このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■4月6日(金) 12:15〜 石川県立音楽堂コンサートホール
ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭開催記念スペシャル・ランチタイムコンサート
指揮:柳澤 寿男 ピアノ:近藤 嘉宏
新年度最初のOEKの演奏会は,ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭の開催を記念して行われる,予告編的な演奏会です。今年のテーマは「サクル・リュス(ロシアの祭典)」というで,今回はチャイコフスキー,ラフマニノフ,プロコフィエフの曲からOEKの編成で演奏できる曲の一部が演奏されます。
ラ・フォル・ジュルネ金沢の恒例となっている演奏会に「石川県縦断ピアノコンサート」がありますが,そのソリストとして毎年登場されている近藤
嘉宏さんをソリストに招いてのショパンのピアノ協奏曲第1番の第1楽章も演奏されます(ロシアのピアノ協奏曲の中でOEKの編成で演奏できるものが少ないから?)。
ラ・フォル・ジュルネを先取りするように,「低金額(入場料1000円),ゼロ歳から入場可能」となっています。気楽に楽しめる内容になりそうです。
- プロコフィエフ/古典交響曲 から
- チャイコフスキー/弦楽のためのセレナーデ から
- ラフマニノフ/ヴォカリーズ
- ショパン/ピアノ協奏曲 第1番〜第1楽章 他
■4月13日(金) 19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第319回定期公演PH 広上ワールド再び
指揮:広上 淳一 ピアノ:河村 尚子
新年度最初のOEKの定期公演には,毎年夏休みに行っている「井上道義の指揮講習会」でもお馴染みの広上淳一さんが登場します。広上さんは小柄な身体をいっぱいに使ったユニークな指揮ぶりが印象的な方ですが,OEKに登場される時は,いつもかなり渋い曲を取り上げています。今回もアッテルベリ,ヒンデミット,シューベルトの初期の交響曲といったなじみの薄い曲が並んでいます。
アッテルベリは,名前自体初めて聞く作曲家です。調べてみると現代のスウェーデンの作曲家とのことです。ただし,作風はそれほど難解ではなく,民謡を取り入れた曲なども作っているようです。ヴェルムランド狂詩曲についても,タイトルからしてそういうタイプの作品なのではないかと思います。
ヒンデミットの「4つの気質」は,ピアノ協奏曲の形を取った変奏曲で,独奏者として河村尚子さんが登場します。河村さんは若い時からドイツで学んだ後,2006年にミュンヘン国際コンクールで第2位受賞。翌年,クララ・ハスキル国際コンクールで優勝されています。その後,積極的に国内外で活動の場を広げている注目の若手ピアニストです。つい最近も第62回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞されました。
今回演奏される「4つの気質」という曲も滅多に演奏されない曲です。いかにも理屈っぽそう(?)な曲をどう聞かせてくれるのか,とても楽しみです。ちなみに4つの気質というのは,欧米に古くから伝わる次の4つの人間のタイプです。
- 「憂鬱質: ゆっくりと」
- 「多血質: ワルツ」
- 「粘液質: モデラート」
- 「胆汁質: ヴィヴァーチェ」
河村さんや広上さんはどのタイプだろう?聴衆自身どのタイプなのだろうか?と考えながら聞くのも面白いかもしれませんね。
最後に演奏されるシューベルトの交響曲第2番はタイトルの付いていない初期の作品ですので,それほど演奏されない曲ですが,シューベルトの曲らしくとても親しみやすい作品です。1年前のラ・フォル・ジュルネ金沢(テーマは「ウィーンのシューベルト」でしたね)でも演奏された曲ですので,昨年の”アンコール”という形になります。この曲では,広上淳一さんとOEKによる生き生きした音楽を楽しむことができるのではないかと思います。
- アッテルベリ: ヴェルムランド狂詩曲 op.36
- ヒンデミット:4つの気質〜主題と4つの変奏曲(ピアノ独奏:河村 尚子)
- シューベルト:交響曲 第2番 変ロ長調 D.125
■4月22日(日) 15:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
第11回 北陸新人登竜門コンサート <弦楽器部門>
指揮:井上 道義 ゲスト:ユジョン・イ(チェロ)
今年の4月は,金沢としては異例なことに雪が積りましたが,今年の北陸新人登竜門コンサートも異例なようです。弦楽器部門の今年の新人は,ハープの山徳理紗さん一人だけで,サン=サーンスの演奏会用小品を演奏します。これだけでは時間が余るので,OEKメンバーなどがソリストとして出演する演奏会になります。そのプログラムですが,とても面白そうな内容です。次のような曲が演奏されます。
シュニトケ/モーツ-アルト・ア・ラ・ハイドン
チャイコフスキー/ロココの主題による変奏曲
ヒンデミット/白鳥を焼く男
シュニトケでは,OEKのサイモン・ブレンディスさんと江原千絵さんがヴァイオリン独奏で登場,チャイコフスキーでは,ユジョン・イさんという昨年の夏,OEKが韓国で演奏会を行ったときにOEKと共演した若い女性チェリストが登場します。そして,ヒンデミットでは,OEKヴィオラ奏者の丸山萌音揮さんが登場します。
丸山さんは大変若い方で,「OEK=石川県ゆかり」ということなので,新人登竜門コンサートで演奏しても全く違和感のない方だと思います。
例年とは違った,異例の「新人登竜門」コンサートですが,ラ・フォル・ジュルネのプレイベント的な曲も演奏されますので,楽しめるコンサートになるのではないかと思います。
ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2012
今年のテーマは「サクル・リュス(ロシアの祭典)」です。 4月28日〜5月5日のまるまる一週間,ロシア音楽を中心としたクラシック音楽を堪能できそうです。
http://lfjk.jp/index.html
■4月29日(日・祝) 14:00 石川県立音楽堂コンサートホール
オープニングコンサート
指揮:井上 道義 ヴァイオリン:神尾 真由子
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
- カバレフスキー :組曲「道化師」
- チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
■4月29日(日・祝) 19:00 北國新聞赤羽ホール
ガラ・コンサート
ミリヤーナ・ニコリッチ(メゾソプラノ)、青島広志 他
■4月30日(月・祝) 11:00〜17:30 コンサートホール
東日本大震災復興支援チャリティーコンサート
その他,「バレエの日」「ピアノの日」「吹奏楽の日」「ロシア音楽の夕べ」「北陸3県各地での公演」と5月の本公演前に続々と面白そうな公演が続きます。プレ公演の詳細は次のページをご覧ください。
http://lfjk.jp/timetable2012/eventschedule_0428-0502.pdf
■4月30日(月)16:00開演(15:30開場) 軽井沢大賀ホール
大賀典雄メモリアル 軽井沢大賀ホール2012春の音楽祭
指揮:井上道義 ヴァイオリン:神尾真由子
ラ・フォル・ジュルネの合間を縫って,例年通り,軽井沢で行われる「春の音楽祭」にもOEKは出演します。
- チャイコフスキー/アンダンテ・カンタービレ
- シュニトケ/モーツ-アルト・ア・ラ・ハイドン
- チャイコフスキー/弦楽セレナーデ
- チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
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