OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2011年5月の演奏会  今後の予定 backnumber

4月28日(木)〜5月4日(水)
ラ・フォル・ジュルネ金沢2011 ウィーンのシューベルト




■5月13日(金)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
第300回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
指揮:井上道義 独奏:ボリス・ベルキン(ヴァイオリン)

OEKの定期公演も数を重ねて今回で300回目となります。私も含め,1989年春の第1回定期公演を聞いたOEKファンにとっては,大きな感慨があるのではないでしょうか。当時はあまり深く考えてはいませんでしたが,300回の積み重ねというのは,やはり立派なことです。ここ数年,ファンタジー・シリーズも回数に含まれるようになったので,ペースが上がっているところもありますが,OEKの過去22年の活動を振り返り,先を見通す,節目となる公演と言えます。

200回記念の時は,故岩城宏之さん指揮による「シェエラザード」と「椿姫」(ハイライト)でしたが,今回は井上道義さんの十八番であるショスタコーヴィチ特集となります。最初に「黄金時代」という,お祝いに相応しい「おめでたい」タイトルを持つ管弦楽曲が演奏された後,ヴァイオリン協奏曲と交響曲のそれぞれ第1番が演奏されます。

300回記念に,これまでOEKが演奏したことのない新しいレパートリーばかり(しかも1番ばかり)を持ってくる辺り,さすが井上さんです。「これから,さらに新鮮な気持ちで取り組んでいきましょう!」という意図が伝わって来る,期待度の大変高いプログラミングです。

3曲とも注目の作品ですが,個人的に特に注目しているのは,ボリス・ベルキンさんがソリストとして登場する,ヴァイオリン協奏曲第1番です。この曲は,40分もかかる大曲で,体力と集中力の限界に挑戦といった趣きのある難曲中の難曲です。これをロシアの名ヴァイオリニストのベルキンさんがどう聞かせてくれるか。大いに期待したいと思います。

  • シュスタコーヴィチ:バレエ組曲「黄金時代」op.22a
  • ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第1番ヘ短調



■5月20日(金)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
第301回定期公演ファンタジー・シリーズ
指揮・編曲:ボブ佐久間

5月のファンタジー公演には,2002年3月以来(多分)となるボブ佐久間さんが登場します。

前回は,名古屋フィルとの合同公演で,ジョン・ウィリアムズの曲などをバンバン聞かせてくれましたが,今回は,「オーケストラで聴く映画音楽集」ということですが,次のとおり,ミュージカルの音楽なども演奏されるようです。恐らく,OEKの編成もかなり増強されるのではないかと思います。メドレーが多いので,どれだけ映画が入っているのか,数えながら聞いてみるのもまた一興だと思います。





  • 『007』メドレー 
  • 映画音楽メドレー「Love At The Movies」 Vol.2 〜タラのテーマ、エデンの東、ライムライト、ゴッドファーザー、タイタニック
  • ミュージカル『Cats』より
  • ピエ・イエス
  • 『オペラ座の怪人』メドレー
  • ディズニーメドレー“Dreams At Disney”〜いつか王子様が、ハイホー、ミッキーマウスマーチ、アンダー・ザ・シー、星に願いを ほか



■ 5月25日(水)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
第302回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
指揮:アレクサンダー・リープライヒ


5月のフィルハーモニー定期には,OEKを初めて指揮する,ドイツの指揮者アレクサンダー・リープライヒさんが登場します。リープライヒさんは,ミュンヘン室内管弦楽団の首席指揮者・芸術監督として活躍されている方で,世代的には,金聖響さん,下野竜也さんらとほぼ同世代(少し年上)です。

今回のプログラムは,以下のとおり協奏曲なしです。しかも大変渋いものとなっています。ハイドンと現代曲を組み合わせるあたり,いかにもOEK向きですが,相当歯ごたえがありそうです。

今回の演奏曲目ですが,当初発表されていたものから,一部変更になり,さらに渋さを増している感じです。追悼曲や暗い雰囲気の曲が多いのが目立ちます。ハイドンの交響曲第98番だけ別系統に思えますが,この曲にも,作曲の前年に亡くなった「モーツァルトへの追悼」の気持ちが込められています。このプログラムは,東日本大震災の前から決まっていたものですが,演奏者としては,今回の震災の被災者のことを思っての演奏にならざるを得ないでしょう。

ハルトマンの曲は,もともとは,弦楽器+ソプラノ独唱のために,第2次大戦中に発表のあてもなく1938年に作曲されたものですが,「反ナチス的」として演奏されず,1947年に独唱部分を外して改作されたものとのことです。

  • ペルト:レナルトの追憶に
  • ハイドン:交響曲第98番変ロ長調
  • ルトスワフスキ:葬送曲(バルトークの思い出のために)
  • ハルトマン:交響曲第4番


いずれも実演では滅多に聞けない作品ばかりです。今回の公演には,ちょっと襟を正して,臨みたいと思います。



■ 5月28日(土)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
特別公演 岡本真夜&オーケストラ・アンサンブル金沢
歌:岡本真夜, 指揮:鈴木織衛


幅広い年代に人気の歌手,岡本真夜さんと,OEKが共演します。岡本さんは,1995年,自身の作曲による「TOMORROW」でデビューしました。この曲が200万枚の大ヒットとなった後,着実な活動を続けられています。

「TOMORROW」は,「元気の出る曲ランキング」のような投票を行うと,必ず上位に入る曲です。東日本大震災から立ち直っていこうという人が聞くと勇気づけられる曲だと思います。今回の演奏会は,震災以前から企画されていたものですが,震災後に聞くと,これまで聞いていたのとはまた違った曲のように聞こえるのではないかと思います思います。

その他,次のような曲が演奏されます。
Alone/ Beautiful Days/ そのままの君でいて 他

指揮は,おなじみの鈴木織衛さんです。



■5月29日(日)14:00開演 金沢市民芸術村
ふだん着ティータイム・コンサートVol.14
オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー

毎年恒例の,OEK団員による無料コンサートです。今回も子供のためのコンサート+室内楽コンサートの2部構成で,多彩な曲が演奏されます。ほんとにすぐ間近でOEKメンバーの演奏を楽しめます。コーヒーのサービスもあるようです。

14:00〜 PIT3 オープンスペース 子供のためのコンサート
  • ポルカ「狩り」
  • ピチカート・ポルカ
  • クラリネット・ポルカ
  • 鍛冶屋のポルカ
  • みんなで歌おう「上をむいてあるこう」
  • 恒例!1分間指揮者コーナーもあります。

15:10〜 PIT4ミュージック工房 室内楽コンサート
  • 子供のためのハイドン講座
  • 七つの子
  • ドゥヴィエンヌ/ファゴット四重奏曲第2番へ長調から
  • バッハ,J.S./ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調
  • ドヴォルザーク/弦楽五重奏曲ト長調op.77
  • シュトラウス,R.(ハーゼンエール編曲)/もう一人のティル・オイレンシュピーゲル
  • イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番
  • テレマン/4つのヴァイオリンのための協奏曲ハ長調
  • クープラン/コンセール第13番 他




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 2001年9月6日開設