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このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■1月9日(土) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第371回定期公演PH
ニューイヤーコンサート2016
指揮:三ツ橋 敬子 歌・ピアノ:IL DEVU(イル・デーヴ)
OEKのニューイヤーコンサートは,井上道義さんが音楽監督になって以来,「歌モノ」が中心になっています。ウィーン風ニューイヤーコンサートに相当対抗意識をお持ちのようで,次々の新しい趣向になっています。今年はさらにバージョンアップし,ヴォーカル・グループ IL DEVUとの共演です。
IL DEVUは,普段はオペラ歌手として第一線で活躍している日本人男声歌手のグループで,メンバーは,次の5人です。
テノール: 望月哲也,大槻孝志,バリトン: 青山 貴,バスバリトン: 山下浩司,ピアニスト:河原忠之
彼らのプロフィールを読むと...「総重量約500kgの重量級クラシック・ボーカル・グループ」ということです。ネーミングは,イギリスのヴォーカル・グループIL DIVOをもじった「自虐的」なものです。1人あたり90Kgを切ったら強制脱退という掟もあるそうです。
詳細は次のページをどうぞ http://columbia.jp/ildevu/profile.html
ちなみに,彼らのレビューCDのタイトルは,「DEBUT」。これもまた素晴らしいネーミングです。
クラシックの歌手は,通常マイクなして歌いますが,ボリューム感たっぷりの4人が共演するということで,その圧倒的な声量と、ダイナミックな歌唱表現(「身体に比例したダイナミックな演奏」とのことです)を楽しめそうです。気になるのは「第5の男」のピアニストの河原さんです。今回はどういう活躍をされるのか注目したいと思います。
今回のもう一つの楽しみは,「歌の国」イタリアの曲をたっぷり楽しむことができる点です。指揮はイタリアを中心に活躍している三ツ橋 敬子さんです。三ツ橋さんは,昨年のラ・フォル・ジュルネ金沢に井上道義さんの代理で登場されましたが,その時の躍動感あふれる演奏は大変新鮮でした。今回は古典的な歌曲からイタリア映画やカンツォーネまで,歌に溢れたニューイヤーコンサートになりそうです。
[いにしえのイタリア]
- レスピーギ 「鳥」より前奏曲
- レスピーギ ボッティチェリの三枚の絵
- カッチーニ アマリッリ
- スカルラッティ すみれ
- ボノンチーニ お前を讃える栄光のために
- ドゥランテ 愛に満ちた処女よ
- スカルラッティ 陽はすでにガンジス川から
- ジョルダーニ いとしい女よ
[愛の国イタリア]
- ロッシーニ 「アルジェのイタリア女」序曲
- マスカーニ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
- E.A.マリオ 遥かなるサンタ・ルチア
- ビクシオ マリウ、愛の言葉を
- カルディッロ カタリ・カタリ
- ディ・カプア あなたに口づけを
- デ・クルティス 忘れな草
- ディ・カプア オ・ソレ・ミオ
- モリコーネ ネッラ・ファンタジア
同様の演奏会は東京でも行われます。
1月12日(火) 19:00開演 (18:15開場) 紀尾井ホール(東京)
長野公演:ニューイヤー・ファミリーコンサート
1月23日(土) 14:00開演 (13:30開場) ホクト文化ホール(長野県県民文化会館)大ホール
七尾公演:ニューイヤー・ファミリーコンサート
1月24日(日) 15:00開演 (14:30開場) 七尾サンライフプラザ 大ホール
青島広志 指揮・お話 横山美奈 ソプラノ 小野勉 テノール
青島広志さんの指揮とお話による演奏会が長野と七尾で行われます。新幹線効果で,長野で手軽に演奏会を行えるようになりました。青島さんお得意の「皆さんご一緒に」コーナーもあるようですね。
- モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より
- ヘンデル オンブラ・マイ・フ
- パッヘルベル カノン
- ベートーヴェン 交響曲 第6番「田園」より
- 滝廉太郎 花(会場の皆様とご一緒に)
- ヴェルディ 歌劇「椿姫」より 乾杯の歌
- チャイコフスキー バレエ「白鳥の湖」より
- チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」より 花のワルツ
- J. シュトラウス2世 ワルツ「春の声」
- J. シュトラウス2世 ワルツ「美しく青きドナウ」
- J. シュトラウス2世 トリッチ・トラッチ・ポルカ
■1月30日(土) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第372回定期公演M
指揮:マティアス・バーメルト ピアノ:アレクサンダー・クリッヒェル
今シーズンのマイスターシリーズには,「ショパンと友人たち」というテーマがあり,毎回ショパンのピアノ協奏曲的作品が取り上げられます。今回は協奏曲ではなく,実演で聞く機会の少ない,「「お手をどうぞ」の主題による変奏曲」と「演奏会用ロンド「クラコヴィアク」」が取り上げられます。ラ・フォル・ジュルネ金沢の時のように,「知られざる名曲」が散りばめられているのが良いですね。
ピアニストとして登場するのは,OEKと初共演となるアレクサンダー・クリッヒェルさんです。この方のお名前を聞くのは初めてなのでプロフィールを調べてみると,なかなか面白いキャリアの方だということが分かりました。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/alexanderkrichel/profile/
ピアニストとしての活躍以外にも,数学オリンピック,外国語コンクール、生物学分野での研究活動など,非常に多彩で多才な才能をお持ちの方のようです。どういうピアノを聞かせてくれるのか,大変楽しみです。
ちなみに今回演奏する2曲ですが,次のCD(輸入盤ですが)に収録されています。
http://tower.jp/item/3716640/Chopin,-Hummel,-Mozart
今回のもう一つの注目は,指揮者のマティアス・バーメルトさんです。バーメルトさんもOEKを指揮するのは初めてだと思います。ショパンと同時代の作曲家,メンデルスゾーンの交響曲をOEKは比較的よく演奏していますが,「宗教改革」は定期公演ではあまり取り上げられていません(定期公演以外では,2014年の岩城宏之メモリアル・コンサートで山田和樹さんが指揮されていますが)。
バーメルトさんは,スイス出身の指揮者で,ブーレーズやシュトックハウゼンに師事しているとおり,現代曲を特に得意とされているようです。NAXOSのサイトを調べてみると...次のとおり非常に幅広いレパートリーをお持ちです。
http://ml.naxos.jp/artist/32168
今回はブリテンのシンプル・シンフォニーも演奏されますが,OEKとどういう演奏を聞かせてくれるのか期待したいと思います。
- ブリテン シンプル・シンフォニー 作品4(1967)
- ショパン 「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 作品2
- ショパン 演奏会用ロンド「クラコヴィアク」作品14
- メンデルスゾーン 交響曲 第5番 ニ長調「宗教改革」作品107
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