このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■6月17日(金)14:00開演(13:30開場)石川県立音楽堂コンサートホール
カンタータ「悪魔の飽食」
指揮:池辺晋一郎
石川県立音楽堂の洋楽監督もされている作曲家の池辺晋一郎さんは,つい先日のラ・フォル・ジュルネ金沢2012でも軽妙なトークを交えた司会で大活躍されていましたが,この演奏会では,その時とは違った硬派な一面を見せてくれます。
今回は,森村誠一原作『悪魔の飽食』に基づくカンタータが演奏されます。この作品は,推理作家として有名な森村さんが1981年に著した,関東軍731部隊についての著作をもとにした作品です。旧満州国で行われていたという人体実験の実態を描いた作品ということで,発表当時,大きな話題になりました。そういう作品を題材にカンタータを作るというのは池辺さんにとっても大きな冒険だったのではないかと思います。「楽しめる作品」ではありませんが,原作に対する池辺さんの意気込みを実感できる作品になっているのではないかと思います。
演奏会は,次のとおり3部構成になっています。第2部では原作の森村誠一さんと池辺さんによるトークになります。これも注目だと思います。
- 第1部 地元演奏家によるコンサート
- 第2部 森村誠一、池辺晋一郎両氏によるトーク
- 第3部 池辺晋一郎:カンタータ「悪魔の飽食」(原詩:森村誠一)
なお,合唱は,この公演のために編成された「カンタータ「悪魔の飽食」を歌う石川合唱団・同全国合唱団」という合唱団です。
■6月22日(金) 19:00 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第322回定期公演PH
アメリカ音楽の夕べ
指揮:秋山和慶 ヴァイオリン:戸田弥生
この定期公演は,いろいろな意味で大変楽しみです。まず,OEKの定期公演で取り上げられることが珍しいアメリカ音楽特集であることです。これまでファンタジー定期で,「ラプソディ・イン・ブルー」や「パリのアメリカ人」が演奏されたことはありましたが,それ以外のアメリカの作曲家の曲ばかりの定期公演は,初めてかもしれません。
指揮は,当初,ジョアン・ファレッタさんの予定でしたが,秋山和慶さんに変更になりました。このことも大変楽しみです。秋山さんは,岩城宏之さんと井上道義さんの丁度中間の世代の日本を代表する名指揮者ですが,OEKの定期公演に登場するのはこれが初めてだと思います(OEKを指揮するのも初めて?)。お若い頃から白髪だったこともあり,「ずーっと雰囲気が変わらない」というのがまずすごい点です(失礼しました)。斎藤秀雄門下生の中でも特に指揮のテクニックが素晴らしい方ですので,OEKからどういう音を引き出してくれるのか大変楽しみです。秋山さんは長年アメリカのオーケストラで指揮をされていましたので,今回のプログラムはぴったりなのではないかと思います。
バーバーのヴァイオリン協奏曲には,戸田弥生さんがソリストとして登場します。この曲をOEKの定期公演で聞くのは,竹澤恭子さんとの共演以来だと思いますが,個人的に特に楽しみにしている作品です。戸田さんは非常に濃い表現を聞かせてくれるのではないかと楽しみにしています。戸田さんは,「シンドラーのリスト」の音楽も演奏されると思います。
- バーバー:弦楽のためのアダージョ
- バーバー:ヴァイオリン協奏曲
- ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」より
- コープランド:劇場のための音楽
■6月23日(土) 16:00開演(15:15開場)ひこね市文化プラザ グランドホール
OEK♪ひこね Cool Japan Concert episode.5
指揮:鈴木織衛 ゲスト:日野皓正(トランペット)、石井彰(ピアノ)
■6月24日(日) 14:00開演 金沢市民芸術村
ぶだん着ティータイムコンサート Vol.15
出演:OEKメンバー
OEKメンバー主催による室内楽を中心とした入場無料の演奏会です。プログラムの詳細は,まだ発表されていませんが,リラックスした雰囲気の中,すぐ間近でOEKメンバーの生演奏を楽しむことができます。小さいお子様連れの方でもOKという内容も含まれていますので,ピクニック気分でお出かけしてみたらいかがでしょうか?
会場は,オープンスペースPIT3とミュージック工房PIT4です。
詳細は次のページをご覧ください。
http://topix.incl.ne.jp/gei1/index.php?flg=topics&sflg=645&ssflg=2
■6月29日(金) 19:00 コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第323回定期公演F
ファンタステッィック・クラシカルコンサート 久石 譲&OEK ヒサイシ・クラシックス!
指揮・作・編曲:久石 譲 チェロ独奏 :ルドヴィート・カンタ(OEK首席チェロ奏者)
久石譲さんがOEKを指揮するのは2回目のことですが,定期演奏会に登場するのは今回が初めてです。注目は,おなじみのスタジオ・ジブリの映画音楽ではなく,純粋なクラシック音楽がメインになっている点です。久石さんがブラームスの交響曲第4番の指揮をするというのは,大変珍しいことだと思います(ただし,Webサイトを検索してみると東京フィルとブラームスの交響曲第1番の録音をされていることが分かりました)。
もう一つの注目はOEKの首席チェロ奏者のルドヴィート・カンタさんとの共演です。カンタさんと久石さんは以前から親交があるようで,「La pioggia(雨)」は,カンタさんのために編曲したピアノ伴奏版で聞いたことがあります。それに加えて,今回はシューマンのチェロ協奏曲という渋い曲が選ばれています。これも大変楽しみです。
久石さんの情報については次のサイトをご覧ください。
http://www.joehisaishi.com/index.php?lang=ja
- ヴィヴァルディ(久石 譲編曲)/ラ・フォリア(短編映画「パン種とタマゴ姫」より)
- シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 op.129
- 久石 譲/La pioggia(雨)
- ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 op.98
■6月30日(土) 14:00開演(13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第25回県教弘クラシックコンサート
指揮・お話・ピアノ・オルガン:青島広志
毎年行われている,日本教育公務員弘済会石川支部主催の演奏会に青島広志さんが登場します。入場無料ですが,申し込みが必要なようです。
- ハイドン:交響曲第59番「火事」より第1楽章
- ハイドン:交響曲第94番「驚愕」より第2楽章
- ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調より第1楽章
- モーツァルト:交響曲第40番より第1楽章
- ベートーヴェン:ロマンス ヘ長調
- サティ/ドビュッシー:ジムノペディ
- ラヴェル:マ・メール・ロワより
- 青島広志:モン・ペール・ロワより
詳細は以下をご覧ください。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2012/06/25.html
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