|
このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
|
■7月12日(日) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 ファミリークラシック〜トム&ジェリー 星空の音楽会(映像付)〜
指揮:竹本泰蔵/ピアノ:CHIAKI, 司会・ナレーション:しゅう さえこ
昨年の7月,ディズニー映画「ファンタジア」の音楽を中心とした,ファミリー向けのコンサートに行われましたが,その続編のような形で「トム&ジェリー」などのアニメーションとオーケストラの生演奏をシンクロさせた演奏会が行われます。「星空の音楽会」ということで,照明についても色々な趣向が凝らされるようです。
演奏されるのは次のようなプログラムです。前半は次のとおり,動物を描いた親しみやすい曲が続きます。
- ルロイ・アンダーソン/チキンリール,ホームストレッチ,踊る子猫
- マンシーニ/映画「ピンクパンサー」のテーマ
- バンビ2
- 美女と野獣
- ジョン・ウィリアムズ/映画「ジュラシックパーク」
後半はオーケストラとアニメーションとコラボレーションです。
- 星空の音楽会(シュトラウス,J./「こうもり」序曲)
- ラビット狂想曲(リスト/ハンガリー狂詩曲)
- 時の踊り(ポンキエッリ/歌劇「ジョコンダ」〜時の踊り)
ちなみに「トムとジェリー」ですが,ティズニーのキャラクターではありません。
指揮は昨年のコラボ企画に続いて,竹本泰蔵さんです。
■7月18日(土) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第365回定期公演マイスターシリーズ
指揮:井上 道義 オーケストラ・アンサンブル金沢,日本センチュリー交響楽団
オーケストラ・アンサンブル金沢が金沢に出来,ラ・フォル・ジュルネ金沢が始まり,金沢でも色々なクラシック音楽を生で聞けるようになってきましたが,まだ一度も演奏されたことのない名曲が残っています。ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」です。2台のピアノ用の版は数年前のラ・フォル・ジュルネ金沢で演奏されましたが,オーケストラ版はこれまで演奏されたことがないと思います(多分)。今回の定期公演では,初演から102年目にしてついに金沢で演奏されます。指揮は「祭典」にはピッタリの井上道義さんです。
この曲はOEK単独では演奏不可能な大編成ということで,日本センチュリー交響楽団との合同演奏となります。大阪センチュリー交響楽団時代は,OEKと何回も合同演奏を行ってきましたが,この名称に変わってからの合同演奏は初めてです。この難曲を合同で演奏すること自体,大変だと思いますが,通常の定期公演にないスリリングで熱い演奏になることを期待したいと思います。
その他,今シーズンのマイスターシリーズの「お約束」であるハイドンの80番台の交響曲と現代曲も演奏されます。今回取り上げられるのは,ハイドンの第87番と権代敦彦さんの「Vice
Versa:逆も真なり」という曲です。これらは,OEKの単独で演奏されます。
井上さんは,権代さんを高く評価されており,昨年の定期公演でも権代さんの作品を取り上げていますが,今回演奏される作品は,コンポーザー・オブ・ザ・イヤーとしてOEKが委嘱した作品で,今回が世界初演となります。初演時に賛否両論のスキャンダルとなった「春の祭典」と組み合わせるには,やはり,「世界初演」がぴったりですね。
- 権代敦彦/Vice Versa:逆も真なり(OEK委嘱作品,世界初演)
- ハイドン/交響曲第87番
- ストラヴィンスキー/春の祭典
■7月19日(日) 14:00 石川県立音楽堂交流ホール
石川県立音楽堂室内楽シリーズ第2回 OEK&センチュリー チェロとコントラバスで奏でる”展覧会の絵”
出演:オーケストラ・アンサンブル金沢と日本センチュリー交響楽団のチェロ,コントラバスセクション
この演奏会の前日に行われるOEKの定期公演では,日本センチュリー交響楽団との合同公演で「春の祭典」が演奏されます。そのアンコールのような形で,両オーケストラのチェロとコントラバスセクションによる演奏会が行われます。演奏されるのは,次のとおりです。いずれも演奏される機会の少ない作品ですが,特に低弦だけで演奏される「展覧会の絵」はどういうものになるのか,大変楽しみです。
- ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音の為のソナタ〜長調RV41
- ランズウィック:犬小屋の中のシュトラウス
- ムソルグスキー:展覧会の絵〜6本のチェロと4本のコントラバスのための
メンバーは次のとおりです。
OEK:ルドヴィート・カンタ,大澤明,早川寛(チェロ),ダニエリス・ルビナス,今野淳(コントラバス)
センチュリー交響楽団:北口大輔,高橋宏明,渡邉弾楽(チェロ),村田和幸,内藤謙一(コントラバス)
■7月24日(金) 19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第366回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
指揮:広上 淳一,ピアノ:小山実稚恵
シーズン最後の7月末の定期公演には,おなじみ広上淳一さんが登場します。広上さんは京都市交響楽団の指揮者として,数年前のラ・フォル・ジュルネ金沢に登場し,「さすが!」という「わが祖国」を聞かせてくれました。今回は「スカンジナビアの旋律」と題して,北欧の作曲家の作品ばかりが演奏されます。
今回のプログラムは,詩的で物語的な要素をもった曲が中心です。ラーションの田園組曲は,以前,部分的に聞いたことがありますが,大変魅力的な雰囲気だった気がします(かすかな記憶ですが)。今回は全曲を聞けるのが楽しみです。
シベリウスは,今年が生誕150年ということで世界各地で例年以上に沢山の作品が演奏されていますが,後半で取り上げられる作品は,「トゥオネラの白鳥」と組曲「白鳥姫」という,「白鳥」つながりの2作品です。特に「白鳥姫」という非常にマイナーな作品を取り上げる辺り,いかにも広上さんらしいところだと思います。どういう作品なのか楽しみにしたいと思います。
そしてもう一つの期待が,小山実稚恵さんのピアノ独奏によるグリーグのピアノ協奏曲です。第1線で活躍し続けている小山さんならではの,堂々たるグリーグを楽しませてくれそうです。
- ラーション/田園組曲
- グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調
- シベリウス/トゥネラの白鳥
- シベリウス:組曲「白鳥姫」
■7月25日(土) 17:00 石川県立音楽堂コンサートホール
ルバンシュ25周年記念コンサート:岡幸二郎withオーケストラ・アンサンブル金沢
出演:歌:岡幸二郎,指揮:竹本泰蔵,特別出演(狂言師):三宅藤九郎,和泉元彌,和泉淳子
クラシック音楽以外についても,いろいろなアーティストと共演を行っているOEKですが,今回はミュージカル歌手の岡幸二郎さんと共演します。岡さんは「オペラ座の怪人」「クレイジー・フォー・ユー」,「レ・ミゼラブル」といった作品に出演し,「華やかな風貌と圧倒的な歌唱力で一躍ミュージカルスターへと躍進した」(チラシによる)方です。
今回は「ベスト・オブ・ミュージカル!」ということで,次のような作品が予定されています。
- 「オペラ座の怪人」(ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ)
- 「レ・ミゼラブル」(夢やぶれて)
- 「ミス・サイゴン」(ブイ・ブイ)
- 「ジキル&ハイド」(ディス・イズ・ザ・モーメント) 他
その他,狂言師の三宅藤九郎,和泉元彌,和泉淳子の3人も出演します。どういう演出なのか楽しみにしたいと思います。
■7月30日(木) 19:00 コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 ファンタスティック・クラシカルコンサート 出発進行!鉄道クラシック
指揮:秋山 和慶/スペシャルゲスト:中川 礼二/進行役:立川 真司(鉄道ものまね)
今年の3月14日,北陸新幹線が金沢まで開通し,JR金沢駅周辺は多数の観光客によって,かつてない賑わいを見せています。その「新幹線イヤー」にちなみ,鉄道をテーマにした演奏会がファンタスティック・クラシカルコンサートとして行われます。
演奏されるのは,鉄道に関する音楽なのですが,今回の指揮が熱烈な鉄道ファンとしても有名な秋山和慶さんというのもところです。秋山さんは昨年,文化功労者に選ばれた,押しも押されぬ名指揮者ですが,「鉄道企画」には目がないようです。指揮者も車掌さんも英語で言うとConductorということで,秋山さんの「車掌さんコスプレ」にも期待しています。
その他,進行役が鉄道ものまねの立川真二さん,スペシャルゲストの中川家の中川礼二さんも鉄道好きということで,一体,どういう雰囲気の公演になるのか予想もつきません。演奏曲としては,次のような曲が発表されています。ドヴォルザークは鉄道マニアとして知られていますが,特に「新世界から」の第4楽章の冒頭は,「汽車が動き始める様子」を描写しているとも言われています。その他にもどういう曲が取り上げられるのか,楽しみにしています。個人的には,北陸新幹線金沢駅発車メロディの生演奏に期待しています。
- ドヴォルザーク/ユーモレスク
- ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」の一部
- 世界の車窓から
- 銀河鉄道999 他
|
|
|
|
 |
|