2005年6月の演奏会・新譜 OEKが登場する金沢周辺で行なわれる演奏会

OEKの新譜
OEKは,ワーナー・ミュージック・ジャパンと提携して2005年4月から「
オーケストラ・アンサンブル金沢21」として毎月1枚ずつライブ録音の新譜を発売していくことになりました。4月のブラームスに続く新譜は次のCDです。昨年5月の定期公演のライブ録音です。
2005年5月25日発売 WPCS11862 \1,500 ジャン=ルイ・フォレスティイエ(指揮)
フォーレ:ペリアスとメリザンド,ミヨー:打楽器と小管弦楽のための協奏曲(打楽器:トーマス・オケーリー),プーランク:子象ババールのお話(ナレーター/黛まどか) 他
(参考ページ)OEK公式HPワーナーミュージックジャパン

6月6日(月)19:00〜(開場18:15) 石川県立音楽堂コンサートホール
幻想的な物語「真夏の夜の夢」
第183回定期公演PH 指揮=モーシェ・アツモン
6月といえば一日の昼の時間がいちばん長くなる夏至のある月ですが,それに相応しいのが今回の定期公演PHです。メインプログムとしてメンデルスゾーンの真夏の夜の夢が上演されます。このタイトル中の「真夏Mid Summer」というのはこの夏至の時期を指しますので,時期的にはぴったりです。

今回は主要曲の抜粋ではなく,ナレーションと女声合唱入りの劇音楽として演奏されるようです。指揮をされるのはかつて名古屋フィルなどの常任指揮者を務められたモーシェ・アツモンさんです。アツモンさんは,年末の荘厳ミサ公演でOEKを指揮されたことはありますが,定期公演は初登場だと思います。どういう指揮をされるのか期待したいと思います。その他,ソプラノ:西野薫,メゾソプラノ:池田香織のお二方が登場します。お二人とも以前OEKと共演されたことのある方です。美しい重唱を楽しめそうです。語りを担当するのは太郎田真理さんです。その他,OEK合唱団の女声コーラスも登場します。

今回は,リーズ・ドゥ・ラ・サールさんというフランス生まれのまだ若い女性ピアニストも登場します。演奏するのはスト:ピアノ協奏曲第1番です。OEKがこの曲を演奏するのも多分初めてだと思います。そのことも併せて期待したいと思います。その他,最初にメンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」 も演奏されます。この演奏会の開幕に相応しい序曲です。

6月19日(日)14:00〜 金沢市民芸術村オープンスペース(PIT3),ミュージック工房(PIT4) 入場無料
オーケストラ・アンサンブル金沢楽員による
ふだん着ティータイムコンサートVol.8
ふだん着ティータイムコンサート
毎年恒例になっているOEK楽員による入場無料室内楽コンサートです。今年で8回目となり,例年通り金沢市民芸術村で行われます。

気軽に室内楽を聴いてみたい,OEK楽員ってどんな人たち?子連れでクラシック音楽を聞いてみたい,とお思いの方向けのコンサートです。とても気軽な雰囲気の会場で行われますので,是非ご参加下さい。今回のプログラムとスケジュールは次のようなものです。

●14:00〜子供のためのコンサート(PIT3)
●15:10〜ミュージック工房
三枝成章:ブルドックのブルース
久石譲:映画「ハウルの動く城」から
ハイドン,M.:ホルン,ヴィオラ,コントラバスのためのディヴェルティメントより
テレマン:2つのオーボエのためのソナタ第1番
テレマン:オーボエとヴァイオリンのためのソナタ
 他

6月24日(金)19:00〜(開場18:15) 金沢市観光会館ホール
尾崎紀世彦 胸に響く熱い歌声
第184回定期公演F ゲスト=尾崎紀世彦,指揮=
榊原栄鈴木織衛
6月のファンタジー公演にはベテランのポップスシンガー尾崎紀世彦さんが登場します。私にとって尾崎さんといえば「また逢う日まで」を歌ったモミアゲの長い歌手という印象です。この曲は,日本レコード大賞を受賞した曲ですが,他の大賞受賞曲とは一味違ったスケールの大きさとバタ臭い魅力に溢れた曲です。その名曲をオーケストラ伴奏+本人の歌唱で聞けるというというのは非常に楽しみです。

その他,ジョージア・オン・マイ・マインド,わが心のアランフェスといった曲が歌われます。監修:前田憲男,指揮:榊原栄という組み合わせはファンタジーシリーズですっかりお馴染みになりました。今回も楽しい編曲を楽しむことができそうです。
※指揮者は鈴木織衛さんに変更になりました