2003年10月の演奏会から 金沢周辺の公演

■10月11日(土) 第148回定期公演PH
指揮=ルドルフ・ヴェルテン
2003年10月の公演
10月の定期公演では,おなじみルドルフ・ヴェルテンさんが,多彩なプログラムを聞かせてくれます。フィルハーモニー公演の方は,ベートーヴェンの交響曲第1番がメインとなるオーソドックスかつOEKならではのプログラムです。ただし,この曲が定期公演で演奏されるのは久しぶりのことです。OEK設立当初には,よく演奏されていましたので,長くOEKを聞いている方には懐かしい響きのある曲かもしれません。

演奏会の最初(多分)に演奏されるブラームスのハイドンの主題による変奏曲は,OEKの編成で演奏するにはやや大きめの編成の曲です。今回は,ヴェルテンさんの編曲で演奏されます。どういうアレンジなのか楽しみにしたいと思います。

この演奏会では,ヴァイオリン独奏のアナスタシア・チェボタリョーワさんが登場するのも大変楽しみです。アナスタシアさんは,今年の3月の定期公演に登場する予定でしたので待望の定期公演初登場ということになります(定期以外では,OEKと共演したことはあるようです)。演奏される曲はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。チャイコフスキー国際コンクール最高位という経歴の持ち主ですので,お得意の曲と言えます。スケールの大きな華やかな演奏を期待できそうです。


■10月25日(土) 18:00〜 第149回定期公演F 
■10月26日(日) 14:00〜 バレエ「白鳥の湖」
指揮=ルドルフ・ヴェルテン
10月の公演10月のファンタジー公演は,昨年の9月以来となる,バレエ公演です。こちらもルドルフ・ヴェルテンさんの指揮です。昨年の「くるみ割り人形」の公演は,大変な大入りだったと聞きましたが,今回は,そのことを反映してか2日連続の公演となります。1日目が定期公演で2日目が一般向け公演,ということになります。

上演される演目はバレエの代名詞ともいえるチャイコフスキーの「白鳥の湖」です。石川県立音楽堂コンサートホールにはオーケストラ・ピットはありませんので,恐らく,客席の前の方の座席を取っ払ってピットにするのではないかと思います。コールド・バレエ(群舞)が踊るには少々狭い舞台ですが,その分,演出家や振付家の腕の見せ所と鳴るのではないかと思います。

今回,ソロを踊るダンサーはドイツのヴィースバーデン歌劇場バレエ団のソリストたちです。その他,金沢の地元のバレエ団のダンサーから成る音楽堂特別編成バレエ団も登場します。

昨年の10月は,ヴェルテンさん指揮の,非常に盛り上がった「トスカ」公演が大変印象的でしたがが,今回の「白鳥の湖」でも,OEKのまた違った魅力を引き出してくれるのではないかと期待しています。