このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
|
■11月1日(木) 19:00 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第329回定期公演PH
東欧の響き 故郷の自然讃歌
指揮=エミール・タバコフ,コントラバス:マルガリータ・カルチェヴァ
OEKの首席コントラバス奏者は,このところずっと客演の方が交替で登場していますが,その中でも特に印象的な方が,マルガリータ・カルチェヴァさんです。どのオーケストラにも,弦楽器には女性奏者は多いのですが,首席コントラバス奏者が女性というケースはあまり多くないようです。にこやかな表情のカルチェヴァさんが舞台にいるだけで,演奏の印象が変わるような気がします。そのカルチェヴァさんがソリストとして登場します。元々ソリスト的な華のある方ですので,コントラバスの印象を変えるようなステージを楽しませてくれそうです。演奏する曲は,この日の指揮者のエミール・タバコフさんのコントラバス協奏曲です。
この曲以外には,チェコの曲が2曲演奏されます。後半に演奏されるドヴォルザークの交響曲第8番は,OEKが演奏するのは非常に珍しい曲です。以前定期演奏会で取り上げられたことはありますが,その時はOEKではなく,南西ドイツ による演奏でした。「新世界から」については,OEK単独でも何回か演奏していますので,第8番の方も無理なく楽しめるのではないかと思います。
今回の指揮者のエミール・タバコフさんがOEKを指揮するのは初めてだと思います。実はお名前を聞くのは今回が初めてだったのですが,Naxos Music Libraryなどで調べてみると,マーラーの交響曲全集など,非常に積極的にレコーディングを行っている方だということが分かりました。http://ml.naxos.jp/artist/16770 知られざるベテラン指揮者を発見する演奏会になることを期待したいと思います。
- スメタナ/歌劇「売られた花嫁」序曲
- タバコフ/コントラバス協奏曲
- ドヴォルザーク/交響曲第8番ト長調op.88
■11月4日(日) 14:00 石川県立音楽堂コンサートホール
小学生のためのクラシック ぼくが☆天才モーツァルトです!
指揮:鈴木織衛,ナビゲーター:樋口智恵子(声優)
ヴァイオリン:服部百音 ピアノ:村木遼伍
OEKは,小中学生向けの学校公演も頻繁に行っていますが,この演奏会は,小学生とOEKが共演するという内容です。取り上げられる曲はモーツァルトばかりです。モーツァルトの曲は,シンプルな曲が多く,かえって大人には演奏が難しいと言われることがあります。そういう点で「もっともモーツァルトらしい演奏」を聞くことができるかもしれませんね。
今回登場する「アーティスト」のプロフィールを調べてみると,次のとおりでした。
村木遼伍くん(小学校2年!)
http://www.piano.or.jp/compe/result/2012/final/gold.html
服部百音さん(小学校5年生!)
http://www.yamaha.co.jp/ongakukiji/news.php?no=9020&ra=2
未来の大器を発見する,記念すべき演奏会になるかもしれませんね。
- モーツァルト/交響曲第1番から
- モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
- モーツァルト/ピアノ協奏曲第26番「載冠式」から
- モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番“トルコ風”から
■11月6日(火) 14:00 石川県立音楽堂コンサートホール
ホテルランチと共に楽しむ午後の音楽会 アフタヌーン・スペシャルコンサート 〜千住真理子とOEKによる名曲の花束〜
指揮:清水史広,ヴァイオリン:千住真理子
石川県立音楽堂周辺のホテルなどと協力して行われている「アフタヌーン・スペシャルコンサート」ですが,今回はおなじみの千住真理子さんが登場します。ランチ付\4000 入場料のみ\3000 ということで,気軽に贅沢な時間を過ごせそうですね。食べ過ぎて眠くならないように注意が必要かもしれませんが,それも贅沢でしょうか。演奏されるのは,お馴染みのヴァイオリンの名曲とメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」などです。
指揮の清水史広さんは,OEKの室内オペラシリーズなどでもお馴染みの方です。
なお,この公演は翌日には富山でも行われるようです。
アフタヌーン・スペシャルコンサート富山公演 千住真理子 with OEK
2012年11月7日(水) 14:00開演(13:15開場) 富山県民会館大ホール
- クライスラー:美しきロスマリン,愛の喜び
- ベートーヴェン:ロマンス
- サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
- メンデルスゾーン:真夏の夜の夢〜夜想曲
- メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
■11月21日(水) 18:30 石川県立音楽堂コンサートホール ※開演時間がいつもと違います。
オーケストラ・アンサンブル金沢 第330回定期公演M 歌劇「カルメン」全4幕
指揮:佐藤正浩,演出:茂山あきら
このところOEKは毎年のようにオペラを演奏しています。定期公演として,オペラやバレエを取り上げているオーケストラは多くないと思いますが,これも金沢らしさだと思います。今年は,もっとも人気の高いオペラの一つビゼーの「カルメン」全曲が演奏されます。
OEKが「カルメン」の全曲を演奏するのは,数年前,金沢歌劇座が改装された後のリニューアル公演以来です。その時は金沢ゆかりの歌手と地元の合唱団などが結集した「総力を挙げた」素晴らしい演奏でしたが,今回は国際的な歌手による公演です。オペラについては,その両方の方向性があった方が面白いと思います。
登場するのは,次のような歌手です。
- カルメン(ジプシーの女、レジスタンス):
ミリヤーナ・ニコリッチ リナ・シャハム
- ドン・ホセ(混血の伍長):ロザリオ・ラ・スピナ
- エスカミーリョ(闘牛士):ダニエル・スメギ
- ミカエラ(現地人の娘):小川 里美
- スニガ(現地人の将校):ジョン・ハオ
- モラレス(現地人の伍長):三塚 至
- フラスキータ(レジスタンスの女):鷲尾麻衣
- メルセデス(レジスタンスの女):鳥木弥生
- ダンカイロ(レジスタンス):晴 雅彦
- レメンタード(レジスタンス):ジョン・健・ヌッツォ
- 振付:中村恩恵(コンテンポラリーダンス) 他
-
合唱:OEKカルメン特別合唱団,OEKエンジェルコーラス
- ダンス:ダンスドライブ・ゼロ他
10月に入って,ミリヤーナ・ニコリッチさんが出産のため来日できず,リナ・シャハムさんに交替という情報が入ってきて驚いたのですが,ラ・フォル・ジュルネ金沢であれだけ見事な歌を聞かせてくれたニコリッチさんの代役ということなので,シャハムさんにも大いに期待したいと思います。
今回の「カルメン」ですが,チラシによると,「アルコア版,フランス語(一部日本語)上映,字幕付き」とのことです。一部日本語というのが気になるのですが,これは,演出とも関係があるのではないかと思います。今回は,茂山あきらさん演出ということで,舞台をアジアに変えての和風(?)の「カルメン」になるようです。
指揮者の佐藤正浩さんは,ラ・フォル・ジュルネ金沢の時には,ニコリッチさんの公演でピアノを演奏されていましたが,今回は指揮者として登場します。以前,年末のヘンデル「メサイア」公演でOEKと共演されたことがありますが,どういう音楽を聞かせてくれるか大いに期待したいと思います。
今回の公演は,5都市共同制作ということで,金沢だけではなく次のとおり国内5箇所で演奏されます。東京公演は東京芸術劇場シアターオペラvol.6として,井上道義さん指揮で演奏されます。
2012年11月24日 (土) 15:00開演 ハーモニーホールふくい(福井)
2012年11月28日 (水) 19:00開演 新川文化ホールミラージュホール(富山) ※ 井上道義指揮
2013年02月17日 (日) 14:00開演 東京芸術劇場
2013年02月24日 (日) 14:00開演 名取市文化会館(宮城)
また,11月25日(日)15:00〜 小松芸術劇場うらら大ホール では小松定期公演「秋」として,ハイライト版が演奏されます。こちらは,鳥木弥生さんがカルメンを歌います。また,指揮は井上道義さんです。
|
|
|
|
|