OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2014年2月の演奏会  今後の予定 backnumber

■2月1日(土) 14:00開演(13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第346回定期公演マイスターシリーズ
ラルフ・ゴトーニ(指揮)

2013〜2014年のOEK定期公演マイスターシリーズでは,ベートーヴェンの全交響曲を取り上げます。1月のニューイヤーコンサートでの井上道義さんお話によると,「マイスターシリーズはすべて土曜日に開催」とのことです(開演時間も14:00固定のようです)。その第2弾は,ラルフ・ゴトーニさん指揮による第6番と第8番です。ベートーヴェンの交響曲の場合,「偶数番の組み合わせ」というのは比較的珍しいのですが,こういう組み合わせが組めるのも「チクルス」ならではだと思います。

昨年10月に行われたチクルス第1弾が「第1楽章」だとすれば,今回の第2弾は「第2楽章」といった感じですね。ゴトーニさんはここ数年,毎年のようにOEKの定期公演に登場し,充実した演奏を聞かせてくれています。今回も期待したいと思います。

なお,このシリーズでは現代曲1曲が組み合わせられるのも「恒例」となっています。今回はクーシストのレイカという作品が演奏されます。このクーシストという作曲家ですが,1999年にオスモ・ヴァンスカ指揮ラハティ交響楽団が金沢公演を行った時どおりにヴァイオリン独奏として登場したペッカ・クーシストさんのお兄さんのヤッコ・クーシストさんのようです。NAXOSのMusic Libraryには既に収録されています。2010年に作曲された11分ほどのものです(最初の30秒だけ試聴できます)。
 http://ml.naxos.jp/opus/468346

  • クーシスト:レイカ 作品24 (2010)
  • ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
  • ベートーヴェン:交響曲 第8番 ヘ長調 作品93



■2月8日(土) 14:00開演(13:30開場) 能美市根上総合文化会館
能美市ファミリーコンサート
柳澤寿男(指揮) 菊池洋子(ピアノ) 神谷紘実(マリンバ)


2013年度は「OEK創設25周年の年度」ということで,年度末まで県内全市町村で演奏会を行っています。能美市公演は,柳澤寿男さんの指揮,菊池洋子さんのピアノ,神谷紘実さんのマリンバによる,モーツァルトやメンデルスゾーンの作品を中心としたプログラムです。

菊池洋子さんのモーツァルトは,以前,金沢の定期公演でも演奏されたことがありますが,得意中の得意のレパートリーでOEKとCD録音も行っています。メンデルスゾーンの「イタリア」もお馴染みの作品です。

  • ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」序曲
  • ロサウロ:マリンバ協奏曲より第3楽章、第4楽章
  • モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調
  • メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調「イタリア」




■2月15日(日) 15:00開演(14:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
喜歌劇「こうもり」全3幕 石川県立音楽堂×東京芸術劇場 共同制作公演
ハンス・リヒター(指揮) 佐藤美晴(演出) アンティ・キャロン(脚本)

OEKは2004年に定期公演ファンタジー公演で,喜歌劇「こうもり」を演奏会形式で上演したことがあります。その時の公演は,セリフをカットし,その代わりナレーションで説明するものでした。個人的にはやや中途半端な印象を持った記憶があります。今回はその時とは全く違った演出で上演されます。

詳細は見てのお楽しみですが,日本人歌手はそのまま日本人役として演じるというのが面白い点です。ロザリンデ役の小川里美さんのインタビュー記事によると,次のような設定になります。

「舞台は現代の東京。アイゼンシュタインは日本に赴任してきた証券ディーラーです。ロザリンデはその日本人妻で、しかも元モデル…。元ミス・ユニバース日本代表という私の経歴を使っちゃおうというのは面白いですよね。役を自分に近い存在として感じられてうれしいです」(出典:Webぶらあぼ の記事,http://ebravo.jp/archives/7038)

アデーレ役の小林沙羅さんも日本人家政婦ということで,この2人の会話は日本語になるようです。気になるのは「ロザリンデ」「アデーレ」「フランク」といった名前です。これは愛称で別に日本名があるのでしょうか?その辺をどう処理するのかも楽しみの一つですね。

その他,俳優の西村雅彦さんが警部補役で登場するなど,色々と見所があります。第2幕は元々,ストーリー展開とあまり関係のない,ガラ・パフォーマンスの幕ですが,今回はメラニー・ホリディさんがゲストで登場するようです。その他,きっとサプライズゲストが登場するのではないかと思います。

なお,今回の公演は金沢だけではなく東京芸術劇場でも行われます。こちらの方はOEKではなく東京交響楽団による演奏です。詳細は次のページをご覧ください。
http://www.geigeki.jp/performance/concert028/

  • ペーター・ボーディング(アイゼンシュタイン:証券ディーラー)
  • 小川里美(ロザリンデ:日本人の妻)
  • 小林沙羅(アデーレ:家政婦)
  • セバスティアン・ハウプマン(ファルケ:証券ディーラー)
  • 新海康仁(ブリント:日本人の弁護士)
  • 妻屋秀和(フランク:警部)
  • タマラ・グーラ(オルロフスキー:イベントプロデューサー)
  • ジョン・健・ヌッツォ(アルフレード:ファッションデザイナー)
  • 西村雅彦(俳優):フロッシュ(警部補) ほか
  • メラニー・ホリディ(芸術アドヴァイザー)
  • 合唱:こうもり特別合唱団,白山合唱連盟・コーロカメリア,武蔵野音楽大学OB・OG 合同合唱団



■2月23日(日) 15:00開演(14:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第347回定期公演フィルハーモニーシリーズ
山田和樹(指揮) 小林沙羅(ソプラノ) 熊田祥子(ソプラノ)
西村悟(テノール) 富澤裕(合唱指揮) オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団 OEKエンジェルコーラス


2月は毎週末にOEKの公演が行われます。フィルハーモニーシリーズの方には,最近,急速に活躍の場を国外に広げている山田和樹さんが指揮者として登場し,声楽入りの曲を2曲演奏します。

まず,OEKが初めて演奏する曲,メンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」が取り上げられるのが注目です。OEK以外でも演奏される機会は多くない作品で,私自身も聞くのは今回が初めてです。独唱と合唱が入る1時間以上かかる作品ということで,ベートーヴェンの「第9」と似たイメージがありますが,テキストの方は聖書に基づくようなので,もっと宗教曲に近いのかもしれません。

ソリストとしては,1週間前の「こうもり」に出演したばかりの小林沙羅さん,2年前の日本音楽コンクールで1位を取った西村悟さん,石川県出身の熊田祥子さんの3人が登場します。指揮者の山田和樹さんも含め,大変若々しい顔ぶれととなります。合唱はOEK合唱団です。宗教音楽とオペラ以外にOEK合唱団が登場するのは珍しいことです。その練習の成果にも期待したいと思います。

この演奏会では,もう1曲三善晃さんがOEKのコンポーザー・イン・レジデンス時代に書いた「3つのイメージ」が演奏されます。この曲は,昨年亡くなられた三善晃さんを追悼するために選曲されたのではないはずですが,図らずも追悼演奏ということになってしまいました。2002年9月の定期公演で演奏されてから,いつの間にか11年が経ちましたが,それ以外の再演ということになります。今回の演奏は,特別の思いの籠った演奏になると思います。

初演時同様,OEK合唱団に加え,OEKエンジェルコーラス,そして,ピアノの木村かをりさんも登場します。その他,公演チラシによると,東京混声合唱団と金沢大学合唱団のメンバーも賛助出演するようです。

  • 三善晃:三つのイメージ(2002年度OEK委嘱作品)
  • メンデルスゾーン:交響曲 第2番 変ロ長調 作品52「讃歌」



■2月26日(水) 18:30開演(18:00開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
さだまさし シンフォニックコンサートツアー2014 金沢公演
さだまさし(ヴォーカル) 渡辺俊幸(指揮、編曲)

息の長くシンガーソングライターとして活躍している,さだまさしさんとOEKが共演します。さださんとOEKは過去数回共演していますが,今回は「さだまさしシンフォニックコンサートツアー2014」の金沢公演として行われるものです。このツァーでは全国各地のオーケストラとさださんが共演をしますが,その最初の演奏会として金沢が選ばれました。指揮と編曲は,さださんにもOEKにもなじみの深い,渡辺俊幸さんです。詳細は次のサイトをご覧ください。

http://blog.ishikawa-tv.com/event/post-13.html
http://kyodo-hokuriku-schedule.jp/kdschevent.php?id=4527



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 2001年9月6日開設