2004年5月の演奏会から OEKが登場する金沢周辺で行なわれる演奏会

2004年4月下旬から5月上旬にかけてOEKはヨーロッパ公演を行っています。そのため,金沢での定期公演は例年よりは少なくなっています。その間,新譜CDをお楽しみ下さい。 [→ヨーロッパ公演予定
「オーケストラ・アンサンブル金沢1000」第2期(5枚)
  1. 三善晃:三つのイメージ,武満徹:系図(岩城宏之指揮)
  2. 山口恭子,一ノ瀬トニカ,猿谷紀郎作品集(岩城宏之指揮)
  3. シューベルト:未完成,ブラームス:交響曲第4番(岩城宏之指揮)
  4. モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番,「ジュピター」交響曲(リーダー:安永徹)
  5. ヴィヴァルディ:四季他(ヴェルテン指揮)   各1,050円(税込)
展覧会の絵(室内オケ版)/古典交響曲(岩城宏之指揮) 2,520円(税込)

5月24日(月)19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
第160回定期公演PH 指揮=ジャン=ルイ・フォレスティエ

2004年5月の定期公演今年は上述のとおりヨーロッパ公演が行われることもあり,OEKの定期公演は約1ヶ月のブランクがあります。”久しぶり”の公演は,おなじみジャン=ルイ・フォレスティエさん指揮によるフランス音楽特集です。

演奏される曲目は次のとおりで,演奏されるのが珍しい曲が並んでいます。「ペレアス」を除くとOEKが演奏するのも初めての曲ばかりなのではないかと思います。
フォーレ:劇音楽「ペレアスとメリザンド」
ミヨー:打楽器と小管弦楽のための協奏曲

ジョリヴェ:打楽器と管弦楽のための協奏曲
プーランク:音楽物語「子象ババールのお話」
サティ:パラード
この中で,いちばんの聞きものになりそうなのが,俳人・黛まどかさんの語りによる「子象ババールのお話」でしょう。黛さんは,OEKの応援団の一人ですが,昨年の吉行和子さんの「系図」に続く”ナレーション・シリーズ”を楽しみにしたいと思います。

その他,打楽器のソリストとして,こちらもおなじみのトーマス・オケーリーさんが登場します。OEKの元打楽器奏者で退団後も頻繁に客演されていますので,OEKファミリーの一員です。打楽器演奏は,恐らく視覚的にも楽しめるものになるのではないかと思います。

5月27日(木)12:15〜13:00 石川県立音楽堂コンサートホール
ランチタイムコンサート 指揮=ジャン=ルイ・フォレスティエ

石川県立音楽堂が毎月行っている「ランチタイムコンサート」では,室内楽など比較的小編成のプログラムが取り上げられてきましたが,今回は,OEKがフルメンバーで登場します。これは,9月からの新定期会員募集を兼ねての企画のようです。入場料は,わずか500円(ドリンク付き)ですので,気軽にOEKの演奏に接することのできる良い機会になりそうです。演奏されるのは次の曲目です。
パッヘルベル:カノン,アーレン:映画「オズの魔法使い」〜虹の彼方に,ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」から 他

5月31日(月)19:00〜 金沢市観光会館(会場にご注意下さい)
第161回定期公演F
 ゲスト=日野皓正クインテット,指揮=ジャン=ルイ・フォレスティエ

5月最後に行われるファンタジー公演には,日野皓正(てるまさ)クインテットが登場します。ジャズ奏者の客演といえば,何といっても一昨年の山下洋輔さんによる”あのラプソディ・イン・ブルー”が思い出されますが,今回のトランペット+サックス+ピアノ+ベース+ドラムスからなるクインテットの登場も非常に楽しみです。

私自身,日野さんといえば「ほっぺたを膨らませて強烈に演奏している」のイメージしか持っておらず,演奏を聞くのは今回が初めてです,また,生でジャズ・クインテットの演奏を聞くのも初めてです。そういう意味で,素直にジャズの世界を楽しんでみたいと思います。今回,前回の定期公演に続いてトーマス・オケーリーさんが打楽器で登場しますが,そのコラボレーションも楽しみです。指揮のフォレスティエさんもノリの良い指揮者ですので,楽しいコンサートになることでしょう。

また,今回,佐藤充彦作曲によるジャズとオーケストラのための新曲が演奏されるのも楽しみです。ファンタジー公演でも,”初演”にこだわるのはOEKならではです。

なお,この日野皓正クインテットとの共演は次の都市でも行われます。お近くの方は是非お出かけ下さい。
  • 5/28(金)ハーモニーホールふくい,
  • 5/29(土)滋賀・栗東芸術文化会館
  • 5/30(日)富山・高岡市民会館
(参考)日野皓正公式ホームページ |佐藤充彦公式ホームページ