OEKfan   オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。 OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2023年2月の演奏会 backnumber

■2023年2月5日(日)14:00~石川県立音楽堂コンサートホール
ファンタスティック・オーケストラコンサート:色とりどりのフランス音楽集
出演:板倉康明(指揮),西村まさ彦(語り),近藤薫(ヴァイオリン),本條秀慈郎(三味線),藤原亜美,平井皐(ピアノ)


2月最初のファンタスティック・オーケストラコンサートは「色とりどりのフランス音楽集」というサブタイトルが付けられていますが...半分ぐらいは予測できない内容です。

指揮は現代音楽を得意とする,板倉康明さん。先日亡くなられたばかりの作曲家・一柳慧さんとモンタルベッティという現代の作曲家の作品が演奏されます(図らずも,一柳さんの追悼公演のような形になってしまいましたね)。そして,俳優の西村まさ彦さんの語りを交えて,サン=サーンスの「動物の謝肉祭」が演奏されます(この3曲の演奏曲順は不明です)。公式Webサイトに書かれていた板倉さん自身によるコメントによると,一柳さんとモンタルベッティさんのお2人はともに板倉さんの友人,そして,サン=サーンスはパリ音楽院の先輩という繋がりがあるようです。

一柳さんの作品は,ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲。和洋の弦楽器のための二重協奏曲というのは,非常に大胆な発想ですね。ヴァイオリンの近藤薫さんと,三味線の本條秀慈郎さんがどういうコラボを聞かせてくれるのか期待したいと思います。モンタルベッティの曲は2019年に作られた「都市へと開ける同時的な窓」という作品です。この曲はフランスの現代画家の作品集から着想を得て書かれたものとのことです。タイトルだけでは予想不可能な曲なので,どういう絵が基になっているのが見てみたいものです。サン=サーンスの「動物の謝肉祭」の方はおなじみの作品ですが,台本が新井鴎子さんということで,風刺の効いた,ひと味違ったストーリーになってるのではないかと思います。

前衛的な現代音楽とサン=サーンスの組み合わせというチャレンジングな試みですが,この辺がOEKらしさでしょうか。一体どう響き合うのか期待をしたいと思います。

  • 一柳慧 ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲
  • サン=サーンス 動物の謝肉祭(語り付き)
  • モンタルベッティ 都市へと開ける同時的な窓(2019)

https://www.oek.jp/event/4597-2



■2023年2月12日(日)14:00~石川県立音楽堂コンサートホール
和洋の響III:能舞・バレエとオーケストラ
出演:本島美和(バレエ),梅若桜雪(能舞),
松井慶太(指揮),金子展寛(箏),村上湛(能舞監修),福田紘也(振付・演出),池辺晋一郎(監修・案内役)

毎年この時期に行われている「和洋の響」と題された公演も3回目となります。毎年,「能舞とオーケストラ」のための新作を募集し,演奏しているのですが,今年選ばれたのは柴田誠太郎さんの「箏とオーケストラによる3人の坊」という作品。観世流シテ方で人間国宝の梅若桜雪さんの能舞との共演となります。今年はさらに元新国立劇場バレエ団プリンシパルの本島美和さんのバレエ,金子展寛さんの箏が加わります。「坊」というタイトルも謎ですが,チラシに書かれているとおり,「異世界」を表現した作品のようです。

その他,OEKコンダクターの松井慶太さんの指揮で,序曲「ローマの謝肉祭」,ビゼーの「アルルの女」第1組曲,第2組曲といったフランス音楽の名曲が演奏されます。こちらも大変楽しみです。

  • 柴田誠太郎 箏とオーケストラによる3人の「坊」(新曲初演)
  • ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」作品9
  • ビゼー 劇付随音楽「アルルの女」第1組曲、第2組曲

https://www.oek.jp/event/4778-2





■2023年2月19日(日)14:00~石川県立音楽堂コンサートホール
第464回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
鈴木優人(指揮・チェンバロ)

2月のフィルハーモニー定期公演は鈴木優人さんの指揮とチェンバロによる古典派音楽による公演となります。演奏されるのは,ハイドンの協奏曲と交響曲。それにカール・フィリップ・エマニュエル・バッハ(有名なJ.S.バッハの息子ですね)のシンフォニアが2曲演奏されます。C.P.E.バッハは,1714年生まれで1788年没,ハイドンは1732年生まれで1809年没。活躍した時代がかなり重なっています。今回演奏される4つの作曲時期も1770~90年代に集中しており,古典派音楽が定着する過程のようなものを体感でいるのではと思います。

C.P.E.バッハのシンフォニアについては,約1年前の鈴木秀美さん指揮の定期公演での演奏を思い出します。生前は父の大バッハをしのぐ成功を収めた音楽家で,感情表現が非常に豊かで,気分がめまぐるしく変わる曲想が特徴です(公式Webサイトでの飯尾洋一さんの解説から)。私自身,約1年前に聴いた時,どこか奇妙だけれども聞き手を引きつける魅力を感じたのを思い出します。ハイドンの方では,最後に演奏される交響曲第103番「太鼓連打」に特に注目しています。ハイドンの数ある交響曲の集大成と言ってもよい傑作交響曲集「ザロモン・セット」の中の1曲で,古典派交響曲の完成形を味わうことができます。そして,チェンバロ協奏曲は鈴木優人さんの弾き振り。

2人の作曲家の作風の違いと古典派音楽の魅力をしっかりと楽しませてくれる公演になりそうです。

  • C. P. E. バッハ シンフォニア ト長調 Wq. 182-1
  • ハイドン チェンバロ協奏曲 ニ長調 Hob. XVIII-11
  • C. P. E. バッハ シンフォニア 変ホ長調 Wq. 183-2
  • ハイドン 交響曲 第103番 変ホ長調 Hob. I-103 「太鼓連打」

https://www.oek.jp/event/4578-2



■2023年02月23日(木) 15:00~
AUBADE SYMPHONIC WAVE 2023 ポップス&オーケストラによる音楽の祭典 富山公演
出演:栁澤寿男(指揮),須藤晃(芸術監督)

次のような歌手や演奏家が続々と登場し,オーケストラと共演する「音楽の祭典」です。

ASKA,岩崎宏美,稲垣潤一,KAN,佐藤竹善,森高千里(以上歌),川井郁子(ヴァイオリン)

https://www.oek.jp/event/5087-2



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2001 年9月6日開設