OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2018年7月の演奏会 今後の予定 backnumber

6月末,OEKは田中祐子さん指揮で次のとおり台湾公演を行います。

http://www.oek.jp/event/1036-2 | http://www.oek.jp/event/1039-2



■7月7日(土) 開場 13:15 開演 14:00 石川県立音楽堂コンサートホール
第404回定期公演マイスター・シリーズ
ドイツ、音楽の街《ミュンヘン》
指揮:アレクサンダー・リープライヒ


2017/2018のOEK定期公演マイスターシリーズのトリを務めるのは,ミュンヘン室内管弦楽団の芸術監督兼首席指揮者で,まもなくプラハ放送交響楽団の同ポストに就任するドイツ指揮者,アレクサンダー・リープライヒさんです。リープライヒさんは,毎年のようにOEKに客演している「常連」指揮者ですね。

今シーズンのマイスターシリーズのテーマは「ドイツ,音楽の街」ということで,毎回ドイツの色々な都市にちなんだ音楽が取り上げられています。今回はミュンヘンがテーマです。リープライヒさん自身,ミュンヘンで活躍されているということがまずポイントになりますが,演奏される3曲の中では,特にリヒャルト・シュトラウスの「メタモールフォーゼン」がミュンヘンにちなんだ作品です。この曲は,第2次世界大戦で,シュトラウスとゆかりの深かった,ミュンヘン国立歌劇場が爆撃されてしまったことを知って,「ミュンヘンのための服喪」として作曲された,悲しみにあふれた作品です。80歳を越えたシュトラウス,最晩年の作品です。ただし,初演されたのは,戦後のことです。

この作品の特徴は,「23の独奏弦楽器のための」とサブタイトルに書かれてことです。一見、弦楽合奏のように見えますが,実は23人全員が独立した自分のパートを弾くという独特の(つまり,非常に難易度の高い)書法で書かれています。「メタモールフォーゼン」を訳すと「変容」ということになります。音楽の形態が刻々と移り変わりながら,戦争の被害による喪失の悲しみが歌われます。

その他,ワーグナーの「ジークフリート牧歌」とベートーヴェンの交響曲第1番が演奏されます。ジークフリート牧歌の方も,各管楽器ひとりずつの最小編成という点で,「メタモルフォーゼン」と通じる,室内楽的な雰囲気があります。妻コジマへの贈り物として書かれ,ワーグナーの私邸で初演が行われた,というのは有名なエピソードですね。ベートーヴェンの交響曲第1番は,過去OEKが折に触れて取り上げてきた作品です。ハイドンの交響曲に近い古典的な気分とそこから脱皮しようとする,ベートーヴェンらしい新機軸とがバランスよく交わった,大変魅力的な作品です。常連指揮者のリープライヒさんがどういう音楽を聞かせてくれるのか期待したいと思います。

  • シュトラウス,R./メタモルフォーゼン, TrV290
  • ワーグナー/ジークフリート牧歌, WWV103
  • ベートーヴェン/交響曲第1番ハ長調, op.21

https://ongakudo.jp/ev_oek?ev_id=1044



■7月12日(木) 開場18:15 開演19:00  石川県立音楽堂コンサートホール
第17回北陸新人登竜門コンサート〈管・弦・打楽器部門〉クラリネット、マリンバ、コントラバス
指揮:田中祐子
安田菜々子(クラリネット),稲瀬祐衣(マリンバ),西田裕貴(コントラバス)

7回目(石川県新人登竜門コンサート時代から数えて23回目)となる北陸新人登竜門コンサート。今年は例年より少し遅く,7月に行われます。このことは,井上道義さんが音楽監督を退任したこととも関係があると思います。今回は審査の段階から,4月にOEKの指揮者に就任した田中祐子さが加わっていことと,対象となる部門が〈管・弦・打楽器〉に拡大されことがいちばんの特徴です。その結果,多くの優秀な演奏家が集まり,審査も困難を極めたとのことですす。この部門の場合,演奏される曲も大変多彩です。選りすぐりの,3人の新しいアーティストとOEKの共演楽しみながら応援したいと思います。

  • モーツァルト/交響曲第25番ト短調, K.183
  • ウェーバー/クラリネット協奏曲第2番変ホ長調, op.74
  • コッペル/マリンバとオーケストラのための協奏曲
  • クーセヴィツキー/コントラバス協奏曲, op.3

http://www.oek.jp/event/1277-2







■7月22日(日) 開場 13:15 開演 14:00 石川県立音楽堂コンサートホール
朗読劇 × オーケストラ「ハムレット」
指揮:松本宏康


声優とOEKとのコラボレーション企画は,過去何回か行われていますが,今回はシェークスピアの「ハムレット」が取り上げられます。チラシ等によると次の「豪華声優陣」が登場します(実は「豪華」なのかどうか,よく分かっていないのですが...)。 ショスタコーヴィチの劇付随音楽「ハムレット」組曲が演奏されるのも注目です。

  • 石井孝英 ハムレット役
  • 洲崎綾 オフィーリア役
  • 浜田賢二 亡霊役
  • 高橋英則 ホレイショー役
  • 三浦祥朗 レアティーズ役

ショスタコーヴィチ/劇付随音楽「ハムレット」組曲 作品32aから

https://ongakudo.jp/ev_oek?ev_id=1166



■7月30日(月) 開場 17:45 開演 18:30 石川県立音楽堂コンサートホール
第405回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
ミンコフスキ芸術監督就任記念 ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》
指揮:マルク・ミンコフスキ,演出:フィリップ・ベジア,フローレン・シオー

9月からOEKの芸術監督に就任する,マルク・ミンコフスキさんの指揮で,ドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」全曲が演奏されます。この公演は,今年日本国内で行われる公演の中でも特に注目されているものです。平日に行われるのですが,日本各地から音楽ファンが集まる公演になることでしょう。何より,ドビュッシーのこの作品が金沢で演奏されること自体が事件だと思います。

今回の上演は,ボルドー国立歌劇場と石川県立音楽堂の共同による舞台制作で,今年行われたボルドー国立歌劇場での上演と同様のスタイルで行われます。この時は,舞台上にオーケストラが乗り,これを取り囲む形でドラマがくりひろげられたとのことです。映像をどう活用するかも注目です。「ペレアスとメリザンド」は,メーテルランクの象徴主義文学をオペラ化した作品ということで,コンサートホールでも十分楽しむことのできる上演です。

前回,ミンコフスキさんがロッシーニの「セビリアの理髪師」を金沢で取り上げた時には,ヨーロッパで活躍する生きのよい若手歌手が続々登場しました。今回もまた,どういう歌手が登場するのか楽しみです。6月22日に池辺晋一郎さんを講師として行われたプレ講座では,この作品には,次のような特色があると紹介されました。
ワーグナーの楽劇にショックを受け,ドビュッシーなりに消化して作った
イタリア・オペラ的な世界と全く逆の世界(いわゆる歌らしい歌がほとんどない)
わざと不明確な部分を残し,泉,森,門といったキーワードで色々なことを象徴させている
登場人物はみんな満たされないものを抱えている
ということで,一言で言うと,味わうための難易度の高い作品と言えます。池辺さんをはじめとした,多くのドビュッシー・ファンを魅了してきた名作の世界に浸りたいと思います。

ドビュッシー/歌劇「ペレアスとメリザンド」(全幕・日本語字幕付)

  • ペレアス:スタニスラス・ドゥ・バルベラック(テノール)
  • メリザンド:キアラ・スケラート(ソプラノ)
  • ゴロー:アレクサンドル・ドゥハメル(バリトン)
  • アルケル:ジェローム・ヴァルニエ(バス)
  • ジュヌヴィエーヴ シルヴィ・ブルネ=グルッポーソ(メゾ・ソプラノ)
  • イニョルド:マエリ・ケレ(アキテーヌ声楽ユース・アカデミー)
  • 医師・牧童:ジャン=ヴァンサン・ブロ(バス)
  • 合唱:ドビュッシー特別合唱団

  • 衣裳:クレメンス・ペルノー
  • 照明:ニコラ・デスコトー
  • 映像:トーマス・イスラエル
  • 舞台制作 ボルドー国立歌劇場、石川県立音楽堂

https://ongakudo.jp/ev_oek?ev_id=1045

この公演ですが,8月1日には東京公演も行われます。
http://www.oek.jp/event/1046-2




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2001年9月6日開設