OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2014年10月の演奏会  今後の予定 backnumber


■10月4日(土)14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 POPカルチャーシリーズ第3弾
オーケストラが奏でるP.A.WORKSの世界
指揮: 志村健一,声優: 能登麻美子,伊藤かな恵

オーケストラ・アンサンブル金沢は,数年前からアニメの音楽を取り上げる演奏会を時々行っています。今回は,「POPカルチャーシリーズ第3弾」と題して,P.A.WORKSによる「北陸三部作」を中心とした音楽が演奏されます。

と書いておきながら,P.A.WORKSというのが何か分からないので公式サイト等で情報を調べてみると次のとおりでした。
・富山県南砺市城端に本社があるアニメーション制作会社
・代表作品 
http://www.pa-works.jp/works/index.html
・OEKの定期公演パンフレットの裏によく使われている北陸銀行の広告のデザインもこの会社によるものですね。

今回は,オーケストラとオリジナルキャストの声優による「花咲くいろは交響組曲」ほかが演奏されます。特に「花咲くいろは」には,金沢市の湯涌温泉が舞台として登場し,全国から「聖地巡礼」のファンが集まって賑わっているようです。その他の作品についても次のとおり,北陸地方が舞台になっています。
  • 「true tears」(モデル地:富山県南砺市)
  • 「花咲くいろは」(モデル地:石川県金沢市湯涌温泉)
  • 「グラスリップ」(モデル地:福井県坂井市三国町)
  • 「TARI TARI」

個人的には未知の世界なのですが,ツィッター等での「この公演に期待を寄せる盛り上がり」の具合からすると,この「POPカルチャー」路線は全国的にも人気を集める公演に育っていくような可能性もありますね。



■10月5日(日) 18:30〜 クロスランドおやべメインホール
クロスランドおやべ開館20周年記念 おやべ第九演奏会
指揮: 松井慶太, 竹多倫子(ソプラノ), 串田淑子(アルト), 布施雅也(テノール), 竹内雅挙(バリトン), おやべ第九合唱団


OEKは年末の第9公演はほとんど行っていませんが(特に金沢市では),「○○周年」というお祝いの公演では,各地で公演を行っています。今回は富山県小矢部市の「クロスランドおやべ」の開館20周年記念として,第9が演奏されます。

指揮者はこのところ,OEKをはじめとして金沢市で指揮をする機会の増えている若手指揮者の松井慶太さんです。ソリストの中では,昨年の日本音楽コンクールの声楽部門で1位になっていらい,活躍の場を広げている金沢市出身のソプラノ,竹多倫子さんが登場するのが,金沢市民的には注目です。この演奏会のために作られた「おやべ第九合唱団」とOEKとの共演で,祝祭的な演奏を期待したいと思います。

  • ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」 ほか



■10月10日(金)19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第356回定期公演PH
指揮: アロンドラ・デ・ラ・パーラ,クラリネット: チャールズ・ナイディック

10月の定期公演には,OEK初登場となるアロンドラ・デ・ラ・パーラさんが指揮者として登場します。デ・ラ・パーラさんは,メキシコ出身の若手女性指揮者です。公演チラシの方も,これまでになくファッショナブルです(デ・ラ・パーラさんの髪の毛がピンクのウネウネになっているのが素敵です)。

演奏されるプログラムのこれまでのOEKの定期公演で取り上げられたことのないような,ラテン系の作品が次のとおり並んでいます。

  • ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」第1組曲
  • コープランド:クラリネット協奏曲
  • マルケス:ダンソン第2番(1994 室内オーケストラ版)
  • ピアソラ:タンガーゾ
  • ヒナステラ:エスタンシア組曲 op.8a

この中でファリャとコープランドは,過去OEKが演奏するのを聞いたことはありますが,それ以外のマルケス,ピアソラ,ヒナステラは,OEKが演奏するのは今回が初めてだと思います。

デ・ラ・パーラさんについては,次のサイトなどを見ると,「ポニーテールで美貌のマエストラ」「指揮界での若きロックスター」といった宣伝文句が並んでいます。いったいどういう音楽を聞かせてくれるのか大変楽しみです。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/alondradelaparra/

それとクラリネット独奏で登場する,チャールズ・ナイディックさんも大変楽しみです。次のページの情報によると,今回の来日公演の最初が,この定期公演のようです。アメリカを代表するクラリネット奏者による,コープランドを楽しみにしたいと思います。
http://www.pacific-concert.co.jp/foreigner/view/162/

このコンビですが,金沢公演の翌日に輪島でも演奏会を行います。演奏曲目はメインがベートーヴェンの交響曲第7番に変更になっています(これも楽しみ)。

■10月11日(土) 15:00〜 輪島市文化会館

  • ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」第1組曲
  • コープランド:クラリネット協奏曲
  • ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92



■10月14日(火)12:15〜 石川県立音楽堂コンサートホール
ランチタイムコンサート
クラリネット: チャールズ・ナイディック,遠藤文江,ファゴット: 柳浦慎史,渡邉聖子,ホルン: 金星眞,山田篤,ピアノ: 倉戸テル

10月9日の定期公演で共演したクラリネットのチャールズ・ナイディックさんが,今度はOEKの管楽器のメンバーと共演します。ランチタイム・コンサートですので,それほど長い演奏会でなないと思いますが,次のとおり聞きごたえのあるプログラムが並んでいます。

  • サン=サーンス:クラリネットとピアノのためのソナタ 作品167
  • プーランク:2本のクラリネットのためのソナタ
  • モーツァルト:管楽セレナード 第11番 変ホ長調 K.375

OEKメンバーにとっても大変刺激的な演奏会になりそうです。





■10月18日(土) 15:00〜 能美市根上総合文化会館
第8回能美市ファミリーコンサート
鈴木織衛(指揮),森山良子(ヴォーカル)

過去数回OEKと共演を行っている歌手の森山良子さんが,再度OEKと共演します。今回は石川県能美市と滋賀県彦根市で演奏会を行います。森山さんのお馴染みののヒット曲,名曲が存分に楽しめそうです。
  • この広い野原いっぱい
  • 涙そうそう
  • あなたが好きで
  • さとうきび畑 ほか


10月19日(日) 15:00〜 ひこね市文化プラザ 彦根城フェス





■10月23日(木)14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
アフタヌーン・スペシャルコンサート:ホテルランチと共に楽しむ午後の音楽会
《昭和って素晴らしい!60-70'sヒット曲集》
指揮・ピアノ・お話:宮川彬良,歌:米良 美一, 新井鴎子(構成)


OEKが数か月に1回「平日午後」に行っている「アフタヌーン・スペシャルコンサート」ですが,今回は宮川彬良さんと米良美一さんが登場します。恐らく,ほとんどは宮川さん自身による編曲だと思いますが,次のとおり,1960〜70年代の曲が並んでいます。

  • 見上げてごらん夜の星を
  • サンダー・バード
  • 宇宙戦艦ヤマト
  • 別れの曲(ショパン)
  • 宮川泰ヒットメドレー
  • ウナ・セラ・ディ東京
  • もののけ姫
  • 手紙
  • マツケンサンバU 

宮川彬良さんの父上の宮川泰さんの名曲を交えた,昭和の気分満載の楽しい演奏会になりそうです(マツケンサンバIIは「平成」の曲ですが)。米良さんの歌も楽しみです。米良さんは,カウンターテナーということですが,きっと多彩な声で楽しませてくれるのではないかと思います。2人によるトークも面白そうです。



■10月26日(日) 17:00〜 JPタワーKITTE アトリウム(東京)
北陸新幹線金沢開業PR in KITTE ELECTRIC LIGHT SYMPHONY with Rhizomatiks
指揮:金聖響

昨年に続き,東京駅近くのKITTEアトリウムで「いしかわ芸術祭2014」が開催されます。それに合わせてOEKが東京に出向き,商業施設の中で演奏を行います。今回はメディア・テクノロジーを駆使してアートの地平を切り拓くライゾマティクスとのコラボレーションとのことです。恐らく,音だけではなく視覚的にも楽しめる演奏会になりそうです。



■10月30日(木)19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢第357回定期公演PH
指揮:サー・ネヴィル・マリナー,フルート:工藤重典

定期公演シリーズ,今シーズンの目玉となるのが,ネヴィル・マリナーさんのOEK初登場ではないでしょうか。音楽堂情報誌「CADENZA」に掲載されていた団員に対するインタビューでも,マリナーさんに期待する声が複数見られました。OEKメンバー,ファンが共に期待する演奏会ということで,フィルハーモニーとマイスターの両方に連続して登場します。「マリナー・ウィーク」ということになります。

ネヴィル・マリナーさんは,1960年代後半からアカデミー室内管弦楽団(The Academy of St.Martin-in-the-Fields)の指揮者として活躍している,今年90歳になるベテラン指揮者です。日本では,特に多数のレコーディングで知られています。1984年の映画「アマデウス」のサントラ盤の演奏は,マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団の演奏が中心でした。今回の両公演とも,そのお得意のモーツァルトがプログラムの核となります。

10月30日のフィルハーモニー・シリーズはオール・モーツァルト・プログラムです。後期の交響曲の間に,現在,OEKの特任首席奏者を務める工藤重典さんとの共演でフルート協奏曲が演奏されます。

  • モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」
  • モーツァルト:フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313
  • モーツァルト:交響曲 第39番 変ホ長調 K.543

現在,モーツァルト演奏については,古楽奏法を取り入れることが多くなってきましたが,そのことによって,逆に現代のオーケストラによる「洗練された普通の演奏」の良さも見直されてきているのではないかと思います。果たして,マリナーさんはどういうモーツァルトを聞かせてくれるでしょうか?



■11月2日(日) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢第358回定期公演M
指揮:サー・ネヴィル・マリナー


10月最後のフィルハーモニー定期に続いて,ネヴィル・マリナーさんがOEKを指揮します。こちらはマイスターシリーズということで,今シーズンの「お題」に沿って,「20世紀の音楽」+「ハイドン」+「古典の名曲」という組み合わせになっています。

マリナーさんのレパートリーの核は,バロック音楽〜古典派の作品と「お国もの」であるイギリスの室内オーケストラ向け作品だと思います。この公演では,それを一度に楽しめます。「揚げひばり」での独奏は,OEKのコンサート・ミストレスのアビゲイル・ヤングさんです。ヤングさんは,イギリス室内管弦楽団などでも活躍されていましたので,マリナーさんとの相性はぴったりだと思います。そして,締めは「ジュピター」です。

  • ヴォーン・ウィリアムズ:ロマンス「揚げひばり」
  • ハイドン:交響曲 第96番 ニ長調 Hob.I-96「奇跡」
  • モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」



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2001年9月6日開設