OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2015年3月の演奏会  今後の予定 backnumber


■4月5日(日) 14:00開演(13:00開場) ハーモニーホールふくい
ふくほうオーケストラコンサート
指揮:小松長生,ハープ:平尾祐紀子,ピアノ:木下由香

福邦銀行主催,「関係者ご招待」の演奏会です。指揮は福井県出身の小松長生さんで,過去の新人登竜門コンサートに出演した,お2人の奏者と共演します。平尾祐紀子さんはハープ奏者ですが,実は福井は日本一のハープの生産地です。 http://www.pref.fukui.lg.jp/kids/statics_kiji.php?eid=00014

また,木下由香さんの方は,福井の仁愛女子短期大学の准教授ということで,3人とも福井とのつながりがあります。

  • ヘンデル:ハープ協奏曲 変ロ長調 作品4-6, HWV294
  • シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
  • シューベルト:交響曲 第5番 変ロ長調 D485



■4月7日(火) 19:00開演(18:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
ギドン・クレーメル with トンヨン・フェスティバル・オーケストラ
指揮:クリストフ・ポッペン,ヴァイオリン:ギドン・クレーメル,ソプラノ:カロリーナ・ウルリヒ


岩城宏之さんが音楽監督だった時代から,数回OEKと共演している,現代を代表するヴァイオリニスト,ギドン・クレーメルさんが金沢で公演を行います。今回は,日本,中国,韓国の3国のオーケストラのメンバーからなるトンヨン・フェスティバル・オーケストラとの共演です。このメンバーの核となっているのが,アンサンブルTIMF,香港シンフォニエッタ,そして,OEKです。

トンヨン・フェスティバル・オーケストラの名前はこれまで聞いたことはなかったのですが,スイスのルツェルン音楽祭のような形で,音楽祭用にオーケストラを編成したものです。トンヨンというのは韓国の都市名ですが,多彩な活動を行っているOEKにまた新しい方向性が出て来た形になります。これからどういう形で発展していくのか見守りたいと思います。

今回演奏される曲も注目です。クレーメルさんとは,お得意のシベリウスのヴァイオリン協奏曲を演奏しますが,メインで演奏されるのがマーラーの交響曲第4番です。マーラーのこの曲が金沢で演奏される機会は非常に少ないので(以前,金沢室内管弦楽団が演奏したのを聞いたことがありますがその時以来だと思います),大変楽しみにしています。もう1曲,韓国を代表する作曲家,ユン・イサンの「礼楽(レアク)」という作品も演奏されます。

指揮は,ヴァイオリニストとしても有名なクリストフ・ポッペンさんです。ポッペンさんは,かなり前に年末公演でOEKを指揮したことはありますが,今回,どういうマーラーを聞かせてくれるのかも楽しみです。

この公演の入場料は,最高でも4000円ということで,オーケストラ入門用にもぴったりな気がします。平日ではありますが,是非,新幹線に乗って聞きに来て欲しい演奏会です。

  • ユン・イサン:礼楽(レアク)(1966)
  • シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調,op.47
  • マーラー:交響曲第4番ト長調



■4月14日(火) 19:00開演(18:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第14回北陸新人登竜門コンサート《弦楽器部門》
指揮:井上道義
西悠紀子(ヴィオラ/ 2015年北陸新人登竜門コンサート優秀者)
荒井結子(チェロ),岡本潤(コントラバス),筒井裕朗(サクソフォン)

毎年,4〜5月に行われている北陸地方の新人演奏家発掘のための恒例のコンサートです。今回は弦楽器部門で,ヴィオラの西悠紀子さんが登場し,OEKと協奏曲を演奏します。演奏するのは,恐らく,ウォルトンのヴィオラ協奏曲だと思います。

ヴィオラ奏者がこの演奏会のオーディションを通過したのは恐らく初めてだとお思います。しかも,ウォルトンという,あまり実演で演奏される機会の多くない作曲家の作品ということで,個人的には大変期待をしています。

西さんは,現在,富山市にある桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程に在籍されています。北陸新幹線のおかげて,金沢と富山の距離は恐ろしく近くなりましたので,これを機会に,このアカデミーとのつながりが大きくならないかな,と期待しています。

今回ですが,登場する新人が1人ということで,過去の登竜門コンサート出演者の中から次の3人の方も出演します。一種,ガラコンサートのような雰囲気になりそうです。

  荒井結子(チェロ/ ゲスト:2006年登竜門優秀者)
  岡本潤(コントラバス/ ゲスト:2009年登竜門優秀者)
  筒井裕朗(サクソフォン/ ゲスト:1998年登竜門優秀者)

演奏する曲は,次のように発表されていますが,恐らく,フォーレが岡本さん,ブルッフが荒井さん,ドビュッシーが筒井さんだと思います。この3人は,今年のラ・フォル・ジュルネ金沢にも登場されますので,その,宣伝も兼ねての出演だと思います。

  • フォーレ:夢のあとに 作品7-1
  • ブルッフ:コル・ニドライ 作品47
  • ドビュッシー:美しき夕暮れ
  • ウォルトン:ヴィオラ協奏曲

ラ・フォル・ジュルネ金沢の「金沢独自企画」の”前哨戦”として楽しめそうです。



■4月21日(火) 19:00開演(18:15開場) こまつ芸術劇場うらら大ホール
小松定期公演「春」
指揮・台本・演出:天沼裕子

OEKでは,春と秋に小松市でも定期演奏会を行ってきましたが,例年,「晩春」という時期に行われていました。今年は正真正銘の「春」の定期演奏会です。その分,4月の金沢での定期演奏会はないようです。連休中のラ・フォル・ジュルネ金沢に備え,金沢の方は「お休み」といった感じですね。

今回の小松定期には,お馴染みの天沼裕子さんが指揮者として登場し,お得意のオペラの一部を指揮されます。以前,天沼さんの指揮で「小さな魔笛」という公演を聞いたことがありますが,今回も天沼さんが台本・演出をしたハイライト版の「魔笛」のようです。登場するのは,恐らく,天沼さんが指導されてきた若手歌手たちで,次の方々が登場します。

パミーナ:林よう子(ソプラノ),夜の女王:倉本絵里(ソプラノ),アマデウス:武井雷俊,タミーノ:伊藤達人(テノール),ザラストロ:松中哲平(バス),パパゲーノ:村松恒矢(バリトン)

聞きどころ満載の名作オペラを,天沼さんがどう聞かせてくれるのか大変楽しみです。

  • モーツァルト:歌劇「魔笛」より



■4月28日〜5月5日
ラ・フォル・ジュルネ金沢2015 パシオン・バロック:バッハ,ヘンデル,ヴィヴァルディ Passions baroques:Bach, Handel, Vivaldi

4月後半から5月前半にかけては,すっかり恒例となった「ラ・フォル・ジュルネ金沢」が行われます。北陸新幹線が金沢まで開通した3月14日のJR金沢駅の雰囲気は,文字どおりの「熱狂」でしたが,その開通後初の連休に行われる音楽祭ということで,その時以上の熱狂となる予感がします。

今年のテーマは,「パシオン・バロック:バッハ,ヘンデル,ヴィヴァルディ」ということで,満を持してのバロック音楽の祭典となります。東京の会場も同様のテーマですが,石川県立音楽堂にはパイプ・オルガンがあり,室内楽用ホールも充実していますので,金沢の方がじっくりと楽しめるのではないかと思います。

なお,昨年までは,タイトルに「熱狂の日」という日本語が付いていましたが,今年からはなくなっています。プログラムには名曲だけではなく,かなりマイナーな作品も含まれていますので,新幹線時代になり,音楽祭の方向性を少し見直しているのかもしれません。

いずれにしても北陸新幹線「かがやき」ならば,東京から2時間28分。日帰りも可能ということで,入場者数が増えるのは間違いなさそうです。

プログラムや出演者の詳細は次をご覧ください。もちろん,井上道義指揮OEKもしっかり登場します。
http://lfjk.jp/index.html


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2001年9月6日開設