このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■12月3日(土) 15:00開演(14:00開場)石川県立音楽堂コンサートホール
PFUクリスマス・チャリティーコンサート
指揮:ギュンター・ピヒラー ピアノ:菊池洋子
毎年,この時期に行われているPFU主催のチャリティ・コンサートです。今回は,11月末の定期公演から引き続き,ギュンター・ピヒラーさん指揮によるモーツァルトを中心とした次のようなプログラムが演奏されます。ピアノ独奏は,OEKと過去たびたび共演している,菊池洋子さんです。今回はお得意のピアノ協奏曲21番が演奏されます。
- ロッシーニ/歌劇「セビリアの理髪師」序曲
- モーツァルト/ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
- モーツァルト/交響曲 第38番 ニ長調 K.504 「プラハ」
※この公演は入場無料ですが,入場整理券が必要です(応募締め切りは既に終わっています)。また,入場時に1,000円程度のチャリティーにご協力ください,とのことです。
■12月4日(日) 15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
クリスマス&メサイア公演
指揮:三河正典 独唱:朝倉あづさ(ソプラノ)、田村由貴絵(メゾ・ソプラノ)、志田雄啓(テノール)、 安藤常光(バリトン) 合唱:北陸聖歌合唱団、OEKエンジェルコーラス
12月恒例の北陸聖歌合唱団とOEKによるクリスマス&メサイア公演です。今年の指揮は三河正典さんで,「メサイア」の方は抜粋版で演奏されます。三河さんは,たびたびOEKを指揮されていますが,メサイア公演に登場するのは初めてだと思います。プロフィールによると,声楽曲やアマチュア音楽団体の指導をされている方ですので,今回の公演については,充実した内容を期待できそうです。
歌手の方は,ソプラノの朝倉あづささん,テノールの志田雄啓さん,バリトンの安藤常光さんと石川県内ではすっかりおなじみの3人に加え,メゾ・ソプラノの田村由貴絵さんが登場します(このメゾ・ソプラノ枠には,このところ,若手の素晴らしい歌手が次々登場しており注目しています)。年季の入った,北陸聖歌合唱団の歌とともに,独唱者の皆さんの歌声もじっくりと味わいたいと思います。
演奏会の前半では北陸学院高等学校聖歌隊とOEKエンジェルコーラスによって,クリスマスの曲が演奏されます。
- クリスマスソング・メドレー
- ヘンデル/「メサイア」(抜粋)
■12月9日(金)19:00開演(18:15開場)金沢歌劇座
オペラ「高野聖」金沢公演(新作初演)
指揮:大勝秀也,脚本・演出:小田健也,総監督:大賀 寛
金沢歌劇座がリニューアルオープンしてから,「カルメン」「ラ・ボエーム」「椿姫」「トゥーランドット」と名作オペラが年1回ぐらいのペースで上演されてきましたが,それと同時に,国産の室内オペラの方も石川県立音楽堂の邦楽ホールの方で上演されてきました。今年の12月は丁度その設定が逆になるような感じで2つのオペラが上演されます。つまり,歌劇座で日本のオペラが,邦楽ホールでヨーロッパのオペラが上演されます。
池辺晋一郎さん作曲のオペラについては,過去,「てかがみ」「耳なし芳一」といった作品が上演されてきましたが,今回初演される「高野聖」は,金沢出身の文豪・泉鏡花の小説が原作という点がまず注目です。金沢で初演されるのに相応しい作品と言えます。
泉鏡花による幻想的な気分を持った作品をどう舞台で再現するのか?美術・演出などにも注目したいと思います。「OEKの財産」となり,繰り返し金沢で上演されるようなオペラとなることを期待しています。出演者は次のとおりです。この中の「茶屋の女」「天秤棒の男」のキャストについては,オーディションで選ばれた石川県・富山県関係者が出演します。指揮は大勝秀也さんです。
上人:中鉢聡,女:川越塔子,親仁:豊島雄一,薬売り:清水良一,茶屋の女:浪川佳代,天秤棒の男:鳴海優一,私:鴨川太郎
この公演ですが,次のとおり金沢以外でも上演されます。公演によって出演者が異なります。東京公演は,新国立劇場中劇場で行われますが,OEKがここで演奏するのは初めてのことかもしれません。
高岡公演 12月12日(月) 高岡市民会館
東京公演 2012年1月21日(土)・22日(日) 新国立劇場中劇場
■12月11日(日) 14:00開演(13:15開場) ひこね市文化プラザ グランドホール
彦根公演(滋賀)池辺晋一郎のビートルズ・オン・バロック
指揮・お話・編曲:池辺晋一郎
「高野聖」公演の合間を縫って,彦根市で,別の内容の公演が行われます。
■12月17日(土) 16:00開演 石川県立音楽堂交流ホール
OEK室内楽シリーズもっとカンタービレ第29回
クリスマス・パーカッション 〜日本を代表する打楽器奏者 菅原淳&OEK〜
ゲスト:菅原 淳(打楽器) 打楽器アンサンブル SOLA〜想樂〜 OEKメンバー
12月のOEK室内楽シリーズ「もっとカンタービレ」は,日本を代表する打楽器奏者菅原淳さんをゲストに招いての,クリスマス・パーカッションと題した公演です。「クリスマス」と言いつつ,発表されているプログラムを見る限り,それほどクリスマス的でないのが,このシリーズならではですが,打楽器ファン必聴の公演になりそうです。近年,石川県の中学・高校の吹奏楽部の演奏レベルが上がってきている印象があるのですが,そういう人たちにも聞きに来てもらいたい公演です。
- ジョン・ベック:ティンパニと打楽器アンサンブルのためのコンチェルト
- ビゼー(菅原淳編曲):「カルメン」より
- T.メイ:テーブルミュージック 他
■12月23日(金・祝),24日(土) 両日とも15:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
オーケストラ・アンサンブル金沢第312回定期公演ファンタジーシリーズ(23日)/クリスマス公演(24日)
指揮:佐藤 正浩 演出:藪西 正道
ヨーロッパの都市では,クリスマス・シーズンに「くるみ割り人形」などと並んで,オペラ「ヘンゼルとグレーテル」が上演されることが多いようですが,金沢でもその気分を味わおうというのが,2日連続で行われる今回のクリスマス公演です。
もともとフンパーディンクのこのオペラは,ワーグナーの影響を受けた後期ロマン派的な重厚さのある作品ですが,これを室内オーケストラによって小規模なホールで上演しようというのが今回の注目点です。邦楽ホールは,演劇用のホールですので,きっとコンサートホールで聞くよりは,さらに濃密な雰囲気で作品を楽しめるのではないかと思います。ちなみに邦楽ホールで定期公演が行われるのは今回が初めてです。
もう一つの注目は,地元の歌手たちが参加している点です。これまで邦楽ホールで行ってきた「室内オペラシリーズ」に登場してきた皆さんによる息の合った演奏を楽しめそうです。指揮は数年前の「メサイア」公演を指揮されたことのある,佐藤正浩さんです(ちなみに佐藤さんは,石川県出身のメジャー・リーガー,OEKの応援団員でもある松井秀喜選手にそっくりの方です)。
オリジナルはドイツ語ですが,今回は日本語版で上演されますので,家族揃って楽しめる公演になりそうです。公演は2日連続で行われ,23日の公演の方がOEK定期公演ファンタジーシリーズとなります。
- フンパーディンク/クリスマスオペラ「ヘンゼルとグレーテル」(全3幕・日本語上演)
(キャスト)
グレーテル:西野薫/ヘンゼル:直江学美/魔女:志田雄啓/父:星野淳/母:長澤幸乃/露の精:安藤明根/眠りの精:稲垣絢子
■12月31日(土)21:00〜1月1日(日)AM1:00 石川県立音楽堂コンサートホール
カウントダウン・コンサート 2011-2012
指揮:西本智実 鈴木織衛 ゲスト・司会:清水 アキラ
ヴァイオリン:川井郁子, ピアノ:宮谷理香,ソプラノ:市原愛,詩吟:榊原岳水,北陸岳水会,金沢にし芸妓,御供田幸子,浪花千秋
毎年大晦日の紅白歌合戦と同じような時間帯に行われているカウントダウンコンサート。今年は西本智実さんと鈴木織衛さんを指揮者に迎えて行われます。
この演奏会は,年々,純粋なクラシック音楽の演奏会の枠から離れていっている印象がありますが,今年はついに(?),地元でお馴染みの「婆ちゃんコント」の御供田幸子さん&浪花千秋さんまで登場します。ゲスト司会者の清水アキラさんも含め,金沢の芸能関係者のバトルロイヤル(?)という様相の演奏会になりそうです。
OEKは「特別大編成」ということです。軽食,飲み物付きということで,相当リラックスして楽しめる演奏会になりそうです。
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