OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2014年7月の演奏会  今後の予定 backnumber

■7月5日(土) 14:00 コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第352回定期公演M ベートーヴェン全交響曲シリーズ
指揮:大植英次 ソプラノ:菅 英三子 アルト:山下 牧子 テノール:永田 峰雄 バス:ジョン・ハオ 合唱:オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団,大阪フィルハーモニー合唱団


今シーズンのOEK定期公演マイスターシリーズは,「ベートーヴェン全交響曲シリーズ」となっています。その5回目=最終回は大植英次さん指揮で,第9番が演奏されます。ベートーヴェン・チクルスのトリは,演奏時間的に見ても,作曲順から見てもやはりこの曲しかありませんね。

OEKは岩城音楽監督時代から「年末に第9を演奏しない」方針でしたが,その分,第9を演奏することをとても大切にしており,演奏するときには毎回祝祭的な気分が盛り上がります。当初この演奏会の指揮は,トリに相応しく井上道義音楽監督が担当する予定でしたが,病気療養のため指揮することができなくなりました。こういう祝祭的な気分のある,大規模な作品を得意とする井上さんが降板になったのは大変残念でしたが,その代わり,井上さんの前任(正確には肩書きは違いますが)で大阪フィルをされていた大植英次さんが登場することになりました。

大植さんもまた大規模な作品を得意とする方です。予想外の形でしたが,OEKとも初共演ということで,井上さんとはまた違った表現で,ドラマティックな演奏を楽しませてくれるのではないかと思います。

今回の合唱団はアンサンブル金沢合唱団と大阪フィルハーモニー合唱団の合同チームとなります。全国的に見ると「夏の第9」は珍しいと思いますが,井上さんが指揮を務める2つのオーケストラ関連の合唱団との共演ということで,「平和への祈り」に加え,「井上道義さんへの応援」の意味を込めた演奏になるのではないかと思います。

この演奏会では,第9に加え別の曲も演奏される予定です。当初は新作が演奏される予定でしたが,チラシ等では発表されていません。こちらも楽しみにしたいと思います。

  • ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱付」 他



■7月8日(火) 19:00 交流ホール
音楽堂室内楽シリーズ2014 打楽器×演劇=音楽物語
打楽器アンサンブル想樂〜sora〜(渡邉 昭夫(OEK) 横田 大司 他),演劇:風李一成


音楽堂室内楽シリーズ2014の第1回は打楽器アンサンブルと俳優による音楽物語です。演奏される曲は,金沢の地名のゆかりにもなっている「芋ほり藤五郎」のお話などです。打楽器アンサンブルは小編成でも多彩な表現力を持っているので,きっと楽しめるドラマとなっているのではないかと思います。

  • 横田大司:白紙の一幕:打楽器四重奏のための
  • 横田大司:箒と秘薬
  • 横田大司:炎の果実
  • シャブリエ(横田大司編曲):エスパーニャ
  • ファリャ(横田大司編曲):歌劇「はかなき人生」〜スペイン舞曲第1番
  • 横田大司:音楽ものがたり「芋掘り藤五郎」

ちなみに作曲者の横田大司さんは,打楽器アンサンブルのパーカッションミュージアムのメンバーです。横田さんのブログにこの公演についての記事が掲載されていましたので,併せてご覧ください。

http://ameblo.jp/daiji-y/entry-11877642113.html




■7月12日(土) 18:00 コンサートホール
ファンタスティック・クラシカルコンサート パリ祭近づく夜!大人に贈るクミコの歌
歌:クミコ,井上芳雄(ゲスト),指揮:鈴木 織衛,ピアノ:大貫 祐一郎 


シャンソン歌手のクミコさんとOEKが再度共演します。前回,クミコさんが登場した時は,一体どういう方なのだろう,と思った方も多かったかもしれませんが,その後,紅白歌合戦に出場するなど,「大人が楽しめる歌手」としての評価はしっかり確立されたのではないかと思います。

今回は7月14日の「パリ祭」にちなみシャンソンを核としたプログラムが演奏されるようです。クミコさんは,近年,日本コロンビアに移籍し,「美しい時代のうた〜クミコ コロムビア カヴァーズ〜」という新譜を発売しています。いわゆる「懐メロ」のカバーアルバムですが,日本歌曲の古典を集めたアルバムともいえそうです。この話題も恐らく出るのではないかと思います。

ゲストで出演するミュージカル歌手,井上芳雄さんとの共演も注目です。ちなみに井上さんは,2011年に金沢歌劇座で行われた東宝ミュージカル「モーツァルト!」で主役を(ダブルキャストで)歌われていた歌手です。

  • 愛の讃歌
  • 百万本のバラ
  • わが麗しき恋物語
  • 指も髪も唇も
  • 私は青空
  • 車輪 他



■7月19日(土) 14:00 コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 ファミリークラシックFANTASIA
指揮:竹本 泰蔵,歌・司会:しゅう さえこ
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢,ピアノ:CHIAKI


現代の音楽の中で,伝統的なクラシック音楽の流れをいちばん強く受け継いでいるのは,ミュージカルと映画音楽の分野だと思います。特にディズニー映画に出てくるような音楽については,オーケストラ用にアレンジされた曲によるコンサートが頻繁に行われるなど,「古典」としてすっかり定着しています。

そのディズニー映画ですが,今年,新たに「古典」に加わりそうな作品が上映されました(というか,まだまだロングラン上映されていますが)。「アナと雪の女王」です。今回は,そのテーマ曲「Let It Go」を含むファミリー向け映画音楽を中心とした演奏会が行われます。

その他,今回演奏される「ファンタジア」は,もともとクラシック音楽に映像を付けた作品です。今回は(抜粋版のようですが)それを生で楽しむことができます。チラシには,「ディズニーとは関係のない企画です」と書かれていますが,OEKとしては,これまでにない企画ですので,どういう反響を呼ぶか期待したいと思います。

夏休みに入ったばかりいうことで,家族で楽しむのにぴったりの演奏会になりそうです。

  • アナと雪の女王〜Let It Go〜
  • ハリーポッター 子どもたちの組曲より
  • FANTASIA〜ライブ・セレクション(映像付) 他



■7月25日(金)19:00 コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第353回定期公演PH
指揮:秋山 和慶,ヴァイオリン:郷古 廉

OEKの7月最後の定期公演=今シーズン最後の演奏会には,日本を代表するベテラン指揮者,秋山和慶さんが登場します。この公演は当初,井上道義音楽監督が指揮する予定でしたが,病気療養のため秋山さんに交替になりました。

ソリストの郷古廉さんは,井上道義さんが以前から高く評価しているヴァイオリニストで,今回の登場は,東日本大震災直後に行われた定期演奏会以来となります。この時,郷古さんはバスを乗り継いで乗り継いで金沢まで来て,集中力の高い見事な演奏を聞かせてくれました。「震災後初めて演奏会を行った金沢」での公演ということで,今回の公演は,郷古さんにとっても意味のあるものになると思います。

なお,今回は当初,シューマンのヴァイオリン協奏曲を演奏予定でしたが(3月の東京定期公演ではこの曲が演奏されました),指揮者の交替に伴い,ブラームスのヴァイオリン協奏曲に変更になりました。

秋山さんの指揮では,何といってもバルトークの弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽に期待したいと思います。編成がかなり変わっていることもあり,オーケストラの定期公演ではなかなか演奏されることのない曲ですが,岩城宏之音楽監督時代には数回演奏された記憶があります。現代曲を得意とする秋山さんの指揮で,いかにもOEK向けの作品ですので大いに期待したいと思います。

この曲では管楽器の出番がない分,最初にストラヴィンスキーの八重奏曲が演奏されるのもOEKならではです。

  • ストラヴィンスキー:管楽のための八重奏曲
  • ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
  • バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽



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2001年9月6日開設