■１月７日（木）19:00開演（18:15開場） 石川県立音楽堂コンサートホール
第274回定期公演フィルハーモニー・シリーズ ニューイヤーコンサート２０１０
指揮：井上道義，独唱：メラニー・ホリデイ（ソプラノ），ズリンコ・ソチョ（テノール）
 2010年のOEKの公演は，井上道義音楽監督の指揮で開幕します。昨年は，ベートーヴェンの大曲２曲でしたが，今回は従来のパターンに戻り，ソプラノのメラニー・ホリデイさんと，テノールのズリンコ・ソチョさんをゲストに迎え，ウィーンの音楽を主体とした楽しい曲の数々が演奏されます。
ただし，ここは井上音楽監督ということで，ショスタコーヴィチのワルツ，チャイコフスキーの”５拍子のワルツ”など，”スラヴ系の味”を加えています。その他，バッハの２つのヴァイオリンの協奏曲などいろいろな趣向が凝らされているのも注目です（ヴァイオリン独奏は明記されていませんが，恐らく，マイケル・ダウスさんだと思います）。
その他，次のような曲が演奏されます。
- ショスタコーヴィチ：ジャズ組曲第２番〜ダンス１
- シュトルツ：プラター公園は花ざかり
- ショスタコーヴィチ：ジャズ組曲第２番〜 リリック・ワルツ
- Ｊ．シュトラウス２世：「ヴェネチアの一夜」〜 心から挨拶を贈ろう
- オッフェンバック：ホフマンの舟歌
- ジーツィンスキー：ウィーン、わが夢の街
- J.S.バッハ：２つのヴァイオリンのための協奏曲
- Ｊ．シュトラウス２世：「ヴェネチアの一夜」〜 アンネンポルカ
- Ｊ．シュトラウス２世：「こうもり」 〜 ぶどうが燃えたぎって（シャンパンの歌）
- Ｊ．シュトラウス２世：無窮動
- レハール：「ほほえみの国」 〜 私たちの心にだれかが恋を沈めたのか
- スッペ：「美しいガラテア」序曲
- レハール：「ほほえみの国」 〜 君はわが心のすべて
- レハール：「ジュディッタ」〜 私の唇にあなたは熱いキスをした
- チャイコフスキー：交響曲第６番「悲愴」〜 第２楽章
- カールマン：「チャールダーシュの女王」〜 踊りたい！
メラニー・ホリディさんも金沢ではすっかりお馴染みとなりましたが，チャールダーシュ系の曲では，ダンスを披露してくれそうです。ダンス好きの井上さんとの共演も見られるかもしれないですね。
このニューイヤー･コンサートですが，次のとおり，全国各地で行われます。射水公演，兵庫公演，大阪公演は金沢公演と同様ですが，東京ではマイケル･ダウスさん中心，横浜公演では，全く別のプログラムとなります。
- 射水公演（富山）１月８日（金）19:00開演（18:30開場） アイザック小杉文化ホール
ラポール
- 兵庫公演 １月１０日（日）15:00開演（14:15開場） 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
- 大阪公演 １月１１日（月・祝）15:00開演（14:30開場） いずみホール
- 東京公演 １月１２日（火）19:00開演（18:30開場） 紀尾井ホール リーダー・ヴァイオリン：マイケル・ダウス
- 横浜公演 １月１４日（木）19:00開演（18:20開場）横浜みなとみらいホール
大ホール 指揮：佐藤眞、山田和樹 独唱：半田美和子（ソプラノ） 向野由美子（アルト）
湯川 晃（テノール） 安藤常光（バリトン） 合唱：サウンドブリッジ合唱団
■１月１６日（土）16:00開演（ロビー開場15:00、本開場15:30） 石川県立音楽堂コンサートホール
生で聞く「のだめカンタービレ」の音楽会
企画構成・指揮・お話：茂木大輔，独奏：高橋多佳子，宮谷理香（ピアノ） 礒絵里子（ヴァイオリン）
 今年のクリスマス〜お正月に掛けて公開される映画の中で，いちばんヒットしそうなのが「のだめカンタービレ」です。指揮者とピアニストというクラシック音楽家が主役のマンガの映画化というのは，かってなかったものです。テレビドラマ版の大ヒットを受けての今回の映画化ですが，さらにそれに便乗する形で，ドラマで使われた音楽を実演で聞く「のだめカンタービレの音楽会」という企画が全国各地で行われます。
金沢でも数年前に行われたことがありますが，今回は石川県立音楽堂で，新たな曲を加えて行われます。企画構成・指揮・お話は，前回同様，NHK交響楽団のオーボエ奏者としておなじみの茂木大輔さんです。
- ベートーヴェン：交響曲第７番〜第１楽章
- モーツァルト：２台のピアノのためのソナタ〜第１楽章
- ベートーヴェン：ヴァイオリン・ソナタ第５番「春」〜第１楽章
- ショパン：ピアノ協奏曲第１番 他
地元出身の宮谷理香さんが登場するなど，金沢ならではの楽しいステージになりそうです。
■１月２４日（日）15:00開演（14:15開場） 石川県立音楽堂コンサートホール
第275回定期公演マイスター・シリーズ ヘルムート･リリングのロ短調ミサ曲
指揮：ヘルムート・リリング，独唱：佐竹由美（ソプラノ），沓沢ひとみ（ソプラノ），鈴木准（テノール），浦野智行（バス），合唱：ＯＥＫ合唱団（合唱指揮：佐々木正利）
 OEKとOEK合唱団は，2005年のマタイ受難曲，2007年のヨハネ受難曲とバッハの声楽曲の大作に積極的に取り組んできました。その締めくくりのような形で，ミサ曲ロ短調BWV232が演奏されます。受難曲に比べると演奏時間的にはやや短いのですが，それでも２時間を越える大作の全曲が演奏会全体をたっぷりと使って演奏されます（金沢で全曲演奏されるのは，初めてかもしれません）。
これまでと違うのが指揮者です。過去の受難曲の演奏では，ペーター・シュライヤーさんが指揮をされましたが，今回は宗教音楽のオーソリティ，ヘルムート・リリングさんが登場します。リリングさんが，OEKを指揮されるのは，今回が初めてのことと思いますが，待望のベテラン指揮者の登場ということで，全国的にも注目を集める公演になることでしょう。
今回は，OEK合唱団を指導されている佐々木正利さんが指導されている東北地方の２つの合唱団が出演する公演も以下のとおり行われます。こちらも注目です。
- 仙台公演 １月３０日（土）15:00開演（14:15開場） 東北大学１００周年記念会館川内萩ホール 合唱：仙台宗教音楽合唱団，盛岡バッハ・カンタータ・フェライン
- 盛岡公演 １月３１日（日）15:00開演（14:15開場） 盛岡市民文化ホール（マリオス）大ホール合唱：盛岡バッハ・カンタータ・フェライン，仙台宗教音楽合唱団
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