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京都市交響楽団第643回定期演奏会(無観客ライブ配信)
2020年3月28日(土)14:30〜 京都コンサートホール

1) シューベルト/交響曲第5番変ロ長調D.485
2) マーラー/交響曲第4番ト長調
3) (アンコール)シューベルト/劇音楽「ロザムンデ」間奏曲第3番

●演奏
広上淳一指揮京都市交響楽団(コンサートミストレス:会田莉凡)
森谷真理(ソプラノ*2)



Review by 管理人hs  

新型コロナウィルス感染拡大防止策のため,全国的にクラシック音楽の演奏会も中止になっています。その代わりに,「無観客で演奏しライブ配信」する試みも行われています。この日は以下のサイトから配信が行われたので,自宅の机の上のノートパソコン+ヘッドフォンで試聴してみました。
https://curtaincall.media/kyoto-symphony.html

ツイッターでメッセージを書き込みながら聞いていましたので,記録として残しておきたいと思います。

2020年3月28日 午後3:10
前半のシューベルトの交響曲第5番。広上淳一さんの表情どおりの暖かでのどかな春の音楽でしたね。時々,たっぷりとした深い表情が過ぎるのが良いなと思いました。ホールの残響は豊かすぎて,少々ちょっと落ち着かない感じもしました。

午後3:41
後半のマーラーの交響曲第4番。せっかくなので午後の紅茶を飲みながら聞いています。前半と共通する暖かみのあるトーン。広上淳一さんの音楽は時々寄り道しながら,気ままに散歩するような雰囲気がありますね。管楽器,打楽器の音も生々しく聞こえてきて,山あり谷あり。表情豊かな音楽ですね。




午後4:02
後半の第3楽章は,ありとあらゆるものへの信頼感が溢れたような滋味深さ。ずっとこの世界に浸っていたいような豊かな音楽ですね。

午後4:19
第3楽章終了間際のクライマックスの中,ソプラノの森谷真理さんが下手奥から静々と入場。素晴らしい登場の仕方。そして第4楽章は天上の世界へ...お客さんがいないせいか,とても遠いところから声が聞こえてくる感じですね。

午後4:31
森谷さんの歌は,広上さんの音楽にぴったりの「大人のための物語」といった雰囲気。最後の部分,段々楽器が少なくなりハープと低弦が残って終了。この感じ好きです。最後はびわこリングの時と違って,皆で健闘をたたえあう拍手。宴会の終了みたいな感じで良いですね。演奏者の皆様お疲れさまでした。

午後4:39
演奏終了後は門川大作京都市長のあいさつに続いて,トランペットの方からの「長い間ごくろうさまでした」のご挨拶。色々と記念の演奏会だったのですね。そしてアンコールは,シューベルトのロザムンデ間奏曲第3番。最初の交響曲第5番に対応する,「花束」のような1曲ですね。


以下は,その後のメッセージのやり取りです。

返信先: @pukupuku7065 さん
2020年3月29日 午前8:32

先週は井上道義指揮大フィルのWeb配信も先週行っていたのですね。この形だと桁違いの数の人が聞いてくれるので,公演配信プラットフォームとWeb上での「投げ銭」システムを連動させ,薄利を集めることをできないのかなと思ったりします。それと演奏後拍手の音声を送るシステムとかできないですかねぇ

返信先: @violibon さん
2020年3月29日 午前8:41
昨日午後は金沢でWeb配信を視聴していました。第2楽章ではヴァイオリン2種類を持ち換えというとで,荷物も2倍になるのですね。お疲れ様です。昨日の公演は広上さんの幸せそうな顔が印象的でした。遅ればせながら,演奏後の拍手をお送りいたします。

(2020/03/29)