンサートではその姿を見たいと思います。


↑井上音楽監督へのメッセージ。既に池からアヒルが多数溢れています。


↑あひる形カードも品切れとなり,「池」にダイレクトに書いている人もいました。


お祭りは無事終わりましたが,さてもう一人あの方を忘れていませんか?どうしているのでしょう(「ピーターとおおかみ」風)?というわけで,出口にペンギンがいました。来年は「公認」になるのでしょうか?こちらも注目ですね。



PS.昨日,一昨日のように21:00が終演だとかなり疲労感が残るのですが,19:00前に終演だと,「心地よい充実感と疲労感」という感じになります。この形はなかなか良いのではないかと思いました。

今年の公演を見て感じたのは,「夕方以降のコンサートホール」公演は,満席にするのは難しいということです。逆に言うと,午後〜夕方のコンサートホール公演は「新世界」人気はあったにしても,満席になりやすいと思います。

来年以降,新幹線が来て,県外の人がどれだけ増えるか次第ですが,現在のところ金沢市内を中心に北陸3県から音楽堂に日帰りで来ている人が多そうな気がします。私のように,家族から見放されている(?)ような人は別として,休日の夜は家族で食事でもという人も多いと思います(日曜日の夜に公演がないのと同じ理由)。基本的に有料公演は19:00ぐらいで切り上げ(その後は,交流ホール公演や音楽堂前で盛り上がってもらう。または,金沢の夜の街に流れてもらう),本公演を3日間にするというのもありかな,と思いました。

その他,思いついたのは,コンサートホール3階席の両サイド席の扱いです。この場所については,定期公演同様「当日券用スターライト席(500円)」とするのもありかなと思いました。

 
各公演のリーフレットとチケットの半券の束。

(2014/5/23)