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このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■1月10日(土) 14:00開演(13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第359回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
ニューイヤーコンサート2015 〜ワルツ & ミュージカル
井上道義(指揮) 島田歌穂(歌)
OEKの新年最初の定期公演は,ここ数年,井上道義さん指揮による,歌手をゲストに招いたニューイヤーコンサートです。これまではメラニー・ホリデーさんを中心としたオペラ歌手が中心でしたが,2015年は「レ・ミゼラブル」をはじめとしたミュージカル作品でおなじみの島田歌穂さんが登場します。
プログラムは,新年の定番といっても良いシュトラウスを中心としたワルツとミュージカルの名曲がブレンドされた形になっています。島田さんは,調べてみると現在は大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科の教授ということで,後進の指導にも力を入れられているようです。「キャッツ」「エビータ」「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」といった定番作品を島田さんの歌とオーケストラ演奏で楽しめるのは貴重な機会だと思います。
ワルツの方では,タイトルを見ていると井上道義さんならではのセンスが感じられます。ワルトトイフェル,ルロイ・アンダーソンといった定期公演にはあまり出てこないけれども,よく親しまれている曲が入っていたり,「酒,女,歌」「楽しめ人生を」など,曲名を見るだけで井上さんからのメッセージが伝わってくるようです。ポルカ「特急を」というのは,「言うまでもない」選曲です。この公演は金沢以外にも全国数か所で行われますが,新幹線のPRとセットで紹介されるのだと思います。
- ワルトトイフェル:ワルツ「女学生」
- ロジャース:「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー
- アンダーソン:ワルツィング・キャット
- ロイド・ウェッバー:「キャッツ」よりメモリー
- ロイド・ウェッバー:「エビータ」よりアルゼンチンよ泣かないで
- シュトラウス2世:ワルツ「酒、女、歌」
- カールマン:喜歌劇「チャールダーシュの女王」序曲
- レノン&マッカートニー:イン・マイ・ライフ
- ラヴランド:ユー・レイズ・ミー・アップ
- シュトラウス2世:ワルツ「楽しめ人生を」
- シュトラウス2世:ポルカ「特急」
- シェーンベルク:「レ・ミゼラブル」よりオン・マイ・オウン
- ロイド・ウェッバー:「オペラ座の怪人」よりオール・アイ・アスク・オブ・ユー
この公演のツァーは次のとおり行われます。
1月11日(日)14:00 アイザック小杉文化ホールラポール 射水公演:ラポールニューイヤーコンサート2015
1月13日(火)19:00開演 紀尾井ホール 東京公演:ニューイヤーコンサート2015
1月19日(月)19:00開演 いずみホール 大阪公演:ニューイヤーコンサート2015
大垣公演,武豊公演については,島田さんではなく小川里美さんが登場します。こちらの方は,「イタリア」でおめでたく始まった後,後半はウィーンのオペレッタが中心になります。2月に行われる「メリー・ウィドウ」公演のPRにもなりそうですね。
1月12日(月)17:00開演 大垣市スイトピアセンター文化ホール 大垣公演:ニューイヤーコンサート2015
1月18日(日)17:00開演 ゆめたろうプラザ 輝きホール 武豊公演:ニューイヤーコンサート2015
井上道義(指揮) 小川里美(ソプラノ)
- メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調「イタリア」
- ワルトトイフェル:ワルツ「女学生」
- ジーツィンスキー:ウィーン我が夢の街
- レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」よりヴィリアの歌
- シュトラウス2世:ワルツ「酒、女、歌」
- シュトラウス2世:ポルカ「特急」
- カールマン:喜歌劇「チャールダーシュの女王」序曲
- カールマン:喜歌劇「チャールダーシュの女王」よりハイア、ハイア、山こそ我が心の故郷
- シュトラウス2世:ワルツ「楽しめ人生を」
■1月24日(土) 14:00開演(13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第360回定期公演マイスター・シリーズ
シュテファン・ヴラダー(指揮)
1月後半のマイスター・シリーズには,シュテファン・ヴラダーさんが指揮者として登場します。前回,OEKを指揮した時は,ベートーヴェンの「皇帝」の”弾き振り”がメイン・プログラムでしたが,今回はピアノなしで純粋に指揮者として登場します。
今年度のマイスターシリーズは,「オーケストラ・マスターピースシリーズ」ということで,選りすぐりの作品が選ばれているようですが,公演チラシの情報によるとメインで演奏されるブラームスの交響曲第4番は,井上道義音楽監督が選曲したもので,ヴラダーさんが選んだのが,武満徹「雨ぞ降る」です。オーストリア出身のヴラダーさんが武満を選び,井上さんがブラームスを選ぶというのもなかなか面白いですね。もう1曲,ハイドンの交響曲の80番代を入れるは,「ルール」のようです。
ピアニストとして,ブラームスの作品をレパートリーとしてるヴラダーさんが指揮者として,どのようなブラームスを聞かせてくれるのかを特に楽しみにして聞きたいと思います。
- 武満徹:雨ぞ降る
- ハイドン:交響曲 第83番 ト長調 Hob.I-83「めんどり」
- ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品93
■1月28日(水) 12:15開演(11:45開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
スペシャルOEKランチタイムコンサート
指揮:田中祐子 チェロ:ルドヴィート・カンタ
1月のランチタイムコンサートはスペシャル版で,OEK全体が登場します。1時間以内の演奏会ですが,1000円で聞ける「ラ・フォル・ジュルネ」的な価格設定となっています。
プログラムは,近代のフランスの音楽が中心ですが,バロック音楽時代の組曲など古い時代の音楽を意識して作られた作品が集められているのが面白い点です。「クープランの墓」とクープランの作品を一緒に楽しめるというのは,意外にない試みだと思います。首席チェロ奏者のカンタさんもソリストとして登場することになっています(多分,クープラン?)。
指揮の田中祐子さんがOEKを指揮するのは,今回が初めてのような気がしますが,田中さんの公式サイトのプロフィールなどを見てみますと,オペラ「高野聖」公演に参加していますので,副指揮者等としてOEKとも繋がりがあったのかもしれません。 http://yuko-tanaka.com/
- フォーレ:マスクとベルガマスク組曲〜序曲とガボット
- ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
- クープラン:演奏会用5つの小品
- ラヴェル:クープランの墓
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